[R18]獣の発情期、というのは人間にとっては強すぎるらしい

夢兎

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ぴんくのにょろにょろマッサージ機(?)@触手,騎乗位

2

「…………で。何で俺が呼ばれたんだ?」

寮に戻る、と連絡を受けたのが数時間前
で、部屋に訪れたのが数分前
……まだ本調子ではないだろうし、と様子だけ見て退室しようとしたのが数秒前

「ひ、一人であんなののマッサージ受けられるわけないだろう!?初日だけでいいから傍に居てくれっ!」

泣きつくように俺の腰へしがみつくシロナに、俺はため息をついた
部屋の隅、小さな箱の上に何十と積まれた本を眺める
中身が何なのか、聞いても教えてくれないし
余程怖かったのだろう、中身を確認しようとすれば本当に泣きそうになりながら俺の手を止める

「……はぁぁ、分かったよ、ここに居てやるからさっさと終わらせろ。」
「!!…ありがとうっ。本当に助かる!」

花開くような笑みを浮かべて、シロナは早速、と本を退かし箱を抱えて再び俺に駆け寄った
先程、殆ど錯乱気味の彼女から聞いた話では
    ”ピンク色の、ぬめぬめにょろにょろのきーきー言う化け物。”
と、言っていたが改めて思い出したところでその説明で分かることは何もない

「あ、開けるから……!」
「はいよ。」

意を決して、シロナは箱の蓋を開けた
その瞬間に飛び出した何かを、咄嗟に掴んだ
ぎぃ、と小さく鳴き声を上げたソレ

「………こいつは…」
「ひっ…よ、よく握れるな?と、とにかくソイツが、マッサージ機(?)ら、しい。」

パステルピンクというには濃くて、ビビットピンクというには薄い、なんとも言えないピンク色
タコやイカに似た触手を何本も伸ばし、たしかにシロナが言っていた通りきー、きー、と鳴いている

「…まぁいい。んで?こいつをどうすりゃいい?」
「わ、私の膝に乗せてくれ…。そうすれば、勝手にマッサージしてくれるそうだ…。」

完全に青い顔をして、シロナは俺と向かい合うように座った
ぎゅっと固く閉じた瞼の隙間からは、今にも雫が零れ落ちそうで
怖がりのくせに、強がるところは本当に変わらない

「……シロナ。」
「?…わっ、や、ヤガフ!なにするんだ!」

ぐっとシロナの細腕を引いて、俺の膝の上へと座らせる
胡坐をかけば、すっぽりと足の隙間に収まって潤んだ真っ赤な瞳が俺を見上げた
その鼻先へ、そっと口づけを落とせば驚いたように微かに瞳を見開いて
すぐにへにゃりと頬を緩ませ、俺の胸へ背中を預けた

「あり、がとう。ヤガフには、何でもお見通しなんだな。」
「当たり前だろう。幼馴染舐めんな。」

お前が俺を選ばなくても、俺はきっとお前の傍にいるだろう
お前が、全てを抱えてしまわないように
その小さな背中で、重圧を背負ってしまわないように

「……乗せるぞ」
「…………あぁ、頼む。」
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