歪な国と白銀の双子

相崎 ゆの

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いつもと変わらない朝。
しかし今日は週一の"検診"だ。
「ルラン」
「わかっているよ、リリム。僕嫌いなんだよねー」
「私達にとって大事な事よ」
「それは知っているけど…」
「そろそろ迎えが来るわよ」
そう噂をするとコンコンと扉を叩く音が鳴る。
2人は仮面を付け扉を開く。
目の前には、金髪で2人の護衛騎士(仮)の青年、アルレイン・イーサーだった。
「迎えに参りました。ルラン様、リリム様」
「ええ、行くわ」
2人は彼に付いていく。
彼は双子と一定の距離を保ち、訝しげな目を向けてくる。
2人にとってはいつもの事だ。
目的地に着くまでお互い無言。
そして向かった先はーー


とある地下の厳重な警備されている扉の横の通信機にアルレインが話しかける。
「ツヌイット博士、2人を連れて参りました」
通信機越しに返信があった。
「君は戻ってくれ、また終わり次第連絡する」
「はい」
双子に向き直り
「では、私はこれで」
それだけ告げ去っていく。
双子は通信機の前で仮面を取り認証確認をし、扉が開く。
そこはツヌイット博士が管理している研究室。ついでの様に診察室がある。
診察室といってもカプセル式なのだが…
扉を括ると閉まった音が聞こえる。
部屋の奥に白髪に髭を生やしたツヌイット博士がいた。
「来たわよ、博士」
「おぉ、待っておったぞ。ほれ、はよ入れ」
「うげー、早速?」
「ほら、ルラン。早く終わらせましょう?」
嫌々ながら2人はそれぞれのカプセルの中に入り眠る様に意識を失った。

ーーーー

どれくらい経っただろうか
気がつくとカプセルは開いていた。
意識がはっきりすると同時に頭痛がおきる。
いつもの事だ。
「終わっているぞ。外に待たせている」
博士の声を聞き双子は起き上がる。
「じゃあ博士、戻るよ」
ルランの声を合図にカプセルから出て仮面を付けて部屋から出る。
案の定、アルレインが待っていた。
「お待ちしておりました。では行きましょう」
そのまま自分達の部屋まで付き添ってもらった。
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