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シーズン4-スリーパー防衛編
112-ガキ大将アルゴ
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ドローン狩りをしながら過ごすこと一週間。
ついに星系内のドローンが殆ど居なくなったので、ついに本拠地の掃討作戦が開始された。
といっても、そこまで大規模なものではない。
最初に旗艦艦隊が突入して、その後に私たちを含む後続の艦隊が突入。
スリーパーの優先攻撃対象を混乱させつつ、カナード製(表向きはカル名義になってるけど)の新武装でスリーパードローンを狙い撃ちにして数を減らしていく。
その間にアドアステラは単身で敵旗艦を叩く。
攻撃を回避しつつ旗艦を叩けるのがアドアステラくらいしかいなかったので仕方ないが、正直綱渡り過ぎるので遠慮したいが、
『頼む! これをやってくれたら後でなんでもするから!』
というシラードからの爆弾を喰らったので、やるしかない。
なんでもすると言われたのだから仕方ない。
『では、これより旗艦センティネルはステーション前座標へワープを開始する。通信が妨害された場合に備え、15分の猶予期間の後に後続は突入せよ』
シラードの声で通信が入り、センティネルははるか遠くへ向けてワープしていく。
その様子を見守っていた私は、すぐ隣にネメシスが飛んでくるのを見た。
『よう、カル』
「どうした?」
『いや何、同じシルバーのトップ同士頑張ろうぜ』
「そちらこそ、調子に乗って爆散しないようにな、また高額任務で起きたトラブルに駆けつけるのはごめんだぞ」
『......ああ、分かってるって』
流石にアルゴも懲りたらしく、すぐに隊列に戻っていった。
傭兵たちは、緊張の面持ちで第一報を待つ。
この戦い、最後に参戦した私と、それまで耐えて戦っていたネメシスの艦長アルゴに大きな期待がかかっている。
だからこそ、私はローカル通信を繋ぐ。
『こちら、傭兵ギルド所属、アドアステラ。センティネルからの通信には余裕があるため、事前に宣言しておく。ネメシス艦長、アルゴ・ヴェンタスがどう思っているかは知らないが、我々はこの戦いに置いて主力を担う気は無い。ただ敵を倒し、報酬を受け取るだけだ。異論は認めない、それが傭兵というものだろう? だから、余計な期待は自らの首を絞めるだけのものと知れ』
言い切った。
全員が聞いているかはわからないが、これである程度は――――
『てめえふざけんなよ!』
『――――守ってくれるんじゃねえのかよ!』
ダメか。
やっぱり、私たちは勝手に優秀なサポートか何かかと思われているようだ。
制御不能なブーイングが発生し、私はどうやって場を収めようか悩む。
その時。
『うるっせえぞ、雑魚共が! このアルゴ様にすら及ばねえくせに、俺のライバルにゴチャゴチャ言ってんじゃねえ! カルの言葉が理解できる奴は自分の身を守れ! それも出来ないやつなら、俺についてこい! 俺が全部倒してやるのを指くわえて見てろ!』
アルゴがローカル通信でまくし立てた。
何故か、それで騒ぎは鎮静化した。
アルゴはガキ大将みたいなところがあるし、もしかすると裏で結構人望を得ていたのかもしれない。
『.....な、俺凄いだろ、カル!』
「ああ、お前は凄いな....やはりバカはバカを纏められる才能があるという訳か」
『あっ、どういう事だよ、カル、おい――――』
私はアルゴとの通信を切った。
ほぼ同時に、センティネルから通信が入った。
『こちらセンティネル、通常通り交戦状態に入った。全艦ワープせよ、全艦ワープせよ』
全ての艦がワープドライブを起動し、加速を開始する。
アドアステラも、ノルスがワープドライブを起動したことでワープへと入り――――敵の元へと向かうのだった。
ついに星系内のドローンが殆ど居なくなったので、ついに本拠地の掃討作戦が開始された。
といっても、そこまで大規模なものではない。
最初に旗艦艦隊が突入して、その後に私たちを含む後続の艦隊が突入。
スリーパーの優先攻撃対象を混乱させつつ、カナード製(表向きはカル名義になってるけど)の新武装でスリーパードローンを狙い撃ちにして数を減らしていく。
その間にアドアステラは単身で敵旗艦を叩く。
攻撃を回避しつつ旗艦を叩けるのがアドアステラくらいしかいなかったので仕方ないが、正直綱渡り過ぎるので遠慮したいが、
『頼む! これをやってくれたら後でなんでもするから!』
というシラードからの爆弾を喰らったので、やるしかない。
なんでもすると言われたのだから仕方ない。
『では、これより旗艦センティネルはステーション前座標へワープを開始する。通信が妨害された場合に備え、15分の猶予期間の後に後続は突入せよ』
シラードの声で通信が入り、センティネルははるか遠くへ向けてワープしていく。
その様子を見守っていた私は、すぐ隣にネメシスが飛んでくるのを見た。
『よう、カル』
「どうした?」
『いや何、同じシルバーのトップ同士頑張ろうぜ』
「そちらこそ、調子に乗って爆散しないようにな、また高額任務で起きたトラブルに駆けつけるのはごめんだぞ」
『......ああ、分かってるって』
流石にアルゴも懲りたらしく、すぐに隊列に戻っていった。
傭兵たちは、緊張の面持ちで第一報を待つ。
この戦い、最後に参戦した私と、それまで耐えて戦っていたネメシスの艦長アルゴに大きな期待がかかっている。
だからこそ、私はローカル通信を繋ぐ。
『こちら、傭兵ギルド所属、アドアステラ。センティネルからの通信には余裕があるため、事前に宣言しておく。ネメシス艦長、アルゴ・ヴェンタスがどう思っているかは知らないが、我々はこの戦いに置いて主力を担う気は無い。ただ敵を倒し、報酬を受け取るだけだ。異論は認めない、それが傭兵というものだろう? だから、余計な期待は自らの首を絞めるだけのものと知れ』
言い切った。
全員が聞いているかはわからないが、これである程度は――――
『てめえふざけんなよ!』
『――――守ってくれるんじゃねえのかよ!』
ダメか。
やっぱり、私たちは勝手に優秀なサポートか何かかと思われているようだ。
制御不能なブーイングが発生し、私はどうやって場を収めようか悩む。
その時。
『うるっせえぞ、雑魚共が! このアルゴ様にすら及ばねえくせに、俺のライバルにゴチャゴチャ言ってんじゃねえ! カルの言葉が理解できる奴は自分の身を守れ! それも出来ないやつなら、俺についてこい! 俺が全部倒してやるのを指くわえて見てろ!』
アルゴがローカル通信でまくし立てた。
何故か、それで騒ぎは鎮静化した。
アルゴはガキ大将みたいなところがあるし、もしかすると裏で結構人望を得ていたのかもしれない。
『.....な、俺凄いだろ、カル!』
「ああ、お前は凄いな....やはりバカはバカを纏められる才能があるという訳か」
『あっ、どういう事だよ、カル、おい――――』
私はアルゴとの通信を切った。
ほぼ同時に、センティネルから通信が入った。
『こちらセンティネル、通常通り交戦状態に入った。全艦ワープせよ、全艦ワープせよ』
全ての艦がワープドライブを起動し、加速を開始する。
アドアステラも、ノルスがワープドライブを起動したことでワープへと入り――――敵の元へと向かうのだった。
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