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第2話 呪い

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どれ位経ったのか、目を覚ました。
そこは、自分の部屋だった。
何だ、夢か。
でも、妙にリアルだったなと身体を起こす。
「やっと覚めたか」
突如、部屋の中で奴の声が聞こえた。
台所の方へ顔を向けると、やはり夢ではなかった。
「おい、食べ物が全然無いぞ!」
「お前、俺に何した!」
「そうか、まだ状況が飲み込めてないのか」
彼は、自分の方へ近づきながら話を続ける。
「貴様に少し呪いを掛けた。家に入れなければぶっ倒れる小さなモノだ。」
まじかよ・・・・
「俺が入りたい時に、貴様に入らす気が無ければ発動する。逆に、そんな事を思わなければ発動はしない。それを解除出来るのは俺だけだ。」
得意げに話を終えられ、諦めるしかなかった。
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