僕はボーナス加護で伸し上がりました

根鳥 泰造

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第四章 僕が神様なんかになっていいのかな

4-4 モテキが訪れているのかもしれません その1

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 マームたちが泳ぎ去ってから十分程で、彼女たちが、戻って来た。
「お父様が、あなた達に直接会って話したいと言っています。案内しますので着いてきて下さい」
「ちょっと待ってくれ、泳げないって言ったろう。それに、この川、地下水脈に繋がってるだよな。そんなところにいったら、呼吸する空間もなく、溺れ死んじゃうじゃないか」
「あそこは立派だけど、情けない男ね。でも安心しなさい。私が安全に連れて行ってあげるから。早く、こっちに来なさい」
 仕方なく、川の中に入って彼女の傍まで行くと、マームは、巨大な空気の泡を二つ、出してくた。
「これを頭にかぶれば、五分位、普通に呼吸ができます。魚人族の里には、四分程で到着するので、これで問題解決でしょう。早く、私の身体に捕まって」
 泡が割れないかと指を入れたり、手を入れたりしてみたが、問題なさそうなので、言われた通りに、それをかぶり、マームに捕まった。
 フェンは、マームではなく、半魚人の女に捕まると、全員が水中に潜って、高速に泳ぎだした。

 この泡のヘルメットは快適で、ちゃんと呼吸できるし、視界も全く妨げない。かなりの水流だのに、変形もしない。
 でも、彼女が泳ぐ時、腰と足を振るので、アソコが刺激される。
 次第に大きく硬くなってきて、寝バックでしている時のように、お尻のすぐ下辺りを突く形になってしまった。
 その所為か、マームが変な行動にでた。自分で僕の右手をとり、乳房を揉めと誘導してきたのだ。
 彼女は既に興奮していて、既に乳首が飛び出し硬くなっていた。
 ならばと、指でその乳首を鋏なんで刺激し、左手も彼女の乳房を揉むようにしてやった。
 彼女はそのまままっすぐに泳いでいたが、どんどん泳ぐ速度が落ちていく。先頭を泳いでいたのに、半魚人たちに抜かれていき、彼らが振り向いて心配する程になっていく。

 そんな訳で、四分を過ぎても、まだ真っ暗な地下水脈の中にいた。
 それどころか、マームは腰を振って進むことすらできなくなっていた。
 流石に乳首責めだけでは行かない筈だか、身体がすっかり火照って熱を帯び、激しく鰓を開いたり閉じたりしている。
 フェイの半魚人ともう一人の二人がフェンを連れて先に行き、残り二人がマームの手を引っ張ってれた。
 五分が過ぎ、息苦しくなってきたころ、漸く、真っ暗な地下水脈から抜け出すことができた。
 頭上に、明るい光が揺れる水面が見え、そこに向かって泳いでいるのだが、水面まで遠く、どんどん息苦しくなっていく。
「ぶはぁ。死ぬかと思った」漸く水面から顔を出すことができた。
「御免なさい」
 彼女は胸まで紅潮していて、下半身は水中なのでよくは見えないが、黄色い卵管が飛び出していた。
 そして、川岸には一足先に到着していたフェンが立っていて、僕に手を差し出してくれている。
「ここが、魚人の里なの?」
「ううん。里は、この少し先の川底。お父様は一応、この里の長で、それなりに地位が高いのよ。こんな姿のまま、謁見させるわけにはいかないでしょう。服を調達するために、ここに連れてきたの。じゃあ、二時間後に迎えに来るから、それまでに、失礼のない服装になってるのよ」
「そんなこと言われたって、どうやって服を調達すんだよ」
 僕の言葉なんて無視して、彼女は川の中に潜って泳ぎ去ってしまった。

 ここの川は、人工的につくられたものなかのか、徐々に深くなっていくのではなく、プールの様に、いきなり深くなっている。
 それで、フェイが手を差し伸べてくれていたのだが、僕は連続瞬歩で、彼女の手を取ることなく、川岸に登った。

「あなたが、噂の健斗さんね」
 どこからともなく、突然、二人の美女が現れた。緑色の露出の多いドレスを着た美女二人だ。
 鑑定してみると、妖精族ドリュアスとあり、四十歳位に見えるドリーは年齢四百三十三歳、三十歳位に見えるミリーは年齢二百八十七歳だった。どうやら、妖精は人間の十倍位、齢をとるのが遅いらしい。

「僕はこの地がはじめて来たのに、噂って、いったいどんな噂ですか」
「凄いテクニシャンだと言う噂。それより、私達が服を仕立てることになってるから、着いてきなさい」
 以前のマームとの戦闘中に、彼女をオーガズム状態にした事で、そんな噂が広がったらしい。

 不思議な事に、暫く歩くと、霧が発生し始め、一メートル先しか見えない程の深い濃霧に包まれた。
 その中を見失わないように、三分程歩かされると、霧が急激に晴れて、視界が開けた。
 目の前に、幹の直径が十メートル程ありそうな巨木が立っていて、そこに扉と窓がある。
 左右二か所に扉があり、フェンはミリーに手を引かれて右の扉に向かっていき、僕はドリーに手を引かれ、左の扉へと案内された。

 中は、八畳ほどの住居兼用の作業部屋で、ミシンや沢山の布のロール等の裁縫道具があるが、観葉植物も沢山有り、セミダブルのベッドまである。
 この部屋の中で、採寸して服を仕立ててくれるのだそうで、直ぐに、採寸が始まった。
 だが、メジャー等は使わず、「この手で測るのよ」とドリーは身体中を触ってきた。
 そういえば、フェイにも身体中を触られたな。
 そんなことを思い出していると、彼女はもっと過激で、フェラしてきた。
 僕は昼に抜いたばかりなのに、その刺激で不覚にもビンビンに勃起してしまった。
「凄い、こんなに立派なるんだ」
 縮んでいても今はそれなりの大きさがあるが、膨張率は以前のままなので、勃起した今の僕のサイズは正直巨大だ。
 今は、直径四十ミリ超で、鬼頭の雁首は四十五ミリもある。
 彼女はすっかり興奮して、服まで脱ぎ始めた。
 もっと胸が垂れていると思ったが、少し垂れている程度の釣鐘型で、乳首もピンクでとても綺麗だ。しかも、パンツも穿いておらず、無毛のパイパンだ。

「一瞬で絶頂に導く、凄いテクニシャンなんでしょう。お姉さんも行かせて頂戴」
 僕は、そんなことできないと拒んだのに、ベッドに押し倒されて、ディープキスされ、アソコを擦られた。
 フェイを無くしてから、まだ十日しかたっていないのに、僕は理性を失って、彼女への愛撫を始めてしまった。
 どうやら、この世界の性技は、前世ほど発達してないらしい。
 三点責めの前戯で行かせただけで、「本当に凄いわね」と褒めてもらえ、「早く入れて」とせがまれた。
 それでも、本番はせず、今度はクンニして行かせてから、始めた。
「本当に大きくて硬いのね。気持ちいいわ、あっ、あっ」
 彼女は、気持ちよさそうにして、程なく絶頂を迎えたが、正直がっかりだった。
 フェイとは大違いの粗マン。緩いしアソコの中が全く動かず、気持ちよくない。自慰の方がむしろ気持ちいいくらいだ。
 鬼頭刺激耐性レベル2なので、これじゃいつまで経っても出せそうもない。
 そこで、仕方なく、官能魔法まで発動して、行かせ捲り、僕の興奮を加速させ、なんとか射精して終わりにした。
 だが、フェイの名器の凄さを改めて実感することになった。

 こんなことしていて、服は間に合うのかと不安だったが、彼女の裁縫技術は凄かった。
 短時間で、ちゃんと立派な服を作ってくれた。
 本当に手で採寸していたらしく、僕の身体にぴったりのオーダーメイドの服ができあがった。
 ちゃんと防具も兼ねていて、硬い木の鎧部まであり、なにより恰好いい。

「遅い」
 部屋から外に出ると既にフェンが待っていて、顔を膨らませた。やはり可愛い。
 驚いたことに、豊満な胸がついている。どうやらシリコンバストまで作ってもらったらしい。
 継ぎ目も全く分からず、本物の乳房としか思えない。
 服は背中が大きくえぐれたキャパ嬢のようなキャミドレスで、その谷間に不覚にも興奮してしまった。
 このドレスも防具を兼ねていて、裏は鎖帷子で、刃物を防いでくれ、横にスリットがあるので、足を大きく開くこともでき、格闘戦の妨げにならないのだそう。
 自慢する様に、見せてから、突然、僕の股間をクンクンと嗅ぎだした。
「遅いと思ったら、そういうこと。信じられない。もう、私以外とはしないで」と怒られてしまった。

 その後、上陸した河辺まで、ミリーさんに案内してもらい、再び泡のヘルメットを被り、川底深くにある、魚人族の里に連れていってもらった。
 その応接室には僕らのための工夫がされていた。長椅子のソファが、巨大な泡の空気で覆われていたのだ。
 ヘルメットなく、長時間会話できる環境で、とてもありがたい。

 暫くすると、里の長であるマームの父親が現れた。
 ムキムキの肉体を見せびらかすように、上半身裸で、銀色に輝く鱗で覆われたイルカの様な足をしている。
 だが、全裸ではなく、腰に太いベルトをまきスカートの様なもので股間を隠している。
 もしかして男性器は身体の中に納まらずに露出しているのかもしれないなと、どうでもいいことまで考えてしまった。

 そして、彼はマームの隣に腰かけて、改めて自己紹介してくれた。
 僕も、自己紹介して、フェンがメシウスの娘だと言う事も話し、メシウスが亡くなった時の経緯を説明してから、エルフの里に行きたい旨を話した。
 事前に、マームから聞いていたので、飲み込みも早く、それに協力する代わりに、魔物の討伐を頼みたいという話になった。
 その程度の討伐ができない様な者では、この亜人領では生き延びて行けず、案内人の命すら脅かしかねないから、僕たちの実力を試験して、その能力が無ければ、この場で処刑すると、脅して来た。
 
 討伐対象は、フェア・ドラゴンフライという魔物の幼虫。
 メシウスが守り神として君臨していた時は、彼が成虫である親を定期的に退治してくれていて、この地は安全だったが、三か月前に彼が魔物の森に移動してしまって、その魔物の幼虫が増えたのだそう。
 討伐隊を組んで、定期的に出兵して、退治しているのだが、手がたりないのだとか。

 現在、討伐しきれてない三匹が残存していて、一匹以上仕留めれば合格で、エルフの里に案内してもらえる。
 三匹全部討伐すれば、貴賓として手厚くもてなすとも、約束してもらえた。

 因みに、親の成虫を倒す必要はないのかと訊いてみたら、笑われた。
 万が一にも討伐できたら、守り神として崇めさせてもらうよと、完全に見くびられた。

 その後、その長は退席し、マームが手を叩いて合図すると、四人のマーメイドの子供達が、僕らに食事を運んできてくれた。
 ナマズの煮つけに、水草のサラダ、巻貝のつぼ焼き、それに懐かしい鰻のかば焼きに、何故かうどんまであった。
 鰻のかば焼きは、うな重にして食べたいところだが、うどんでも有難くて涙がでる。
「肉料理はないの?」フェンは少し不満そうだが、これで貧血も解消できそうだ。

 憧れの炭水化物を久しぶりに食べていると、マームが先ほどの魔物討伐依頼の補足してくれた。

「父は、手が足りないと話しておりましたが、本当は、あの三匹を退治できずに、困っているんです」
 幼体は五段階に進化していき、小さい時は問題なく倒せるが、どんどん強くなっていき、最終段階に成長したあの三匹には正直、手を焼いているのだそう。
 最終段階進化すると、魚人族の子供を襲う様になり、一月半前に初めて被害がでてから、既に八人が食われ、ここ二週間で、なんと五人もの子供が犠牲になっていて深刻な問題になっているのだとか。
 三日前に、そのうちの一匹を退治すべく、十五人の討伐隊を派兵したが、四人が大怪我して、逃げ帰ってきたのだとか。
 間もなく三匹も成虫になり、一時的に脅威はなくなるが、隠れていた別の幼体が最終段階になって襲ってくるし、成虫が増えると、ますます卵を多く産み落とし、最終段階に成長する幼体の数も増える。
 だから、成虫になる前に、殺しておきたいのだそう。

 なら、僕たちで、その次々と卵を産む成虫も討伐してあげると言ったら、彼女もまた笑ってきた。
 小さい幼体の内なら、簡単に討伐できるので、必死に幼体を捜索して、自分達だけで何とかするから、心配はいらないといわれてしまった。

 マームは、僕があの後、急成長してとんでもなく強くなっていることを知らないので、不可能と思っているみたいだが、今なら、きっと成虫だって、倒せるに違いない。

 そういう訳で、僕は、幼虫三匹と、その卵を産みに来る成虫二匹を討伐目標にしようと決めた。

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