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シーズン8-オルトス王国侵攻編
175-決戦!!七〇星団じゃないけど.....攻防戦!
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「というわけで、手短に行くぞ」
数日後。
Noa-Tun艦隊はハダウガゴ星系に進出、布陣した。
スキャンの範囲外と思われる場所に展開し、特殊な装備を積んだ艦載機母艦――――フレンジャーを四隻展開している。
その隣には、包囲決戦型母艦”カーチス”も待機している。
「手短に、とは?」
「フレンジャーは特殊装備を持っていることはお前も把握しているだろう?」
「はい」
「短距離のジャンプフィールドを生成し艦載機を奇襲させる。今回の場合それが艦載機ではなく重戦闘機編隊になるだけだ」
「.....ハッ!」
〇メル戦法だったか、デ〇ラー戦法だったか。
SFとしてはかなり古典的かつ、技術的には高度な作戦だな。
今回作戦に使用されるのはレッド・ポイントとファイナル・ブローの二機。
どちらも支援を常に必要とする重戦闘機、ファイナル・ブローは分類上は雷撃機だ。
「確かファイナルブローは試製魚雷を積んでたな?」
『はい。既にテスト済みですが、実戦投入は初です』
奇襲戦にテスト装備を使うとはな。
あまり好ましい手段ではないが、ファイナル・ブローは50、レッド・ポイントは60機居る。
一機くらい欠陥品でも構わないだろう。
それに、これは奇襲による波状攻撃を狙っているだけであり、本命は更なるスキャン外縁部に展開している主力艦隊。
敵が艦載機に対する準備を完全に整えたところで、長射程の艦隊を投入する。
複数回の戦闘で、王国での対戦闘機の最適解は散開する事にあると予想している。
散開させたうえで砲撃の密度を減らし、各個撃破を狙う予定だ。
「では、作戦を開始せよ」
「はっ! ネム殿、作戦を開始せよ」
『了解!』
ネムの元気な返事と共に、作戦は開始された。
『レッド・ポイントは全機発艦せよ、繰り返す。レッド・ポイントは全機発艦せよ』
ネムの指示が下り、フレンジャーの旋回型滑走路が回転を始める。
前方に展開された四つの滑走路からレッド・ポイントが発進、指定宙域に展開を始める。
役目を終えたフレンジャーは、旋回型滑走路の伸長部分を収納、代わりに先端部の特殊装備を起動する。
『ジャンプコア変動値の安定を確認。エネルギー伝送管異状なし――――Compact.Jump.Field.Generator.起動』
CJFGが起動し、指定エリアにいた艦載機は全てその加速を維持したままその宙域から消える。
そして、艦載機は事前の戦闘により展開中だった主力艦隊に奇襲を仕掛ける。
レッド・ポイントはアクティブステルス機能があり、一番槍として戦艦に接近する。
ネムは既に遮蔽して宙域に待機しており、スキャン波を消滅させて近づくレッド・ポイントの姿を見ていた。
レッド・ポイントは元々、急降下爆撃機のヴェノムライトニングという機体から生み出されているので、加速力は強いが旋回力は弱い。
『......攻撃、開始!』
ネムはギリギリまで待ってから、レッド・ポイント編隊に攻撃を命じる。
レッド・ポイントはスマートミサイル8発とライトミサイル4発、ヘビーミサイル2発を同時発射し、戦艦のシールドを突き破って大打撃を与えた。
そのような光景が、複数の戦艦の間で確認される。
『ファイナル・ブロー、ジャンプアウト。それぞれ割り振られた戦艦に攻撃を開始!』
ネムの指示と共に、宙域に唐突に現れた雷撃機が動き出す。
雷撃機はその両翼に積まれたヘビーミサイルではなく、機体下部に係留された大型の魚雷を発射する。
王国側はそれを迎撃しようとするが、出来ない。
『ネム指揮官からオーロラ戦術AIに通達。試製八十八式ステルス魚雷、成功しました』
砲撃に必要なスキャンを打ち消し、射撃の精度を低下させることで撃墜のリスクを減らす。
そうすることで、大型魚雷は戦艦の破壊された装甲内部に入り込み起爆、戦艦を撃沈に至らせた。
『オーロラ戦術AIよりネム指揮官に通達。撤退指示をポイントM-32に指定。既にカーチスがワープしている』
『了解っ! 全機撤退、ポイントM-32に散開しつつ退避せよ』
恙なく奇襲戦を終えた艦載機編隊は、一斉に指定ポイントへと退避する。
そこに突っ込んできたのはカーチスであり、カーチスは広い滑走路を解放して艦載機編隊を受け入れ、距離が離れたことで減衰したレーザーをシールドで受け止めた。
『カーチス、ワープアウトを確認。第一次襲撃を終了する』
『了解』
遮蔽したままラムブレードⅡもワープアウトし、ハダウガゴ星系での一時戦闘は終了したのであった。
数日後。
Noa-Tun艦隊はハダウガゴ星系に進出、布陣した。
スキャンの範囲外と思われる場所に展開し、特殊な装備を積んだ艦載機母艦――――フレンジャーを四隻展開している。
その隣には、包囲決戦型母艦”カーチス”も待機している。
「手短に、とは?」
「フレンジャーは特殊装備を持っていることはお前も把握しているだろう?」
「はい」
「短距離のジャンプフィールドを生成し艦載機を奇襲させる。今回の場合それが艦載機ではなく重戦闘機編隊になるだけだ」
「.....ハッ!」
〇メル戦法だったか、デ〇ラー戦法だったか。
SFとしてはかなり古典的かつ、技術的には高度な作戦だな。
今回作戦に使用されるのはレッド・ポイントとファイナル・ブローの二機。
どちらも支援を常に必要とする重戦闘機、ファイナル・ブローは分類上は雷撃機だ。
「確かファイナルブローは試製魚雷を積んでたな?」
『はい。既にテスト済みですが、実戦投入は初です』
奇襲戦にテスト装備を使うとはな。
あまり好ましい手段ではないが、ファイナル・ブローは50、レッド・ポイントは60機居る。
一機くらい欠陥品でも構わないだろう。
それに、これは奇襲による波状攻撃を狙っているだけであり、本命は更なるスキャン外縁部に展開している主力艦隊。
敵が艦載機に対する準備を完全に整えたところで、長射程の艦隊を投入する。
複数回の戦闘で、王国での対戦闘機の最適解は散開する事にあると予想している。
散開させたうえで砲撃の密度を減らし、各個撃破を狙う予定だ。
「では、作戦を開始せよ」
「はっ! ネム殿、作戦を開始せよ」
『了解!』
ネムの元気な返事と共に、作戦は開始された。
『レッド・ポイントは全機発艦せよ、繰り返す。レッド・ポイントは全機発艦せよ』
ネムの指示が下り、フレンジャーの旋回型滑走路が回転を始める。
前方に展開された四つの滑走路からレッド・ポイントが発進、指定宙域に展開を始める。
役目を終えたフレンジャーは、旋回型滑走路の伸長部分を収納、代わりに先端部の特殊装備を起動する。
『ジャンプコア変動値の安定を確認。エネルギー伝送管異状なし――――Compact.Jump.Field.Generator.起動』
CJFGが起動し、指定エリアにいた艦載機は全てその加速を維持したままその宙域から消える。
そして、艦載機は事前の戦闘により展開中だった主力艦隊に奇襲を仕掛ける。
レッド・ポイントはアクティブステルス機能があり、一番槍として戦艦に接近する。
ネムは既に遮蔽して宙域に待機しており、スキャン波を消滅させて近づくレッド・ポイントの姿を見ていた。
レッド・ポイントは元々、急降下爆撃機のヴェノムライトニングという機体から生み出されているので、加速力は強いが旋回力は弱い。
『......攻撃、開始!』
ネムはギリギリまで待ってから、レッド・ポイント編隊に攻撃を命じる。
レッド・ポイントはスマートミサイル8発とライトミサイル4発、ヘビーミサイル2発を同時発射し、戦艦のシールドを突き破って大打撃を与えた。
そのような光景が、複数の戦艦の間で確認される。
『ファイナル・ブロー、ジャンプアウト。それぞれ割り振られた戦艦に攻撃を開始!』
ネムの指示と共に、宙域に唐突に現れた雷撃機が動き出す。
雷撃機はその両翼に積まれたヘビーミサイルではなく、機体下部に係留された大型の魚雷を発射する。
王国側はそれを迎撃しようとするが、出来ない。
『ネム指揮官からオーロラ戦術AIに通達。試製八十八式ステルス魚雷、成功しました』
砲撃に必要なスキャンを打ち消し、射撃の精度を低下させることで撃墜のリスクを減らす。
そうすることで、大型魚雷は戦艦の破壊された装甲内部に入り込み起爆、戦艦を撃沈に至らせた。
『オーロラ戦術AIよりネム指揮官に通達。撤退指示をポイントM-32に指定。既にカーチスがワープしている』
『了解っ! 全機撤退、ポイントM-32に散開しつつ退避せよ』
恙なく奇襲戦を終えた艦載機編隊は、一斉に指定ポイントへと退避する。
そこに突っ込んできたのはカーチスであり、カーチスは広い滑走路を解放して艦載機編隊を受け入れ、距離が離れたことで減衰したレーザーをシールドで受け止めた。
『カーチス、ワープアウトを確認。第一次襲撃を終了する』
『了解』
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