輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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Δ-ハスラパル戦域編(後編)

193-帝国...いや賊軍の事情と、謎の捕虜

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というわけで、逃げ出した巡洋艦を制圧し、敵の司令官を捕縛することに成功した。
のは、いいんだが.....

『おい、あんたアンドロイドだろ? それなら機兵より話は通じるよな....助けてくれよ、俺は帝国軍とは全然関係ないんだって!』
『その話を信じるに値しませんが....』
『ホントだって! 俺はただ、人質として運ばれて来ただけなんだ!』

敵の司令官も五月蠅いが、もっと五月蠅いのを収容してしまった。
しかし、イケメンではあるな.....
イルクを思い出す。
ただ、額に入った刺青が気になる。
何かのマークのようだが....

「戻りました」
「お疲れ様」
「ある程度の情報は得られました、やはり正規軍ではなかったようです」
「ふうん......」

ペルソナの報告書では、帝国軍とみられた艦隊は、帝国軍から分離した非正規組織であった。
女帝ディーヴァによって、爵位を奪われたロダント伯爵の私兵全員だそうだ。
要するに、帝国を何らかの理由で追われて、ここを奪って領地にしようとしたのだろう。
愚かだ。
誰も止められなかったんだろうか。

「ところで、今日はなんか色が違うけど...」
「フレーバー違いです! 美味しいですよ♪」

そして俺は、またペルソナに食べさせてもらっていた。
いつもの白いのではなく、辛そうな赤いやつだ。
意外にも辛くなく、海産物っぽい淡白ながら味わい深い味だった。
アルが、それを見ている。
だが俺は、もう隠さない事にした。
むしろアルに気を遣わせない為だ。

「通常食に切り替えられるまであとどれくらい?」
「一週間です、眠っていた間は水分すらまともに摂ってないですから、色々不安なんですよ」

今の俺は、色々な機能が落ちていて、水もストローが必要でアルに手伝ってもらわないと飲めない。
正直、恥ずかしいが...
船員がアルだけで良かった。

「リリーさん...」
「大丈夫...じゃ、ないけど大丈夫」

俺は車椅子の背もたれに体を預ける。
毎日2時間、しっかりリハビリを行っているから、回復は早いだろうが...
まあ、この後遺症は自業自得だ。
ゆっくり療養するしかない。

「で、だよね...」

あの謎の捕虜の扱いを決めないといけない。
艦隊の旗艦に連絡したところ、司令官のみの預かりとなっている為、こっちで対話して決めないとならない。

「ペルソナ、私が話すから、その間いつでも制圧できるようにしておいて欲しいんだけど」
「わかりました」

とりあえず、俺が行けば何とかなるだろう。
先ほどの映像から、ペルソナに任せると、むしろ悪化しそうな気がする。

「というわけでアル、留守番お願い」
「うん!」

俺はペルソナに車椅子を押してもらいつつ、艦橋を出る。
エレベーターに乗って、下まで降りる間、俺はペルソナに話す。

「ペルソナが居なかったら、アルを残してしまうところだった。...改めて、ありがとう」
「ええ、私を購入して頂いたリリー様の慧眼ですよ」

確かに、そうだな。
俺は頷いて、ドアが開くのを待った。
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