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第一章
第1話 見知らぬ景色
しおりを挟む「(ここは、何処だ)」
朝、いつも通り目が覚めると、見知らぬ場所にいた。
いつもなら太陽が出る前に起きてゲームに勤しむのだが、目の端に辛うじて見える窓からは太陽の光が差し込んでいる。
「(訳が分からない)」
周りを確認するために起き上がろうとするが手足にうまく力が入らない。しかも…
「(言葉が出ない?)」
喋ろうとしても「う~」「あ~」などの簡単な音しか出ない。
頑張って腕に力をこめて振ってみる。
「(あれ?俺の腕ってこんな形だっけ?)」
視界に捉えた自分の腕は明らかに昨日まで慣れ親しんだ物とは全くの別物。指細く短い。腕は丸みを帯びて短い。
「(………短い?)」
どう考えてもおかしい。
昨日までは日本人の平均男性並に長かった腕は全体的にサイズがミニチュアになっている。それどころか感覚的に、足もミニチュアサイズになっている。それはもう赤ん坊のように………
「(赤ん坊?)」
昨日までとは違う手足、声は出るが言葉を発することが出来ない口、見知らぬ場所。
「(あれ?これって所謂…)」
〝異世界転生〟なのではないか?
そう考えると頭が混乱する。
昨日は普通に高校に行って、いつも通り授業受けて帰って、風呂に入った後に夕飯、その後、ちょっとゲームした後に歯ブラシして寝た。
「(そう、ここまでは覚えている)」
死んだ覚えなどない。原因も分からない。頭を抱えたい気分だが、腕が短すぎて届かない。
「(どうして、こうなった?)」
頭の理解が追い付かない。
ここは何処だ?
どうして赤ん坊になっている?
どんな経緯で…
「(…死んだ?)」
死んだ記憶なんて無い。勝手に決めつけたが俺に死んだ記憶なんて断片にも無い。
「(俺は、本当に死んでここに居るのか?)」
もしかしたら、怪しい実験か何かで一時的に身体が縮んでしまっているだけではないか?と考えてみたが、周りはどう見ても実験施設のようには見えない。
「(じゃあ、やっぱり異世界か?)」
趣味で読む本の中にはファンタジー物が殆どだった。その中には勿論、異世界転生物もあった。
「(けど、いざ自分が転生すると混乱するな…)」
ファンタジー物で妄想する事はあっても、リアルで転生すると混乱待ったなしだ。
「(取り敢えず、この世界を異世界として、それ特有のアレがあるか試してみるか)」
半開きだった口を閉じて頭の中で唱える。
『ステータスオープン』
__________________________
ここまで読んでいただきありがとうございます!!次回は明日更新予定なので、どうか次回もよろしくお願いします!!m(_ _)m
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