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第二章 異世界『ラーメン屋』繁盛記
2-1 内輪もめ
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再起を掛けたラーメンセットは、想定を大きく上回り、嬉しい悲鳴となったが、昨日は洗いものが間に合わず、客を待たせてしまう事態になった。
これは何とかしないとならない。
下膳して洗うだけでなく、カウンターテーブルを拭いて、スプーンやフォークをいれた食器類収納箱を定期的に交換する作業も必要だ。
仕込みは早くから準備することで、数量を増やすことができるが、営業時間中の対応は、どんなに効率的に動いても、一人では熟しきれない。
猫の手も借りたい状態なので、カレンに手伝いお願いしたいが、彼女は、カーネルダンジョンに遠征中で、当分戻ってこない。
皿洗いのアルバイトも考えたが、人件費がバカにならず、昨日のように客が常に来てくれないと、赤字になってしまう。
それに、スープ作りや麺作りのノウハウを盗まれかねないし、少なくとも今日は間に合わない。
今日も、一人で頑張るしかないかと思いながら仕込みを続けていると、いつの間にか七時半を回っていた。八時になると、リンク達四人が朝食を食べに来るのだ。
俺は、仕込みを中断し、急いで朝食の準備を始めた。
「お早うございます」
準備中だが、店の玄関から、リンク達四人が入ってきた。
「美味しそうな匂い。焼きソーセージですか」
そう言いながら、カウンター席に座るケイトを見て、彼女に手伝ってもらえないかと考えた。
彼女なら、麺づくりやスープの作り方を知られても問題ないし、孤児院の料理担当だったので、仕込みの手伝いもしてもらえる。
開拓用の日当も払っているので、追加の出費も必要ないし、なにより真面目でいい子だ。
でも、開拓のために来てもらっているので、彼女に手伝いをさせるのは、契約違反だし、皆の迷惑にもなる。
諦めて、今日の朝食を四人に提供した。
今日の朝食は、オークのひき肉をオークの腸に詰めた自家製フランクフルトと、目玉焼きと、サラダとパンとコンソメスープの簡単な食事だ。
「このソーセージ、肉汁があふれ出て、とんでもなく美味い」
当然の反応だが、ケイトだけは視点がちがう。
「このスープ、凄くおいしい。何のスープなんですか」
フランクフルトやソーセージの作り方は、既に知っているからか、ケイトはスープに着目してきた。
彼女は、ネーデルに戻ってから子供達に美味しいものを食べさせようと、毎回、料理の味付けや作り方を聞いてくる。
「鶏ガラを香味野菜とじっくり煮込んで、濾した出汁を冷やして固めたコンソメを、大量にストックしてあって、それを溶かしただけだよ」
「固形の出汁をつくるんですか。その作り方を教えて下さい」
それなら、交換条件として自然に手伝いをお願いできる。
「勿論いいけど、代わりと言っちゃなんだけど、うちの店の手伝いをしてもらえないかな。昨日は食器洗いが洗うのが間に合わなくて、お客様に迷惑をかけたから、この店で手伝ってもらいたいんだ」
「ずるい。私が手伝いたい」
「いや、僕が店を手伝う。僕が王都に連れてきてやったんだぞ」
なぜか、ミミとリンクの二人まで、店を手伝いたいと言ってきた。
「皆、誤解してるかもしれないが、ずっと立ちっぱなしの作業で、開墾作業より辛い仕事なんだぞ」
「そう言う問題じゃないの。私はラーメンの作り方を勉強したいの」
「僕だって、ラーメンの打ち方を知りたかったんだ」
ミミも、ケイトと同様に、料理に興味を持っていたので、彼女が手伝うと言い出したのはまだ理解できる。だが、料理に全く興味がなかったリンクが名乗り出たのは理解できない。
もしかして、また何か悪巧みしているのではという気がしてきた。
「私に、話が来たんだから、私がやる。コンソメの作り方を教わらなければならないし……」
「ケイト狡い、ミミも教わりたい」
「僕がリーダーだぞ」
三人は、食事を食べ終わってないのに、喧嘩を始めてしまった。
「ここは、公平にジャンケンで決めましょう」ケイトがそう提案した。
「なら、これから三人とも店の手伝いに入ってもらう事にする。開墾もしてもらわないとならないから、一日一人ずつとして、ジャンケンで、順番をきめてくれ。それなら文句はないだろう」
ジャンケンで、ケイト、リンク、ミミの順で店の手伝いにはいると決まったが、今度はリックが文句をいいだした。
「三人だと、開墾作業が大変過ぎる。今後は合鴨の飼育もしないとならないんだろう。マリーやエマやノアも、こっちに呼べないか」
「あの部屋じゃ、あと一人が限界だ」
「じゃあ、一人でもいいから、呼び寄せてくれよ」
「直ぐには無理だ」
「なら、こっちの店の手伝いも、それまで待つべきだろう」
確かにそれは正論だが、今日は女神の献上にもいかなければならないので、どうしても協力者が欲しい。
「まあまあ、リックの気持ちはわかるが、三人で何とかしてくれよ。ネーデルにいる兄弟たちも、できるだけ呼び寄せれるように考えるから」
「本当だな。じゃあ、一人抜けるのは我慢してやる」
何とか、機嫌を直してくれたが、新たな住まいも準備しないとならくなった。
こんな大事になるとは思っても居なかった。
これは大した問題ではないが、女神が言っていた波乱万丈の一端なのかもしれない。
そして、ケイトが早速朝食の片付けに名乗り出てくれた。
二人きりになり、早速、仕込み作業も手伝った貰う事にしたが、少し気まずい。俺にはカレンという彼女がいるのに、くっつくようにして餃子の作り方を教えていると、髪のシャンプーの匂いがして、意識してしまう。
JKのような少女に何を欲情しているんだと、言い聞かせるが、胸も大きいし、とんでもない美女なので、意識してしまうのだ。
カレンの様に迫ってこないので、半勃起程度で我慢できたが、彼女に手伝ってもらうという選択は、失敗だったと思ってしまう。
でも、ケイトは、俺が期待した以上に有能だった。
餃子の皮を包むコツも直ぐにマスターして、俺と同じ位の速度で、綺麗に餃子を作ってくれるし、チャーハン具材の下準備も、何も指示していないのに、きちんと洗って、適当な大きさに切ってくれた。
お蔭で、女神献上用のラーメンセットを作る時間が取れ、開店時間を遅くする必要もなく、店を開けることができた。
昼の営業時間も、お客様対応も教えた通りに気持ちよく挨拶して、会計も熟し、邪魔にならない様にカウンターを拭いたり、食器類収納箱を交換し、食器洗いも素早く熟してくれ、今日はお客様を待たせる事態も防げた。
昼の仕込みも、餃子をアン練りから任せることができ、チャーハン具材の下準備もお願いでき、製麺が終わると、後の準備は彼女に任せ、外出することにした。
住居確保のためだが、不動産屋廻りではなく、鴨小屋を依頼していた大工の棟梁の許を訪れた。
鴨小屋を拡張して、人が居住できるスペースを作ってもらう交渉をしにいったのだ。
急な仕様変更で、追加料金をかなり取られることになったが、止むを得ない。
その日の夜も、満員御礼で、それからも連日、忙しい毎日が続き、水曜日の定休日を迎えた。
鴨小屋もなんとかでき上がり、水蜘蛛や合鴨も届いて世話をする人も必要になるので、二、三人の人員補充のため、リンクには、前日からネーデルまで行ってもらっている。
開拓は、いつもの様に三人にしてもらい、俺は、農家の人達を集めて、田植えをする。
準備した稲苗は、二反分なので、まずは最初に俺が開拓した田んぼ二反に植える。
稲苗の草丈はまだ十センチ強で、少し短いが、それでも十分田植えができる高さに育っている。
田植え治具は間に合わなかったので、農家の皆に田植えの仕方を指導し、一列に並んで、手作業で田植えをした。
三本程の苗の茎を三本指で掴んで、少し深めに押し込んでから、軽く引いて、浅めに植えるのが、田植えのコツ。苗が倒れず、しっかりと植えることができる。
コツを教えてから、一列に並んでの田植えを始めたが、それでも稲が倒れてしまったし、まっすぐに等間隔に植えることができなかった。
簡単そうに見えて、まっすぐきちんと植えるのは、意外と難しいのだ。
しかもずっと中腰姿勢での作業となるので、腰が痛くなり、想像以上に大変だった。
そういう訳で、今日は一反分の田植えだけで打ち切ることにし、残り半分の苗は、来週、田植え治具ができてから、再度、農民に集まってもらい、牛を引っ張る田植え方法も習得してもらうことにした。
水蜘蛛は放流したが、鴨は背丈の低い草を食べるので、二週間ほど稲が育って背丈が延びてから、放流することになる。
それまでのヒナの飼育も、リンクたち四人の仕事だ。
そして、その夜、孤児院から二人の子供をリンクがつれてきた。エマ、ノアの男女だ。
十歳に満たなく見えるが、年齢はエマが十六歳で、ノアが十五歳だそう。
リンクによると、その人選でもかなりもめたらしい。
皆、王都に行きたがっていて、マリーと言う子と三人が選ばれたが、三人も抜けると、塩づくりが大変になり過ぎると、三人でジャンケンして、二人に絞ったのだとか。
エマとノアは、俺の夕飯を始めて食べて、涙まで零して喜び、マリーも連れてきてあげたかったと言っていた。
十人もいるから、海の塩づくりを任せたが、そのうち、六人も王都に引き抜いたので、たった四人と幼い子供だけで、塩づくりをしなくてはならなくなり、確かに塩づくりも大変だ。
もっと手間がかからない本格的な鉄窯炉の装置を作る必要があるかな考えさせられた。
翌日は、ミミが店の手伝いの番だったが、二人でも手が足りない程の忙しさとなった。
この日は先週以上の来店で、十一時半の開店同時にカウンターが満席になり、一時を過ぎても満員が続いた。
行列ができる大繁盛店になって儲けも出る様になったのはいいが、明らかな人員不足。
スープの作りのノウハウを流出させたくはないが、アルバイト募集を出すべきかと真剣に考えるようになった。
これは何とかしないとならない。
下膳して洗うだけでなく、カウンターテーブルを拭いて、スプーンやフォークをいれた食器類収納箱を定期的に交換する作業も必要だ。
仕込みは早くから準備することで、数量を増やすことができるが、営業時間中の対応は、どんなに効率的に動いても、一人では熟しきれない。
猫の手も借りたい状態なので、カレンに手伝いお願いしたいが、彼女は、カーネルダンジョンに遠征中で、当分戻ってこない。
皿洗いのアルバイトも考えたが、人件費がバカにならず、昨日のように客が常に来てくれないと、赤字になってしまう。
それに、スープ作りや麺作りのノウハウを盗まれかねないし、少なくとも今日は間に合わない。
今日も、一人で頑張るしかないかと思いながら仕込みを続けていると、いつの間にか七時半を回っていた。八時になると、リンク達四人が朝食を食べに来るのだ。
俺は、仕込みを中断し、急いで朝食の準備を始めた。
「お早うございます」
準備中だが、店の玄関から、リンク達四人が入ってきた。
「美味しそうな匂い。焼きソーセージですか」
そう言いながら、カウンター席に座るケイトを見て、彼女に手伝ってもらえないかと考えた。
彼女なら、麺づくりやスープの作り方を知られても問題ないし、孤児院の料理担当だったので、仕込みの手伝いもしてもらえる。
開拓用の日当も払っているので、追加の出費も必要ないし、なにより真面目でいい子だ。
でも、開拓のために来てもらっているので、彼女に手伝いをさせるのは、契約違反だし、皆の迷惑にもなる。
諦めて、今日の朝食を四人に提供した。
今日の朝食は、オークのひき肉をオークの腸に詰めた自家製フランクフルトと、目玉焼きと、サラダとパンとコンソメスープの簡単な食事だ。
「このソーセージ、肉汁があふれ出て、とんでもなく美味い」
当然の反応だが、ケイトだけは視点がちがう。
「このスープ、凄くおいしい。何のスープなんですか」
フランクフルトやソーセージの作り方は、既に知っているからか、ケイトはスープに着目してきた。
彼女は、ネーデルに戻ってから子供達に美味しいものを食べさせようと、毎回、料理の味付けや作り方を聞いてくる。
「鶏ガラを香味野菜とじっくり煮込んで、濾した出汁を冷やして固めたコンソメを、大量にストックしてあって、それを溶かしただけだよ」
「固形の出汁をつくるんですか。その作り方を教えて下さい」
それなら、交換条件として自然に手伝いをお願いできる。
「勿論いいけど、代わりと言っちゃなんだけど、うちの店の手伝いをしてもらえないかな。昨日は食器洗いが洗うのが間に合わなくて、お客様に迷惑をかけたから、この店で手伝ってもらいたいんだ」
「ずるい。私が手伝いたい」
「いや、僕が店を手伝う。僕が王都に連れてきてやったんだぞ」
なぜか、ミミとリンクの二人まで、店を手伝いたいと言ってきた。
「皆、誤解してるかもしれないが、ずっと立ちっぱなしの作業で、開墾作業より辛い仕事なんだぞ」
「そう言う問題じゃないの。私はラーメンの作り方を勉強したいの」
「僕だって、ラーメンの打ち方を知りたかったんだ」
ミミも、ケイトと同様に、料理に興味を持っていたので、彼女が手伝うと言い出したのはまだ理解できる。だが、料理に全く興味がなかったリンクが名乗り出たのは理解できない。
もしかして、また何か悪巧みしているのではという気がしてきた。
「私に、話が来たんだから、私がやる。コンソメの作り方を教わらなければならないし……」
「ケイト狡い、ミミも教わりたい」
「僕がリーダーだぞ」
三人は、食事を食べ終わってないのに、喧嘩を始めてしまった。
「ここは、公平にジャンケンで決めましょう」ケイトがそう提案した。
「なら、これから三人とも店の手伝いに入ってもらう事にする。開墾もしてもらわないとならないから、一日一人ずつとして、ジャンケンで、順番をきめてくれ。それなら文句はないだろう」
ジャンケンで、ケイト、リンク、ミミの順で店の手伝いにはいると決まったが、今度はリックが文句をいいだした。
「三人だと、開墾作業が大変過ぎる。今後は合鴨の飼育もしないとならないんだろう。マリーやエマやノアも、こっちに呼べないか」
「あの部屋じゃ、あと一人が限界だ」
「じゃあ、一人でもいいから、呼び寄せてくれよ」
「直ぐには無理だ」
「なら、こっちの店の手伝いも、それまで待つべきだろう」
確かにそれは正論だが、今日は女神の献上にもいかなければならないので、どうしても協力者が欲しい。
「まあまあ、リックの気持ちはわかるが、三人で何とかしてくれよ。ネーデルにいる兄弟たちも、できるだけ呼び寄せれるように考えるから」
「本当だな。じゃあ、一人抜けるのは我慢してやる」
何とか、機嫌を直してくれたが、新たな住まいも準備しないとならくなった。
こんな大事になるとは思っても居なかった。
これは大した問題ではないが、女神が言っていた波乱万丈の一端なのかもしれない。
そして、ケイトが早速朝食の片付けに名乗り出てくれた。
二人きりになり、早速、仕込み作業も手伝った貰う事にしたが、少し気まずい。俺にはカレンという彼女がいるのに、くっつくようにして餃子の作り方を教えていると、髪のシャンプーの匂いがして、意識してしまう。
JKのような少女に何を欲情しているんだと、言い聞かせるが、胸も大きいし、とんでもない美女なので、意識してしまうのだ。
カレンの様に迫ってこないので、半勃起程度で我慢できたが、彼女に手伝ってもらうという選択は、失敗だったと思ってしまう。
でも、ケイトは、俺が期待した以上に有能だった。
餃子の皮を包むコツも直ぐにマスターして、俺と同じ位の速度で、綺麗に餃子を作ってくれるし、チャーハン具材の下準備も、何も指示していないのに、きちんと洗って、適当な大きさに切ってくれた。
お蔭で、女神献上用のラーメンセットを作る時間が取れ、開店時間を遅くする必要もなく、店を開けることができた。
昼の営業時間も、お客様対応も教えた通りに気持ちよく挨拶して、会計も熟し、邪魔にならない様にカウンターを拭いたり、食器類収納箱を交換し、食器洗いも素早く熟してくれ、今日はお客様を待たせる事態も防げた。
昼の仕込みも、餃子をアン練りから任せることができ、チャーハン具材の下準備もお願いでき、製麺が終わると、後の準備は彼女に任せ、外出することにした。
住居確保のためだが、不動産屋廻りではなく、鴨小屋を依頼していた大工の棟梁の許を訪れた。
鴨小屋を拡張して、人が居住できるスペースを作ってもらう交渉をしにいったのだ。
急な仕様変更で、追加料金をかなり取られることになったが、止むを得ない。
その日の夜も、満員御礼で、それからも連日、忙しい毎日が続き、水曜日の定休日を迎えた。
鴨小屋もなんとかでき上がり、水蜘蛛や合鴨も届いて世話をする人も必要になるので、二、三人の人員補充のため、リンクには、前日からネーデルまで行ってもらっている。
開拓は、いつもの様に三人にしてもらい、俺は、農家の人達を集めて、田植えをする。
準備した稲苗は、二反分なので、まずは最初に俺が開拓した田んぼ二反に植える。
稲苗の草丈はまだ十センチ強で、少し短いが、それでも十分田植えができる高さに育っている。
田植え治具は間に合わなかったので、農家の皆に田植えの仕方を指導し、一列に並んで、手作業で田植えをした。
三本程の苗の茎を三本指で掴んで、少し深めに押し込んでから、軽く引いて、浅めに植えるのが、田植えのコツ。苗が倒れず、しっかりと植えることができる。
コツを教えてから、一列に並んでの田植えを始めたが、それでも稲が倒れてしまったし、まっすぐに等間隔に植えることができなかった。
簡単そうに見えて、まっすぐきちんと植えるのは、意外と難しいのだ。
しかもずっと中腰姿勢での作業となるので、腰が痛くなり、想像以上に大変だった。
そういう訳で、今日は一反分の田植えだけで打ち切ることにし、残り半分の苗は、来週、田植え治具ができてから、再度、農民に集まってもらい、牛を引っ張る田植え方法も習得してもらうことにした。
水蜘蛛は放流したが、鴨は背丈の低い草を食べるので、二週間ほど稲が育って背丈が延びてから、放流することになる。
それまでのヒナの飼育も、リンクたち四人の仕事だ。
そして、その夜、孤児院から二人の子供をリンクがつれてきた。エマ、ノアの男女だ。
十歳に満たなく見えるが、年齢はエマが十六歳で、ノアが十五歳だそう。
リンクによると、その人選でもかなりもめたらしい。
皆、王都に行きたがっていて、マリーと言う子と三人が選ばれたが、三人も抜けると、塩づくりが大変になり過ぎると、三人でジャンケンして、二人に絞ったのだとか。
エマとノアは、俺の夕飯を始めて食べて、涙まで零して喜び、マリーも連れてきてあげたかったと言っていた。
十人もいるから、海の塩づくりを任せたが、そのうち、六人も王都に引き抜いたので、たった四人と幼い子供だけで、塩づくりをしなくてはならなくなり、確かに塩づくりも大変だ。
もっと手間がかからない本格的な鉄窯炉の装置を作る必要があるかな考えさせられた。
翌日は、ミミが店の手伝いの番だったが、二人でも手が足りない程の忙しさとなった。
この日は先週以上の来店で、十一時半の開店同時にカウンターが満席になり、一時を過ぎても満員が続いた。
行列ができる大繁盛店になって儲けも出る様になったのはいいが、明らかな人員不足。
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