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第二章 チーム『オリーブの芽』の躍進
閑話 ケントのとある休日
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[新章を開始する前に、閑話を挟ませていただきます。今回は、ケントのお話です]
それは、まだ『オリーブの芽』があまり有名ではなく、ミラが新たなハンマーを手に入れて少しだけたった頃の話。
ケントは、いつもの石切り場にて、消音装置の試作品第三号を取り付けた銃で、試し打ちをしていた。
「また、割れてしまった。強度不足か」
消音装置に、強度はさほど必要ないのだが、銃身側は、かなりの流圧が掛かるので、隔壁溶接部が取れて破損していまう。
今度は溶接ではなく、鋳型で作るとするかと、その場を後にすることにした。
馬に乗ろうとしていた時、先日、ミラが粉々にした巨大石の破片が目にはいり、ケントは改めて、メグは一体何者なんだろうと考え始める。
あのハンマーは、薬莢の原理を応用したものなので、大した発明ではないが、銃は今までに全くなかった斬新な発想で、あの弾丸を飛ばす原理を発明した事は、世紀の大発明と言っていい程だ。そんな大発明を思いついたこと自体、信じがたいのに、騒音問題を相談すると、消音装置を銃身の先に取り付ければいいと、あっさり回答してみせた。
しかも、音が出る原理までも、理解していた。ピストンを引っ張って、ポンという音を出し、銃の音の原因はこれと同じだと解説し始めた。このポンという音は、筒の中に急速に空気が入り込むためだが、銃はこの逆現象で、銃口から急速に空気が押し出されるために、音がする。だから、空気がゆっくりと銃口から出る様にすれば、消音できると、流速を徐々に落とす方法まで解説した。
そんな複雑な構造のものは作れないと反論すると、何も削り出しで作る必要はなく、二つの部品を溶接すればいいと、製造方法まで教えてくれた。
ここまで来ると、事前に消音銃の存在を知っていたとしか、考えられない。
記憶喪失という話だが、それも嘘の様な気がしてきた。
ルーメリア共和国は、魔弾砲撃に対抗すべく武器開発が盛んだと聞く。あんなに武器の知識があるのは、彼女が、ルーメリア共和国の武器開発者の娘だからではないのか。
ケントは、王都への帰路で、そんな不信感を抱き始めた。
王都につくと、その入り口で、門番の衛兵と、一人の十二歳位の少女が、言い争いをしていた。
「私の大事なマリーを、通したのはあなたたちの責任でしょう。通してよ」
「ここから先は、危ないから駄目なものは駄目だ」
馬から降りて事情を聴くと、マリーという子猫が、犬に吠えられて、逃げ出してしまったのだとか。
「俺が、同行するなら、構わないだろう」
ケントは、銅プレートを衛兵に見せ、王都からの外出を許可してもらった。
「おじさん、ありがとう。私はエマ。親切なのね」
「親切もなにも、当然のことさ。それより、マリーちゃんは、どんな猫なの」
白黒ハチワレの雄の子猫で、目がブルーだと、エマは笑顔でその特徴を教えてくれた。
その可愛い笑顔を見ていると、黒龍に焼き殺された娘を思い出してしまった。
顔は似ていないのだが、いつも明るく笑顔で話しかけてくれていたので、思い出した。
猫は、基本、初めての場所では、広範囲を動き回らない。犬から逃げきったと分かった地点で、大人しくしているはず。
そう思って、王都入り口付近を捜し歩いていると、茂みにうずくまっている白黒猫を見つけた。
「マリー」
エマが走っていくと、その子猫は慌てて逃げ出していった。
仕方なく、近くを探していると、毛づくろいしている子猫を見つけた。
「今度は、俺が捕まえるから」
そっと気配を消して近づいていったが、襲い掛かろうとした瞬間、気づかれて逃げられた。
「もう、偉そうなこといって、てんで駄目じゃない」
狩人なのに情けない。そういえば、メグはよく兎や鳥を素手て捕まえる。死ぬほど特訓したからと誤魔化すが、どうやれば、それほどまでに素早い動きができるのか、不思議でならない。
そういえば、星を見ながら、遠くの星には、別の文明をもつ宇宙人というのがいるんだと、話していたのを思い出した。
メグは、その宇宙人なのかもしれない。この世界に存在していない武器の知識があるのも、素早い動きができるのも、宇宙人だとすれば、納得がいく。
メグは、記憶喪失の振りをして、その事実を隠そうとしているに違いない。
「あの茂の中に逃げて行った。早く、捕まえてきてよ」
エマに催促され、仕方なく、匍匐前進して、藪の小さな穴の中に入っていくと、緑で一面を覆われた広い空間に出た。と言っても、なんとか膝を抱えて座れる位の高さしかないが、秘密基地の様な空間だ。
木漏れ日を浴びながら、周りを見渡し、猫が行きそうな場所を探していると、突然、目の前に黒い渦が現れた。
なんだろうと、恐る恐る手を伸ばすと、吸い込まれるかの様に、その渦に飲み込まれた。
真っ暗な空間に、無数の光の筋が走り、綺麗だったが、次の瞬間、ドシンと何かに激突して、意識を失った。
目を開けると、まぶしい位の光が降り注ぐ部屋のベッドの上にいた。
ビー、ビーと警報の様な音が鳴り出した。
「精神コンタミネーション発生。NPC精神体が脳内に侵入。繰り返します。精神……」
全く聞いたことのない言語が、どこからか聞こえてきた。
直ぐに、逃げ出したいが、身体が金縛りにあったように、動けない。
なんとか身体を起こしたが、なんか変だ。髪の毛が長いし、胸がある。
「なんなのこれ」
声まで女。どうやら、俺は女になった夢でもみているらしい。
でも、リアルすぎる。この感触は紛れもなく乳房だし、揉まれている感触も伝わる。
その時、プシュと壁が勝手に開き、一人の六十歳位の男と、金属でできた丸っこい自走物が二体、入ってきた。
逃げ出したいが、身体が自由に動かせず、頭に変な帽子を被っていて、繋がれている。
「やめろ。恵を殺す気か」
その帽子を脱ごうとすると、訳の分からない言葉で、男が俺の手を押さえた。
そして、金属体の一体が、俺の腕に、針の付いた透明なピストンを刺し、何かの液を注入した。
その多端、意識が朦朧としていく。
「博士、抹消処置してよろしいですか」
「いや、こいつは特別なNPCだ。大変だが、恵の精神からなんとか排除してくれ」
俺は、そのまま意識を失った。
「ねぇ、起きて、起きろってば」
再び、目を覚ますと、目の前に、エマがいた。
「もう、何時までも戻ってこないから、探しに来たら、こんなところで、昼寝してるんだもの。呆れちゃった。ちゃんと探してくれる気あるの」
慌てて、胸に手をやると、乳房はなくなっていた。やはり夢だったらしい。
「そうだ。子猫ちゃんは?」
「わかんない。どっか行っちゃったみたい」
ケントは、再び、匍匐前進で茂みの外にでて、猫を探したが、見当たらない。
「ねぇ、猫の餌をもってないかな」
「うん、持ってるよ。餌をあげている途中で吠えられたから」
ケントは、その餌を使って罠を仕掛け、猫を捕まえることにした。
十五センチ程の深さの穴を掘り、その穴の中央に餌を置き、誘導するように撒き餌をして、鉄板を棒の支えて置き、穴に入った瞬間、棒に付けた紐を引っ張って蓋をするという単純なトラップだ。
暫く待っていると、猫が撒き餌に気づき、やってきた。
そして、穴に入った瞬間に、紐を引いて、見事、子猫の捕獲に成功した。
鉄板を少しずらして、中を見ると、猫は怯えていて、尻尾を逆立てて威嚇してくる。
それでも、抱きかかえようと、手をいれたら、思いっきり引っかかれた。
「よしよし、マリー。もう怖くないからね」
ケントの腕から離れると、マリーは安心したのか、大人しく彼女に抱かれた。
「飼い猫なら、首輪位、しといた方がいいぞ」
「この子は野良だよ。私のうちは、アパートだから、猫は飼えないの。だから、いつも餌を上げて、一緒に遊んでいるだけ」
野良猫のために、こんな大変なことに付き合わされたのか。
そう思ったが、お人よしのメグにいつも振り回されていて、慣れている。
「それでも、首輪を付けといた方がいい。ちょっと待ってて」
ケントは、ポケットから、赤いリボン状の紐を取り出して、恐る恐るマリーの首にひもを巻き付けた。
マリーも、今度は、引っかいたりせず、大人しくリボンをつけてもらい、ニャーと嬉しそうに鳴いた。
「ありがとう。そうだ、おじさんの所で、この子を飼ってくれないかな」
「御免。俺もアパート暮らしなんだ。それに冒険者だから、一週間家を空けたりするから、無理なんだ」
「うちのお兄ちゃんも、冒険者なんだ。Dランクなんだけど、魔物の森で魔物狩りをしてるの」
Dランクで、魔物狩りをしている冒険者なんて、数人しかいない。
「まさか、お兄さんって、リットという名前じゃないよね」
「えっ、まさかおじさん、ミラの尻に敷かれているというケントさん?」
一度、彼女に押しつぶされたことはあったが、いったい何を話しているんだあいつは。
その後も、チームの冒険譚を話しながら、王都に戻った。
「本当に、ありがとう。お兄ちゃんのお仲間が、いい人でよかった。じゃあね」
エマは、満面の笑みを浮かべて、元気よく手を振って走り去っていった。
手を引っかかれ、変な夢まで見て、散々な一日だったが、あの笑顔に癒された。
どうせ、暇を持て余している筈のミラでも誘って、食事でもするか。
少し笑顔になって、元気に歩き出すケントだった。
それは、まだ『オリーブの芽』があまり有名ではなく、ミラが新たなハンマーを手に入れて少しだけたった頃の話。
ケントは、いつもの石切り場にて、消音装置の試作品第三号を取り付けた銃で、試し打ちをしていた。
「また、割れてしまった。強度不足か」
消音装置に、強度はさほど必要ないのだが、銃身側は、かなりの流圧が掛かるので、隔壁溶接部が取れて破損していまう。
今度は溶接ではなく、鋳型で作るとするかと、その場を後にすることにした。
馬に乗ろうとしていた時、先日、ミラが粉々にした巨大石の破片が目にはいり、ケントは改めて、メグは一体何者なんだろうと考え始める。
あのハンマーは、薬莢の原理を応用したものなので、大した発明ではないが、銃は今までに全くなかった斬新な発想で、あの弾丸を飛ばす原理を発明した事は、世紀の大発明と言っていい程だ。そんな大発明を思いついたこと自体、信じがたいのに、騒音問題を相談すると、消音装置を銃身の先に取り付ければいいと、あっさり回答してみせた。
しかも、音が出る原理までも、理解していた。ピストンを引っ張って、ポンという音を出し、銃の音の原因はこれと同じだと解説し始めた。このポンという音は、筒の中に急速に空気が入り込むためだが、銃はこの逆現象で、銃口から急速に空気が押し出されるために、音がする。だから、空気がゆっくりと銃口から出る様にすれば、消音できると、流速を徐々に落とす方法まで解説した。
そんな複雑な構造のものは作れないと反論すると、何も削り出しで作る必要はなく、二つの部品を溶接すればいいと、製造方法まで教えてくれた。
ここまで来ると、事前に消音銃の存在を知っていたとしか、考えられない。
記憶喪失という話だが、それも嘘の様な気がしてきた。
ルーメリア共和国は、魔弾砲撃に対抗すべく武器開発が盛んだと聞く。あんなに武器の知識があるのは、彼女が、ルーメリア共和国の武器開発者の娘だからではないのか。
ケントは、王都への帰路で、そんな不信感を抱き始めた。
王都につくと、その入り口で、門番の衛兵と、一人の十二歳位の少女が、言い争いをしていた。
「私の大事なマリーを、通したのはあなたたちの責任でしょう。通してよ」
「ここから先は、危ないから駄目なものは駄目だ」
馬から降りて事情を聴くと、マリーという子猫が、犬に吠えられて、逃げ出してしまったのだとか。
「俺が、同行するなら、構わないだろう」
ケントは、銅プレートを衛兵に見せ、王都からの外出を許可してもらった。
「おじさん、ありがとう。私はエマ。親切なのね」
「親切もなにも、当然のことさ。それより、マリーちゃんは、どんな猫なの」
白黒ハチワレの雄の子猫で、目がブルーだと、エマは笑顔でその特徴を教えてくれた。
その可愛い笑顔を見ていると、黒龍に焼き殺された娘を思い出してしまった。
顔は似ていないのだが、いつも明るく笑顔で話しかけてくれていたので、思い出した。
猫は、基本、初めての場所では、広範囲を動き回らない。犬から逃げきったと分かった地点で、大人しくしているはず。
そう思って、王都入り口付近を捜し歩いていると、茂みにうずくまっている白黒猫を見つけた。
「マリー」
エマが走っていくと、その子猫は慌てて逃げ出していった。
仕方なく、近くを探していると、毛づくろいしている子猫を見つけた。
「今度は、俺が捕まえるから」
そっと気配を消して近づいていったが、襲い掛かろうとした瞬間、気づかれて逃げられた。
「もう、偉そうなこといって、てんで駄目じゃない」
狩人なのに情けない。そういえば、メグはよく兎や鳥を素手て捕まえる。死ぬほど特訓したからと誤魔化すが、どうやれば、それほどまでに素早い動きができるのか、不思議でならない。
そういえば、星を見ながら、遠くの星には、別の文明をもつ宇宙人というのがいるんだと、話していたのを思い出した。
メグは、その宇宙人なのかもしれない。この世界に存在していない武器の知識があるのも、素早い動きができるのも、宇宙人だとすれば、納得がいく。
メグは、記憶喪失の振りをして、その事実を隠そうとしているに違いない。
「あの茂の中に逃げて行った。早く、捕まえてきてよ」
エマに催促され、仕方なく、匍匐前進して、藪の小さな穴の中に入っていくと、緑で一面を覆われた広い空間に出た。と言っても、なんとか膝を抱えて座れる位の高さしかないが、秘密基地の様な空間だ。
木漏れ日を浴びながら、周りを見渡し、猫が行きそうな場所を探していると、突然、目の前に黒い渦が現れた。
なんだろうと、恐る恐る手を伸ばすと、吸い込まれるかの様に、その渦に飲み込まれた。
真っ暗な空間に、無数の光の筋が走り、綺麗だったが、次の瞬間、ドシンと何かに激突して、意識を失った。
目を開けると、まぶしい位の光が降り注ぐ部屋のベッドの上にいた。
ビー、ビーと警報の様な音が鳴り出した。
「精神コンタミネーション発生。NPC精神体が脳内に侵入。繰り返します。精神……」
全く聞いたことのない言語が、どこからか聞こえてきた。
直ぐに、逃げ出したいが、身体が金縛りにあったように、動けない。
なんとか身体を起こしたが、なんか変だ。髪の毛が長いし、胸がある。
「なんなのこれ」
声まで女。どうやら、俺は女になった夢でもみているらしい。
でも、リアルすぎる。この感触は紛れもなく乳房だし、揉まれている感触も伝わる。
その時、プシュと壁が勝手に開き、一人の六十歳位の男と、金属でできた丸っこい自走物が二体、入ってきた。
逃げ出したいが、身体が自由に動かせず、頭に変な帽子を被っていて、繋がれている。
「やめろ。恵を殺す気か」
その帽子を脱ごうとすると、訳の分からない言葉で、男が俺の手を押さえた。
そして、金属体の一体が、俺の腕に、針の付いた透明なピストンを刺し、何かの液を注入した。
その多端、意識が朦朧としていく。
「博士、抹消処置してよろしいですか」
「いや、こいつは特別なNPCだ。大変だが、恵の精神からなんとか排除してくれ」
俺は、そのまま意識を失った。
「ねぇ、起きて、起きろってば」
再び、目を覚ますと、目の前に、エマがいた。
「もう、何時までも戻ってこないから、探しに来たら、こんなところで、昼寝してるんだもの。呆れちゃった。ちゃんと探してくれる気あるの」
慌てて、胸に手をやると、乳房はなくなっていた。やはり夢だったらしい。
「そうだ。子猫ちゃんは?」
「わかんない。どっか行っちゃったみたい」
ケントは、再び、匍匐前進で茂みの外にでて、猫を探したが、見当たらない。
「ねぇ、猫の餌をもってないかな」
「うん、持ってるよ。餌をあげている途中で吠えられたから」
ケントは、その餌を使って罠を仕掛け、猫を捕まえることにした。
十五センチ程の深さの穴を掘り、その穴の中央に餌を置き、誘導するように撒き餌をして、鉄板を棒の支えて置き、穴に入った瞬間、棒に付けた紐を引っ張って蓋をするという単純なトラップだ。
暫く待っていると、猫が撒き餌に気づき、やってきた。
そして、穴に入った瞬間に、紐を引いて、見事、子猫の捕獲に成功した。
鉄板を少しずらして、中を見ると、猫は怯えていて、尻尾を逆立てて威嚇してくる。
それでも、抱きかかえようと、手をいれたら、思いっきり引っかかれた。
「よしよし、マリー。もう怖くないからね」
ケントの腕から離れると、マリーは安心したのか、大人しく彼女に抱かれた。
「飼い猫なら、首輪位、しといた方がいいぞ」
「この子は野良だよ。私のうちは、アパートだから、猫は飼えないの。だから、いつも餌を上げて、一緒に遊んでいるだけ」
野良猫のために、こんな大変なことに付き合わされたのか。
そう思ったが、お人よしのメグにいつも振り回されていて、慣れている。
「それでも、首輪を付けといた方がいい。ちょっと待ってて」
ケントは、ポケットから、赤いリボン状の紐を取り出して、恐る恐るマリーの首にひもを巻き付けた。
マリーも、今度は、引っかいたりせず、大人しくリボンをつけてもらい、ニャーと嬉しそうに鳴いた。
「ありがとう。そうだ、おじさんの所で、この子を飼ってくれないかな」
「御免。俺もアパート暮らしなんだ。それに冒険者だから、一週間家を空けたりするから、無理なんだ」
「うちのお兄ちゃんも、冒険者なんだ。Dランクなんだけど、魔物の森で魔物狩りをしてるの」
Dランクで、魔物狩りをしている冒険者なんて、数人しかいない。
「まさか、お兄さんって、リットという名前じゃないよね」
「えっ、まさかおじさん、ミラの尻に敷かれているというケントさん?」
一度、彼女に押しつぶされたことはあったが、いったい何を話しているんだあいつは。
その後も、チームの冒険譚を話しながら、王都に戻った。
「本当に、ありがとう。お兄ちゃんのお仲間が、いい人でよかった。じゃあね」
エマは、満面の笑みを浮かべて、元気よく手を振って走り去っていった。
手を引っかかれ、変な夢まで見て、散々な一日だったが、あの笑顔に癒された。
どうせ、暇を持て余している筈のミラでも誘って、食事でもするか。
少し笑顔になって、元気に歩き出すケントだった。
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