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王女として、女として
「……ここに出席頂いたことを嬉しく思う。皆、思う存分、料理や宴を楽しんでいってくれ」
一気に湧き上がる歓声
様々な種族がいるこの世界で、私は成人を迎えた
風になびくマントを翻し、歓声から逃げるように私は城へ戻る
美しいドレスは大人しくできない私を配慮した動きやすいもの
それでいて、主役を彩ることも忘れていない華やかなもの
それを、長く誰かに見せてやれないことが、酷く悔しい
王の一人娘である私、シロナの成人式は国にとっても大きなものだ
人間の文化は殆ど消えた弱肉強食の世界
だから、弱い女性に拒否権とかそういうものはない
男性が望めば、女性が拒むことは不可能
それでも、女性が酷い扱いは受けることはなかった
それは、今の国王である私の父、ムーグ国王の影響が強いそうだ
まぁ、それはいいとして、弱くない女性には、勿論、拒否権を持っている
弱者か、強者か、それを確かめる為にこの世界では"一騎打ち"を行う
ルールも何もない、ただ、相手に降参させたほうが勝者になるというだけのこと
そこで、女性が勝てば敗者の言いなりになる必要はない
私の容姿は人間そのものではあるが、身体能力は獅子族である父の影響が強く優れていた
今のところ、負けたことがある相手は数人だけで、それも惨敗
成人の獣人にも遅れを取らない体、だからこそ民に認められ、こんなに沢山の人々から歓声を浴びることが出来るのだ
だが、獣である以上、避けられないものが一つだけある
「っあ"♡く、ぅ…♡」
その日の夜、私は着替えもせずに学園寮の自室に引きこもっていた
王女だから、と当てられた部屋だが特別扱いが嫌で普段は友人の部屋へと泊まり殆ど使っていなかった
新品同様のベットへ、身を沈めて、悶えるようにもぞり、もぞりと蠢く
獣に、いや、生き物にとって大切な本能
元より体に備えられていた感情であり、あって当然というもの
だが、それは種族によって強さは異なる
私がこの様に悶えている理由として、強いのはハーフだからという点だろう
私の母は人間、父は獅子、といった過去に事例のない種族だ
私の容姿に獅子の特徴はほとんどなく、あるのは、耳と尻尾だけ
一時期、私は国王の子ではないのではないか、と疑われたがその疑惑はすぐに晴れた
それは、人間をはるかに越える身体能力と、五感の発達による証明
容姿に影響を及ぼすことのなかった父の遺伝子は桁外れの身体能力を私にもたらした
血を疑った者たちも、わずか10歳の私が、騎士団の隊長を一騎打ちで打ちのめしてしまえば何も言えなくなるというものだ
「あ‟、ひ、ぅ…♡」
恵まれた、身体と環境
私は幸せ者だと誰もが言うし、私だって自分は恵まれていると自負している
けれど一つだけ、事情を知る者は私を哀れに思うことがある
それは、生き物として当然の生理的状態であり、当たり前のもの
純粋な人間だった母にもそれは備わっていたが、種族によってその強さは違う
そして、純粋な種族はその強さに見合った体を持つ
……だが、混血であれば話は別だ
その体の差が大きければ大きい程、負担はとてつもなく大きいものとなる
あの体では、耐えきれないだろう、と誰かが言った
あぁ、本当に堪え切れる気がしないさ
今朝飲んだ薬も、すでにその効力を失った
この世に人間用の薬を作る者なんていない
そんなものを作ったところで世の中に役立つわけがないから
「っぅ…♡あ、ぐ…♡」
ちかちかと暗転する視界
嗅覚は敏感に雄のにおいを探す
私の体は、今、発情期に蝕まれている
一気に湧き上がる歓声
様々な種族がいるこの世界で、私は成人を迎えた
風になびくマントを翻し、歓声から逃げるように私は城へ戻る
美しいドレスは大人しくできない私を配慮した動きやすいもの
それでいて、主役を彩ることも忘れていない華やかなもの
それを、長く誰かに見せてやれないことが、酷く悔しい
王の一人娘である私、シロナの成人式は国にとっても大きなものだ
人間の文化は殆ど消えた弱肉強食の世界
だから、弱い女性に拒否権とかそういうものはない
男性が望めば、女性が拒むことは不可能
それでも、女性が酷い扱いは受けることはなかった
それは、今の国王である私の父、ムーグ国王の影響が強いそうだ
まぁ、それはいいとして、弱くない女性には、勿論、拒否権を持っている
弱者か、強者か、それを確かめる為にこの世界では"一騎打ち"を行う
ルールも何もない、ただ、相手に降参させたほうが勝者になるというだけのこと
そこで、女性が勝てば敗者の言いなりになる必要はない
私の容姿は人間そのものではあるが、身体能力は獅子族である父の影響が強く優れていた
今のところ、負けたことがある相手は数人だけで、それも惨敗
成人の獣人にも遅れを取らない体、だからこそ民に認められ、こんなに沢山の人々から歓声を浴びることが出来るのだ
だが、獣である以上、避けられないものが一つだけある
「っあ"♡く、ぅ…♡」
その日の夜、私は着替えもせずに学園寮の自室に引きこもっていた
王女だから、と当てられた部屋だが特別扱いが嫌で普段は友人の部屋へと泊まり殆ど使っていなかった
新品同様のベットへ、身を沈めて、悶えるようにもぞり、もぞりと蠢く
獣に、いや、生き物にとって大切な本能
元より体に備えられていた感情であり、あって当然というもの
だが、それは種族によって強さは異なる
私がこの様に悶えている理由として、強いのはハーフだからという点だろう
私の母は人間、父は獅子、といった過去に事例のない種族だ
私の容姿に獅子の特徴はほとんどなく、あるのは、耳と尻尾だけ
一時期、私は国王の子ではないのではないか、と疑われたがその疑惑はすぐに晴れた
それは、人間をはるかに越える身体能力と、五感の発達による証明
容姿に影響を及ぼすことのなかった父の遺伝子は桁外れの身体能力を私にもたらした
血を疑った者たちも、わずか10歳の私が、騎士団の隊長を一騎打ちで打ちのめしてしまえば何も言えなくなるというものだ
「あ‟、ひ、ぅ…♡」
恵まれた、身体と環境
私は幸せ者だと誰もが言うし、私だって自分は恵まれていると自負している
けれど一つだけ、事情を知る者は私を哀れに思うことがある
それは、生き物として当然の生理的状態であり、当たり前のもの
純粋な人間だった母にもそれは備わっていたが、種族によってその強さは違う
そして、純粋な種族はその強さに見合った体を持つ
……だが、混血であれば話は別だ
その体の差が大きければ大きい程、負担はとてつもなく大きいものとなる
あの体では、耐えきれないだろう、と誰かが言った
あぁ、本当に堪え切れる気がしないさ
今朝飲んだ薬も、すでにその効力を失った
この世に人間用の薬を作る者なんていない
そんなものを作ったところで世の中に役立つわけがないから
「っぅ…♡あ、ぐ…♡」
ちかちかと暗転する視界
嗅覚は敏感に雄のにおいを探す
私の体は、今、発情期に蝕まれている
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