まおどう！《魔王と同居》

第3話 理由

突如金髪男性が現れ、呪いをかけられて居候される事が決定したのだが・・・・
「で、もうこの際一緒に住むのはいいとしてお前は何者で、何処からきたんだ！」
指差ししながら問いただす。
そして彼は誇らしげに答えた。
「俺の名前を知らないとはっ！いいだろう特別に名乗ってやろう。俺は魔界を滑る魔王サタンだ！！」
・・・・
「いや、冗談いらないし。真面目に聞いてんだが」
「真面目に答えている！信じてないな？！」
「はいはい、じゃあマオウサマが何故この様な場所に？」
「信じてないじゃないか！棒読みだわ、感情入ってないし」
「面倒いな」
「おまっ、魔王の俺に向かって・・・・」
どうやら普段崇められているからか雑に扱われる事がなく割とショックを受けていた。
「貴様の名も聞いてやる」
いじけながら聞いてきた。
「晴人だ。で、話戻すんだけどさ。サタンは何処から来て、何しに来たんだ？」
呼び捨てにされたのが気に入らないのかぶつぶつと言った後答えた。
「まぁ、呼び方はもうこの際許すが。よし、話に戻ると、勿論魔界から来た。」
「来た理由は？」
「それはサキュバスのやろーに反っ・・・・」
サタンは咳払いをして誤魔化した。
サキュバスと言えばイメージはボンキュッボンの色気があり男性にとっては嬉しい夢を見せてくれる悪魔だよな？
「あー、今貴様が考えているサキュバスとは違うと思うぞ？そもそもアイツは男だぞ」
「え？いやいや、サキュバスって女だろ？」
「人に伝わりやすい名はインキュバスか」
「なら最初からそう言えよ！」
「魔界では、サキュバスとなっているからな。階級が高い奴がインキュバスつまり、男性化する事が出来るからな」
「え、なんか夢が壊れたわ」
「まあ話が逸れたが、サキュバスのやろーと色々話した結果、人間界を統べる事にした訳だが。人間界は人間界でも異世界だがな」
「全然話ついてけないが、とりあえず、異世界から魔王が人間界侵略しに来たって事か？」
「分かっているではないか！そして、侵略の一歩としてハルトッ、貴様を僕にした！」

なんか面倒な事になったなぁーと考えながらもこうして魔王と名乗る男性と同居生活が始まった。