まおどう！《魔王と同居》

第11話 和解？

暫くするとベリアルが、今度は彩美を集中的に攻撃し始めた。
彩美は攻撃を防ぎきれず、服が徐々に破れていった。
「彩美っ！」
サタンは闇の力を放ちベリアルを離れさせた。
すかさずベリアルに攻撃を放つ。
その間にシュキルが彩美にバフなのか何か呪文をかける。
やり終えると、サタンにもその呪文を唱える。
「これから本気って事かねぇ。サタン様と本気でやり合えるとは、光栄です」
「ふん。貴様もまだ本気では無かったみたいだしな。中々だが、俺に勝てると思うなよ」
すると、サタンの周りで闇のオーラが漂っていた。
空気が変わった。
身震いしてしまうほどだ。
「シュキル、少し耐えていろ。」
「はい。仰せのままに」
シュキルを見ると顔色がかなり悪く、息も上がっていた。
「シュキルさん、大丈夫ですか？」
「心配、ご無用です。」
その後サタンとベリアルがそれぞれ攻撃を放つ。
2人の姿が捉えれない速さでお互いを攻撃する。
時々ベリアルの笑い声が響く。

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暫くすると、彩美の剣が光出しベリアル向けて振る。
すると、光のカマイタチが飛んで行く。ベリアルはそれを敢えて受けた。
「ぐっ、中々いい攻撃でした。」
「嘘っ！？」
「ベリアル、そろそろ俺の力も受けてもらうぞ」
すると、巨大な闇の玉を無数に出し準備をする。
そんな時だ。
「やーめた」
「は？」
「そもそも本気でサタン様に勝てる訳ないじゃないですかぁ。もう十分楽しめたし、これ以上は意味ないし。ダメージ食らいすぎると面倒じゃん？」
その言葉を聞き、無数の玉が消えた。
かと思えば空間が最初にいた、道に戻り彩美もいつもの格好に戻った。
それと同時にシュキルは倒れた。
「シュキルさん！」
「安心しろ。シュキルは気を失っただけだ。で、ベリアルこれからどうするつもりだ。」
「私は魔界に戻るとしましょうかねぇ。シュキルが落ち着いたらお2人も戻って来て下さい。そもそもの理由が勇者の情報取得の筈。今の戦いでも充分。こちらにいる必要無くなったかと思うしねぇ。」
「まぁ、一理あるがな。こちらにいる以上、倒す事もないしな。よし、暫くしたら戻るとする。だが、ベリアル。処罰がある事を忘れるな」
「はい。出来れば面倒くさくないのがいいがねぇ」
「貴様が要求するな」
「では、お先に。勇者もあっちであったら倒よから、覚悟しといて」
そう言うと、ゲートが出来ベリアルは消えていった。