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α-序章
001-虚空に浮かぶ船
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寒い。
そう感じて伸ばした手は、いつもよりずっと白かった。
「っ、ここは!?」
目を開けると、そこはベッドの上ではなかった。
周囲を見渡すと、宇宙船のブリッジのようなものが目に映った。
.....なんだ、ゲームをつけたまま寝たのか。
「こんなことしてる場合じゃない、今何時だろう」
寝落ちしたなら、課題提出を忘れたままだ。
俺は躊躇しつつ、汎用メニューを呼び出そうとして、
「ん?」
出ない。
VRマシンの操作を司るメニューが、今は沈黙してしまっていた。
バグ?
いや、そんなに脆い装置じゃない。
「こういう時は....」
GMに連絡しよう。
そう思って立ち上がった時、胸がやたら重い事に気が付いた。
ふと下に目をやると、そこには無いはずのものがあった。
「お、お.....いや、何で!?」
スイカのような胸部装甲があった。
その違和感に困惑しつつ、俺は鏡を探す。
無かったので、MPM(Mobile Personaldata Manager).....デフォルトで持っている携帯で自撮りする。
「.....なんだ、この美少女....?」
ゲームのアバターですらない。
ピンクの髪に、金色の眼。おまけに巨乳。
そんな絵に描いたような美少女が、写真の中にいた。
「......?」
信じられなくて、首を傾げる。
すると、背中の方にあった髪が降りてきた。
「......もう考えても仕方ないか」
ポケットを探ると、ゴムバンドがあった。
それを使って、後ろ手に髪をまとめた。
ちょっと雑だが、仕方ない。
「ここは.....多分、オリオンのブリッジ....だよな?」
確認するように呟く。
ここのブリッジは、細部は違うが俺のよく乗る艦.....戦闘型輸送艦オリオンのものとよく似ている。
UIが同じなら、状況把握も出来る筈。
そう思って、キーボードに触れる。
消えていた画面が復活して、俺はそれを慎重に操作する。
「生命維持装置が切れてる....」
このまま長時間ここにいたら、酸欠で死んでいた。
そう考えると、中々危ない目にあったようだ。
直ぐに起動する。
肌寒かったのが、適温になっていく。
「燃料は....満タンか」
水素燃料は満タンに入っているから、バリアブルドライブが動いている限り電力がなくなることはないはずだ。
俺はキーボードを操作し、今度は船の位置について調べる。
見たことのないスターマップがロードされていて、最後にゲームを閉じた場所ではない[ディーロ]という星系が現在地に表示されている。
「どこだ....?」
辿っていくと、「オルトス王国」という見たことのない国家の情報が出てくる。
そして、コーポレーション....企業の情報も、俺の知るソレではない。
「ダメだ」
俺の手に負える内容じゃない....
しかし、これは夢でも何でもない。
「どうすればいいか考えよう」
このまま何もせずにいても仕方がない。
俺は目を閉じ、直ぐに開いた。
「とりあえず、カーゴの中身を見て、最寄りのステーションを目指そう」
と、次の目標を立てたのであった。
そう感じて伸ばした手は、いつもよりずっと白かった。
「っ、ここは!?」
目を開けると、そこはベッドの上ではなかった。
周囲を見渡すと、宇宙船のブリッジのようなものが目に映った。
.....なんだ、ゲームをつけたまま寝たのか。
「こんなことしてる場合じゃない、今何時だろう」
寝落ちしたなら、課題提出を忘れたままだ。
俺は躊躇しつつ、汎用メニューを呼び出そうとして、
「ん?」
出ない。
VRマシンの操作を司るメニューが、今は沈黙してしまっていた。
バグ?
いや、そんなに脆い装置じゃない。
「こういう時は....」
GMに連絡しよう。
そう思って立ち上がった時、胸がやたら重い事に気が付いた。
ふと下に目をやると、そこには無いはずのものがあった。
「お、お.....いや、何で!?」
スイカのような胸部装甲があった。
その違和感に困惑しつつ、俺は鏡を探す。
無かったので、MPM(Mobile Personaldata Manager).....デフォルトで持っている携帯で自撮りする。
「.....なんだ、この美少女....?」
ゲームのアバターですらない。
ピンクの髪に、金色の眼。おまけに巨乳。
そんな絵に描いたような美少女が、写真の中にいた。
「......?」
信じられなくて、首を傾げる。
すると、背中の方にあった髪が降りてきた。
「......もう考えても仕方ないか」
ポケットを探ると、ゴムバンドがあった。
それを使って、後ろ手に髪をまとめた。
ちょっと雑だが、仕方ない。
「ここは.....多分、オリオンのブリッジ....だよな?」
確認するように呟く。
ここのブリッジは、細部は違うが俺のよく乗る艦.....戦闘型輸送艦オリオンのものとよく似ている。
UIが同じなら、状況把握も出来る筈。
そう思って、キーボードに触れる。
消えていた画面が復活して、俺はそれを慎重に操作する。
「生命維持装置が切れてる....」
このまま長時間ここにいたら、酸欠で死んでいた。
そう考えると、中々危ない目にあったようだ。
直ぐに起動する。
肌寒かったのが、適温になっていく。
「燃料は....満タンか」
水素燃料は満タンに入っているから、バリアブルドライブが動いている限り電力がなくなることはないはずだ。
俺はキーボードを操作し、今度は船の位置について調べる。
見たことのないスターマップがロードされていて、最後にゲームを閉じた場所ではない[ディーロ]という星系が現在地に表示されている。
「どこだ....?」
辿っていくと、「オルトス王国」という見たことのない国家の情報が出てくる。
そして、コーポレーション....企業の情報も、俺の知るソレではない。
「ダメだ」
俺の手に負える内容じゃない....
しかし、これは夢でも何でもない。
「どうすればいいか考えよう」
このまま何もせずにいても仕方がない。
俺は目を閉じ、直ぐに開いた。
「とりあえず、カーゴの中身を見て、最寄りのステーションを目指そう」
と、次の目標を立てたのであった。
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