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第五章:殺盗団を壊滅せよ
133:決戦! オルドラ大使館①
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幽霊屋敷を出て裏路地を縫うように移動する流達は、敵の哨戒網まで後少しに迫っていた。
その道中、キルトから殺盗団のボスの事を聞きだしながら、対策を考える。
「するとお前達は殺盗団の幹部だったって事か?」
「はいその通りです。私はトエトリー管轄のボスである『毒蛇のボルツ』と言う二つ名を持っている男の右腕として動いていました。この部下達は私の直轄の子飼いで、幹部級でもありました」
「二つ名ねぇ……って事は毒でも使うのか?」
「はい、毒使いでもあり、肉弾戦が得意です。毒の種類は複数あり、即死の毒も使います」
その言葉に流はギョっとする。
「おい、即死の毒まであるのか!?」
「あります。ただそれは魔法と毒の混合技なので、使用時には右手に紫色の魔力を纏った毒蛇が現れますので分かり易いかと思います」
「それはやばいな……防御は可能なのか?」
「毒蛇が魔力そのものなので、それを躱せばなんとか……」
その時、美琴が流にアドバイスをする。
『…………』
「はは。そうか、分かった」
「御館様?」
「気にするな、それより他に何かあるか?」
「そうですね……奴が毒を放つ瞬間は必ず左右どちらかの拳に魔力が込められますので、そこを見極めれば問題無いかと。ただ我らにも秘匿されている力があるように思います」
「随分と曖昧な表現だな?」
「申し訳ありません。どうもボルツの奥の手らしく、我ら側近すら明かせない力との事でしたので……。それに戦う時は何時も深いフードを被りながら、ローブの間から毒手を出すので、よほど手の内を晒したくないのだと思います」
「なるほどねぇ~。よほどボルツ君は他人を信用しないと見える」
「その通りです。そこが奴の強みでもあり、弱点でもあると思います」
もう一つ気になる事を確認する。
「オルドラ大使館って事は、大使が当然いるよな? そいつは敵なのか?」
「そこなんですが、協力者として認識はしているんですが……どうも掴み所が無いと言うか、別に無害なので気にするなとボスからの命令でしたので、気にしていませんでした。今思えば不自然すぎる話ですが……。何故大使館へ我らは出入り出来ていたのでしょうか……」
「密約があったのは間違いないだろうが、お前のその態度からすると、やはり変な感じがするな」
「はい、数時間前まで全く疑問に思わなかったんですが、今思えばおかしな事だと思います」
丁度話が終わる頃、敵哨戒エリアに到着する。
「御館様。我らは左側の屋敷より侵入し敵を排除します」
「ああ頼む。聞いたと思うが静かにだぞ?」
「心得ております。弓兵は右側の屋敷が屋上になっており、そこにいるはずですので、優先的に排除がよろしいかと」
「了解した。それとお前達は外周の敵だけ排除を頼む。俺は右側の屋敷の屋上にいる弓兵を掃討後に正面より斬り込むから、俺が弓兵を倒した建物の残りの敵も任せる。それと屋敷から逃げ出す敵を頼む」
「ハッ!」
そう言うと流は『百鬼の眼』と『氷盾の指輪』を装備する。
装備した途端、流の存在が彼岸の人のようになり消失したように消える。
「っ!? 御館様が消えた……シメ様が言っていたのはこれか? なるほど、では我らも例の物を装備するぞ」
「了解です」
キルト達は〆に渡された黒装束の他にも、もう一つアイテムがあった。
新たに渡された物に「忍びの腕輪」と言う物を渡される。
効果は百鬼の眼程ではないが、存在を限りなく認識しにくくする物で、よく見ればそこにいるのが分かる程度の物だった。
「おお……キルトさんが凄く薄くなった」
「そう言うパージもな。さて、効果は実感したと思う。元々俺達は暗殺部隊の長でもあった。余裕な仕事とは言え失敗は許されないと思え。全員装備確認後、裏口より侵入する。よし、掛かれ……」
キルトが支持を出すと朧気な存在は完全に消え失せる。
そんな彼らを見送る漢がボソボソと話し始める。
(おお~ 目の前にいるのに俺に気が付かないんだな。それにこの指輪の冷気は冷たくないんだな! ところで壱は俺が分かるのか?)
(壱:分かりまっせ。僕らにはその効果は無いですねん)
(そうなのか? 〆に悪戯してやろうと思ったのに、残念!)
(壱:それは残念でしたなぁ 僕もお供したかったですわ、それはもう切実に)
(お前が言うと真実味がありすぎて同情するよ……さて、冗談はここまでだ。俺は弓兵達を倒してくるから、壱は結界魔法を頼む)
(壱:了解しましたで。古廻はんもお気をつけて)
(ああ、お前もな)
壱と別れた流は屋敷へと侵入しようとするが、素人だから何処から入って良いか迷う。
「困ったな……俺も裏口探すか? いや、時間が惜しい。面倒だからそこの窓から入るか」
そう独り言ちると、流はおもむろに窓に手をかけ侵入する。
すると運が悪く、警備の者と出会わす。
「んんん? なんだあ? 勝手に窓が開いたぞ……誰もいない、な……」
警備の男は不思議な顔で周りを探るが誰もいなかった。
「おかしいなぁ……確かに勝手に開いたように見えたんだがな……」
(あぶねえ! 見つかってもこれかよ、本当に誤認つーか認識阻害してるんだな。眼は……夜朔の分も含めて六個閉じてるのか? 気を付けないとあっという間に使い切るなこれは。面倒だから全員斬り倒すか? いや、俺はプロじゃないから騒ぎが大きくなる可能性が高い。ここは弓兵のみにするか……)
その後見つからない様に屋上の弓兵の元まで移動する途中、何度か敵に見つかってしまい眼が閉じてしまう。
(クソッ! 隠密の行動は初めてだから慣れん……キルトにコツを聞いておけばよかったか)
疾風を駆使し、常人ではありえない動きで何とか屋上へと辿り着く。
五人の弓兵は油断しており、全員屋上から見える大使館側の石壁へ、肘をついて見ていた。
「あ~暇だ。本当に来るのか、その巨滅級ってのは?」
「さあなぁ……ボスの言う事は絶対だからな」
「あれだろ、俺達にビビったって事だろ?」
「何だよビビるって、最近あまり聞かねーぞ?」
「何にせよ来るなら来いよ、一撃で――」
「はいよ、ご要望にお応えして流さん参上っだ!!」
流は美琴を高速抜刀すると、横一列に並んでいた弓兵に疾風を駆使して一閃で斬り捨てる。
弓兵は何が起こったのかも分からずに、そのまま意識を永遠に手放すのだった。
その道中、キルトから殺盗団のボスの事を聞きだしながら、対策を考える。
「するとお前達は殺盗団の幹部だったって事か?」
「はいその通りです。私はトエトリー管轄のボスである『毒蛇のボルツ』と言う二つ名を持っている男の右腕として動いていました。この部下達は私の直轄の子飼いで、幹部級でもありました」
「二つ名ねぇ……って事は毒でも使うのか?」
「はい、毒使いでもあり、肉弾戦が得意です。毒の種類は複数あり、即死の毒も使います」
その言葉に流はギョっとする。
「おい、即死の毒まであるのか!?」
「あります。ただそれは魔法と毒の混合技なので、使用時には右手に紫色の魔力を纏った毒蛇が現れますので分かり易いかと思います」
「それはやばいな……防御は可能なのか?」
「毒蛇が魔力そのものなので、それを躱せばなんとか……」
その時、美琴が流にアドバイスをする。
『…………』
「はは。そうか、分かった」
「御館様?」
「気にするな、それより他に何かあるか?」
「そうですね……奴が毒を放つ瞬間は必ず左右どちらかの拳に魔力が込められますので、そこを見極めれば問題無いかと。ただ我らにも秘匿されている力があるように思います」
「随分と曖昧な表現だな?」
「申し訳ありません。どうもボルツの奥の手らしく、我ら側近すら明かせない力との事でしたので……。それに戦う時は何時も深いフードを被りながら、ローブの間から毒手を出すので、よほど手の内を晒したくないのだと思います」
「なるほどねぇ~。よほどボルツ君は他人を信用しないと見える」
「その通りです。そこが奴の強みでもあり、弱点でもあると思います」
もう一つ気になる事を確認する。
「オルドラ大使館って事は、大使が当然いるよな? そいつは敵なのか?」
「そこなんですが、協力者として認識はしているんですが……どうも掴み所が無いと言うか、別に無害なので気にするなとボスからの命令でしたので、気にしていませんでした。今思えば不自然すぎる話ですが……。何故大使館へ我らは出入り出来ていたのでしょうか……」
「密約があったのは間違いないだろうが、お前のその態度からすると、やはり変な感じがするな」
「はい、数時間前まで全く疑問に思わなかったんですが、今思えばおかしな事だと思います」
丁度話が終わる頃、敵哨戒エリアに到着する。
「御館様。我らは左側の屋敷より侵入し敵を排除します」
「ああ頼む。聞いたと思うが静かにだぞ?」
「心得ております。弓兵は右側の屋敷が屋上になっており、そこにいるはずですので、優先的に排除がよろしいかと」
「了解した。それとお前達は外周の敵だけ排除を頼む。俺は右側の屋敷の屋上にいる弓兵を掃討後に正面より斬り込むから、俺が弓兵を倒した建物の残りの敵も任せる。それと屋敷から逃げ出す敵を頼む」
「ハッ!」
そう言うと流は『百鬼の眼』と『氷盾の指輪』を装備する。
装備した途端、流の存在が彼岸の人のようになり消失したように消える。
「っ!? 御館様が消えた……シメ様が言っていたのはこれか? なるほど、では我らも例の物を装備するぞ」
「了解です」
キルト達は〆に渡された黒装束の他にも、もう一つアイテムがあった。
新たに渡された物に「忍びの腕輪」と言う物を渡される。
効果は百鬼の眼程ではないが、存在を限りなく認識しにくくする物で、よく見ればそこにいるのが分かる程度の物だった。
「おお……キルトさんが凄く薄くなった」
「そう言うパージもな。さて、効果は実感したと思う。元々俺達は暗殺部隊の長でもあった。余裕な仕事とは言え失敗は許されないと思え。全員装備確認後、裏口より侵入する。よし、掛かれ……」
キルトが支持を出すと朧気な存在は完全に消え失せる。
そんな彼らを見送る漢がボソボソと話し始める。
(おお~ 目の前にいるのに俺に気が付かないんだな。それにこの指輪の冷気は冷たくないんだな! ところで壱は俺が分かるのか?)
(壱:分かりまっせ。僕らにはその効果は無いですねん)
(そうなのか? 〆に悪戯してやろうと思ったのに、残念!)
(壱:それは残念でしたなぁ 僕もお供したかったですわ、それはもう切実に)
(お前が言うと真実味がありすぎて同情するよ……さて、冗談はここまでだ。俺は弓兵達を倒してくるから、壱は結界魔法を頼む)
(壱:了解しましたで。古廻はんもお気をつけて)
(ああ、お前もな)
壱と別れた流は屋敷へと侵入しようとするが、素人だから何処から入って良いか迷う。
「困ったな……俺も裏口探すか? いや、時間が惜しい。面倒だからそこの窓から入るか」
そう独り言ちると、流はおもむろに窓に手をかけ侵入する。
すると運が悪く、警備の者と出会わす。
「んんん? なんだあ? 勝手に窓が開いたぞ……誰もいない、な……」
警備の男は不思議な顔で周りを探るが誰もいなかった。
「おかしいなぁ……確かに勝手に開いたように見えたんだがな……」
(あぶねえ! 見つかってもこれかよ、本当に誤認つーか認識阻害してるんだな。眼は……夜朔の分も含めて六個閉じてるのか? 気を付けないとあっという間に使い切るなこれは。面倒だから全員斬り倒すか? いや、俺はプロじゃないから騒ぎが大きくなる可能性が高い。ここは弓兵のみにするか……)
その後見つからない様に屋上の弓兵の元まで移動する途中、何度か敵に見つかってしまい眼が閉じてしまう。
(クソッ! 隠密の行動は初めてだから慣れん……キルトにコツを聞いておけばよかったか)
疾風を駆使し、常人ではありえない動きで何とか屋上へと辿り着く。
五人の弓兵は油断しており、全員屋上から見える大使館側の石壁へ、肘をついて見ていた。
「あ~暇だ。本当に来るのか、その巨滅級ってのは?」
「さあなぁ……ボスの言う事は絶対だからな」
「あれだろ、俺達にビビったって事だろ?」
「何だよビビるって、最近あまり聞かねーぞ?」
「何にせよ来るなら来いよ、一撃で――」
「はいよ、ご要望にお応えして流さん参上っだ!!」
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