輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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γ-クラリウム星系群編(前編)

085-アイネマン・プライム惑星見学2

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シャトルは惑星の軌道上を航行していた。
同時に俺は、アイネマンプライムの軌道上にステーションがない理由を理解した。
なるほど、ダイソン球自体が超巨大なステーションと化しているからこそ、軌道上にステーションを配置する理由がない。
それに、緻密に計算された潮汐力の均衡を阻害する原因にもなってしまうだろう。

『アイネマン-スフィアウォールと呼ばれるこの構造物は、かつてはテラフォーミング用の構造体でしたが、管理会社が倒産して外組みだけが残されて放置されました。しかし、現在アイネマン星系の自治体の管理企業であるサッカサスコーポレーションが惑星ごと買い取り、現在は惑星表面の工場で働く作業員の居住区と、企業オフィスが入るスペースとなっています』

なるほど、惑星表面は完全に工場なのか。
人間の従業員も、それなりに多くいるようだな。
これは俺の推測だが、区画分けして個々に担当者を設けているのだろう。
区画同士で情報共有もしやすいし、融通しあうこともあるだろう。

『これから都市部に降下いたします』

シャトルはゆっくりとダイソン球へと降りていく。
その過程で、

「み....見て見て、リリーさん!」
「うん....すごいね」

下から見たスフィアウォールは、素晴らしいものだった。
小さい起伏は、小さいように見えるだけで一個一個が山脈のように大きい。
おまけに、スフィアウォールには無数の溝が走っており、その溝に沿って灯光が見えている。
本当にこの巨大な構造物は街なのだ。

『本船は暫く、スフィアウォールを周回いたします。これを休憩時間といたします』

その時、そんなアナウンスが響く。
携帯端末を起動して時間を見ると、昼時だった。

「........ご飯にしよっか」

昼時だと知ると、感動は一旦おいて腹が減ってきた。
軽食スペースでも外は見れるだろうし、そこで弁当を食べよう。
俺はそういう意味を込めて、アルを見た。
アルは嬉しそうに頷き返した。

「やっぱり、下がディスプレイになってるんだよ」
「わぁ.....!」

軽食スペースは、下がガラスのように見える場所だった。
テーブルがいくつか置かれており、飲料や食事の自動販売機が置かれている。
俺たちのほかに客は数人しかいないので、ここで食べるのに問題はない。

「はい、これがアルのぶん」
「やった! えーっと」
「待って待って、これお手拭きね」

今日のメニューは、エビフライ(エビが無かったので似たような奴で代用)と、夏野菜コーナーに売っていた茄子もどきのてんぷら、ロールキャベツのようなものがおかず、それに所謂雑穀パンとヨーグルト、野菜ジュースをくっつけたアメリカンランチボックスといった風だ。
使い捨てウェットタオルで手を拭き、食べ始める。

「あ、そうだ。コンソメスープもあるから。....私はいいから、温かいの欲しかったら飲んでいいからね」
「ありがと!」

俺は眼下に広がる街を見ながら、エビフライを食べる。
うん、やっぱり海鮮系の味じゃないな、虫か? この感じは。
プリプリしてて美味いのは変わらないので構わないが。
今日は早起きして手間暇かけただけあって、全体的にクオリティ高くまとまったな。
主食とデザートが既製品なので、その分手間がかかってないのもある。

「(アルは流石に育ちがいいよな)」

俺はふと思う。
食事に文句は言わないし、野菜も残さず食べる。
まあ、流石に苦い野菜は苦手らしいが、青臭いものを食べられるのは素質があると思う。
なるべく青臭くならないように処理はしてるがな。

「お、アル、下を見てごらん」
「あっ、あれって.....」

フレイターが降下していくのが見えた。
都市に必要な物資を満載しているのだろう。
この世界のライフラインの維持には輸送艦は欠かせない。
まあ、今は気にする必要がない。
いずれ気にするべきだろうがな。
さあ、早く食べてしまおう。
午後は惑星の遊覧なのだから。
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