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カーテンからの柔らかい日差しで目が覚めた。
いったい今何時?
起き上がろうとして、動けないことに気付いた。
腰痛い!これどんだけやったの?
僕が腰をさすっていると、扉が開く。
「ナタリー、起きたかな?」
麗しい御尊顔のアルフレッド様であった。
キラキラの笑顔が眩しい。
「お…はよう…ござっ…ケホッ」
喉が痛いんだけど!
「ごめんね。昨日、無理させすぎちゃったみたい。何か飲むかな?」
「お、お水を…」
僕がそう言うと、アルフレッドは近くのコップの水を飲み、口移しで僕に飲ませた。
一回だけでなく、何回も繰り返す。
は…恥ずかしすぎる!
「アルフレッド様。あの、お水ありがとうございます」
僕の顔はおそらく真っ赤だ。
こんなの恥ずかしくて、無理!
「お腹空いてるだろう?軽食を作らせたんだ。食べられそうかい?」
「はい。ありがとうございます」
「じゃ、まずはこれから。あーん」
満面の笑みで手ずから食べさせようとする。ベッドに腰かけて、バックハグの状態でだ。
はっきり言って食べづらいし、恥ずかしいわ!
「このサンドイッチ好きだっただろう?それともスープの方がいいかな?」
今度はスプーンを持って、スープをすくって食べさせようとする。
どうやら僕のお世話をしたくて仕方ないらしい。
アルファの番に対する給餌行動は求愛行動だったり、愛情表現の一つだとされている。
僕は恥ずかしくて、何もしてないのに、朝から体力をガリガリ削られた。
「寝てる時に僕がお風呂に入れて体を洗ったから、気持ち悪くはないと思うけど、お風呂に入りたい?」
僕が食べ終わってから、アルフレッドがきいてきたのだが、そんな事実は知りたくなかったよ泣
「いえ、さっぱりしてるので、大丈夫です」
「そう?それなら後で一緒に入ろうね」
嬉しそうに言うので、嫌ですとは言い辛い。
しかも、さっきから、あちこちキスしてくるのだ。
とくに首が気になるのか、何回も匂いを嗅ぎたがるし、甘噛みしてくる。噛み跡もあるのに、キスマークをつけようとするのやめて。
「アルフレッド様…いえ殿下。首は弱点なのです。噛むのはやめて下さい」
僕がそう言うと、目に見えて、シュンとなった。大きな尻尾が見えそうだ。
可愛いけど、ダメなものはダメなのだ。
「ナタリー。殿下はやめて。ここは公の場じゃなくて、プライベートな空間だし、僕と君しかいないんだ。今は番だし、君は王太子妃になるんだよ。婚約の儀はこれからだけど、昨日付けで君は僕の婚約者なんだ。婚約期間も短くして、なるべく早く結婚しようと思っているのに、その呼び方は悲しくなるよ。結婚してないけど、僕はもう君のことはお嫁さんだって思っているんだから」
「アルフレッド様…」
「それに、ナタリーにはいっぱいこども産んでもらいたいんだよね。絶対可愛いし、可愛がる自信しかないよ。だからね…」
アルフレッドは流し目で僕を見ると、耳元で囁いた。
「早く僕の子どもを孕んで」
甘い低音で囁かれ、腰が砕けそうになり、僕の子宮がズクンと疼いた気がしたのだった。
いったい今何時?
起き上がろうとして、動けないことに気付いた。
腰痛い!これどんだけやったの?
僕が腰をさすっていると、扉が開く。
「ナタリー、起きたかな?」
麗しい御尊顔のアルフレッド様であった。
キラキラの笑顔が眩しい。
「お…はよう…ござっ…ケホッ」
喉が痛いんだけど!
「ごめんね。昨日、無理させすぎちゃったみたい。何か飲むかな?」
「お、お水を…」
僕がそう言うと、アルフレッドは近くのコップの水を飲み、口移しで僕に飲ませた。
一回だけでなく、何回も繰り返す。
は…恥ずかしすぎる!
「アルフレッド様。あの、お水ありがとうございます」
僕の顔はおそらく真っ赤だ。
こんなの恥ずかしくて、無理!
「お腹空いてるだろう?軽食を作らせたんだ。食べられそうかい?」
「はい。ありがとうございます」
「じゃ、まずはこれから。あーん」
満面の笑みで手ずから食べさせようとする。ベッドに腰かけて、バックハグの状態でだ。
はっきり言って食べづらいし、恥ずかしいわ!
「このサンドイッチ好きだっただろう?それともスープの方がいいかな?」
今度はスプーンを持って、スープをすくって食べさせようとする。
どうやら僕のお世話をしたくて仕方ないらしい。
アルファの番に対する給餌行動は求愛行動だったり、愛情表現の一つだとされている。
僕は恥ずかしくて、何もしてないのに、朝から体力をガリガリ削られた。
「寝てる時に僕がお風呂に入れて体を洗ったから、気持ち悪くはないと思うけど、お風呂に入りたい?」
僕が食べ終わってから、アルフレッドがきいてきたのだが、そんな事実は知りたくなかったよ泣
「いえ、さっぱりしてるので、大丈夫です」
「そう?それなら後で一緒に入ろうね」
嬉しそうに言うので、嫌ですとは言い辛い。
しかも、さっきから、あちこちキスしてくるのだ。
とくに首が気になるのか、何回も匂いを嗅ぎたがるし、甘噛みしてくる。噛み跡もあるのに、キスマークをつけようとするのやめて。
「アルフレッド様…いえ殿下。首は弱点なのです。噛むのはやめて下さい」
僕がそう言うと、目に見えて、シュンとなった。大きな尻尾が見えそうだ。
可愛いけど、ダメなものはダメなのだ。
「ナタリー。殿下はやめて。ここは公の場じゃなくて、プライベートな空間だし、僕と君しかいないんだ。今は番だし、君は王太子妃になるんだよ。婚約の儀はこれからだけど、昨日付けで君は僕の婚約者なんだ。婚約期間も短くして、なるべく早く結婚しようと思っているのに、その呼び方は悲しくなるよ。結婚してないけど、僕はもう君のことはお嫁さんだって思っているんだから」
「アルフレッド様…」
「それに、ナタリーにはいっぱいこども産んでもらいたいんだよね。絶対可愛いし、可愛がる自信しかないよ。だからね…」
アルフレッドは流し目で僕を見ると、耳元で囁いた。
「早く僕の子どもを孕んで」
甘い低音で囁かれ、腰が砕けそうになり、僕の子宮がズクンと疼いた気がしたのだった。
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