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「ははっ、これが魔術! どれほど待ったことか!」
冷気が漂い、薄暗い部屋。
そこに一人の男が、指輪をつけながら高笑いをしている。
「素晴らしい! くはははは! これで俺は神の頂に近づける!」
「おいおい、そりゃ傲りすぎだろ」
「っ! 誰だ!」
男以外に誰もいないはずだった部屋に、もう一人の声が響く。
男は、取り乱したように、あたりを見渡すが誰もいない。
「どこにいるッ! ……まぁいい。 貴様をこれで殺して初戦を着飾ってやる」
「はっ、俺が初とは光栄だ」
「いつまでその威勢が持つか見ものだッ!」
男が、指輪をつけた指で空気を撫でるようにする。
と、突然何もない空間から、こぶし4つ分ほどの氷の塊が現れる。
「散れッ!」
男の怒号に反応するように、氷の塊は、無数の鋭利な礫へと姿を変える。
「くくく……。くはははは! さぁ! いざしょうーーーー」
「喰え」
「ぶ……? は?」
「ったく。 魔術師がなんで商売道具を見せびらかすんだか」
「腕が……え?」
一瞬の出来事だった。
闇夜から現れたドラゴンのような鋭い牙を持った口が男の指輪を腕ごと嚙み切る。
男の周りに浮遊していた氷の礫は、行き場をなくしたかのように細かく砕け塵が地面に降り注ぐ。
「き、貴様! まさかお前も魔術師かっ!?」
「魔術師なわけねーだろ、お前と一緒にすんな」
「じゃあなんだ今のやつは!?」
「まぁ、どうせ殺すからいいか。 俺は貴様ら違法魔術師を処分する者---」
暗闇の中から一人の少年が顔を出す。
年にしてまだ16歳~18歳ほどだろうか。
しかし、その顔は子供のような無邪気なものではない。
「そ、その剣……その腕! お前まさかーーーー魔術喰い!」
「その名前だせぇんだよな。 ったく」
「がっ!」
牙のようなものが生えている剣を一振り。
男の頭が鞠のように飛んだ。
「よしっ、仕事完了っと……はぁ、早く家帰って魚の塩焼でも食いてぇ」
生暖かい部屋の中、夕食を想像する少年と力なく倒れる男の体がそこにあった。
冷気が漂い、薄暗い部屋。
そこに一人の男が、指輪をつけながら高笑いをしている。
「素晴らしい! くはははは! これで俺は神の頂に近づける!」
「おいおい、そりゃ傲りすぎだろ」
「っ! 誰だ!」
男以外に誰もいないはずだった部屋に、もう一人の声が響く。
男は、取り乱したように、あたりを見渡すが誰もいない。
「どこにいるッ! ……まぁいい。 貴様をこれで殺して初戦を着飾ってやる」
「はっ、俺が初とは光栄だ」
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男が、指輪をつけた指で空気を撫でるようにする。
と、突然何もない空間から、こぶし4つ分ほどの氷の塊が現れる。
「散れッ!」
男の怒号に反応するように、氷の塊は、無数の鋭利な礫へと姿を変える。
「くくく……。くはははは! さぁ! いざしょうーーーー」
「喰え」
「ぶ……? は?」
「ったく。 魔術師がなんで商売道具を見せびらかすんだか」
「腕が……え?」
一瞬の出来事だった。
闇夜から現れたドラゴンのような鋭い牙を持った口が男の指輪を腕ごと嚙み切る。
男の周りに浮遊していた氷の礫は、行き場をなくしたかのように細かく砕け塵が地面に降り注ぐ。
「き、貴様! まさかお前も魔術師かっ!?」
「魔術師なわけねーだろ、お前と一緒にすんな」
「じゃあなんだ今のやつは!?」
「まぁ、どうせ殺すからいいか。 俺は貴様ら違法魔術師を処分する者---」
暗闇の中から一人の少年が顔を出す。
年にしてまだ16歳~18歳ほどだろうか。
しかし、その顔は子供のような無邪気なものではない。
「そ、その剣……その腕! お前まさかーーーー魔術喰い!」
「その名前だせぇんだよな。 ったく」
「がっ!」
牙のようなものが生えている剣を一振り。
男の頭が鞠のように飛んだ。
「よしっ、仕事完了っと……はぁ、早く家帰って魚の塩焼でも食いてぇ」
生暖かい部屋の中、夕食を想像する少年と力なく倒れる男の体がそこにあった。
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