221 / 247
終章
215-王国の守護神
しおりを挟む
さて。
俺たちは完全に王都を包囲することが出来たが、ここで王都を放置しない理由は別にある。
食料供給源を絶たれてしまった王都オルトスプライムは、放っておけば内部で争って勝手に自滅するだろう。
だが、その場合流歌はどうなる?
彼女は絶対に、彼等を助けようとするはずだ。
…そうするように、俺が育てたからだ。
ならば、助ける暇もないように破壊する。
「オーロラ、敵戦力の詳細を開示せよ」
『はい』
俺は机上からホログラムを投影させる。
そこには、ステルス組が各所から集めてきた物凄い数の情報が集積され、オーロラによって編纂された情報があった。
サタリエルとホドが特に強いんだよな、通常空間に出なくても距離は短いがワープ出来る上、短時間ならスキャンにも引っかからないアクティブステルス能力…SSCで言う戦闘偵察艦のみが持つ能力が備わっている。
「主力艦は意外と数が少ないな....だが、これは無視できない」
俺は、データの一つに目を向ける。
それは、王国の恐らく最終兵器とも思えるものだ。
あまりに巨大すぎて、惑星軌道上には無いそれは、王国のシンパサイザーから齎された断片的な情報の数々を集積してようやく発見できたものだ。
『王国の最終兵器、小惑星級ミドガルズ・オルムとほぼ同サイズのものです。オルトスプライム軌道上に存在する超巨大マーケット・ハブに擬装されているようです』
その名は「オルティアンハルティスム」。
思えば、帝国にも「ビルジアイナディート」という名の超巨大主力艦が存在していた。
袋叩きにして破壊したが、今回も同様に脅威になるだろうな.....
「そして、常備戦力だが.....」
『兵站不足で整備もままならないようですが、少なくとも総数でいえば百万余隻、それに加えて傭兵の戦力が千五百存在しています』
「内訳は?」
『王国軍、主力艦1%、戦艦10%、巡洋艦20%、駆逐艦20%、フリゲート艦20%、コルベット艦20%、その他です。傭兵艦隊は主力艦1%、戦艦5%、巡洋艦30%、フリゲート艦44%、コルベット艦20%になります』
傭兵の戦力はかなり上下が激しいため、戦力の概算は出来ない。
ただし、決して見かけ通りではないだろう。
それより、傭兵って主力艦持ってるのか...?
「...オーロラ、傭兵の主力艦は何なんだ?」
『『マーセナリー・リーダー』....つまり、傭兵の最高ランクに位置する傭兵が所有する、超大型母艦です。搭載可能最大数は250機、主に帝国との戦闘に駆り出されているようですね』
「その際の戦闘データをもとに対抗手段を模索しろ」
『はい』
まあ、250機収納できるくらいなら何とかなるだろう。
一般的な艦載機母艦10隻分だしな。
最悪、サマエルで超遠距離から破壊する手もある。
レッドシャーク艦隊を使って異次元から攻め立てるのもありだな。
超多機能型主力艦ナイアルラトホテップをぶつけてみるのもよし。
鹵獲される心配もないので、ありとあらゆる戦力をぶつける事が出来る。
「そういえば、パニッシュメント級襲撃型旗艦の製造数は?」
『現在65隻です』
「現状の他主力艦に回しているラインをそっちに優先させろ、王国艦隊との戦闘ではなく、対アドアステラ戦術に利用する」
『分かりました、司令官はどうされるのですか?』
「三時間後に戦闘開始だろう、仮眠する.....前に、いつもの茶をくれ」
『了解しました』
俺はまだインプラントを入れていないので、睡眠に対する耐性や集中力などは一般的な人類と同じだ。
ハーブティーでも飲んで仮眠してから、戦闘に挑む。
「三時間後に起こしてくれ、最初は俺たちが突入する訳じゃないからな」
『はい』
オリジン・スターに設置されたジャンプブースターを稼働させることで、ジャンプドライブを大幅に強化して距離を延ばせる。
アバター級のジャンプ距離なら、ブースターを使用することでポータルを使い、他の艦船も同時に送り込む事が出来る。
アバター級は前回の戦いから教訓を得て、エミドとVe’z両方の技術を組み込んだチート主力艦と化した。
まさに「旗艦」に相応しい。
「じゃあ寝るか....」
俺はブリッジの艦長席をリクライニングモードにして、寝転がる。
オーロラが気を利かせて照明を落としてくれる。
まったく......緊張感のない決戦だな.....
俺たちは完全に王都を包囲することが出来たが、ここで王都を放置しない理由は別にある。
食料供給源を絶たれてしまった王都オルトスプライムは、放っておけば内部で争って勝手に自滅するだろう。
だが、その場合流歌はどうなる?
彼女は絶対に、彼等を助けようとするはずだ。
…そうするように、俺が育てたからだ。
ならば、助ける暇もないように破壊する。
「オーロラ、敵戦力の詳細を開示せよ」
『はい』
俺は机上からホログラムを投影させる。
そこには、ステルス組が各所から集めてきた物凄い数の情報が集積され、オーロラによって編纂された情報があった。
サタリエルとホドが特に強いんだよな、通常空間に出なくても距離は短いがワープ出来る上、短時間ならスキャンにも引っかからないアクティブステルス能力…SSCで言う戦闘偵察艦のみが持つ能力が備わっている。
「主力艦は意外と数が少ないな....だが、これは無視できない」
俺は、データの一つに目を向ける。
それは、王国の恐らく最終兵器とも思えるものだ。
あまりに巨大すぎて、惑星軌道上には無いそれは、王国のシンパサイザーから齎された断片的な情報の数々を集積してようやく発見できたものだ。
『王国の最終兵器、小惑星級ミドガルズ・オルムとほぼ同サイズのものです。オルトスプライム軌道上に存在する超巨大マーケット・ハブに擬装されているようです』
その名は「オルティアンハルティスム」。
思えば、帝国にも「ビルジアイナディート」という名の超巨大主力艦が存在していた。
袋叩きにして破壊したが、今回も同様に脅威になるだろうな.....
「そして、常備戦力だが.....」
『兵站不足で整備もままならないようですが、少なくとも総数でいえば百万余隻、それに加えて傭兵の戦力が千五百存在しています』
「内訳は?」
『王国軍、主力艦1%、戦艦10%、巡洋艦20%、駆逐艦20%、フリゲート艦20%、コルベット艦20%、その他です。傭兵艦隊は主力艦1%、戦艦5%、巡洋艦30%、フリゲート艦44%、コルベット艦20%になります』
傭兵の戦力はかなり上下が激しいため、戦力の概算は出来ない。
ただし、決して見かけ通りではないだろう。
それより、傭兵って主力艦持ってるのか...?
「...オーロラ、傭兵の主力艦は何なんだ?」
『『マーセナリー・リーダー』....つまり、傭兵の最高ランクに位置する傭兵が所有する、超大型母艦です。搭載可能最大数は250機、主に帝国との戦闘に駆り出されているようですね』
「その際の戦闘データをもとに対抗手段を模索しろ」
『はい』
まあ、250機収納できるくらいなら何とかなるだろう。
一般的な艦載機母艦10隻分だしな。
最悪、サマエルで超遠距離から破壊する手もある。
レッドシャーク艦隊を使って異次元から攻め立てるのもありだな。
超多機能型主力艦ナイアルラトホテップをぶつけてみるのもよし。
鹵獲される心配もないので、ありとあらゆる戦力をぶつける事が出来る。
「そういえば、パニッシュメント級襲撃型旗艦の製造数は?」
『現在65隻です』
「現状の他主力艦に回しているラインをそっちに優先させろ、王国艦隊との戦闘ではなく、対アドアステラ戦術に利用する」
『分かりました、司令官はどうされるのですか?』
「三時間後に戦闘開始だろう、仮眠する.....前に、いつもの茶をくれ」
『了解しました』
俺はまだインプラントを入れていないので、睡眠に対する耐性や集中力などは一般的な人類と同じだ。
ハーブティーでも飲んで仮眠してから、戦闘に挑む。
「三時間後に起こしてくれ、最初は俺たちが突入する訳じゃないからな」
『はい』
オリジン・スターに設置されたジャンプブースターを稼働させることで、ジャンプドライブを大幅に強化して距離を延ばせる。
アバター級のジャンプ距離なら、ブースターを使用することでポータルを使い、他の艦船も同時に送り込む事が出来る。
アバター級は前回の戦いから教訓を得て、エミドとVe’z両方の技術を組み込んだチート主力艦と化した。
まさに「旗艦」に相応しい。
「じゃあ寝るか....」
俺はブリッジの艦長席をリクライニングモードにして、寝転がる。
オーロラが気を利かせて照明を落としてくれる。
まったく......緊張感のない決戦だな.....
0
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる