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β-採掘艦隊同行編
045-平和な食事と、深刻な話し合い
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翌日。
俺は他所行きに着替え、艦内で同じく他所行きのアルと合流する。
アルの格好は俺なりに頑張って考えた結果、よく知らないアニメキャラクターがプリントされたTシャツと、短パンになった。
俺の中にある子供のイメージがこんなもんだったという事で、敗北を素直に認めようと思う。
「リリーさん...」
「ん? なに?」
「暑くないんですか?」
「ああ、そっち」
適当にネットで調べた化粧が失敗したかと思った。
ステーションの平均気温は19~20℃で、暑くも寒くもない適温のはずなんだが、俺には少し肌寒く感じる。
それ故に、ノースリーブは避けて、避けようがない時はセーターなどを羽織るようにしている。
「さあ、行こう」
「うん」
俺たちはオリオンから降りて、しっかり施錠する。
リフトに乗って、港の中をゆっくりと移動。
そのまま、都市ブロックにつながる通路の横に停めて、通路を歩く。
数人とすれ違いながら通路を歩き切った先で、エアロックを通る。
港と都市のわずかな気圧差を調整する措置らしい。
「わぁ...!」
エアロックを抜けると、遮られていた音が一斉に飛び込んでくる。
都市ブロックはやはり人が多いようで、喧騒が閉鎖空間に響き渡っている。
アルが漏らした声を、俺は聞き逃さない。
こういう場所に来るのは初めてなんだろうな、やはり。
「アル、こっちこっち」
「あ....うん」
俺はアルの手を握る。
アルは一瞬戸惑うような顔をして、すぐに俺の手を握り返してきた。
既に店は決めてある。
二人で街中を歩く。
このステーションはダズ・クヴァタ星系群の中央星系であるダズ・リベラ星系の繁華街の一つらしい。
それ故、「夜」にあたるこの時間は混み合う。
「ついたよ、ここだね」
「あ、ここ...」
俺が選んだのは、有名なレストランだった。
まあ地球で言うファミレスだ。
82星系に支店があるという規模が大きいのか小さいのかわからない売り文句だったので、俺はここを選んだ。
料理のレパートリーも多く、この世界の料理を知るいい機会だ。
「予約してあるから、すぐ入れるよ」
「えっ、そうなの?」
「当日予約なら出来るんだよ」
店内に入ると、更に喧騒が強くなる。
ダズ・リベラ星系で働く人たちの家族が、この時間帯は一挙にここに集う。
だから、当然店内も.....すごいものだ。
ただ、店員はほとんどアンドロイドだな。
『御予約のリリー・シノ様ですね、お席にご案内します』
「ほら、行くよー」
入り口に近づいた時点で認識されていたようで、アンドロイドに席に案内される。
ボックスシートになっていて、俺は上座に座る。
注文は席に付けられたホロディスプレイによって行う。
「どうする? 好きなの注文していいよ」
「え、いいの!?」
「ただし、食べきれるならね。飲み放題はつけてあるから、飲み過ぎないように」
「はーい.....」
俺も自分の分のウィンドウを開き、メニューを見る。
調理法はそう変わらないな、素材がよく分からないが。
とりあえず、無難にパン系で何か頼むか。
標準人間種と、特定種族でそれぞれメニューが分けられているらしく、間違って頼むことが無いように作られている。
注文を終えると、すぐにドローンが料理を運んできた。
早いな、やはり既製品は出るのが早いという事だろうか。
「ドリンクも早いね」
ドリンクバー方式ではなく、オーダーから直ぐに出る方式だ。
俺の頼んだよく分からない紫のジュースと、そこから少し白を足した色のアルのジュースが届いた。
飲んでみると、リンゴ味だった。
訳が分からない。
いや、若干リンゴより酸味が薄いか?
まあ、とにかく。
本題に入るか。
「さて、アル」
「う、うん」
「――――今後どうするか、相談しようか」
アルはまだ迷っているみたいだ。
俺はここで決めておきたくて、この場を設けたつもりだ。
俺は他所行きに着替え、艦内で同じく他所行きのアルと合流する。
アルの格好は俺なりに頑張って考えた結果、よく知らないアニメキャラクターがプリントされたTシャツと、短パンになった。
俺の中にある子供のイメージがこんなもんだったという事で、敗北を素直に認めようと思う。
「リリーさん...」
「ん? なに?」
「暑くないんですか?」
「ああ、そっち」
適当にネットで調べた化粧が失敗したかと思った。
ステーションの平均気温は19~20℃で、暑くも寒くもない適温のはずなんだが、俺には少し肌寒く感じる。
それ故に、ノースリーブは避けて、避けようがない時はセーターなどを羽織るようにしている。
「さあ、行こう」
「うん」
俺たちはオリオンから降りて、しっかり施錠する。
リフトに乗って、港の中をゆっくりと移動。
そのまま、都市ブロックにつながる通路の横に停めて、通路を歩く。
数人とすれ違いながら通路を歩き切った先で、エアロックを通る。
港と都市のわずかな気圧差を調整する措置らしい。
「わぁ...!」
エアロックを抜けると、遮られていた音が一斉に飛び込んでくる。
都市ブロックはやはり人が多いようで、喧騒が閉鎖空間に響き渡っている。
アルが漏らした声を、俺は聞き逃さない。
こういう場所に来るのは初めてなんだろうな、やはり。
「アル、こっちこっち」
「あ....うん」
俺はアルの手を握る。
アルは一瞬戸惑うような顔をして、すぐに俺の手を握り返してきた。
既に店は決めてある。
二人で街中を歩く。
このステーションはダズ・クヴァタ星系群の中央星系であるダズ・リベラ星系の繁華街の一つらしい。
それ故、「夜」にあたるこの時間は混み合う。
「ついたよ、ここだね」
「あ、ここ...」
俺が選んだのは、有名なレストランだった。
まあ地球で言うファミレスだ。
82星系に支店があるという規模が大きいのか小さいのかわからない売り文句だったので、俺はここを選んだ。
料理のレパートリーも多く、この世界の料理を知るいい機会だ。
「予約してあるから、すぐ入れるよ」
「えっ、そうなの?」
「当日予約なら出来るんだよ」
店内に入ると、更に喧騒が強くなる。
ダズ・リベラ星系で働く人たちの家族が、この時間帯は一挙にここに集う。
だから、当然店内も.....すごいものだ。
ただ、店員はほとんどアンドロイドだな。
『御予約のリリー・シノ様ですね、お席にご案内します』
「ほら、行くよー」
入り口に近づいた時点で認識されていたようで、アンドロイドに席に案内される。
ボックスシートになっていて、俺は上座に座る。
注文は席に付けられたホロディスプレイによって行う。
「どうする? 好きなの注文していいよ」
「え、いいの!?」
「ただし、食べきれるならね。飲み放題はつけてあるから、飲み過ぎないように」
「はーい.....」
俺も自分の分のウィンドウを開き、メニューを見る。
調理法はそう変わらないな、素材がよく分からないが。
とりあえず、無難にパン系で何か頼むか。
標準人間種と、特定種族でそれぞれメニューが分けられているらしく、間違って頼むことが無いように作られている。
注文を終えると、すぐにドローンが料理を運んできた。
早いな、やはり既製品は出るのが早いという事だろうか。
「ドリンクも早いね」
ドリンクバー方式ではなく、オーダーから直ぐに出る方式だ。
俺の頼んだよく分からない紫のジュースと、そこから少し白を足した色のアルのジュースが届いた。
飲んでみると、リンゴ味だった。
訳が分からない。
いや、若干リンゴより酸味が薄いか?
まあ、とにかく。
本題に入るか。
「さて、アル」
「う、うん」
「――――今後どうするか、相談しようか」
アルはまだ迷っているみたいだ。
俺はここで決めておきたくて、この場を設けたつもりだ。
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