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ラバニエル王国編
第17話 ガツンとしたものを食べたい
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今日はとてもいい日だ。サーシャさんの病気が治って夫婦の素晴らしさも見れたし、チッチェと2回も会えたし、そして最高のナイフも手に入れたしね!
「おい、ワシが説明しとるのになに惚けた顔しとるんじゃ?死にたいのか!」
『おっと、このオヤジはさらっと恐ろしいこと言いやがる。はいはい、ちゃんと聞きますから許してちょうだいなと』
「はい!すいませんでした!」
「お前‥‥思った事が先に言葉に出とるぞ。その後に謝られてもムカつくだけじゃ!」
(ひょえ~、やっちまったぜ!)
「ははは、今度お詫びの品を持ってくるので勘弁してください」
私は笑って誤魔化しモノで釣る女。そしてエルフィーさんは大きなため息をつき、仕方なく釣られる事にしたようだ。
「はぁ、ワシを釣るなら旨い酒を用意することじゃな。あと酒に合うツマミを撒き餌にすれば大漁になるぞ」
(エルフィー魚群‥‥‥見たくないね‥‥)
「エルフィーさんが大量発生したらそれは災害ですよ?」
「うっさいわ!」
それから私はエルフィーさんからナイフ以外の物の説明を聞いた。鉄棒は先端をヤスリで削って鋭くしたもので鉛筆程度の長さと重さのものが20本とふた回り大きいものが10本の2種類準備してくれた。
それを入れるものは革製で、太ももに巻き付けるタイプは差し込み口が10箇所ある。それと腰の後ろに付けるタイプはウエストポーチのように小物入れとしても使えるもので、中に間仕切りがあって腰側に2種類の鉄棒を出しやすく収納出来るようになっている。
それと私がお願いしたもの以外で、解体やちょっとした事に使えと刃渡り10cmほどのナイフも1本オマケでくれた。
(どれも使いやすく丈夫なものだ。エルフィーさんって革製品の加工も凄腕なんだ)
「エルフィーさん、ナイフは最高のものでナイフ以外の物もどれも使いやすそうで仕上がりも完璧です。それを金貨1枚だなんて私が許せません。だから必ずお金を準備して支払いにきます」
「ふふ、そう言ってくれるだけでワシは満足じゃ。だがそれではお前も気が済まんのじゃろ?いつまででも待ってやるから絶対に無理だけはするな。判ったか?」
私が早くお金を稼ぐ為に無理するのではと気にしてくれてるのだろう。
「ふふ、エルフィーさんは武骨な顔して優しいんですね。判りました。無理はしません」
「武骨な顔は余計じゃ!またなにか欲しいものがあれば訪ねてこい。金は後払いで構わん。ワシはこれから酒を呑んで寝る。ほら、さっさと出ていけ!」
エルフィーさんは照れ隠しなのか、苦虫を噛み潰したような顔をして私を店から追い出した。(今度美味しいお酒持ってくるね!)
私はエルフィーさんの店を後にして、ご飯を食べる為に次の目的地に向かった。
「今日はガツンとしたものを食べたいんだよねぇ。ガツンとしたものが!」
そして私は「ガツンとね!」と言いながら歩くこと約30分で次の目的地に到着した。その目的地は第二城壁と第三城壁の間にある人工森林区域だ。
「おおー!立派な森ですなー。おっとハーブや薬草も結構あるね!」
私は森を歩き回り薬草やハーブ、そして根菜も見付けて商店街で買った布袋に入れていく。ちゃんとまばらに残してまた生えてくるようにする事も忘れない。
ん?何してるのって?食材集めてるんだよ?私は言ったじゃん『ガツンとしたものが食べたい』ってね!
そして布袋半分ほど集めた私はメインディッシュを探し始める事にする。その私は手頃な木に登り頑丈そうな枝の上に座る。その下には途中で見付けたドングリと匂いの強い根菜を磨り潰したものを撒き散らしていた。それから待つこと15分程度。
「ふふふ、やって来たよメインディッシュちゃんが。プヨプヨして可愛いね」
枝の上に居る私の真下には丸々と太ったスモールボアがドングリを食べていた。大きさはミニブタより一回り大きいくらいだろうか。体重は30kg前後あるだろう。
私は静かに腰からナイフを抜き取りグリップを両手で持ちそのまま枝から真下に落ちる。
「ズシュッ!」
私のナイフは見事スモールボアの首筋に突き刺さり息の根を止めた。そして私はすぐにマイクロコードで後ろ足を縛り木に吊るし、突き差したままにしていたナイフを横にズラしてから抜いた。その切り口からは大量の血が流れ出ていく。それからナイフを解体用ナイフに変え、腸と膀胱にキズが入らないように慎重に腹から股下まで裂いていった。
内臓はそのまま地面に落として後から穴を掘って埋める。この森には肉食動物や魔物が居ないのでそのまま放置は良くないだろう。
それから血抜きも粗方終わり内臓も穴を掘って埋めたので、マイクロコードを緩めて地面に下ろして水場に運んでいく。この場所を狩り場と決めたのはすぐ近くに泉があったからだ。
内臓を埋める前に頭も切り飛ばしたので残りのスモールボアはそれほど重くない。泉に浸けたスモールボアはマイクロコードで縛ったままなので岸にあった倒木にくくりつけておく。
こうやって早めに肉を冷やしておかないと、肉焼けして味が落ちるのだ。あと毛皮に着いているダニとかを排除する為でもある。本来なら丸1日冷やしておきたいが、今日はお腹が空いたから1時間くらいで許してやろう。
私は泉のそばで寝転がり、お昼寝をする事にした。(おやすみなさーい)
「おい、ワシが説明しとるのになに惚けた顔しとるんじゃ?死にたいのか!」
『おっと、このオヤジはさらっと恐ろしいこと言いやがる。はいはい、ちゃんと聞きますから許してちょうだいなと』
「はい!すいませんでした!」
「お前‥‥思った事が先に言葉に出とるぞ。その後に謝られてもムカつくだけじゃ!」
(ひょえ~、やっちまったぜ!)
「ははは、今度お詫びの品を持ってくるので勘弁してください」
私は笑って誤魔化しモノで釣る女。そしてエルフィーさんは大きなため息をつき、仕方なく釣られる事にしたようだ。
「はぁ、ワシを釣るなら旨い酒を用意することじゃな。あと酒に合うツマミを撒き餌にすれば大漁になるぞ」
(エルフィー魚群‥‥‥見たくないね‥‥)
「エルフィーさんが大量発生したらそれは災害ですよ?」
「うっさいわ!」
それから私はエルフィーさんからナイフ以外の物の説明を聞いた。鉄棒は先端をヤスリで削って鋭くしたもので鉛筆程度の長さと重さのものが20本とふた回り大きいものが10本の2種類準備してくれた。
それを入れるものは革製で、太ももに巻き付けるタイプは差し込み口が10箇所ある。それと腰の後ろに付けるタイプはウエストポーチのように小物入れとしても使えるもので、中に間仕切りがあって腰側に2種類の鉄棒を出しやすく収納出来るようになっている。
それと私がお願いしたもの以外で、解体やちょっとした事に使えと刃渡り10cmほどのナイフも1本オマケでくれた。
(どれも使いやすく丈夫なものだ。エルフィーさんって革製品の加工も凄腕なんだ)
「エルフィーさん、ナイフは最高のものでナイフ以外の物もどれも使いやすそうで仕上がりも完璧です。それを金貨1枚だなんて私が許せません。だから必ずお金を準備して支払いにきます」
「ふふ、そう言ってくれるだけでワシは満足じゃ。だがそれではお前も気が済まんのじゃろ?いつまででも待ってやるから絶対に無理だけはするな。判ったか?」
私が早くお金を稼ぐ為に無理するのではと気にしてくれてるのだろう。
「ふふ、エルフィーさんは武骨な顔して優しいんですね。判りました。無理はしません」
「武骨な顔は余計じゃ!またなにか欲しいものがあれば訪ねてこい。金は後払いで構わん。ワシはこれから酒を呑んで寝る。ほら、さっさと出ていけ!」
エルフィーさんは照れ隠しなのか、苦虫を噛み潰したような顔をして私を店から追い出した。(今度美味しいお酒持ってくるね!)
私はエルフィーさんの店を後にして、ご飯を食べる為に次の目的地に向かった。
「今日はガツンとしたものを食べたいんだよねぇ。ガツンとしたものが!」
そして私は「ガツンとね!」と言いながら歩くこと約30分で次の目的地に到着した。その目的地は第二城壁と第三城壁の間にある人工森林区域だ。
「おおー!立派な森ですなー。おっとハーブや薬草も結構あるね!」
私は森を歩き回り薬草やハーブ、そして根菜も見付けて商店街で買った布袋に入れていく。ちゃんとまばらに残してまた生えてくるようにする事も忘れない。
ん?何してるのって?食材集めてるんだよ?私は言ったじゃん『ガツンとしたものが食べたい』ってね!
そして布袋半分ほど集めた私はメインディッシュを探し始める事にする。その私は手頃な木に登り頑丈そうな枝の上に座る。その下には途中で見付けたドングリと匂いの強い根菜を磨り潰したものを撒き散らしていた。それから待つこと15分程度。
「ふふふ、やって来たよメインディッシュちゃんが。プヨプヨして可愛いね」
枝の上に居る私の真下には丸々と太ったスモールボアがドングリを食べていた。大きさはミニブタより一回り大きいくらいだろうか。体重は30kg前後あるだろう。
私は静かに腰からナイフを抜き取りグリップを両手で持ちそのまま枝から真下に落ちる。
「ズシュッ!」
私のナイフは見事スモールボアの首筋に突き刺さり息の根を止めた。そして私はすぐにマイクロコードで後ろ足を縛り木に吊るし、突き差したままにしていたナイフを横にズラしてから抜いた。その切り口からは大量の血が流れ出ていく。それからナイフを解体用ナイフに変え、腸と膀胱にキズが入らないように慎重に腹から股下まで裂いていった。
内臓はそのまま地面に落として後から穴を掘って埋める。この森には肉食動物や魔物が居ないのでそのまま放置は良くないだろう。
それから血抜きも粗方終わり内臓も穴を掘って埋めたので、マイクロコードを緩めて地面に下ろして水場に運んでいく。この場所を狩り場と決めたのはすぐ近くに泉があったからだ。
内臓を埋める前に頭も切り飛ばしたので残りのスモールボアはそれほど重くない。泉に浸けたスモールボアはマイクロコードで縛ったままなので岸にあった倒木にくくりつけておく。
こうやって早めに肉を冷やしておかないと、肉焼けして味が落ちるのだ。あと毛皮に着いているダニとかを排除する為でもある。本来なら丸1日冷やしておきたいが、今日はお腹が空いたから1時間くらいで許してやろう。
私は泉のそばで寝転がり、お昼寝をする事にした。(おやすみなさーい)
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