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優しい幼馴染@水揚げ
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「……………ぁ」
掠れた声が唇から漏れ出した
ふかふかのベットに、お日様の香りがする毛布
敏感な嗅覚を刺激したのは優しい花の香りで、嗅ぎなれた雄の匂いはそこに無かった
「お、目ぇ覚めたか?」
「…………や…がふ…?」
手を包むように、握った大きな肉球
そこには困ったように、気恥しそうに、笑う彼がいた
目だけでぐるりと見渡せば、見覚えのある豪華な装飾
微かに香る実家の香りに、ほんの少しだけ、肩から力が抜けた
「……やがふ…ごめん」
「え。ちょ、おい!?」
それと同時に、鼻の奥がツン、と痛んで雫が溢れた
泣いてはいけない、女王が弱い所を見せてはいけない
そう、幼い頃から言われてきたというのに、溢れ出る水滴は止まることなく頬を濡らした
嫌だと首を横に振り、唇を噛み締めても
止まれ、と瞼をぎゅっと抑えても
緩んだ紐は簡単には結び直せなくて
「ごめ、やがふ…わた、し……たえきれ、なかった。」
「っ…………。」
私の言葉に、彼は息を呑んだ
耐えきれなかった。王族として、雌として、覚えなくてはならない苦しみから、私は逃げた
ハーフのフェロモンはとても強く、相手の発情期など関係なしに欲情させてしまう程だと聞く
私が、強い意志を持ち、彼を拒まなくてはいけなかったというのに
私は泣きじゃくって、彼を誘った
思い出せば思い出す程に無様で、未熟な自分が、悔しくて堪らない
「……初めてなんて、そんなもんだ。そんなに自分を責めてやるなよ。」
「えぇ、その通りですシロナ様。ましてや、シロナ様はハーフ。初の発情期を乗り越えられただけで充分です。」
落ち着いた、優しい声
おっとりと垂れたチョコレート色の瞳に、丸メガネ
長い耳をピンと立ててふわりと微笑むそのヒトは、私の頭を優しく撫でた
「……ランリックさん」
「それに、ヤガフ様より一通りの報告は受けましたが、シロナ様は一番大切なことは守っております。」
ゆったりと細められた優しい瞳
ふわふわの掌が頭や頬、顎の下を撫でてくれるから、いつの間にか涙は止まっていて
自然と、ぐるぐると喉を鳴らしていた
「……シロナ様、貴女は一度も孕ませて欲しい、とは口にしなかったでしょう?」
「えっ……そ、れは…当たり前のこと…で」
同じ種族なら、避妊もなしに行為に至れば、簡単に孕んでしまう
しかし、異種族間での交尾は、とある条件を満たさない限り何度中出しされても孕むことはない
その条件は、"雌が孕ませて欲しい"と強請ること
雌が心から孕みたい、と思い、口に出し強請ることで遺伝子情報が変化して、異種族間での受精が可能になるそうだ
「…いいや、ハーフの雌は大抵、すぐに孕みたがるんだ。」
「特に、自分を打ち負かした強い雄に対してならば尚更です。」
慰めているようには見えなかったが、それは雌として当たり前のことだと私は思ってた
雌としての誇りも、王女としての責任も、私が持って生まれたもので
強く、聡明な雄に。
王として、国を背負うに相応しい相手に。
それだけを、考えるようにしていたけれど
「━━━……。」
「シロナ様?」
「ぇ、あ、いや。なんでもない。」
あれだけ…苦しいのなら
いっそのこと、孕んでしまいたい、と思うのも
分からなくはないような気がした。
掠れた声が唇から漏れ出した
ふかふかのベットに、お日様の香りがする毛布
敏感な嗅覚を刺激したのは優しい花の香りで、嗅ぎなれた雄の匂いはそこに無かった
「お、目ぇ覚めたか?」
「…………や…がふ…?」
手を包むように、握った大きな肉球
そこには困ったように、気恥しそうに、笑う彼がいた
目だけでぐるりと見渡せば、見覚えのある豪華な装飾
微かに香る実家の香りに、ほんの少しだけ、肩から力が抜けた
「……やがふ…ごめん」
「え。ちょ、おい!?」
それと同時に、鼻の奥がツン、と痛んで雫が溢れた
泣いてはいけない、女王が弱い所を見せてはいけない
そう、幼い頃から言われてきたというのに、溢れ出る水滴は止まることなく頬を濡らした
嫌だと首を横に振り、唇を噛み締めても
止まれ、と瞼をぎゅっと抑えても
緩んだ紐は簡単には結び直せなくて
「ごめ、やがふ…わた、し……たえきれ、なかった。」
「っ…………。」
私の言葉に、彼は息を呑んだ
耐えきれなかった。王族として、雌として、覚えなくてはならない苦しみから、私は逃げた
ハーフのフェロモンはとても強く、相手の発情期など関係なしに欲情させてしまう程だと聞く
私が、強い意志を持ち、彼を拒まなくてはいけなかったというのに
私は泣きじゃくって、彼を誘った
思い出せば思い出す程に無様で、未熟な自分が、悔しくて堪らない
「……初めてなんて、そんなもんだ。そんなに自分を責めてやるなよ。」
「えぇ、その通りですシロナ様。ましてや、シロナ様はハーフ。初の発情期を乗り越えられただけで充分です。」
落ち着いた、優しい声
おっとりと垂れたチョコレート色の瞳に、丸メガネ
長い耳をピンと立ててふわりと微笑むそのヒトは、私の頭を優しく撫でた
「……ランリックさん」
「それに、ヤガフ様より一通りの報告は受けましたが、シロナ様は一番大切なことは守っております。」
ゆったりと細められた優しい瞳
ふわふわの掌が頭や頬、顎の下を撫でてくれるから、いつの間にか涙は止まっていて
自然と、ぐるぐると喉を鳴らしていた
「……シロナ様、貴女は一度も孕ませて欲しい、とは口にしなかったでしょう?」
「えっ……そ、れは…当たり前のこと…で」
同じ種族なら、避妊もなしに行為に至れば、簡単に孕んでしまう
しかし、異種族間での交尾は、とある条件を満たさない限り何度中出しされても孕むことはない
その条件は、"雌が孕ませて欲しい"と強請ること
雌が心から孕みたい、と思い、口に出し強請ることで遺伝子情報が変化して、異種族間での受精が可能になるそうだ
「…いいや、ハーフの雌は大抵、すぐに孕みたがるんだ。」
「特に、自分を打ち負かした強い雄に対してならば尚更です。」
慰めているようには見えなかったが、それは雌として当たり前のことだと私は思ってた
雌としての誇りも、王女としての責任も、私が持って生まれたもので
強く、聡明な雄に。
王として、国を背負うに相応しい相手に。
それだけを、考えるようにしていたけれど
「━━━……。」
「シロナ様?」
「ぇ、あ、いや。なんでもない。」
あれだけ…苦しいのなら
いっそのこと、孕んでしまいたい、と思うのも
分からなくはないような気がした。
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