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α-序章
024-二人っきりの逃避行
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俺は船を発進させる。
すぐに、数隻の船が空港から出航して向かってくる。
「ひっ!」
まだ惑星上なのに、それらは平気で発砲してくる。
今の悲鳴は俺です。
情けなくてすまない...
「ワープする! 何かに掴まって!」
「は、はい!」
大気圏を突破する時間はない。
そのまま船をワープさせて、俺たちは船をワープ空間内に置く。
これで漸く、ゆっくり話が出来る。
「......はぁ、それで?」
つい、口調に棘が出てしまう。
アルベルトは、少し黙り込んで、それからこっちを見上げてくる。
「......お、私はこれでもSELL所属の輸送艦乗りだから。.....代金さえ支払えるなら、あなたを安全な場所に送ってあげられる」
「お....お願いします! 家、家にさえ着けば......きっと、お金くらい.....」
とりあえず、これで大義名分は揃った。
これで俺たちの立場はSELLに保護される。
「とりあえず、心の整理をつけたいよね?」
「は....はい」
「ブリッジ以外は好きに使っていいから。こっちも暫く一人になりたいし、下でご飯でも食べてきたらどう?」
「....い、いいんですか?」
「うん」
慌ててワープしたから、相手にも恐らくワープ先は読まれている。
つまり、追加の航路を設定しなければならないわけだ。
俺はアルベルトを見送ってから、ジオランド星系とやらがどれだけ遠いのかを見に行く。
「......20ジャンプか」
中々に遠い。
だが、一つだけ.....近道がある。
一本道のロー・セキュリティ星系を二つ経由すれば......
「いやいや」
無理だ。
確かにこの船には戦闘能力があるが.....限界がある。
海賊だっているのだし、追手と協力されたらマズイ。
流石に多くの海賊を相手に戦えるほどこの船は強力ではない。
「とにかく、20ジャンプだろうと辿り着ければ充分......」
俺がそう思っていた時、星系図に更新が入る。
何が起きたのかと思った直後、ペリメーター星系からジオランド星系に繋がる星系から4ジャンプ後の星系.....一本道になっていたそこからが、不自然に途切れた。
急いで参照すると、海賊出没に付き星系封鎖――――となっていた。
そして、その星系の一個手前から、ロー・セキュリティの入り口が繋がっていた。
「畜生.......」
この場にアルベルトが居なくてよかった。
つい舌打ちが漏れた。
この対応の速さは何だ?
だけど....まあ、仕方ないか。
「仕事.....だもんな.....」
とんでもない厄ネタが空から降ってきた。
だけど、これを見捨てたら終わりだ。
アルベルトは身寄りがないし、こんな事が出来てしまう相手には星系軍に引き渡す選択肢も取れない。
「いや....一応ジュディに連絡は入れておくか....」
俺はメッセンジャーを起動してジュディに事の経緯を連絡しておく。
すぐに返答が返ってくるかと思ったのだが、残念ながらオフラインのようだ。
「あの....」
「うっ!?」
どうするかと考えていると、後ろから声がかかった。
振り返ると、アルベルトがサンドイッチを持って立っていた。
「どうしたの?」
「り...リリーさん、お腹減ってない?」
「ああ...ありがとう」
俺はサンドイッチを受け取り、食す。
口に入れた瞬間、口内がカラカラに乾燥していたことに気付いた。
....冷静に考えないとな。
すぐに、数隻の船が空港から出航して向かってくる。
「ひっ!」
まだ惑星上なのに、それらは平気で発砲してくる。
今の悲鳴は俺です。
情けなくてすまない...
「ワープする! 何かに掴まって!」
「は、はい!」
大気圏を突破する時間はない。
そのまま船をワープさせて、俺たちは船をワープ空間内に置く。
これで漸く、ゆっくり話が出来る。
「......はぁ、それで?」
つい、口調に棘が出てしまう。
アルベルトは、少し黙り込んで、それからこっちを見上げてくる。
「......お、私はこれでもSELL所属の輸送艦乗りだから。.....代金さえ支払えるなら、あなたを安全な場所に送ってあげられる」
「お....お願いします! 家、家にさえ着けば......きっと、お金くらい.....」
とりあえず、これで大義名分は揃った。
これで俺たちの立場はSELLに保護される。
「とりあえず、心の整理をつけたいよね?」
「は....はい」
「ブリッジ以外は好きに使っていいから。こっちも暫く一人になりたいし、下でご飯でも食べてきたらどう?」
「....い、いいんですか?」
「うん」
慌ててワープしたから、相手にも恐らくワープ先は読まれている。
つまり、追加の航路を設定しなければならないわけだ。
俺はアルベルトを見送ってから、ジオランド星系とやらがどれだけ遠いのかを見に行く。
「......20ジャンプか」
中々に遠い。
だが、一つだけ.....近道がある。
一本道のロー・セキュリティ星系を二つ経由すれば......
「いやいや」
無理だ。
確かにこの船には戦闘能力があるが.....限界がある。
海賊だっているのだし、追手と協力されたらマズイ。
流石に多くの海賊を相手に戦えるほどこの船は強力ではない。
「とにかく、20ジャンプだろうと辿り着ければ充分......」
俺がそう思っていた時、星系図に更新が入る。
何が起きたのかと思った直後、ペリメーター星系からジオランド星系に繋がる星系から4ジャンプ後の星系.....一本道になっていたそこからが、不自然に途切れた。
急いで参照すると、海賊出没に付き星系封鎖――――となっていた。
そして、その星系の一個手前から、ロー・セキュリティの入り口が繋がっていた。
「畜生.......」
この場にアルベルトが居なくてよかった。
つい舌打ちが漏れた。
この対応の速さは何だ?
だけど....まあ、仕方ないか。
「仕事.....だもんな.....」
とんでもない厄ネタが空から降ってきた。
だけど、これを見捨てたら終わりだ。
アルベルトは身寄りがないし、こんな事が出来てしまう相手には星系軍に引き渡す選択肢も取れない。
「いや....一応ジュディに連絡は入れておくか....」
俺はメッセンジャーを起動してジュディに事の経緯を連絡しておく。
すぐに返答が返ってくるかと思ったのだが、残念ながらオフラインのようだ。
「あの....」
「うっ!?」
どうするかと考えていると、後ろから声がかかった。
振り返ると、アルベルトがサンドイッチを持って立っていた。
「どうしたの?」
「り...リリーさん、お腹減ってない?」
「ああ...ありがとう」
俺はサンドイッチを受け取り、食す。
口に入れた瞬間、口内がカラカラに乾燥していたことに気付いた。
....冷静に考えないとな。
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