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シーズン1-ブライトプライム編
031-お邪魔します
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「艦長、敵の撃破を確認」
「そのようだな」
私は全員に戦闘態勢を解くように合図する。
海賊の拠点は壊滅し、生命反応なども特にないのでこのまま離脱する事にした。
ワープしながら、私は殺した海賊の証拠データを整理する。
「うん、一般海賊17人に、賞金首が3人。......しめて、62万MSCかな」
当分の生活費にはなりそうだ。
ただし、ちょっと無茶すると一瞬でなくなるけど。
「みんなにはお小遣いで5万MSCずつかな」
「そんなに頂けるのですか....?」
「うん」
別にお金に頓着はしてないし。
自分のポケットマネーにするくらいなら別に、その辺は構わない。
「好きな事に使っていいから。ケインとアリアは......ノルスもかな。使いたいことがあったら、私が同行するから」
ケイン、アリアはまだ子供だし、ノルスに関しては珍しい種族なので誘拐されるかもしれない。
勿論、ブライトプライムでそんな事はまず起こらないだろうけれど、これは私なりの心配だ。
「70万SCですね」
「あれ......少し多いな」
ブライトプライムに降下した私は、傭兵ギルドで換金を行っていた。
しかし、事前の計算より金額が多い。
「拠点を破壊していただいたので、それでおまけですね」
「......そうか、しかしそれでも多くないか?」
「主要な交易ルートに陣取られていましたから......」
「そうか、それなら」
またあの変態貴族が何かしていたのかと思ったけれど、そうではないようだ。
口座への送金を確認した私は、ギルドから出ようとして。
「.......またお前か」
「なあ、どんな手を使ったんだよ」
アルゴに絡まれた。
彼は会うたびにどんどんやつれている気がする。
お兄ちゃん以外の男に興味がないから、私の気のせいかもしれないけど。
「お前、海賊と繋がってんだろ?」
「...聞き捨てならないな」
そりゃあ、多少の船チートはしてるけど、それだけである。
不正なんか全くしていない。
「俺は誓って海賊などと繋がってはいない」
「じゃあ何だってんだよ、海賊の拠点なんか普通一日じゃ見つからねえんだよ」
そうだったのか。
それはちょっと迂闊だったかもしれない。
「......お前の船のセンサーが旧式なだけだ」
「...なんだと、言っていいことと悪いことが...」
私はアルゴの隣をすり抜ける。
何か言おうとするアルゴに、私はマスクの下から思いっきり睨んで言った。
「羨ましければ、技術を磨け。強くなりたければ、もっと船に金を使え。それでも勝てないなら、仲間を増やせ、そこまでやって勝てないなら、相手の不正を疑え」
んんん~~決まった。
お兄ちゃんの名言が、完璧に決まった!
初心者だった私に教えてくれたお兄ちゃんのすごくかっこいいセリフが炸裂した!
だがアルゴは、納得いかない様子だった。
「......俺の船に来いよ」
「...それでもう絡まないか?」
「......ああ」
まあいいか。
いざとなったらニケがある。
「......こっちだ」
せっかくなので、私は態度の悪い傭兵アルゴ・ヴェンタスの船にお邪魔することにしたのであった。
「そのようだな」
私は全員に戦闘態勢を解くように合図する。
海賊の拠点は壊滅し、生命反応なども特にないのでこのまま離脱する事にした。
ワープしながら、私は殺した海賊の証拠データを整理する。
「うん、一般海賊17人に、賞金首が3人。......しめて、62万MSCかな」
当分の生活費にはなりそうだ。
ただし、ちょっと無茶すると一瞬でなくなるけど。
「みんなにはお小遣いで5万MSCずつかな」
「そんなに頂けるのですか....?」
「うん」
別にお金に頓着はしてないし。
自分のポケットマネーにするくらいなら別に、その辺は構わない。
「好きな事に使っていいから。ケインとアリアは......ノルスもかな。使いたいことがあったら、私が同行するから」
ケイン、アリアはまだ子供だし、ノルスに関しては珍しい種族なので誘拐されるかもしれない。
勿論、ブライトプライムでそんな事はまず起こらないだろうけれど、これは私なりの心配だ。
「70万SCですね」
「あれ......少し多いな」
ブライトプライムに降下した私は、傭兵ギルドで換金を行っていた。
しかし、事前の計算より金額が多い。
「拠点を破壊していただいたので、それでおまけですね」
「......そうか、しかしそれでも多くないか?」
「主要な交易ルートに陣取られていましたから......」
「そうか、それなら」
またあの変態貴族が何かしていたのかと思ったけれど、そうではないようだ。
口座への送金を確認した私は、ギルドから出ようとして。
「.......またお前か」
「なあ、どんな手を使ったんだよ」
アルゴに絡まれた。
彼は会うたびにどんどんやつれている気がする。
お兄ちゃん以外の男に興味がないから、私の気のせいかもしれないけど。
「お前、海賊と繋がってんだろ?」
「...聞き捨てならないな」
そりゃあ、多少の船チートはしてるけど、それだけである。
不正なんか全くしていない。
「俺は誓って海賊などと繋がってはいない」
「じゃあ何だってんだよ、海賊の拠点なんか普通一日じゃ見つからねえんだよ」
そうだったのか。
それはちょっと迂闊だったかもしれない。
「......お前の船のセンサーが旧式なだけだ」
「...なんだと、言っていいことと悪いことが...」
私はアルゴの隣をすり抜ける。
何か言おうとするアルゴに、私はマスクの下から思いっきり睨んで言った。
「羨ましければ、技術を磨け。強くなりたければ、もっと船に金を使え。それでも勝てないなら、仲間を増やせ、そこまでやって勝てないなら、相手の不正を疑え」
んんん~~決まった。
お兄ちゃんの名言が、完璧に決まった!
初心者だった私に教えてくれたお兄ちゃんのすごくかっこいいセリフが炸裂した!
だがアルゴは、納得いかない様子だった。
「......俺の船に来いよ」
「...それでもう絡まないか?」
「......ああ」
まあいいか。
いざとなったらニケがある。
「......こっちだ」
せっかくなので、私は態度の悪い傭兵アルゴ・ヴェンタスの船にお邪魔することにしたのであった。
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