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サルバルート王国とアズール家族
第33話 今の僕に出来ること(3)
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僕は今森の奥へと進んでいる。この手で何かを殺すために‥‥‥
そして歩くこと10分ほど。森の雰囲気が変わり始めた。それは体に纏わりつく嫌な気配。何かが僕を見ているように感じる。僕は歩きながら深呼吸をして気持ちを落ち着け、いつでも怠惰の防御を発動出来るようにキョロキョロと周りを見るのではなく、視野を大きく広げるように心掛けた。
実は強固な防御力を誇る結界だが、移動している状態では発動出来ても追尾させる事が出来なかった。もしそれが出来ていれば無敵になれたのにと悔やまれる。だが、今出来ないだけで鍛練を重ねれば可能になると思いたい。
「グウォー!」
そんな事を考えていると少し離れた場所から威嚇するような咆哮が聞こえてきた。そして何かと草木が擦れる音が徐々に近付いてくる。
僕は音がする方向に体を向けて身構えた。右手に持つ剣鉈を強く握り締めて。そしてその右手は見てすぐ判るほどに震えていた。
「くそっ!覚悟はしてたつもりなのに体の震えが止まらないや。負けるなよ春馬!」
そして僕の前に現れたのは身長が僕より頭二つ分高く、分厚い筋肉に包まれた赤い肌をした魔物だ。その魔物はご馳走を見付けたと言わんばかりに醜い笑顔を見せた。
「あれはオーガってヤツじゃないか?この森ってゴブリンしか居ないんじゃなかったの?ラスカルそう言ってたよね?」
動揺している僕にオーガは手に握るゴツい剣を振りかぶり、そして僕の頭上に鋭く振り下ろした。
「ガキィーン!」「うがっ!」
僕は咄嗟に出した左腕に纏わりつくようにように結界を張った。そしてオーガの剣を防いだ僕はその勢いに吹き飛ばされ後ろにあった木に体を強くぶつけてしまうのであった。
「ぐはっ!これはキツい。体に纏わせる結界は使い方を間違えると危ないぞ」
僕はすぐに怠惰の休息を発動して痛みを消す。そして怠惰の防御で僕の周りに半径1メートルのドーム状の結界を作った。
「ふう、取りあえず一息入れて仕切り直しだ。それにしてもあのオーガ、凄い力だな。結界をせずに受け止めてたら腕が無くなってたんじゃないかな?」
僕は地べたに腰を下ろし魔法の腕輪からスポーツドリンクを取り出して飲んだ。余程緊張していたのだろう。思った以上に喉がカラカラだった。
目の前に結界に剣を叩き付けるオーガ。とても恐ろしい顔をしている。だが、結界はオーガの力でもビクともしなかった。
「うん、怠惰の防御って凄いね。これをどう上手く使うかで戦況は大きく変わるだろうな。鎧みたいに纏わせて動ければ最強なんだけど」
僕は左腕を体の前に構えて結界を纏わりつかせる。それは肘から手先まである半透明の筒状のモノ。そしてその腕を左右に振ってみると少しは付いてくるが、何故か筒なのに腕をすり抜けて制御を失いその場に落ちて霧散してしまうのだ。
「僕の意識が結界は固定されているものと思っているからなのか?」
それから何度もやってみたが結果は同じ。試しに板状のモノを腕の前に出してみたが、僅かな時間で制御を失い地面に落ちて霧散する。
今の僕がオーガの攻撃に耐える方法は、攻撃が来る方向に地面から伸びた結界の壁を出すしかない。だがこれでは僕も攻撃することが出来ないのだ。
頭を悩ませている僕の前には未だに結界に剣を叩き付けているオーガが居る。ガンガンと何度も叩き付ける音がうるさくて仕方がない。
「お前ちょっとうるさいよ」
そう言って僕はオーガをBOX状の結界を発動して閉じ込めた。その結界はオーガの一回り大きいサイズのモノで、閉じ込められたオーガは剣を振ることも出来ず唸るだけになった。
それを見て僕は思い付く。「これってあの結界に一部だけ小さな穴を開けて剣を突き刺せばいいんじゃね?」と。
そう思い付いた僕はオーガを囲む結界を一度消し、すかさず鉈剣が通るくらいの横長の細い穴が開いた結界を作り直した。その穴はオーガの背中側に開けてある。
僕はオーガが結界を破らないかと様子を見て、問題ないと判ってから自分を囲むドーム状の結界を消しオーガの後ろに回り込んだ。
「えーっと‥‥あとはこの剣鉈を穴に突き刺せばいいだけなんだよな。これってマジックショーでよく見る光景だけど、これは本当に死んじゃうんだよね」
僕は結界に開いている横に細長い穴をしばらくの間見つめていた。因みに横長の細い穴にしたのは鉈剣の刺す位置を調整しやすくする為だ。そして僕は覚悟を決めた。
「お前は人間を襲う敵。だから僕がここでお前に剣を向ける。他の人々が襲われない為に。そして僕が強くなる為に」
その時になった僕の心は何故か落ち着いていた。そして右手に持つ剣鉈を肘を引いてから勢いよくオーガの胸の部分にあたる位置に突き刺した。鋭く尖った剣鉈の先は、固い筋肉の抵抗を感じながらも奥深くへと入っていく。
そして剣鉈が刺さると同時にオーガから苦悶の咆哮が聞こえてくる。僕はその突き刺さった剣鉈をじっと見つめていた。
どれくらい時間が経ったのだろう。気が付くとオーガから生気を感じられなくなっていた。既に事切れているのだろう。僕はゆっくりと剣鉈をオーガの体から引き抜き目の前に掲げて分厚い刃の部分を見た。その刃にはオーガの血が滴っている。僕と同じ赤い血だ。
「うぐっ‥‥‥」
僕はその場で膝をつき、胃液が出るまで胃の中のモノを全て吐き出した。
(これは辛い‥‥‥あの手に伝わる感触は、多分ずっと慣れる事は無いだろうな)
それから僕はドーム状の結界を出し少し休憩する事にした。結界の椅子を出すこともせず地べたに座り、残りのスポーツドリンクを飲み干し一息ついた。そして考えを巡らせる。
(今の僕が発動出来る結界の数は何故か強度、大きさ、継続時間に関わらず10が限界だ。多分それが僕の脳が処理、管理する限界値なんだろう。鍛練して伸びると信じ今後に期待だ。
次は混戦での防御と怪我をした際での咄嗟の治癒を試した方がいいな。痛いのは嫌だけどぶっつけ本番で痛みで体が萎縮して動かなくなるのは大問題だからな)
「はぁ、僕は何をしてるんだろう。平和な日本だったら考えられないよね。でもあの結界で囲って剣鉈で刺す倒し方はどうなんだろう。カッコよくないと言うか非人道的と言うか」
僕にはヒーロー願望でもあるのか、そんな事を考えながら立ち上がり次の戦いに向けて動き出した。
そして歩くこと10分ほど。森の雰囲気が変わり始めた。それは体に纏わりつく嫌な気配。何かが僕を見ているように感じる。僕は歩きながら深呼吸をして気持ちを落ち着け、いつでも怠惰の防御を発動出来るようにキョロキョロと周りを見るのではなく、視野を大きく広げるように心掛けた。
実は強固な防御力を誇る結界だが、移動している状態では発動出来ても追尾させる事が出来なかった。もしそれが出来ていれば無敵になれたのにと悔やまれる。だが、今出来ないだけで鍛練を重ねれば可能になると思いたい。
「グウォー!」
そんな事を考えていると少し離れた場所から威嚇するような咆哮が聞こえてきた。そして何かと草木が擦れる音が徐々に近付いてくる。
僕は音がする方向に体を向けて身構えた。右手に持つ剣鉈を強く握り締めて。そしてその右手は見てすぐ判るほどに震えていた。
「くそっ!覚悟はしてたつもりなのに体の震えが止まらないや。負けるなよ春馬!」
そして僕の前に現れたのは身長が僕より頭二つ分高く、分厚い筋肉に包まれた赤い肌をした魔物だ。その魔物はご馳走を見付けたと言わんばかりに醜い笑顔を見せた。
「あれはオーガってヤツじゃないか?この森ってゴブリンしか居ないんじゃなかったの?ラスカルそう言ってたよね?」
動揺している僕にオーガは手に握るゴツい剣を振りかぶり、そして僕の頭上に鋭く振り下ろした。
「ガキィーン!」「うがっ!」
僕は咄嗟に出した左腕に纏わりつくようにように結界を張った。そしてオーガの剣を防いだ僕はその勢いに吹き飛ばされ後ろにあった木に体を強くぶつけてしまうのであった。
「ぐはっ!これはキツい。体に纏わせる結界は使い方を間違えると危ないぞ」
僕はすぐに怠惰の休息を発動して痛みを消す。そして怠惰の防御で僕の周りに半径1メートルのドーム状の結界を作った。
「ふう、取りあえず一息入れて仕切り直しだ。それにしてもあのオーガ、凄い力だな。結界をせずに受け止めてたら腕が無くなってたんじゃないかな?」
僕は地べたに腰を下ろし魔法の腕輪からスポーツドリンクを取り出して飲んだ。余程緊張していたのだろう。思った以上に喉がカラカラだった。
目の前に結界に剣を叩き付けるオーガ。とても恐ろしい顔をしている。だが、結界はオーガの力でもビクともしなかった。
「うん、怠惰の防御って凄いね。これをどう上手く使うかで戦況は大きく変わるだろうな。鎧みたいに纏わせて動ければ最強なんだけど」
僕は左腕を体の前に構えて結界を纏わりつかせる。それは肘から手先まである半透明の筒状のモノ。そしてその腕を左右に振ってみると少しは付いてくるが、何故か筒なのに腕をすり抜けて制御を失いその場に落ちて霧散してしまうのだ。
「僕の意識が結界は固定されているものと思っているからなのか?」
それから何度もやってみたが結果は同じ。試しに板状のモノを腕の前に出してみたが、僅かな時間で制御を失い地面に落ちて霧散する。
今の僕がオーガの攻撃に耐える方法は、攻撃が来る方向に地面から伸びた結界の壁を出すしかない。だがこれでは僕も攻撃することが出来ないのだ。
頭を悩ませている僕の前には未だに結界に剣を叩き付けているオーガが居る。ガンガンと何度も叩き付ける音がうるさくて仕方がない。
「お前ちょっとうるさいよ」
そう言って僕はオーガをBOX状の結界を発動して閉じ込めた。その結界はオーガの一回り大きいサイズのモノで、閉じ込められたオーガは剣を振ることも出来ず唸るだけになった。
それを見て僕は思い付く。「これってあの結界に一部だけ小さな穴を開けて剣を突き刺せばいいんじゃね?」と。
そう思い付いた僕はオーガを囲む結界を一度消し、すかさず鉈剣が通るくらいの横長の細い穴が開いた結界を作り直した。その穴はオーガの背中側に開けてある。
僕はオーガが結界を破らないかと様子を見て、問題ないと判ってから自分を囲むドーム状の結界を消しオーガの後ろに回り込んだ。
「えーっと‥‥あとはこの剣鉈を穴に突き刺せばいいだけなんだよな。これってマジックショーでよく見る光景だけど、これは本当に死んじゃうんだよね」
僕は結界に開いている横に細長い穴をしばらくの間見つめていた。因みに横長の細い穴にしたのは鉈剣の刺す位置を調整しやすくする為だ。そして僕は覚悟を決めた。
「お前は人間を襲う敵。だから僕がここでお前に剣を向ける。他の人々が襲われない為に。そして僕が強くなる為に」
その時になった僕の心は何故か落ち着いていた。そして右手に持つ剣鉈を肘を引いてから勢いよくオーガの胸の部分にあたる位置に突き刺した。鋭く尖った剣鉈の先は、固い筋肉の抵抗を感じながらも奥深くへと入っていく。
そして剣鉈が刺さると同時にオーガから苦悶の咆哮が聞こえてくる。僕はその突き刺さった剣鉈をじっと見つめていた。
どれくらい時間が経ったのだろう。気が付くとオーガから生気を感じられなくなっていた。既に事切れているのだろう。僕はゆっくりと剣鉈をオーガの体から引き抜き目の前に掲げて分厚い刃の部分を見た。その刃にはオーガの血が滴っている。僕と同じ赤い血だ。
「うぐっ‥‥‥」
僕はその場で膝をつき、胃液が出るまで胃の中のモノを全て吐き出した。
(これは辛い‥‥‥あの手に伝わる感触は、多分ずっと慣れる事は無いだろうな)
それから僕はドーム状の結界を出し少し休憩する事にした。結界の椅子を出すこともせず地べたに座り、残りのスポーツドリンクを飲み干し一息ついた。そして考えを巡らせる。
(今の僕が発動出来る結界の数は何故か強度、大きさ、継続時間に関わらず10が限界だ。多分それが僕の脳が処理、管理する限界値なんだろう。鍛練して伸びると信じ今後に期待だ。
次は混戦での防御と怪我をした際での咄嗟の治癒を試した方がいいな。痛いのは嫌だけどぶっつけ本番で痛みで体が萎縮して動かなくなるのは大問題だからな)
「はぁ、僕は何をしてるんだろう。平和な日本だったら考えられないよね。でもあの結界で囲って剣鉈で刺す倒し方はどうなんだろう。カッコよくないと言うか非人道的と言うか」
僕にはヒーロー願望でもあるのか、そんな事を考えながら立ち上がり次の戦いに向けて動き出した。
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