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第二章 チーム『オリーブの芽』の躍進
私にも弟子ができました
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魔物の森の遠征から帰ってすぐ、掲示板でリットに連絡して待ち合わせした。
「メグお姉ちゃん、剣なんて持ってきて、どうしたの?」
今日のメグは、遠征の時と同じ服装だが、杖ではなく、剣を帯刀している。
「私、今は魔導士に専念してるけど、一人で戦ってた時は、魔法剣士だったの。だから、今日は前衛で戦うべく、愛剣を持ってきたというわけ。でも、私が戦ったら、君の為にならないから、できるだけ一人で戦ってね。いざという時だけ、助けてあげる」
早速、先週リットがコテンパンにやられた相手に、リベンジしようとしたら、既に遅かった。
先週の大怪我させられた依頼とは、メグも何度もお世話になったダンジョン洞窟の魔物狩りだったが、丁度誰かが受注したばかりで、今週はその依頼を受けられない。
そこで、魔物ではないけど星一つの狼の群れ退治の依頼を受けることにした。
メグが初めて対戦した狼の出現場所とは逆方向で、別の群れだが、あの時のように、統率された動きの速い狼たちに違いない。
次々と襲い来る狼の群れは、きっとリットにはいい経験になる。
メグはそんな事を考えて、彼にその依頼を受注させた。
狼たちは夜行性だし、王都から徒歩で二時間程の場所なので、出発するまでに時間は十分にある。
昼飯を奢ってあげ、夕食のお弁当も作ってもらう交渉して、防具屋で、リットが大怪我しない様に、既製品の鎖帷子も買ってあげた。それを着せてから、弁当を受け取って出発し、夕方頃に到着するようにした。
そして、キャンプを張って、夕食の弁当を食べながらお話をし、狼の群れが襲ってくるのを待った。
その際、彼の家庭についても聞いた。
父親は王宮のお抱え魔導士だったのだそうで、結構裕福な生活をしていたらしい。でも、二か月ほど前に、病気で無くなり、冒険者だった母親が再び冒険者に復帰して、生活を支え始めた。昔は、B級冒険者だったらしく、直ぐにチームに入れてもらえ、魔物の森に魔物狩りにでていたのだそう。
でも、二週間前の遠征で、フェルニゲシュというA級魔物に遭遇して殺され、帰らぬ人になったという。
祖母と妹が居て、長男である彼が、家計を支える必要かあり、特技の魔法を行かせ、大金を稼げる冒険者となったのだそう。
簡単に大金を稼げるなんて、大間違いだけど、冒険者を選ぶ気持ちはよく分かる。
そうこうしていると、狼たちがやってきた様な気配がした。
「討伐対象が来たみたいね」
「えっ、どこにも見当たらないよ」
「まだいないけど、もうすぐ姿をあらわすわ。じゃあリット君、実力を見せてもらうわね。星一つ難度の狼討伐ぐらい、簡単にこなせないと、お母さんの弔い合戦は、何時まで経ってもできないわよ」
その数分後、二人を取り囲むように狼が配置につき、一斉に襲い掛かってきた。
彼はまだ無詠唱で魔法を発動できないけど、自慢するだけあってかなりの使い手。
素早く動く狼に火球を当てることができ、狼たちの足止めに成功した。威力もメグと同程度で、その一頭を火だるまにした。
狼たちは、その攻撃で警戒して、動きを止め、様子見を始める。
でも、ボスらしき狼の遠吠えで、再び一斉に襲い掛かる。詠唱は発動まで時間がかかるので、いつも間一髪のタイミングになるが、なんとか襲われることなく、狼たちに当てて、数を減らしていく。
鎌鼬も、火炎放射も、暴風波も、なかなかに強烈。火魔法、風魔法は一人前だった。
でも、高圧水刃では、狼を切り刻める程の威力はなかったし、それ以外の水魔法も、土魔法も使えず、あっという間に、魔法切れ。
「だめだ。こんなに次々と襲ってくるなんて。助けて」
「仕方ないわね。三分間だけ、時間稼ぎしてあげる」
今のメグは、時間魔法を使わなくても、この程度の敵なら、一瞬で一掃できるほどの剣豪。だが、敢えて、切り殺さず、空振りするようにして、狼たちを後ずさりさせる程度に抑え、時間稼ぎに徹した。
そろそろ、三分になるかなと、思った時、背後から呪文が聞こえてきて、振り向いたその顔の真横を火球が通過していった。
「ちっと、前衛で戦ってるのに、ファイアはないでしょう。チームでの戦い方も知らないの」
メグは、一旦戦場を離れ、再び、彼にその場を任せた。
雑魚は、魔法で既に戦意喪失し、逃げ腰だが、未だ無傷で残っている五匹の狼は、なかなかに俊敏。彼の魔法攻撃を全て交わして、魔法が尽きるのを待ち、リットに襲い掛かってきた。
メグは時間魔法を発動することなく、一気に間合いをつめ、次々と、魔物を切り倒していく。
「すげえ。あっというまにやっつけちゃった」
「どう。君の実力では、この程度の依頼も熟せないって分かってくれた。素早い敵が連携して襲ってくる恐怖も分かったでしょう。もう冒険者なんて辞めなさい。君が冒険者をやるのは、正直、百年早い。堅実に稼げる安全な仕事に就いた方が良いと思う」
リットは、ぐっと唇を噛み締め、拳を握って、震わせた。
「自惚れていたのは分かったけど、冒険者は辞めない。もっともっと修行して、強くなる」
やれやれ、困ったことになってしまったと、メグは思ったけど、そこはお人よし。
「仕方ないな。チームで戦う場合、魔導士は後衛で、前衛の邪魔にならない様な魔法を発動するの。たとえば……」
その後、延々とメグは魔導士としての注意事項や、魔法の講義をした。
それからは、遠征から戻る度、リットとパーティーを組み、魔法の指導と、俊敏に敵の攻撃をかわす足さばき等の体術指導をした。
無詠唱や、水魔法の強化や新たな水魔法の習得、水と風の合成魔法である雷魔法等も、教え込んでいった。
リットもメグと同様に死に物狂いで努力して、課題を熟していき、三か月たった頃には、狼の群れや、D級のはぐれ魔物を、たった一人で簡単に倒せるほどに成長していた。
リットがやられた洞窟ダンジョンでは、時々、手助けが必要となる場面も起きたが、敵の攻撃を素早く交わし、クールタイムを凌ぎ切り、ほぼ一人でD級魔物十体を狩れる程度の冒険者に成長していた。
『いや、この子は魔法の天才ですな。僅か十四歳で、三属性をマスターし、無詠唱でこれほどまでに魔法を出しつづけられるとは。将来、大賢者になる逸材やもしりません』
『私の指導が良いだけよ。それに彼は努力家の秀才タイプ。私と同じにしないでよ』
『いいえ、努力しても天分の才能がないと、三属性契約は魔力切れを起こし、魔法発動できなくなるものなんです。幼少期から、魔法の練習を積み重ねて、魔力容量を増やしていたとしても、生まれた時から、相当の魔力容量を持っていないと、これだけの魔法は、発動できません』
そんなものなのかと、思いつつ、D級魔物二体を相手に、独りで戦っている彼を傍観していた。
「師匠、任務完了しましたが、まだ探索を続けますか」
「そうね。あと二体といいたいところだけど、今日はこれで、終わりにしましょう。もう、私が居なくても、ひとりで、戦えるんじゃない」
「ハイと、いいたいところですが、まだまだです。せめてD級昇格までは、ご指導よろしく、お願いします」
「D級までは、あとどれくらい?」
「二十五ポイント。この依頼は十五ポイントなので、あと二回で達成できます」
「そう。なら次回、卒業試験しましょう。そろそろ、このダンジョン洞窟のボス攻略依頼が出る頃だから、毎朝、掲示板をチェックして、受注しておいてくれる。たしか、二十五ポイントだったから、D級に昇格できるでしょう」
「わかりました、と言いたいですが、本当に、パーティーを解散するんですか。魔物の森の依頼も受けてみたいし、いつか母の仇を討ちたいと思っているのに」
「分かったわ。じゃあ、一回だけ、星三つの魔物の森の依頼に付き合ってあげる。それで最後にしましょう。魔物の森の依頼を熟した経験があるDランクなら、どこかのパーティにいれてもらえるかもしれないから」
「そんなぁ。じゃあ、せめて僕がどこかのパーティーに入れるまで、付き合ってください」
「それでは卒業試験にならないけど、仕方がないなぁ。ちゃんとチームを探すんだよ」
そんなわけで、もうしばらく、彼の面倒を見続けることになったお人良しのメグだった。
『メグ様、フェニックスの皆さまに、ご迷惑を掛けることになりませんか』
気前よく了承してしまったけど、確かにセージの言う通り。
魔物の森への遠征は、一週間程かかるので、出発するを少し待ってもらわなければならなくなる。
当然、理由を聞かれ、弟子がいることも打ち明けなければならなくなる。
この際、本当は、魔法剣士で、剣術は免許皆伝の腕前だと、打ち明けるべきだと、改めて考え始めた。
「メグお姉ちゃん、剣なんて持ってきて、どうしたの?」
今日のメグは、遠征の時と同じ服装だが、杖ではなく、剣を帯刀している。
「私、今は魔導士に専念してるけど、一人で戦ってた時は、魔法剣士だったの。だから、今日は前衛で戦うべく、愛剣を持ってきたというわけ。でも、私が戦ったら、君の為にならないから、できるだけ一人で戦ってね。いざという時だけ、助けてあげる」
早速、先週リットがコテンパンにやられた相手に、リベンジしようとしたら、既に遅かった。
先週の大怪我させられた依頼とは、メグも何度もお世話になったダンジョン洞窟の魔物狩りだったが、丁度誰かが受注したばかりで、今週はその依頼を受けられない。
そこで、魔物ではないけど星一つの狼の群れ退治の依頼を受けることにした。
メグが初めて対戦した狼の出現場所とは逆方向で、別の群れだが、あの時のように、統率された動きの速い狼たちに違いない。
次々と襲い来る狼の群れは、きっとリットにはいい経験になる。
メグはそんな事を考えて、彼にその依頼を受注させた。
狼たちは夜行性だし、王都から徒歩で二時間程の場所なので、出発するまでに時間は十分にある。
昼飯を奢ってあげ、夕食のお弁当も作ってもらう交渉して、防具屋で、リットが大怪我しない様に、既製品の鎖帷子も買ってあげた。それを着せてから、弁当を受け取って出発し、夕方頃に到着するようにした。
そして、キャンプを張って、夕食の弁当を食べながらお話をし、狼の群れが襲ってくるのを待った。
その際、彼の家庭についても聞いた。
父親は王宮のお抱え魔導士だったのだそうで、結構裕福な生活をしていたらしい。でも、二か月ほど前に、病気で無くなり、冒険者だった母親が再び冒険者に復帰して、生活を支え始めた。昔は、B級冒険者だったらしく、直ぐにチームに入れてもらえ、魔物の森に魔物狩りにでていたのだそう。
でも、二週間前の遠征で、フェルニゲシュというA級魔物に遭遇して殺され、帰らぬ人になったという。
祖母と妹が居て、長男である彼が、家計を支える必要かあり、特技の魔法を行かせ、大金を稼げる冒険者となったのだそう。
簡単に大金を稼げるなんて、大間違いだけど、冒険者を選ぶ気持ちはよく分かる。
そうこうしていると、狼たちがやってきた様な気配がした。
「討伐対象が来たみたいね」
「えっ、どこにも見当たらないよ」
「まだいないけど、もうすぐ姿をあらわすわ。じゃあリット君、実力を見せてもらうわね。星一つ難度の狼討伐ぐらい、簡単にこなせないと、お母さんの弔い合戦は、何時まで経ってもできないわよ」
その数分後、二人を取り囲むように狼が配置につき、一斉に襲い掛かってきた。
彼はまだ無詠唱で魔法を発動できないけど、自慢するだけあってかなりの使い手。
素早く動く狼に火球を当てることができ、狼たちの足止めに成功した。威力もメグと同程度で、その一頭を火だるまにした。
狼たちは、その攻撃で警戒して、動きを止め、様子見を始める。
でも、ボスらしき狼の遠吠えで、再び一斉に襲い掛かる。詠唱は発動まで時間がかかるので、いつも間一髪のタイミングになるが、なんとか襲われることなく、狼たちに当てて、数を減らしていく。
鎌鼬も、火炎放射も、暴風波も、なかなかに強烈。火魔法、風魔法は一人前だった。
でも、高圧水刃では、狼を切り刻める程の威力はなかったし、それ以外の水魔法も、土魔法も使えず、あっという間に、魔法切れ。
「だめだ。こんなに次々と襲ってくるなんて。助けて」
「仕方ないわね。三分間だけ、時間稼ぎしてあげる」
今のメグは、時間魔法を使わなくても、この程度の敵なら、一瞬で一掃できるほどの剣豪。だが、敢えて、切り殺さず、空振りするようにして、狼たちを後ずさりさせる程度に抑え、時間稼ぎに徹した。
そろそろ、三分になるかなと、思った時、背後から呪文が聞こえてきて、振り向いたその顔の真横を火球が通過していった。
「ちっと、前衛で戦ってるのに、ファイアはないでしょう。チームでの戦い方も知らないの」
メグは、一旦戦場を離れ、再び、彼にその場を任せた。
雑魚は、魔法で既に戦意喪失し、逃げ腰だが、未だ無傷で残っている五匹の狼は、なかなかに俊敏。彼の魔法攻撃を全て交わして、魔法が尽きるのを待ち、リットに襲い掛かってきた。
メグは時間魔法を発動することなく、一気に間合いをつめ、次々と、魔物を切り倒していく。
「すげえ。あっというまにやっつけちゃった」
「どう。君の実力では、この程度の依頼も熟せないって分かってくれた。素早い敵が連携して襲ってくる恐怖も分かったでしょう。もう冒険者なんて辞めなさい。君が冒険者をやるのは、正直、百年早い。堅実に稼げる安全な仕事に就いた方が良いと思う」
リットは、ぐっと唇を噛み締め、拳を握って、震わせた。
「自惚れていたのは分かったけど、冒険者は辞めない。もっともっと修行して、強くなる」
やれやれ、困ったことになってしまったと、メグは思ったけど、そこはお人よし。
「仕方ないな。チームで戦う場合、魔導士は後衛で、前衛の邪魔にならない様な魔法を発動するの。たとえば……」
その後、延々とメグは魔導士としての注意事項や、魔法の講義をした。
それからは、遠征から戻る度、リットとパーティーを組み、魔法の指導と、俊敏に敵の攻撃をかわす足さばき等の体術指導をした。
無詠唱や、水魔法の強化や新たな水魔法の習得、水と風の合成魔法である雷魔法等も、教え込んでいった。
リットもメグと同様に死に物狂いで努力して、課題を熟していき、三か月たった頃には、狼の群れや、D級のはぐれ魔物を、たった一人で簡単に倒せるほどに成長していた。
リットがやられた洞窟ダンジョンでは、時々、手助けが必要となる場面も起きたが、敵の攻撃を素早く交わし、クールタイムを凌ぎ切り、ほぼ一人でD級魔物十体を狩れる程度の冒険者に成長していた。
『いや、この子は魔法の天才ですな。僅か十四歳で、三属性をマスターし、無詠唱でこれほどまでに魔法を出しつづけられるとは。将来、大賢者になる逸材やもしりません』
『私の指導が良いだけよ。それに彼は努力家の秀才タイプ。私と同じにしないでよ』
『いいえ、努力しても天分の才能がないと、三属性契約は魔力切れを起こし、魔法発動できなくなるものなんです。幼少期から、魔法の練習を積み重ねて、魔力容量を増やしていたとしても、生まれた時から、相当の魔力容量を持っていないと、これだけの魔法は、発動できません』
そんなものなのかと、思いつつ、D級魔物二体を相手に、独りで戦っている彼を傍観していた。
「師匠、任務完了しましたが、まだ探索を続けますか」
「そうね。あと二体といいたいところだけど、今日はこれで、終わりにしましょう。もう、私が居なくても、ひとりで、戦えるんじゃない」
「ハイと、いいたいところですが、まだまだです。せめてD級昇格までは、ご指導よろしく、お願いします」
「D級までは、あとどれくらい?」
「二十五ポイント。この依頼は十五ポイントなので、あと二回で達成できます」
「そう。なら次回、卒業試験しましょう。そろそろ、このダンジョン洞窟のボス攻略依頼が出る頃だから、毎朝、掲示板をチェックして、受注しておいてくれる。たしか、二十五ポイントだったから、D級に昇格できるでしょう」
「わかりました、と言いたいですが、本当に、パーティーを解散するんですか。魔物の森の依頼も受けてみたいし、いつか母の仇を討ちたいと思っているのに」
「分かったわ。じゃあ、一回だけ、星三つの魔物の森の依頼に付き合ってあげる。それで最後にしましょう。魔物の森の依頼を熟した経験があるDランクなら、どこかのパーティにいれてもらえるかもしれないから」
「そんなぁ。じゃあ、せめて僕がどこかのパーティーに入れるまで、付き合ってください」
「それでは卒業試験にならないけど、仕方がないなぁ。ちゃんとチームを探すんだよ」
そんなわけで、もうしばらく、彼の面倒を見続けることになったお人良しのメグだった。
『メグ様、フェニックスの皆さまに、ご迷惑を掛けることになりませんか』
気前よく了承してしまったけど、確かにセージの言う通り。
魔物の森への遠征は、一週間程かかるので、出発するを少し待ってもらわなければならなくなる。
当然、理由を聞かれ、弟子がいることも打ち明けなければならなくなる。
この際、本当は、魔法剣士で、剣術は免許皆伝の腕前だと、打ち明けるべきだと、改めて考え始めた。
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