輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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ε-エストジール帝国編(前編)

228-自然公園に到着

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翌日。
俺たちは草原を車で走っていた。
運転手はペルソナだ。

「リリーさん、あれなに?」
「んー、何だろうね」

ジャッカルのような動物が、遠目に見える。
星が違っても、イヌ科はいるらしい。
いや、全くの別物の可能性もあるか。

「こっちの方が性に合ってるぜ」
「さっきから、そればっかりだね」

ナスカは快適そうだ。
海のそばより陸の方がいいらしい、変なやつ。
まあ、故郷の環境に近いんだろう。

「どうですか、16号道路は」
「すごく良い、ちょっと遠回りだけど、すぐ着いちゃつまらないしね」

道は複数ある。
今回ペルソナは、かなり大回りのルートを選んだようだが...そのおかげで他の観光客と会うこともなく、そして長くこの平原を楽しめる。
俺たちが泊まっていたホテルのある島は高級リゾート地なのであまり実感はないが、マイネ星系は人気観光星系だ。
本来はもっと多くの観光客とすれ違っていて然るべきなんだろう。
事実、この16号道路であっても、人が歩いているのを見かけることはある。
まあ、すれ違うだけだ。

「あっ、ねえあれなんだろう!?」
「わからないなあ...」

アルが別の方を指差す。
そちらには、大型の動物がいた。
なんだろうな...鼻のないゾウって感じだ、それも全身に毛が生えた。
ペルソナに聞いたら答えてくれそうだが、好き勝手に考えるのもまた一興か。

「ペルソナ、あれ何?」
「エスクラハルムガネですね、アル様」

と思っていたら、アルが尋ねた。
即座にネットワークから情報を拾ったのか、ペルソナがそう答えた。

「大型動物ですが、捕食者には狙われにくいです。肉の密度が固く、牙が通らないそうで...」
「あー、なるほど」

皮膚は貫通できても、その下は無理ということか。
なかなか厄介な生態してるな。
でも、その巨体を維持するのは大変だろうな。

「胃を複数持ち、日に大量に咀嚼して消化することでエネルギーを得ています」
「ということは...」

牛みたいに微生物培養して栄養にしていたりするんだろうか。
っと、埒も無い事を考えてもしょうがない。

「もうすぐ森林エリアに入りますよ」
「了解」

今日乗っている車は例のオープンカーではなく、ジープに近い。
このまま森に入れるはずだ。
それにしても、ペルソナは運転上手いよな、どんな車種でも対応しているんだろうか?
彼女は知識をダウンロードしてから自己解釈し、シミュレーションを繰り返してから運用するプロセスを通すから、運転自体は初めての筈なんだがな。
まあ、ミスはしないので問題はない。

「少し揺れそうです」
「了解」

森の境界線にある、木の板を踏みながら車は突き進む。
そして、その先にある樹下の暗闇へと入って行く。

「.....!」

空気が変わった。
暗闇はすぐに晴れ、虫の鳴き声が響き出す。
ゲームでエリアを跨いだ時のように、一気に世界が変わった感じがした。
若干の湿り気を感じつつ、俺は流れていく風景に目をやった。
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