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γ-クラリウム星系群編(後編)
116-ハナテック・企業エキシビション2
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シャトルは産業用ブースを移動し続ける。
色々興味深いものを見たが、何より...
「マザー・フレイターの展示もあるとは」
「これ、いつか乗るんだよね?」
アルが夢のあることを言う。
ただ、これに乗るには相当儲けないと無理だな...
何かでかい商売ができればいいんだが。
『超大型構造物:マザーフレイター係留用簡易拠点スヴェローク“”』
『超大型輸送母艦:マザーフレイター”アジンバルト”』
先ほどの採掘拠点と同じく、畳んでマザー・フレイターに搭載できる係留用拠点、そしてそこに係留されているマザー・フレイターの模型があった。
マザー・フレイターは下手するとステーションくらいの大きさは余裕であるので、こうして係留用拠点を使わないとまともに荷下ろしもできないそうだ。
「夢はあるけど、今の時点で運用するとなるとお金があってもちょっと考えたいね」
「はい、流石に主力艦級のため、建造から運用、渡航でさえ厳密なルールがあります。それらを網羅し、かつ処理できる従業員がいなければ運用するのはアンドロイドに全てを任せても困難ですねー...」
珍しく、ペルソナは気落ちした様子を見せていた。
本気で運用する気だったのか...
まあ、従業員を全員アンドロイドで固めれば、不可能ではないのか。
ただ、法律を10も100も破ることになるだろうな。
そもそもこのマザー・フレイターは王国に数隻しか現存していない。
展示はされているが、おそらく建造と艤装に天文学的な費用が掛かるぞ。
「あとでシップメーカーのエキシビションに寄るし、その時聞いてみよう」
「はい、記憶しておきますね!」
俺は大型産業用ブースを移動する。
次は、ヘビー・フレイター用の超大型構造物のようだ。
と言っても、畳んで運ぶタイプではなく、複数のヘビー・フレイターを収容、停泊させられるものだ。
おそらくはアライアンス間戦争などで、物資運搬時の経由地に置かれるんだろうな。
「思ったけど、ヘビー・フレイターって複数運用が前提なんだね」
「特に危険な宙域を経由する場合は、生き残るために艦隊を組むことが多いようです。マザー・フレイターを使うのに掛かる金額に比べれば、遥かに安いとの意見が多いようですね」
「...リリーさん、なんの話?」
「あっ、ごめん」
俺はつい謝る。
そして、気付いた。
アルが話についていけていない。
これではダメだ、なんのためのインナーリウム観光なんだ。
「アルにもわかるように言うと、どう?」
「危ない場所を通る時、たくさんいれば敵は襲ってきません。もしくは、一隻やられても他の艦が輸送を成功させますから。ヘビー・フレイターはとても高いですが、百隻並べてもマザー・フレイターは買えません。だから、みんなヘビー・フレイターで艦隊を組むんです」
「ええと...うん、ありがとう!」
アルにも理解できたようでよかった。
ペルソナと話していると、どうも会話が高度な方へ傾いていってしまう。
思えば俺は、アルと対等に話せていただろうか?
いや、今思うことではないかもしれないが。
「そろそろ別のブースに行こっか」
「うん! 僕、戦闘用の超大型が見たい!」
「よしよし、ペルソナ、案内して!」
俺は話題を意図的に逸らした。
それが正しいのかは、俺が一番よく知っている。
知っている、つもりだ。
色々興味深いものを見たが、何より...
「マザー・フレイターの展示もあるとは」
「これ、いつか乗るんだよね?」
アルが夢のあることを言う。
ただ、これに乗るには相当儲けないと無理だな...
何かでかい商売ができればいいんだが。
『超大型構造物:マザーフレイター係留用簡易拠点スヴェローク“”』
『超大型輸送母艦:マザーフレイター”アジンバルト”』
先ほどの採掘拠点と同じく、畳んでマザー・フレイターに搭載できる係留用拠点、そしてそこに係留されているマザー・フレイターの模型があった。
マザー・フレイターは下手するとステーションくらいの大きさは余裕であるので、こうして係留用拠点を使わないとまともに荷下ろしもできないそうだ。
「夢はあるけど、今の時点で運用するとなるとお金があってもちょっと考えたいね」
「はい、流石に主力艦級のため、建造から運用、渡航でさえ厳密なルールがあります。それらを網羅し、かつ処理できる従業員がいなければ運用するのはアンドロイドに全てを任せても困難ですねー...」
珍しく、ペルソナは気落ちした様子を見せていた。
本気で運用する気だったのか...
まあ、従業員を全員アンドロイドで固めれば、不可能ではないのか。
ただ、法律を10も100も破ることになるだろうな。
そもそもこのマザー・フレイターは王国に数隻しか現存していない。
展示はされているが、おそらく建造と艤装に天文学的な費用が掛かるぞ。
「あとでシップメーカーのエキシビションに寄るし、その時聞いてみよう」
「はい、記憶しておきますね!」
俺は大型産業用ブースを移動する。
次は、ヘビー・フレイター用の超大型構造物のようだ。
と言っても、畳んで運ぶタイプではなく、複数のヘビー・フレイターを収容、停泊させられるものだ。
おそらくはアライアンス間戦争などで、物資運搬時の経由地に置かれるんだろうな。
「思ったけど、ヘビー・フレイターって複数運用が前提なんだね」
「特に危険な宙域を経由する場合は、生き残るために艦隊を組むことが多いようです。マザー・フレイターを使うのに掛かる金額に比べれば、遥かに安いとの意見が多いようですね」
「...リリーさん、なんの話?」
「あっ、ごめん」
俺はつい謝る。
そして、気付いた。
アルが話についていけていない。
これではダメだ、なんのためのインナーリウム観光なんだ。
「アルにもわかるように言うと、どう?」
「危ない場所を通る時、たくさんいれば敵は襲ってきません。もしくは、一隻やられても他の艦が輸送を成功させますから。ヘビー・フレイターはとても高いですが、百隻並べてもマザー・フレイターは買えません。だから、みんなヘビー・フレイターで艦隊を組むんです」
「ええと...うん、ありがとう!」
アルにも理解できたようでよかった。
ペルソナと話していると、どうも会話が高度な方へ傾いていってしまう。
思えば俺は、アルと対等に話せていただろうか?
いや、今思うことではないかもしれないが。
「そろそろ別のブースに行こっか」
「うん! 僕、戦闘用の超大型が見たい!」
「よしよし、ペルソナ、案内して!」
俺は話題を意図的に逸らした。
それが正しいのかは、俺が一番よく知っている。
知っている、つもりだ。
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