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第二章 チーム『オリーブの芽』の躍進
正夢じゃないよね
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明け方、リンは悪夢を見て、目を覚ました。
なんて怖い夢をみたんだろう。どんな展開でこんな事態になったかまでは、覚えていないけど、竜の様な巨大な魔物が、あたり一面に、口から火を吐き、リンさんまでもが、焼き殺されてしまう夢。
それ以前を覚えていないけど、他の仲間も全員、その竜に殺されていたと思う。
また私は、一人ぼっちになってしまったと、嘆いていたから。
正夢の様な嫌な予感がしたので、夢の事を相談しようと起き出すと、その竜の姿すら曖昧になっていた。
三メートル以上ある巨大な竜にやられた筈なのにのに、思い出そうとすると、竜だったのかすら、分からなくなる。
これでは、笑われるだけで相談なんてできない。リンさんは、私の予感を信じてくれているけど、魔物狩りを中止してもらう為の根拠が薄すぎる。その魔物に出くわしたら、一目散に逃げてと警戒を促すことすらできない。
嫌な夢でも、もっとしっかり記憶に刻み付けておくんだったと、激しく後悔した。
そんな夢を見たこともあり、今日のメグは、元気がなく、仲間の皆から、酷く心配された。その度に、何度も夢の話を打ち明けようと思うが、やはり言えない。
幸いにも、この日も強い魔物の気配を感ずることなく、日没が近づいてきた。
「仕方がない。今回は、運に恵まれなかった。キース村に戻るよ」
メグはホッとして、独り元気を取り戻し、五人で帰路に着いた。
他の四人は、意気消沈。今日も、C級八体と多数のD級、E級と戦闘を繰り広げ、傷口は塞がっているものの、身体はボロボロ。身体強化の影響で、筋肉疲労も半端ない。
メグは、そんな皆に元気を出してもらおうと、歌まで歌い出して、先頭を切って歩いていた。
「歩くこ♪、歩るこ♪、私は元気♪、歩くの大好き~、どんどん行こう♪」
「なんだそれ」
つい、前世の歌を口ずさんでしまった。
「私が考えたの歌。元気がでるでしょう」
「本当に、メグがいると、飽きないよ」
皆も元気を取り戻してくれて、本当によかった。
そして、もうB級なんていない筈の森の出口付近まで来た時、強い魔物の気配がしてきた。
当たりは既に真っ暗で、夜目が利かないこちらが不利な上、既に皆、力尽きた様に疲れ切っている。
どうして、こんな時にB級魔物なんかと出くわすんだろう。もしかして、夢に出てきた竜じゃないよね。
メグは急に怖くなった。
「メグ、どうした。急に立ち止まったりして。お前、震えているのか」
「リンさん、私、今朝、怖い夢を見たんです。皆が魔物に殺される夢」
「そんな事にはならない。魔物の気配を感じたんだな。フィジカルブーストを頼む」
「俺たちは、そんなヘマはしない。俺にも掛けてくれ」
「心配しなくとも、大丈夫よ。A級魔物にでも遭遇しなければ、死んだりなんてしないから」
「お前の勘は、確かに認めるが、夢は夢に過ぎないさ。次は俺に掛けてくれ」
そして、全員に身体強化魔法を掛けると、慎重にフォーメーションを組んで、その魔物の気配がする方に、歩みを進めた。
見えてきたのは、今まで見た事もない程の巨大な大蛇。C級魔物を丸のみしようとしている最中だった。
「本当にいやがった」
「初めて見た魔物だね。でも、B級に違いない。狩るぞ」
リンとジンとモローの三人が、食事中の隙を見て、背後から攻撃を開始した。
メアリは、見晴らしのいい高所から、毒矢を打ち込むために、近くの木の上に上る。
その大蛇は、リン達の気配に気づき、頭を上げて警戒態勢を取った。
コブラの様な大蛇で、その高さは三メートル程。首の開いた形は、竜に見えなくもない。
やはり、この大蛇が、夢にみた竜なのかもしれない。
だとすると、口から火を吐くかもしれない。
「口から、ものすごい高熱の炎を吐くかもしれない。警戒して」
「了解」
でも、その蛇は、高所から素早く噛みつき攻撃してくるだけで、火は吐かなかった。
「くそ。思いのほか硬いし、素早い」
メアリの毒矢を余裕で交わし、当たっても、身体を覆う鱗に守られ、刺さらない。
モローのナイフも、ジンの剣も、鎧の様な鱗の前に、傷をつけられない。
唯一、通用するのが、リンの斧攻撃だったが、一発当たっただけで、その後は交わし続けて当たってくれない。
メグも、鎌鼬やつらら攻撃を出すが、嫌がってはいるが、ほとんど効果がない。
しかも、大蛇は尻尾攻撃を振り回して攻撃してきた。
その尻尾攻撃は素早く強烈で、モローは何とか交わしたが、リンとジンの二人は、直撃をくらい吹っ飛ばされた。
メグは、すぐさま駆け寄って、大蛇を注視しながら、治癒魔法を掛ける。
「くそ、あの鱗が厄介だ。なんとか剥がさないと、ダメージを与えられない」
ジンは、まだダメージが残っている筈なのに、再び、その蛇に向かって切りかかって行った。
それを見て、メグは、遂に魔法解禁を決める。物理攻撃が効かないのなら、炎で火傷させればいいだけの話。
メグは、攻撃陣の邪魔にならない位置に素早く回り込んで、火炎放射を放った。
「なんだ。そんな魔法も覚えてたのか。隠してないで、昨日のホーネットの時から使えよな」
モローに怒られてしまった。
「メグいいぞ。火は効いてる。ファイアは出せないのか」
リンのリクエストで、火球を披露し、ついでに火柱も出した。
火球の方は、交わされてしまったが、火柱はかなり効いたみたいだ。
ジンも、剣で体当たりするようにして突けば、刺し傷を与えられると気づいた。
遊撃のモローは、ナイフ攻撃は効果がないと判断して、大蛇に大ダメージを与えられるようなトラップの準備を始める。
強烈な尻尾攻撃に、苦戦しながらも、二人同時に攻撃を繰り出せば、どちらかの攻撃を当てることができると、攻略法を見出し、少しずつ、ダメージを与えられるようになっていく。
勿論、クールタイムが過ぎると、メグも火属性魔法で、大蛇を弱らせていく。
モローの杭打ちトラップは、残念ながら交わされたが、それでも、コツコツとダメージを積み上げていき、大蛇の動きが次第に遅くなっていく。
そして、リンの斧による渾身の一撃で、尻尾に大ダメージを与えると、蛇は、突然、逃走を始めた。
「追うぞ」
「折角の獲物、逃がすかよ」
二人は、すぐさま追撃に入ったが、大蛇は、急に振り向き、頭を高く上げると、大きく口を開け、身構えた。
「来るよ」
メグが警戒を発するまでもなく、リンが指示を出し、さっと間合いをとり、警戒する。
でも、大蛇が口から出したのは火ではなく、毒液だった。リンに向けて吐きかけてきたが、彼女はさっと、飛び退いて、交わした。
良かった。夢はあくまで夢にすぎず、正夢なんかじゃなかった。
そう思って、二人の攻撃を見守っていたら、リンの様子がおかしい。何もいない大地に斧を振り下ろしていた。
「ジン、注意して。毒液の所のガスを浴びると、目が見えなくなって、身体が痺れる」
そう警告を発したリン目掛けて、蛇は、噛み殺そうと、口を開けて襲い掛かってきた。
そこにジンが飛び込んで、間一髪のところで、彼女を救い出した。
メグは、すぐさまリュックから毒消し薬を取り出して、彼女の許に急ぐ。
「すまん、俺にもくれ。目が見えん」
その毒液攻撃は、思いのほか厄介だった。毒液の直撃を避けても、そこから霧の様なガスが発生していて、その毒ガスの場所を通過すると、身体が痺れ、視覚神経までやられるらしい。
毒消しを飲んでも、視界はぼやけたままで、既に暗闇なので、どこから攻撃が飛んでくるのかや、毒液がどこに吐かれているのかが、分からない状態らしい。
「ジン、右から牙攻撃」
メアリは、ほとんど視界が利かなくなっている二人に、適格な指示をだして、攻撃を受けない様に回避させた。
「リン、ストップ。目の前にガスだ」
次のトラップ準備をしていたモローまで、状況に気づき、誘導を始めた。
それでも、交わしきれず、ガスを浴びたり、大蛇の攻撃を受けたりしてしまう。
メグは、火属性魔法のクールタイムが終わる度、大蛇に近づき、火魔法を浴びせ、ついでに、前衛二人に、毒消しを渡したり、治癒魔法を掛けたりするを繰り返した。
どうやら、毒霧は一分程で、効果がなくなるらしい。毒液を浴びない様にして、その毒液を吐いた辺りに、一分間は近づかない様にすればよいと、次第に攻略法も分かってくる。
戦いは、一時間近い死闘の長期戦になり、毒消しも底をついてしまったが、モローのトラップで口を開けられなくして、毒液を吐けなくしてからは、一方的。
全員ふらふらになりながら、勝利に歓喜した。
「密かに、サラマンダーと契約して、火属性魔法まで習得していたか。大したもんだ」
メグが本当の事を打ち明けようとする前に、ジンからそう言われて、言い出せなくなった。
でも、これからは火魔法も使えるので、良しとしよう。
そう独りで納得していると、魔結晶を持って、モローが近づいてきた。
「ほい。これで最後だから」
「いや、もう三十キロはあるんじゃないか。これはあたいが持つよ」
メグのリュックに、入れようとしていたモローから、リンが魔結晶を奪い取った。
本当に、優しいリーダーだ。
その日は、キース村で一泊し、翌日の早朝、乗ってきた馬で、王都への帰路に着いた。
なんて怖い夢をみたんだろう。どんな展開でこんな事態になったかまでは、覚えていないけど、竜の様な巨大な魔物が、あたり一面に、口から火を吐き、リンさんまでもが、焼き殺されてしまう夢。
それ以前を覚えていないけど、他の仲間も全員、その竜に殺されていたと思う。
また私は、一人ぼっちになってしまったと、嘆いていたから。
正夢の様な嫌な予感がしたので、夢の事を相談しようと起き出すと、その竜の姿すら曖昧になっていた。
三メートル以上ある巨大な竜にやられた筈なのにのに、思い出そうとすると、竜だったのかすら、分からなくなる。
これでは、笑われるだけで相談なんてできない。リンさんは、私の予感を信じてくれているけど、魔物狩りを中止してもらう為の根拠が薄すぎる。その魔物に出くわしたら、一目散に逃げてと警戒を促すことすらできない。
嫌な夢でも、もっとしっかり記憶に刻み付けておくんだったと、激しく後悔した。
そんな夢を見たこともあり、今日のメグは、元気がなく、仲間の皆から、酷く心配された。その度に、何度も夢の話を打ち明けようと思うが、やはり言えない。
幸いにも、この日も強い魔物の気配を感ずることなく、日没が近づいてきた。
「仕方がない。今回は、運に恵まれなかった。キース村に戻るよ」
メグはホッとして、独り元気を取り戻し、五人で帰路に着いた。
他の四人は、意気消沈。今日も、C級八体と多数のD級、E級と戦闘を繰り広げ、傷口は塞がっているものの、身体はボロボロ。身体強化の影響で、筋肉疲労も半端ない。
メグは、そんな皆に元気を出してもらおうと、歌まで歌い出して、先頭を切って歩いていた。
「歩くこ♪、歩るこ♪、私は元気♪、歩くの大好き~、どんどん行こう♪」
「なんだそれ」
つい、前世の歌を口ずさんでしまった。
「私が考えたの歌。元気がでるでしょう」
「本当に、メグがいると、飽きないよ」
皆も元気を取り戻してくれて、本当によかった。
そして、もうB級なんていない筈の森の出口付近まで来た時、強い魔物の気配がしてきた。
当たりは既に真っ暗で、夜目が利かないこちらが不利な上、既に皆、力尽きた様に疲れ切っている。
どうして、こんな時にB級魔物なんかと出くわすんだろう。もしかして、夢に出てきた竜じゃないよね。
メグは急に怖くなった。
「メグ、どうした。急に立ち止まったりして。お前、震えているのか」
「リンさん、私、今朝、怖い夢を見たんです。皆が魔物に殺される夢」
「そんな事にはならない。魔物の気配を感じたんだな。フィジカルブーストを頼む」
「俺たちは、そんなヘマはしない。俺にも掛けてくれ」
「心配しなくとも、大丈夫よ。A級魔物にでも遭遇しなければ、死んだりなんてしないから」
「お前の勘は、確かに認めるが、夢は夢に過ぎないさ。次は俺に掛けてくれ」
そして、全員に身体強化魔法を掛けると、慎重にフォーメーションを組んで、その魔物の気配がする方に、歩みを進めた。
見えてきたのは、今まで見た事もない程の巨大な大蛇。C級魔物を丸のみしようとしている最中だった。
「本当にいやがった」
「初めて見た魔物だね。でも、B級に違いない。狩るぞ」
リンとジンとモローの三人が、食事中の隙を見て、背後から攻撃を開始した。
メアリは、見晴らしのいい高所から、毒矢を打ち込むために、近くの木の上に上る。
その大蛇は、リン達の気配に気づき、頭を上げて警戒態勢を取った。
コブラの様な大蛇で、その高さは三メートル程。首の開いた形は、竜に見えなくもない。
やはり、この大蛇が、夢にみた竜なのかもしれない。
だとすると、口から火を吐くかもしれない。
「口から、ものすごい高熱の炎を吐くかもしれない。警戒して」
「了解」
でも、その蛇は、高所から素早く噛みつき攻撃してくるだけで、火は吐かなかった。
「くそ。思いのほか硬いし、素早い」
メアリの毒矢を余裕で交わし、当たっても、身体を覆う鱗に守られ、刺さらない。
モローのナイフも、ジンの剣も、鎧の様な鱗の前に、傷をつけられない。
唯一、通用するのが、リンの斧攻撃だったが、一発当たっただけで、その後は交わし続けて当たってくれない。
メグも、鎌鼬やつらら攻撃を出すが、嫌がってはいるが、ほとんど効果がない。
しかも、大蛇は尻尾攻撃を振り回して攻撃してきた。
その尻尾攻撃は素早く強烈で、モローは何とか交わしたが、リンとジンの二人は、直撃をくらい吹っ飛ばされた。
メグは、すぐさま駆け寄って、大蛇を注視しながら、治癒魔法を掛ける。
「くそ、あの鱗が厄介だ。なんとか剥がさないと、ダメージを与えられない」
ジンは、まだダメージが残っている筈なのに、再び、その蛇に向かって切りかかって行った。
それを見て、メグは、遂に魔法解禁を決める。物理攻撃が効かないのなら、炎で火傷させればいいだけの話。
メグは、攻撃陣の邪魔にならない位置に素早く回り込んで、火炎放射を放った。
「なんだ。そんな魔法も覚えてたのか。隠してないで、昨日のホーネットの時から使えよな」
モローに怒られてしまった。
「メグいいぞ。火は効いてる。ファイアは出せないのか」
リンのリクエストで、火球を披露し、ついでに火柱も出した。
火球の方は、交わされてしまったが、火柱はかなり効いたみたいだ。
ジンも、剣で体当たりするようにして突けば、刺し傷を与えられると気づいた。
遊撃のモローは、ナイフ攻撃は効果がないと判断して、大蛇に大ダメージを与えられるようなトラップの準備を始める。
強烈な尻尾攻撃に、苦戦しながらも、二人同時に攻撃を繰り出せば、どちらかの攻撃を当てることができると、攻略法を見出し、少しずつ、ダメージを与えられるようになっていく。
勿論、クールタイムが過ぎると、メグも火属性魔法で、大蛇を弱らせていく。
モローの杭打ちトラップは、残念ながら交わされたが、それでも、コツコツとダメージを積み上げていき、大蛇の動きが次第に遅くなっていく。
そして、リンの斧による渾身の一撃で、尻尾に大ダメージを与えると、蛇は、突然、逃走を始めた。
「追うぞ」
「折角の獲物、逃がすかよ」
二人は、すぐさま追撃に入ったが、大蛇は、急に振り向き、頭を高く上げると、大きく口を開け、身構えた。
「来るよ」
メグが警戒を発するまでもなく、リンが指示を出し、さっと間合いをとり、警戒する。
でも、大蛇が口から出したのは火ではなく、毒液だった。リンに向けて吐きかけてきたが、彼女はさっと、飛び退いて、交わした。
良かった。夢はあくまで夢にすぎず、正夢なんかじゃなかった。
そう思って、二人の攻撃を見守っていたら、リンの様子がおかしい。何もいない大地に斧を振り下ろしていた。
「ジン、注意して。毒液の所のガスを浴びると、目が見えなくなって、身体が痺れる」
そう警告を発したリン目掛けて、蛇は、噛み殺そうと、口を開けて襲い掛かってきた。
そこにジンが飛び込んで、間一髪のところで、彼女を救い出した。
メグは、すぐさまリュックから毒消し薬を取り出して、彼女の許に急ぐ。
「すまん、俺にもくれ。目が見えん」
その毒液攻撃は、思いのほか厄介だった。毒液の直撃を避けても、そこから霧の様なガスが発生していて、その毒ガスの場所を通過すると、身体が痺れ、視覚神経までやられるらしい。
毒消しを飲んでも、視界はぼやけたままで、既に暗闇なので、どこから攻撃が飛んでくるのかや、毒液がどこに吐かれているのかが、分からない状態らしい。
「ジン、右から牙攻撃」
メアリは、ほとんど視界が利かなくなっている二人に、適格な指示をだして、攻撃を受けない様に回避させた。
「リン、ストップ。目の前にガスだ」
次のトラップ準備をしていたモローまで、状況に気づき、誘導を始めた。
それでも、交わしきれず、ガスを浴びたり、大蛇の攻撃を受けたりしてしまう。
メグは、火属性魔法のクールタイムが終わる度、大蛇に近づき、火魔法を浴びせ、ついでに、前衛二人に、毒消しを渡したり、治癒魔法を掛けたりするを繰り返した。
どうやら、毒霧は一分程で、効果がなくなるらしい。毒液を浴びない様にして、その毒液を吐いた辺りに、一分間は近づかない様にすればよいと、次第に攻略法も分かってくる。
戦いは、一時間近い死闘の長期戦になり、毒消しも底をついてしまったが、モローのトラップで口を開けられなくして、毒液を吐けなくしてからは、一方的。
全員ふらふらになりながら、勝利に歓喜した。
「密かに、サラマンダーと契約して、火属性魔法まで習得していたか。大したもんだ」
メグが本当の事を打ち明けようとする前に、ジンからそう言われて、言い出せなくなった。
でも、これからは火魔法も使えるので、良しとしよう。
そう独りで納得していると、魔結晶を持って、モローが近づいてきた。
「ほい。これで最後だから」
「いや、もう三十キロはあるんじゃないか。これはあたいが持つよ」
メグのリュックに、入れようとしていたモローから、リンが魔結晶を奪い取った。
本当に、優しいリーダーだ。
その日は、キース村で一泊し、翌日の早朝、乗ってきた馬で、王都への帰路に着いた。
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