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7 閑話休題

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アルフレッド様とナタリー様は、それから1週間部屋から出なかった。

急ぎの公務もすべて、部屋に持ち込んでしていたらしい。

この1週間で婚姻の手続きも滞りなく終えているので、お二人はご夫婦になられた。

ナタリー様には、何と説明されたかは分からないが、お2人は実は何年も前から婚約関係にあった。ナタリー様はご存知ないが、ナタリー様のご家族、王家、一部の貴族以外はこの2人が婚約してることは知らない。

婚約してるとなると、婚約を邪魔する人間があまりにも多いからだ。お2人とも大変モテるし、この2人と縁を繋ぎたいと思っている人間が多い。

だから、ふつうならする婚約式はせずに、手続きのみだった。証人として立ち会ったのは一部の人のみ。

その後は邪魔が入ることなく、婚約期間は過ぎ、この度の婚姻となったのであった。

その時のアルフレッド様の顔と言ったら、なんというかもうデレデレだった。ずっと好意を寄せていた方と結ばれたのだ。そんな顔にもなるだろう。


結婚式は今から3ヶ月後に決まった。何でもナタリー様の発情期に合わせたらしい。その後は新婚旅行に出かけることが決まった。結婚式や新婚旅行の時期や期間については殿下が陛下に頼み込んで異例の早さで決まったらしい。

そのことを話すアルフレッド様はめったに見られない満面の笑みだった。

そういえば、ナタリー様は王太子妃となられた訳だが、ご結婚されたことはいつお伝えになるのだろうか?

後で確認せねば。





以上、乳兄弟で側近であるセシルの解説?と近況報告でした。
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