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シーズン2-クロトザク終戦
042-平穏な時間
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「な.......ない..........」
俺はモニターを見て真っ青になっていた。
あるべきものがないのだ。
「ないぞ.......どこにもない..........」
無い....本当にない。
「どこだ....どこに仕舞った.....」
俺は倉庫の中を漁る。
だが、無い。
ああ、終わった.....
『司令官、現実を見ましょう』
「い、嫌だ」
何が無いのか?
そう――――
「この俺が、資源がない事に気が付かないなんて........!」
『終戦しましたので、安心して採掘できますね』
「サルベージングも進めてるしな」
撃破した皇国艦船は、一応資源として頂戴している。
死体はバイオマスに分解して俺が食ってる。.....猟奇的に見えるが、バイオマスまで変換すれば大丈夫だろう。生き物を殺したら食うのが礼儀だしな。
「まあ、とはいえ....ザヴォートで修理中のアレが出れば、採掘能力は大幅に上がるか」
採掘特化艦の親玉、グランドエクスカベーター。
あれは最大八隻の小型~中型採掘艦を収納してワープ出来る上、自力でのジャンプも可能だ。
ナノウェーブの効果も増大するし、超巨大な鉱石収納庫と処理施設を兼ね備えている。
なんで修理中かと言うと、グランドエクスカベーターは戦闘においてエリアリングのための壁役として使われることが多いからだ。
Noa-Tunが破壊される前の戦いで消耗し、三隻がホールドスターに入港して修理中だった。
ちなみにNoa-Tunの設備では修理できないため、修理のキュー待ちだったと思われる(必要なスキルが揃っていないと資源や時間をより多く消耗してしまうため)。
「とりあえず今は、ロックブレイカーを全機投入して採掘を行え」
『はい』
ロックブレイカーとは、コルベット、フリゲートサイズの採掘艦だ。
採掘量こそ少ないが、ワープ速度が速いので拠点から大量に出撃させることで、資源を素早く確保できる。
「せっかく施設があるんだ、採取物質の探査も進めてくれ」
『並列で行っています』
有能だな。
インプラントや点滴の製造には、ガスや宇宙粒子が必須である。
皇女をヤク漬けにして副作用などの確認を行なっているので、使えるものとそうでないモノはいずれ解っていくだろう。
「あ、あの...」
その時、背後から声がかかる。
俺が振り向くと、ネムが立っていた。
「お姉ちゃんが呼んでます、ご飯だって」
「お、そうか...わかった、すぐ行く」
俺はオーロラに追加で指示を出し、下へと降りた。
今までそこで食事をしたことがなかったが、ホールドスターには大食堂がある。
500人ほどを収容できるフードコートと見紛うような大きさの食堂で、ガラスのように見える天井からは偽の空が見えている。
...そうか、こういう落ち着ける空間もあるんだな。
「こっちだよ!」
「ああ」
俺はネムに先導され、端のボックス席に向かう。
そこでは、ルルがすでに食事を前にして座っていた。
俺が来るまでは食べないようにしているようだ。
「オーロラ、メニュー番号2310、317とC11をセットで頼む」
『分かりました』
ほぼ毎日食ってるので、メニュー番号を覚えてしまった。
あと、二人が食べる食事は100%天然由来のバイオマスで、死体由来ではないので俺が一々オーロラに注文する必要がある。
二人の机の上を見ると、ネムがお子様ランチ(ハンバーグとエビフライ)、ルルがステーキ定食だった。
俺は自分が注文したかつ丼が運ばれてくるのを待つ。
317は大盛り、C11はオレンジジュースだ。
「じゃ、いただきます」
「「イタダキマス」」
二人は、俺が箸を手に取ると同時に食べ始めた。
俺も、謎肉のカツを口に運ぶ。
昔は妹に食べさせてばかりで、こういうものは全く食べていなかったから、今はそれが俺の贅沢だ。
だから俺は、この時間を楽しむ事にする。
俺はモニターを見て真っ青になっていた。
あるべきものがないのだ。
「ないぞ.......どこにもない..........」
無い....本当にない。
「どこだ....どこに仕舞った.....」
俺は倉庫の中を漁る。
だが、無い。
ああ、終わった.....
『司令官、現実を見ましょう』
「い、嫌だ」
何が無いのか?
そう――――
「この俺が、資源がない事に気が付かないなんて........!」
『終戦しましたので、安心して採掘できますね』
「サルベージングも進めてるしな」
撃破した皇国艦船は、一応資源として頂戴している。
死体はバイオマスに分解して俺が食ってる。.....猟奇的に見えるが、バイオマスまで変換すれば大丈夫だろう。生き物を殺したら食うのが礼儀だしな。
「まあ、とはいえ....ザヴォートで修理中のアレが出れば、採掘能力は大幅に上がるか」
採掘特化艦の親玉、グランドエクスカベーター。
あれは最大八隻の小型~中型採掘艦を収納してワープ出来る上、自力でのジャンプも可能だ。
ナノウェーブの効果も増大するし、超巨大な鉱石収納庫と処理施設を兼ね備えている。
なんで修理中かと言うと、グランドエクスカベーターは戦闘においてエリアリングのための壁役として使われることが多いからだ。
Noa-Tunが破壊される前の戦いで消耗し、三隻がホールドスターに入港して修理中だった。
ちなみにNoa-Tunの設備では修理できないため、修理のキュー待ちだったと思われる(必要なスキルが揃っていないと資源や時間をより多く消耗してしまうため)。
「とりあえず今は、ロックブレイカーを全機投入して採掘を行え」
『はい』
ロックブレイカーとは、コルベット、フリゲートサイズの採掘艦だ。
採掘量こそ少ないが、ワープ速度が速いので拠点から大量に出撃させることで、資源を素早く確保できる。
「せっかく施設があるんだ、採取物質の探査も進めてくれ」
『並列で行っています』
有能だな。
インプラントや点滴の製造には、ガスや宇宙粒子が必須である。
皇女をヤク漬けにして副作用などの確認を行なっているので、使えるものとそうでないモノはいずれ解っていくだろう。
「あ、あの...」
その時、背後から声がかかる。
俺が振り向くと、ネムが立っていた。
「お姉ちゃんが呼んでます、ご飯だって」
「お、そうか...わかった、すぐ行く」
俺はオーロラに追加で指示を出し、下へと降りた。
今までそこで食事をしたことがなかったが、ホールドスターには大食堂がある。
500人ほどを収容できるフードコートと見紛うような大きさの食堂で、ガラスのように見える天井からは偽の空が見えている。
...そうか、こういう落ち着ける空間もあるんだな。
「こっちだよ!」
「ああ」
俺はネムに先導され、端のボックス席に向かう。
そこでは、ルルがすでに食事を前にして座っていた。
俺が来るまでは食べないようにしているようだ。
「オーロラ、メニュー番号2310、317とC11をセットで頼む」
『分かりました』
ほぼ毎日食ってるので、メニュー番号を覚えてしまった。
あと、二人が食べる食事は100%天然由来のバイオマスで、死体由来ではないので俺が一々オーロラに注文する必要がある。
二人の机の上を見ると、ネムがお子様ランチ(ハンバーグとエビフライ)、ルルがステーキ定食だった。
俺は自分が注文したかつ丼が運ばれてくるのを待つ。
317は大盛り、C11はオレンジジュースだ。
「じゃ、いただきます」
「「イタダキマス」」
二人は、俺が箸を手に取ると同時に食べ始めた。
俺も、謎肉のカツを口に運ぶ。
昔は妹に食べさせてばかりで、こういうものは全く食べていなかったから、今はそれが俺の贅沢だ。
だから俺は、この時間を楽しむ事にする。
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