転生ラーメン屋の異世界革命

根鳥 泰造

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第四章 キャンベル領主編

4-4 とんでもないメイドたち

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 玄関フロアは、ミカが頑張って掃除して、綺麗にしてくれていたが、この屋敷はとてつもなく広い。
 俺が今日寝る寝室と、食事をするための食堂、及び厨房を優先して、掃除することにした。
 
 三人で頑張っても、その三か所ですら終わらなかったが、午後七時を回ったので、後は二人に任せ、俺は夕食を作ることにした。
 今日、いろいろな店を回り、片っ端に買い物し、この屋敷まで届けてもらったので、何でも作ることができるが、カレーライスを作ることにした。
 カレーなんて、もう一生食べらないと諦めていたが、この調味料屋には、信じられないほど沢山の種類の香辛料がおかれていたので、カレーが作れるのだ。
 カーネルが近いからか、米も適正価格で売っていて、これも届けてもらい、直ぐに研いでおいたので、後は焚くだけだ。
 早速、カレー作ろうと、スパイスを片端からすり潰したが、スパイスの配合は無限にあり、どれをどの程度の比率で混ぜるといいのかさっぱりわからない。
 それぞれを味見して、適当な配合を借りに決めて、ルーつくりを始めることにした。
 バターと小麦粉でベースのルーを作り、フライパンで炒ったスパイスを混ぜて、カレールーを調合していく。味見しては、適当なスパイスを追加していくを繰り返した。
 次第に舌がバカになっていき、何をどう加えればいいのか分からなくなってきたが、まあ今回は初めての挑戦だったので、これで良しとして、別の鍋で肉混んでおいたチキン野菜スープに、そのルーを流し込んで、チキンカレーを作った。
 御飯も美味しく炊きあがったので、福神漬けもらっきょの酢漬けもないが、この世界初めてのカレーライスを三人で食べることにした。

「お前たち、お前たちが食べた事のない新作の料理を作ったから、食事にするぞ」
 使用人なのに、一緒に食べてもいいのと、ミカは遠慮してきたが、「皆で食べた方がたのしいだろう」と、食堂で三人でカレーライスを食べることにした。
 ちゃんとカレーになっていたが、甘口カレー程度の辛さで少し物足りない。俺は率直にそう思ったが、二人は、「こんな美味しい料理は初めて食べた」と二人とも大喜びしてくれた。
 俺も、こんなにおいしそうに食べてもらえると嬉しくなる。
 もっと美味しいカレーを作りたいが、俺も、久しぶりのカレーに大満足できた。
 俺は、この土地の領主だが、ラーメン屋なので、この土地を再建する方針が決まれば、ラーメン屋を開くつもりでいるが、この街では、『カレー屋』を開くのも悪くないなと考えた。
 それと共に、ここなら美味しい豆板醤も作れそうなので、王都では諦めた担々麺も作れそうだと、夢が広がった。

 食事の片づけは、メイドの仕事だからと、手伝わせてもらえず、俺はお風呂の準備をすることにした。
 浴室は、乾燥していたが、カビだらけなので、使えるように掃除するのも大変だ。
 カビキラーなんかはこの世界に存在しないので、たわしでゴシゴシ擦って洗うしかない。
 真っ白になるまで綺麗にはできないが、この辺でいいだろうと、ジャクジー風呂のお湯用の蛇口をひねったが、いつまで経っても、お湯が出てこない。
 お風呂の裏に回って、確認すると、ボイラータンクを沸かす魔道液タンクが空になっていた。
 ここは温泉地なので、温泉の源泉から、湯を引いていれば、お湯を沸かす必要もないが、そんなことを愚痴っても仕方がない。その魔力水を補給しない限り、お湯を沸かすことができない。
 既に夜だが、魔力液スタンドなら、無人給油できるはずなので、買いに行こうかと思ったが、それを入れるポリタンクがみつからない。
 今日は、お風呂を諦めようかとも思ったが、大掃除で身体が汚れているので、明日の挨拶周りのためにも、お風呂に入っておきたい。
 その時、うちには魔人のヒューイがいることを思いついた。
 いろいろな魔法を使える魔人なら、何とかできるかもしれない。
 
 ヒューイは、既に台所にはおらず、探し回っていると、自分が寝る使用人部屋の掃除をしていた。
「ヒューイ、風呂に入りたいんだけど、タンク内の水を魔法で沸かす事ってできるか」
「そんな魔法はないけど、ボイラーを沸かすためなら、魔力注入すれば済むよ。それなら簡単にできるけど……」
 魔力水を、作り出せる魔法があるのだそうで、早速、その魔力注入なる魔法の発動をお願いした。
「なあ、それ俺でもできるのか」
 車が燃料切れになっても、その魔法を覚えていれば、便利だと思い、訊いてみた。
「魔法適正があるなら、できなくはないけど、魔力消費がとんでもないから、お勧めしない」
「分かった。魔力注入の魔法はあきらめるけど、俺も、もっといろいろな魔法を覚えたいんだ。火と水の魔法適正はかなりあるので、俺の魔法の先生になってくれないか」
「良いけど、それなりのお金はもらうわよ」
 彼女にはただ働きしてもらっているので、ヒューイには魔法の先生になってもらうことに決め、これからは、いろいろな火魔法や水魔法を教えて貰う事にした。

 お湯が使えるようになったのは、十一時過ぎになってしまったが、この日、三年振りに暖かいお湯に浸かって、疲れを取った。
 禄勝館には、温泉の大きな浴槽があったが、俺は三助だったので、浴槽に浸かることができなかったのだ。
 その時、いきなり、浴室のドアが開き、全裸のヒューイが現れた。
「お前、何にしにきたんだよ」
「勿論、湯女ゆなとしてきました」
 そう言って、賭け湯もしないで、大股引きして、湯船に入ってきた。
「このサキュバスが。もうお前とは絶対に寝ないからな」
 そう言って背を向けたが、意志とは裏腹に、俺の息子はビンビンに勃起してしまう。しかも、魅惑の魔法を放っているのか、無性に彼女を抱きたい衝動に駆られる。
 このままでは、また不倫してしまう。
 俺としては、もっとお風呂を楽しみたがったが、湯船を飛び出し、お風呂から上がることにした。
「けち。奥さんに言わなければ、分からないのに」
 そんなことを背後から言われたが、必死に寝室へと逃げ出した。

 そして、自室に戻り、キングベッドで寝ていると、今度はミカが俺のアソコをフェラしていた。
「何をしてる。そんなことすると、また宿屋に売り払うぞ」
「御免なさい。男の人は、嫌だと口にしても、本当はしたいものだと女将さんから聞かされていたので……」
「俺は、妻を愛しているんだ。二度と、こんなことするんじゃない」
 そうミカを追い払ったが、勃起が治まらない。二日前に仲居のカナさんとしたばかりなのに、俺はおかしくなっている。
 その夜、俺は、カレンを思い出し、自慰してしまった。
 そう言えば、もうすぐ二月になり、カレンの発情期になる。そうなれば、酒に酔った勢いで、ボムやムックと寝てしまうのではと、不安でならなくなった。
 二月までは大丈夫の筈なので、二月までには必ず帰ろうと決めた。

 翌朝の朝食は、ミカとヒューイの二人が作ってくれたが、やはり薄味だった。
 俺が常に食事を作れるわけではないので、彼女たちにも俺好みの味付けを教えなければと思った。
 だが、それより先にすべきことがある。
 二人に改めて、妻を以外の女性とするつもりはないと釘をさし、今後、変な事をしてきたら、直ちに、宿に売り払うと脅しておいた。

 そして、メイドの二人には、引き続き、屋敷の大掃除を命じて、俺は昨日に引き続いて、街を見て回り、皆の意見を参考に、復興策を策定しないとならない。
 そろそろ、この街をどのように発展させていくかの方針を決めないと、一月末までに、王都に戻れないが、ノーアイデアなので、頭が痛い。

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