7 / 12
ドーラ・グーノ
6
しおりを挟む
背中に人間を乗せたのは一体何年ぶりだろうか。
まあ、前回と今回とでは全く訳が違うが、それでもやはり人間という生き物は、総じて空を飛ぶと感動する生き物らしい。
「すごい…こんな景色は初めてみた…」
空から見なければこの森の構造は分からない。
螺旋状に木が生え、その中心にあるマザーツリーは他の木とは比べ物にならないほど高く太い。
この森の母であり、命そのものだ。
「あの、中心の木は、とても大きい…何なんだ、あの木は…?」
男が言った、それは答える必要すら無い問いだと判断した。
私は何も語ることなくマザーツリーを目指して飛び続けた、そして半分もきた頃、男は自身の体に異変を覚え始めた。
「な、何だ…急に…目が…」
ゲホッ、ゲホッ、と、苦しそうに咳き込み始めた頃、私は近場の木の枝へと降り立ち、立つ力も失った男を木から落ちないように、そっと座らせた。
「なんなんだっ…これは…」
哀れな男だ、この森がどんな場所かも知らず、この森の木を切り、その命をいくつも奪い、果てにはこの森の門番にまだこの森を削らせろと言ったのだ。
森の北側とその門番は死んだのだ。
お前達にもその意味を深く理解してもらう必要がある。
まあ、前回と今回とでは全く訳が違うが、それでもやはり人間という生き物は、総じて空を飛ぶと感動する生き物らしい。
「すごい…こんな景色は初めてみた…」
空から見なければこの森の構造は分からない。
螺旋状に木が生え、その中心にあるマザーツリーは他の木とは比べ物にならないほど高く太い。
この森の母であり、命そのものだ。
「あの、中心の木は、とても大きい…何なんだ、あの木は…?」
男が言った、それは答える必要すら無い問いだと判断した。
私は何も語ることなくマザーツリーを目指して飛び続けた、そして半分もきた頃、男は自身の体に異変を覚え始めた。
「な、何だ…急に…目が…」
ゲホッ、ゲホッ、と、苦しそうに咳き込み始めた頃、私は近場の木の枝へと降り立ち、立つ力も失った男を木から落ちないように、そっと座らせた。
「なんなんだっ…これは…」
哀れな男だ、この森がどんな場所かも知らず、この森の木を切り、その命をいくつも奪い、果てにはこの森の門番にまだこの森を削らせろと言ったのだ。
森の北側とその門番は死んだのだ。
お前達にもその意味を深く理解してもらう必要がある。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる