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第一章 独りぼっちのメグ
閑話 この世界の魔法について
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[新章を始める前に、閑話として、この世界の魔法の紹介をさせていただきます]
この世界には、「風」「土」「水」「火」の四大の精霊以外にも、「生命」「時間」「空間」「雷」等の多くの精霊がいる。
魔法は、本文内でも記述したように、基本、それらの精霊と契約し、その力を借りて、発動する。
基本というのは、契約に応じない精霊もいるからで、空間魔法や雷魔法は、その例外となる。
だが、通常の魔法は、その魔法を管理する精霊と契約しないと、発動はできない。
精霊との契約は、その精霊の好きな行為や貢ぎ物をして精霊召喚し、気に入ってもらえれば、可能となる。
魔法発動は、契約精霊に明確な魔法のイメージを伝えることでなされるが、実際に発動するのは、契約精霊ではなく、その配下のその魔法に長けた妖精が発動する。
その際、自らの持つエネルギーを消費するので、再びエネルギーを蓄積するまでの時間が必要になる。これが、クールタイムと呼ばれる魔法発動後に再発動可能となるまでの無駄時間になる。
同一属性の別魔法を連続で発動できるのは、この担当妖精が異なっているからだ。
魔法の威力は、担当妖精が発動するので、基本、同じになる。どんなに熟練しても、威力そのものは変わらない。
ただ、未熟な術者の場合、魔法構築のイメージが不明確なため、上位精霊から魔法発動を命じられても、本当にいいのかなと迷いがでて、威力が著しく低下する。
また、熟練者の場合でも、魔法を連発する際に、魔法混線という、次の魔法のイメージが重なって、精霊に迷いが生ずる失敗も起きる。
威力が極端に低い魔法しか出なかったり、魔法が途中で焼失してしまったりする。
魔法を連続で出すのは、その微妙のタイミングを見切る相当に難しい技術が必要だ。
因みに、メグの場合、セージの力を借りて、二つの魔法を発動できるが、この場合は、担当妖精に混乱がおきず、ちゃんと通常威力で、同時に二つの魔法を発動できる。
同一術者から二つの思念がでている混線状態なのだが、一つの思念は、セージの者なので、妖精は混乱しないで魔法に専念できる。二人の人間が同時に話していても、一つの声に集中すれば、聞き取れるのと同じ原理だ。
魔法師の力量として、よく魔力容量が使われるが、この世界にもこの魔力量の概念はある。
魔法を発動する度に、魔力を消費するが、威力に依存した魔法毎の消費量ではなく、同一属性内の魔法なら、どれも同じだけ消費する。
魔法発動は、魔法のイメージを発動する妖精に伝える作業だと話したが、その際のパケット代金の様なものだ。だから、発動魔法とは関係なく、一定の魔力消費になる。
勿論、魔法の準備を始めると、通信回線使用料に相当するものも発生する。一切魔法を使わなくとも消費され、魔法の終了として、その回線を切らない限り、消費され続ける。
契約精霊に傍で聞き耳を立ててもらうために、魔力が消費されるのだ。
この契約回線使用料も、馬鹿にできないほど大きく、通常の魔導士では、四大魔法全てと契約することは難しい。
また、契約精霊により、それらの消費量は異なっていて、風<土<水<火の順に、消費量は大きくなる。
だから、普通の魔力容量しか持たない魔導士は、風魔法程度しか使えない。水魔法や、火魔法が使える魔導士は、かなり魔力容量が大きい魔導士となる。
四大精霊の全て魔法が使える魔法師が、極めて少ないのは、この魔力容量の制限に起因する。
生命、時間等の精霊との交信は、火の精霊以上に魔力を消費するので、メグの魔力容量は化け物級ということになる。
ただ、魔力容量は、訓練で増やすことが可能だ。遺伝的要因で、魔力量差を持って生まれてくるが、努力次第で、その最大容量は増やすことができる。
熟練魔法師になると、魔力容量も大きくなり、四大精霊全てと契約したり、生命の精霊と交信したりするだけの魔力量を持てるようになる。
若い魔導士では、生命の精霊イアーソと契約できないと考えられているのも、この魔力容量の制限からきている。
魔力量が無くなると、契約精霊との交信が困難になり、魔法発動できなくなるが、魔力量は、魔法オフ状態なら、時間と共に自然回復していく。特殊な薬草で作った回復薬等もあるが、通常は休息を取って回復させる。
魔法オフ状態で半日過ごせば、魔力量ゼロであっても、ほぼ全回復する。
次に、詠唱と無詠唱での違いを説明する。
詠唱の場合も、必ずしも声を出す必要はなく、心の中でイメージを抱きながら、念じれば発動されるが、それは無詠唱とは異なり、無音詠唱になる。
詠唱の際の、魔法発動の流れは、以下となる。
1.精霊が契約者の意図を理解する
2.配下の妖精を呼出し命令する
3.精霊が魔法を発動する
詠唱では、この三段階の手順が必要となるため、呪文を唱える時間以外にも、1と2の無駄時間が発生する。
魔法構築のイメージが明確な場合は、担当魔法の妖精が、上位精霊が命令を下す前に準備を始めることができ、その分、発動時間が少し早くなる。
一方、無詠唱は、頭の中でも呪文を唱えず、魔法構築のイメージを抱くだけ。当然、きちんとした魔法構築イメージが持てないと発動できないが、イメージさえしっかり持てるなら、担当妖精に直接意図が伝わり、無駄な1、2の作業が不要になる。
このため、瞬時に魔法発動が可能になるという訳だ。
以上で、魔法についてのお話は、終わりだが、以下に、それぞれの属性魔法を列記する。
◆ 風属性 契約精霊:シルフィー
・ウィンドカッタ 表記:鎌鼬、風刀
前方に、巨大な鎌鼬を飛ばして、両断する
・ウィンドカッタラディ 表記:放射型鎌鼬
前方左右30度範囲放射状に、複数の小さい鎌鼬を飛ばす
詠唱は、ウィンドカッタと同じだが、最後にラディをつける
発動妖精がウィンドカッタと同じなので、クールタイムは共通
・トルネード 表記:竜巻、風嵐
目標位置に竜巻を発生させ、宙に浮かせ、叩きつける
竜巻ができあがるまでに、回避されやすく、上手く決めるのが難しい
・エアプレス 表記:暴風波
風速八メートルの強風で、相手を押しかえる。
周囲の小石等を巻き上げて、吹き付けるので攻防一体の魔法
◆ 土属性 契約精霊:ノーミーデス
・ロックバレット 表記:石礫、石乱射
前方左右45度範囲放射状に、石礫を乱れ打ちする
・アースウォール 表記:岩柱壁、岩防壁
一メートルの前方に、岩柱壁を生成させ、打ち上げる
二秒で消失するが、防御壁にも使える攻防一体の魔法
・サーチ 表記:気配探知 探知魔法
土や木々等に働きかけ、周囲一キロ内の異質な存在を探知する
◆ 水属性 契約精霊:ウンディーネ
・ウォーターカッター 表記:高圧水刃
手から持続する細い水の高圧ビームを出し、任意に動かして切断
五秒間位持続し、刀代わりに使う事ができるが、周囲に注意が必要
・ウォーターブロー 表記:持続放水攻撃、高圧放水
前方に太い水流を持続的に放ち、相手を押し返す
防御魔法だが、視界を遮り、相手の態勢も崩せ、かなり使い勝手はよい
・アイスアロー 表記:つらら攻撃 氷柱雨 つらら絨毯爆撃
上空に無数のつららを生成し、任意位置の半径二メートル内に降らせる
・フリーズン 表記:氷結
任意位置半径二十センチほどの水蒸気を急速冷凍し、凍らせる
足元を凍らせて、敵を動けなくさせる等の防御用として使われる
・アイスウォール 表記:氷壁 氷陣壁
一メートル前方に半円状に分厚い氷壁を生成し、防壁を造る
徐々に氷壁が形成されるので、攻撃力はなく、防壁強度も弱い
一度形成すると、壊れるか溶けるまで消えずに残るのが特徴
◆ 火属性 契約精霊:サラマンダー
・ファイア 表記:火球
高熱の火球を前方に飛ばす
・ファイアラディ 表記:火球乱れ打ち 火礫
前方左右30度範囲放射状に、複数の小さい火球を飛ばす
詠唱は、ファイアと同じだが、最後にラディをつける
発動妖精がファイアと同じなので、クールタイムは共通
・フレイムスロワー 表記:火炎放射
手から持続する火炎を放出する
十秒間程、持続可能
・インフェルノ 表記:火柱
目標位置に直径一メートルほどの火柱を吹き上げ吹き飛ばす
最強威力の魔法だが、地面が赤く光るので回避されやすい
・ファイアウォール 表記:火炎壁
前方二メートルに、火炎防壁を形成する
火の防御魔法だが防御力はない。暑さで近寄れなくする程度
◆ 生命属性 契約精霊:イアーソ
クールタイムは一分と短く、発動後直ぐに、クールタイムに突入する
一旦発動すると、細胞活性化は数時間持続する
・ヒール 表記:治癒魔法
組織細胞を活性化させ、細胞分裂を促し、百倍速で自然治癒を促す
万能治療は困難で、傷口が塞がる程度の効果。
重症の場合、効果時間が切れる度に、再度掛けるを繰り返す
・フィジカルブースト 表記:身体強化 筋力強化
神経細胞を活性化させ、瞬発力、筋力を二倍にする。
副作用として、筋肉疲労も二倍なる
◆ 時間属性 契約精霊:クロノス
この精霊の存在を知る者は、メグとセージの二人のみ。前世のゲーム世界の召喚術を試みたら、本当に召喚できてしまった。
魔力消費が半端なく、大賢者のセージですら契約は断念し、使えるのはメグだけだが、メグとしてセージが代理発動することは可能。
魔法発動は、精霊自らがしているので、クールタイムは共通。
自分だけが、高速に動けるようになる魔法なので、ヘイストと誤解されるが、実際は術者以外の全体の時間の流れを遅くしている。
・スロウ 表記:二分の一時間圧縮、二倍速 時間魔法
六分間、術者以外の時間の流れを二分の一に圧縮する
実質効果時間は三分
・スロウラ 表記:三分の一時間圧縮、三倍速
三分間、術者以外の時間の流れを三分の一に圧縮する
実質効果時間は一分
・スロウガ 表記:十分の一時間圧縮、十倍速
五秒間、術者以外の時間の流れを十分の一に圧縮する
実質効果時間は0.5秒
◆ 空間属性 契約精霊:ウラノス 契約不可能な精霊
ウラノスは、魔法陣を使った召喚に応じて出現し、直接依頼して、空間転送を実現する。
大賢者のセージは使う事ができるが、ウラノス召喚には、かなりの準備が必要で、即時発動は困難とされている。
魔法は、ウラノス自らが行い、魔法発動と同時に消えるので、クールタイムは不明。
・ディメンジョン 表記:転送魔法
二つの空間を結ぶブラックホールとホワイトホールのゲートを形成
物体転送完了した時点で、ゲートは自然消滅する
◆ 光魔法 契約精霊:アルフヘイム
物質生成魔法は、精霊アルフヘイムの管轄で、この世界で、その精霊の存在をしるのはメグとセージの二人だけ。物質生成しようと試行錯誤していた際、精霊の方から面白いことしてるねと現れ、契約を申し出てくれた。
・コアクリート 表記:物質生成、物質生成魔法、生成魔法
任意位置に、任意の原子を並び替えて、物体を生成する
・コアデリート 表記:消去魔法 メグ未収得
任意位置の物体を、原子に分解して、消失させる
・ライトニング 表記:照明魔法 メグ未収得
手から持続する放射光を放ち、周囲を明るく照らす
◆ 雷属性 契約精霊:テスラ 契約不可能な精霊
風水複合魔法としての位置づけで、メグが開発した魔法。詠唱呪文も未構築。
精霊テスラは、ウンディーネとシルフィーの友人なので、二人から発動を依頼してもらう形をとるので、発動までに時間がかかる。クールタイムも、五分と比較的長い。
・サンダーボール 表記:雷球
前方に、巨大な低速で移動する雷球を飛ばし、感電させる
直径一メートルあるので、集団を感電させることができる
低速のため遠距離発動では、不意打ちでないと回避される
・サンダーボルト 表記:落雷
任意位置に、上空から落雷を落とし感電させる
標的に当たった場合、周囲一メートル内の最短物体にも伝搬
◆ 沼属性 契約精霊:なし
土水複合魔法としての位置づけで、メグが開発した魔法。詠唱呪文も未構築。
ウンディーネとノーミーデスとが協力して、精霊自らが魔法を発動する。
発動時間は短く、クールタイムも三分程度と通常と変わらないが、魔法消費は膨大。
・アーススワンプ 表記:泥沼、沼魔法
地面状の任意位置の半径一メートルを底なし沼に変える
◆ 爆裂属性 契約精霊:なし
現時点では、爆裂魔法は開発されておらず、属性の精霊もいない。
火土複合魔法の位置づけで、ノーミーデスとサラマンダーとが協力して、精霊自ら発動する。
発動時間も掛かるが、クールタイムも三十分と最も長く、魔法消費も膨大。
・エクスプロージョン 表記:爆裂球
前方に火炎高圧圧縮し封入した土の球体を飛ばし、大爆発を起こす
爆風に巻き込まれない様に遠距離発動するしかない
事前に、回避されない対策を施す必要
この世界には、「風」「土」「水」「火」の四大の精霊以外にも、「生命」「時間」「空間」「雷」等の多くの精霊がいる。
魔法は、本文内でも記述したように、基本、それらの精霊と契約し、その力を借りて、発動する。
基本というのは、契約に応じない精霊もいるからで、空間魔法や雷魔法は、その例外となる。
だが、通常の魔法は、その魔法を管理する精霊と契約しないと、発動はできない。
精霊との契約は、その精霊の好きな行為や貢ぎ物をして精霊召喚し、気に入ってもらえれば、可能となる。
魔法発動は、契約精霊に明確な魔法のイメージを伝えることでなされるが、実際に発動するのは、契約精霊ではなく、その配下のその魔法に長けた妖精が発動する。
その際、自らの持つエネルギーを消費するので、再びエネルギーを蓄積するまでの時間が必要になる。これが、クールタイムと呼ばれる魔法発動後に再発動可能となるまでの無駄時間になる。
同一属性の別魔法を連続で発動できるのは、この担当妖精が異なっているからだ。
魔法の威力は、担当妖精が発動するので、基本、同じになる。どんなに熟練しても、威力そのものは変わらない。
ただ、未熟な術者の場合、魔法構築のイメージが不明確なため、上位精霊から魔法発動を命じられても、本当にいいのかなと迷いがでて、威力が著しく低下する。
また、熟練者の場合でも、魔法を連発する際に、魔法混線という、次の魔法のイメージが重なって、精霊に迷いが生ずる失敗も起きる。
威力が極端に低い魔法しか出なかったり、魔法が途中で焼失してしまったりする。
魔法を連続で出すのは、その微妙のタイミングを見切る相当に難しい技術が必要だ。
因みに、メグの場合、セージの力を借りて、二つの魔法を発動できるが、この場合は、担当妖精に混乱がおきず、ちゃんと通常威力で、同時に二つの魔法を発動できる。
同一術者から二つの思念がでている混線状態なのだが、一つの思念は、セージの者なので、妖精は混乱しないで魔法に専念できる。二人の人間が同時に話していても、一つの声に集中すれば、聞き取れるのと同じ原理だ。
魔法師の力量として、よく魔力容量が使われるが、この世界にもこの魔力量の概念はある。
魔法を発動する度に、魔力を消費するが、威力に依存した魔法毎の消費量ではなく、同一属性内の魔法なら、どれも同じだけ消費する。
魔法発動は、魔法のイメージを発動する妖精に伝える作業だと話したが、その際のパケット代金の様なものだ。だから、発動魔法とは関係なく、一定の魔力消費になる。
勿論、魔法の準備を始めると、通信回線使用料に相当するものも発生する。一切魔法を使わなくとも消費され、魔法の終了として、その回線を切らない限り、消費され続ける。
契約精霊に傍で聞き耳を立ててもらうために、魔力が消費されるのだ。
この契約回線使用料も、馬鹿にできないほど大きく、通常の魔導士では、四大魔法全てと契約することは難しい。
また、契約精霊により、それらの消費量は異なっていて、風<土<水<火の順に、消費量は大きくなる。
だから、普通の魔力容量しか持たない魔導士は、風魔法程度しか使えない。水魔法や、火魔法が使える魔導士は、かなり魔力容量が大きい魔導士となる。
四大精霊の全て魔法が使える魔法師が、極めて少ないのは、この魔力容量の制限に起因する。
生命、時間等の精霊との交信は、火の精霊以上に魔力を消費するので、メグの魔力容量は化け物級ということになる。
ただ、魔力容量は、訓練で増やすことが可能だ。遺伝的要因で、魔力量差を持って生まれてくるが、努力次第で、その最大容量は増やすことができる。
熟練魔法師になると、魔力容量も大きくなり、四大精霊全てと契約したり、生命の精霊と交信したりするだけの魔力量を持てるようになる。
若い魔導士では、生命の精霊イアーソと契約できないと考えられているのも、この魔力容量の制限からきている。
魔力量が無くなると、契約精霊との交信が困難になり、魔法発動できなくなるが、魔力量は、魔法オフ状態なら、時間と共に自然回復していく。特殊な薬草で作った回復薬等もあるが、通常は休息を取って回復させる。
魔法オフ状態で半日過ごせば、魔力量ゼロであっても、ほぼ全回復する。
次に、詠唱と無詠唱での違いを説明する。
詠唱の場合も、必ずしも声を出す必要はなく、心の中でイメージを抱きながら、念じれば発動されるが、それは無詠唱とは異なり、無音詠唱になる。
詠唱の際の、魔法発動の流れは、以下となる。
1.精霊が契約者の意図を理解する
2.配下の妖精を呼出し命令する
3.精霊が魔法を発動する
詠唱では、この三段階の手順が必要となるため、呪文を唱える時間以外にも、1と2の無駄時間が発生する。
魔法構築のイメージが明確な場合は、担当魔法の妖精が、上位精霊が命令を下す前に準備を始めることができ、その分、発動時間が少し早くなる。
一方、無詠唱は、頭の中でも呪文を唱えず、魔法構築のイメージを抱くだけ。当然、きちんとした魔法構築イメージが持てないと発動できないが、イメージさえしっかり持てるなら、担当妖精に直接意図が伝わり、無駄な1、2の作業が不要になる。
このため、瞬時に魔法発動が可能になるという訳だ。
以上で、魔法についてのお話は、終わりだが、以下に、それぞれの属性魔法を列記する。
◆ 風属性 契約精霊:シルフィー
・ウィンドカッタ 表記:鎌鼬、風刀
前方に、巨大な鎌鼬を飛ばして、両断する
・ウィンドカッタラディ 表記:放射型鎌鼬
前方左右30度範囲放射状に、複数の小さい鎌鼬を飛ばす
詠唱は、ウィンドカッタと同じだが、最後にラディをつける
発動妖精がウィンドカッタと同じなので、クールタイムは共通
・トルネード 表記:竜巻、風嵐
目標位置に竜巻を発生させ、宙に浮かせ、叩きつける
竜巻ができあがるまでに、回避されやすく、上手く決めるのが難しい
・エアプレス 表記:暴風波
風速八メートルの強風で、相手を押しかえる。
周囲の小石等を巻き上げて、吹き付けるので攻防一体の魔法
◆ 土属性 契約精霊:ノーミーデス
・ロックバレット 表記:石礫、石乱射
前方左右45度範囲放射状に、石礫を乱れ打ちする
・アースウォール 表記:岩柱壁、岩防壁
一メートルの前方に、岩柱壁を生成させ、打ち上げる
二秒で消失するが、防御壁にも使える攻防一体の魔法
・サーチ 表記:気配探知 探知魔法
土や木々等に働きかけ、周囲一キロ内の異質な存在を探知する
◆ 水属性 契約精霊:ウンディーネ
・ウォーターカッター 表記:高圧水刃
手から持続する細い水の高圧ビームを出し、任意に動かして切断
五秒間位持続し、刀代わりに使う事ができるが、周囲に注意が必要
・ウォーターブロー 表記:持続放水攻撃、高圧放水
前方に太い水流を持続的に放ち、相手を押し返す
防御魔法だが、視界を遮り、相手の態勢も崩せ、かなり使い勝手はよい
・アイスアロー 表記:つらら攻撃 氷柱雨 つらら絨毯爆撃
上空に無数のつららを生成し、任意位置の半径二メートル内に降らせる
・フリーズン 表記:氷結
任意位置半径二十センチほどの水蒸気を急速冷凍し、凍らせる
足元を凍らせて、敵を動けなくさせる等の防御用として使われる
・アイスウォール 表記:氷壁 氷陣壁
一メートル前方に半円状に分厚い氷壁を生成し、防壁を造る
徐々に氷壁が形成されるので、攻撃力はなく、防壁強度も弱い
一度形成すると、壊れるか溶けるまで消えずに残るのが特徴
◆ 火属性 契約精霊:サラマンダー
・ファイア 表記:火球
高熱の火球を前方に飛ばす
・ファイアラディ 表記:火球乱れ打ち 火礫
前方左右30度範囲放射状に、複数の小さい火球を飛ばす
詠唱は、ファイアと同じだが、最後にラディをつける
発動妖精がファイアと同じなので、クールタイムは共通
・フレイムスロワー 表記:火炎放射
手から持続する火炎を放出する
十秒間程、持続可能
・インフェルノ 表記:火柱
目標位置に直径一メートルほどの火柱を吹き上げ吹き飛ばす
最強威力の魔法だが、地面が赤く光るので回避されやすい
・ファイアウォール 表記:火炎壁
前方二メートルに、火炎防壁を形成する
火の防御魔法だが防御力はない。暑さで近寄れなくする程度
◆ 生命属性 契約精霊:イアーソ
クールタイムは一分と短く、発動後直ぐに、クールタイムに突入する
一旦発動すると、細胞活性化は数時間持続する
・ヒール 表記:治癒魔法
組織細胞を活性化させ、細胞分裂を促し、百倍速で自然治癒を促す
万能治療は困難で、傷口が塞がる程度の効果。
重症の場合、効果時間が切れる度に、再度掛けるを繰り返す
・フィジカルブースト 表記:身体強化 筋力強化
神経細胞を活性化させ、瞬発力、筋力を二倍にする。
副作用として、筋肉疲労も二倍なる
◆ 時間属性 契約精霊:クロノス
この精霊の存在を知る者は、メグとセージの二人のみ。前世のゲーム世界の召喚術を試みたら、本当に召喚できてしまった。
魔力消費が半端なく、大賢者のセージですら契約は断念し、使えるのはメグだけだが、メグとしてセージが代理発動することは可能。
魔法発動は、精霊自らがしているので、クールタイムは共通。
自分だけが、高速に動けるようになる魔法なので、ヘイストと誤解されるが、実際は術者以外の全体の時間の流れを遅くしている。
・スロウ 表記:二分の一時間圧縮、二倍速 時間魔法
六分間、術者以外の時間の流れを二分の一に圧縮する
実質効果時間は三分
・スロウラ 表記:三分の一時間圧縮、三倍速
三分間、術者以外の時間の流れを三分の一に圧縮する
実質効果時間は一分
・スロウガ 表記:十分の一時間圧縮、十倍速
五秒間、術者以外の時間の流れを十分の一に圧縮する
実質効果時間は0.5秒
◆ 空間属性 契約精霊:ウラノス 契約不可能な精霊
ウラノスは、魔法陣を使った召喚に応じて出現し、直接依頼して、空間転送を実現する。
大賢者のセージは使う事ができるが、ウラノス召喚には、かなりの準備が必要で、即時発動は困難とされている。
魔法は、ウラノス自らが行い、魔法発動と同時に消えるので、クールタイムは不明。
・ディメンジョン 表記:転送魔法
二つの空間を結ぶブラックホールとホワイトホールのゲートを形成
物体転送完了した時点で、ゲートは自然消滅する
◆ 光魔法 契約精霊:アルフヘイム
物質生成魔法は、精霊アルフヘイムの管轄で、この世界で、その精霊の存在をしるのはメグとセージの二人だけ。物質生成しようと試行錯誤していた際、精霊の方から面白いことしてるねと現れ、契約を申し出てくれた。
・コアクリート 表記:物質生成、物質生成魔法、生成魔法
任意位置に、任意の原子を並び替えて、物体を生成する
・コアデリート 表記:消去魔法 メグ未収得
任意位置の物体を、原子に分解して、消失させる
・ライトニング 表記:照明魔法 メグ未収得
手から持続する放射光を放ち、周囲を明るく照らす
◆ 雷属性 契約精霊:テスラ 契約不可能な精霊
風水複合魔法としての位置づけで、メグが開発した魔法。詠唱呪文も未構築。
精霊テスラは、ウンディーネとシルフィーの友人なので、二人から発動を依頼してもらう形をとるので、発動までに時間がかかる。クールタイムも、五分と比較的長い。
・サンダーボール 表記:雷球
前方に、巨大な低速で移動する雷球を飛ばし、感電させる
直径一メートルあるので、集団を感電させることができる
低速のため遠距離発動では、不意打ちでないと回避される
・サンダーボルト 表記:落雷
任意位置に、上空から落雷を落とし感電させる
標的に当たった場合、周囲一メートル内の最短物体にも伝搬
◆ 沼属性 契約精霊:なし
土水複合魔法としての位置づけで、メグが開発した魔法。詠唱呪文も未構築。
ウンディーネとノーミーデスとが協力して、精霊自らが魔法を発動する。
発動時間は短く、クールタイムも三分程度と通常と変わらないが、魔法消費は膨大。
・アーススワンプ 表記:泥沼、沼魔法
地面状の任意位置の半径一メートルを底なし沼に変える
◆ 爆裂属性 契約精霊:なし
現時点では、爆裂魔法は開発されておらず、属性の精霊もいない。
火土複合魔法の位置づけで、ノーミーデスとサラマンダーとが協力して、精霊自ら発動する。
発動時間も掛かるが、クールタイムも三十分と最も長く、魔法消費も膨大。
・エクスプロージョン 表記:爆裂球
前方に火炎高圧圧縮し封入した土の球体を飛ばし、大爆発を起こす
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事前に、回避されない対策を施す必要
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