36 / 56
第三章 裏切りと復讐の果て
あの魔物使いだけは、許せない
しおりを挟む
飼育舎前まで逃げ、振り向くと、追手はいなかった。
「メグ、どうするつもりだ。あの魔獣使いしかいなかったが、直ぐにここにも兵隊が俺たちを探しに来るはずだ。あまり時間はないぞ」
自然の摂理を捻じ曲げて、ワイバーンの雌を卵を産むためだけの道具にしていたなんて、あの男は絶対に許せない。
「いっそのこと、この建屋毎、爆発させて、全滅させるのはどうだい」
あんな可哀そうな状態にされていても、ワイバーンはB級魔物。人間を平気で殺し、私の大切な仲間に大火傷を負わせた敵。ミラのいうとおりに、全滅させてもかまわないとは思う。でも……。
「御免、ワイバーンは殺したくないの」
同情したわけじゃないけど、彼らを魔物の森に返してあげたい。さっき攻撃してきたのだって、あの男に命令されて、仕方なく攻撃してきたに違いない。
魔獣使いのバロックを倒しさえすれば、きっと彼らは分かってくれはず。
でも、問題はワイバーンの子供達。バロックはボスの様な存在らしく、必死になって、彼を守って盾になる。無視して、チビごとバロックを倒す事は可能だけど、そんなことすれば、母親の説得ができなくなる。それに、火球攻撃。遠距離からなら容易に避けられるけど、戦っている背後から吐かれると、直撃を浴びかねない。バロックが強いとは思えないけど、仮にも一軍の将。片手間に相手することはできない筈。
やはり、先ずは火球攻撃を止めてもらう様に説得するしかないけど、興奮していて、話を聞いてもらえなかった。
『精神安定剤は、利かないでしょうか』
セージがナイスな提案をしてきた。
「ミラ、精神安定剤は、あとどれくらいある?」
「確か、あと四本とちょっとかな」
一本で、六回分だけど、あの大きさなら、二倍量は必要そう。
「興奮している雌を冷静にさせたいの。火球を吐いて攻撃してくるけど、何とか掻い潜って、背中に乗って、薬を無理やり飲ませてもらえないかな」
「図体のデカいのは、三十頭くらいいたはずだが、それ全部か?」
「交尾中のは無視していい。一人、三体として四人で十二体。さっきは、十二体くらいの大人の雌が、攻撃していたから、なんとか、火球攻撃してくる大人はそれで抑えられるとおもう」
「えっ、三分の一も飲ませるの?」
「体格が大きいからそれぐらい飲ませないと、効果がでないでしょう。それと、どんなことがあっても、怪我をさせないで。敵だと思われてしまったら、冷静になっても、話し合いどころでなくなるから」
そんな訳で、各自、一瓶ずつ精神安定剤を持って、再び飼育舎に飛び込んだ。
だが、そこには子供のワイバーンが隊列を組んで、待ち構えていた。赤ちゃんの様な一メートルにも満たないものから、大人になる一歩手前位の大きさのものまで、大小さまざまだが、ざっと五十体程の大軍勢。
「やってしまいなさい」
バロックの魔界語の指令と共に、一斉に跳びかかってくる。火球は成体になるまで吐けないのか、火球攻撃はしてこないが、それでも、五十体もが押し寄せてくる。
メグを含め、四人とも体調は万全ではないが、なんとか攻撃を致命傷を負わない様に、交わし続けた。
でも、五十体の一斉攻撃は、流石につらい。少しずつ、切り傷が増えてくるし、疲労も見え始める。足が思う様に動かなくなり、大きなダメージも負い始めた。
「流石に怪我人にこれはつらい。このまま、反撃せずにいると、やられるぞ」
「同意。今はまだ交わせているけど、流石に疲れてきたよ」
「やむを得ない。メグ、中央に衝撃波。絶対に彼らには直接当てないで。リットは沼凍結で動けなくして」
「了解」
メグは、右横の真上から落雷を放ち、ミラが衝撃波を放つと同時に、その手薄になった中央に走り込んでいく。そして、火炎放射で、近寄れない様に威嚇して、中央を突っ切った。残りの三人も、メグの後に続く。
だが、今度は、足を繋がれている雌が火球を吐いてきた。
遠方からの火球なんて、楽に交わせるが、挟撃された形になってしまう。
「メグと、リットはそのまま、彼らを押さえて。私とケントとで、大人の雌に薬を飲ませるから」
二人から薬瓶を受け取って、急いで雌に近づこうとしたが、バロックが慌てて、交尾中ワイバーンの陰に隠れるのが見えた。
なら、作戦変更。もう、彼を守るものはいない。
メグは、火球攻撃を交わしながら、三倍速で、彼の後を追い、切りつけた。
「グワッ」
「子供達を自分の傍に置いておかなかったのが、敗因よ」
彼に猿轡して、縛り、ヒールを掛けて死なないように治療した。
それから、予定通り、火球を交わしながら、近接して、雌の背に跨って、精神安定剤を飲ませ、説得していった。
そして、三体目のワイバーンに飲ませ、説得しようとしていた時だった。
その個体が、キーっと、天に響き渡る程の大声を上げた。
交尾に夢中だったものも、暴れていた子供たちも、火球を吐いていた雌も、全員大人しくなって、彼女を見る。
「皆の者、救世主が降臨した。もう、我らは奴隷ではない。気高き、ワイバーンに戻る時。若者たちよ、かの人間の命に従い、安寧の地を探す旅にでよ」
直ぐに、呼応するように、そこかしこから、クゥンと鳴き声がしはじめた。
「もしかして、あなたがリーダーだったの」
「いや、魔物の森で、捕えられた最初の二匹のうちの一匹に過ぎん。この子たちは、皆、儂の子孫じゃ。儂は長老なだけに過ぎん。それより、若い子供達をどうか魔物の森に返してやってくれないか」
「勿論、そうするつもりだけど、あなたが彼らを引っ張っていってよ」
「そうしたいが、我ら大人は、ここで死ぬつもりじゃ。この翼では、飛ぶことはできんからな」
確かに、治癒魔法を掛けてもこの翼は元にも戻らない。
「それでも、見捨てるなんてできない。なんとか助ける方法を考えるから」
「ありがとう。でも、儂らはもうだめなんじゃ。いろいろな薬で、実験された所為で、奴の餌を食べないと、苦しくて、頭がおかしくなる身体にされてしまっている。だから、若き子供たちだけでよい」
「酷い。あの男に解毒剤を造らせるから、諦めないで……」
「いや、無理じゃ。もし、慈悲があるのなら、私たちを一瞬で苦しまない様に殺してくれんか。あの苦しみに悶えて死ぬのは嫌だからの」
「メグ、何を話しているんだ。ボクたちにも分かる様に通訳してくれ」
メグは、三人にも事情を説明し、どうするかを相談した。
三人とも、彼らの願いを叶えてやるべきだと言ってきて、メグは悩んだ結果、長老の願いを叶えることにした。
ただ、長老の命に背くものも居た。普通に生きていけない身体にされ、死は覚悟しているが、どうせ死ぬのなら、復讐したいと言い出したのだ。
二十体は、その場での安楽死を、四十体は、帝都を襲撃し、兵隊に殺される道を、そして残り四十体の子供は、魔物の森に返すこととなった。
「本当に、ごめんなさい。私がふがいないばかりに」
「何を言う。儂の我儘を聞き届けてもらい、感謝以外にないわ。子供らを頼んだぞ」
安楽死を望んだ二十体のワイバーンと、バロックとを飼育舎に置き去りにして、八十体のワイバーンで、外に出た。人殺しはしたくなかったけど、この外道だけは、どうしてもゆるせなかったし、生かして置いたら、また同じような非道を繰り返すにきまっているから。
「リット、人殺しになるから、あなたはやらなくていい」
「いや、もう砦で、僕は、大量に殺してしまってますから」
私を助けに来なければ、人殺しなんてさせずに済んだのにと、メグは悲しくてならなかったが、リットと二人で、爆裂魔法を飼育舎目掛けて放ち、粉々に吹き飛ばした。
子供たちは、クィンと泣いていたが、爆裂音を聞きつけ、砦から無数の兵士が近づいてくる。
「それじゃ、子供たちを頼んだぞ。皆、行くぞ」
四十体の若い雄と雌のワイバーンが、ロンブル帝国軍に突撃していった。
四人は、残り四十体の子供を引き連れて、カーマン山脈の麓の山道近くの馬の隠し場所へと移動した。馬は四頭繋がれていて、メグの愛馬もそこにいた。
そこで、一旦、休憩を取ってから、魔物の森へと向かう事にした。
小さな子供達ばかりとは言え、四十体ものワイバーンを引き連れて移動していれば、直ぐに見つかると、戦闘を覚悟していたが、若いワイバーンたちが、囮になってくれたお蔭で、兵隊から見つからずに、移動ができた。
魔物の森の入り口までには、三日も掛かったが、なんとか無事、彼らを魔物の森まで連れてくることができた。
「メグ、どうするつもりだ。あの魔獣使いしかいなかったが、直ぐにここにも兵隊が俺たちを探しに来るはずだ。あまり時間はないぞ」
自然の摂理を捻じ曲げて、ワイバーンの雌を卵を産むためだけの道具にしていたなんて、あの男は絶対に許せない。
「いっそのこと、この建屋毎、爆発させて、全滅させるのはどうだい」
あんな可哀そうな状態にされていても、ワイバーンはB級魔物。人間を平気で殺し、私の大切な仲間に大火傷を負わせた敵。ミラのいうとおりに、全滅させてもかまわないとは思う。でも……。
「御免、ワイバーンは殺したくないの」
同情したわけじゃないけど、彼らを魔物の森に返してあげたい。さっき攻撃してきたのだって、あの男に命令されて、仕方なく攻撃してきたに違いない。
魔獣使いのバロックを倒しさえすれば、きっと彼らは分かってくれはず。
でも、問題はワイバーンの子供達。バロックはボスの様な存在らしく、必死になって、彼を守って盾になる。無視して、チビごとバロックを倒す事は可能だけど、そんなことすれば、母親の説得ができなくなる。それに、火球攻撃。遠距離からなら容易に避けられるけど、戦っている背後から吐かれると、直撃を浴びかねない。バロックが強いとは思えないけど、仮にも一軍の将。片手間に相手することはできない筈。
やはり、先ずは火球攻撃を止めてもらう様に説得するしかないけど、興奮していて、話を聞いてもらえなかった。
『精神安定剤は、利かないでしょうか』
セージがナイスな提案をしてきた。
「ミラ、精神安定剤は、あとどれくらいある?」
「確か、あと四本とちょっとかな」
一本で、六回分だけど、あの大きさなら、二倍量は必要そう。
「興奮している雌を冷静にさせたいの。火球を吐いて攻撃してくるけど、何とか掻い潜って、背中に乗って、薬を無理やり飲ませてもらえないかな」
「図体のデカいのは、三十頭くらいいたはずだが、それ全部か?」
「交尾中のは無視していい。一人、三体として四人で十二体。さっきは、十二体くらいの大人の雌が、攻撃していたから、なんとか、火球攻撃してくる大人はそれで抑えられるとおもう」
「えっ、三分の一も飲ませるの?」
「体格が大きいからそれぐらい飲ませないと、効果がでないでしょう。それと、どんなことがあっても、怪我をさせないで。敵だと思われてしまったら、冷静になっても、話し合いどころでなくなるから」
そんな訳で、各自、一瓶ずつ精神安定剤を持って、再び飼育舎に飛び込んだ。
だが、そこには子供のワイバーンが隊列を組んで、待ち構えていた。赤ちゃんの様な一メートルにも満たないものから、大人になる一歩手前位の大きさのものまで、大小さまざまだが、ざっと五十体程の大軍勢。
「やってしまいなさい」
バロックの魔界語の指令と共に、一斉に跳びかかってくる。火球は成体になるまで吐けないのか、火球攻撃はしてこないが、それでも、五十体もが押し寄せてくる。
メグを含め、四人とも体調は万全ではないが、なんとか攻撃を致命傷を負わない様に、交わし続けた。
でも、五十体の一斉攻撃は、流石につらい。少しずつ、切り傷が増えてくるし、疲労も見え始める。足が思う様に動かなくなり、大きなダメージも負い始めた。
「流石に怪我人にこれはつらい。このまま、反撃せずにいると、やられるぞ」
「同意。今はまだ交わせているけど、流石に疲れてきたよ」
「やむを得ない。メグ、中央に衝撃波。絶対に彼らには直接当てないで。リットは沼凍結で動けなくして」
「了解」
メグは、右横の真上から落雷を放ち、ミラが衝撃波を放つと同時に、その手薄になった中央に走り込んでいく。そして、火炎放射で、近寄れない様に威嚇して、中央を突っ切った。残りの三人も、メグの後に続く。
だが、今度は、足を繋がれている雌が火球を吐いてきた。
遠方からの火球なんて、楽に交わせるが、挟撃された形になってしまう。
「メグと、リットはそのまま、彼らを押さえて。私とケントとで、大人の雌に薬を飲ませるから」
二人から薬瓶を受け取って、急いで雌に近づこうとしたが、バロックが慌てて、交尾中ワイバーンの陰に隠れるのが見えた。
なら、作戦変更。もう、彼を守るものはいない。
メグは、火球攻撃を交わしながら、三倍速で、彼の後を追い、切りつけた。
「グワッ」
「子供達を自分の傍に置いておかなかったのが、敗因よ」
彼に猿轡して、縛り、ヒールを掛けて死なないように治療した。
それから、予定通り、火球を交わしながら、近接して、雌の背に跨って、精神安定剤を飲ませ、説得していった。
そして、三体目のワイバーンに飲ませ、説得しようとしていた時だった。
その個体が、キーっと、天に響き渡る程の大声を上げた。
交尾に夢中だったものも、暴れていた子供たちも、火球を吐いていた雌も、全員大人しくなって、彼女を見る。
「皆の者、救世主が降臨した。もう、我らは奴隷ではない。気高き、ワイバーンに戻る時。若者たちよ、かの人間の命に従い、安寧の地を探す旅にでよ」
直ぐに、呼応するように、そこかしこから、クゥンと鳴き声がしはじめた。
「もしかして、あなたがリーダーだったの」
「いや、魔物の森で、捕えられた最初の二匹のうちの一匹に過ぎん。この子たちは、皆、儂の子孫じゃ。儂は長老なだけに過ぎん。それより、若い子供達をどうか魔物の森に返してやってくれないか」
「勿論、そうするつもりだけど、あなたが彼らを引っ張っていってよ」
「そうしたいが、我ら大人は、ここで死ぬつもりじゃ。この翼では、飛ぶことはできんからな」
確かに、治癒魔法を掛けてもこの翼は元にも戻らない。
「それでも、見捨てるなんてできない。なんとか助ける方法を考えるから」
「ありがとう。でも、儂らはもうだめなんじゃ。いろいろな薬で、実験された所為で、奴の餌を食べないと、苦しくて、頭がおかしくなる身体にされてしまっている。だから、若き子供たちだけでよい」
「酷い。あの男に解毒剤を造らせるから、諦めないで……」
「いや、無理じゃ。もし、慈悲があるのなら、私たちを一瞬で苦しまない様に殺してくれんか。あの苦しみに悶えて死ぬのは嫌だからの」
「メグ、何を話しているんだ。ボクたちにも分かる様に通訳してくれ」
メグは、三人にも事情を説明し、どうするかを相談した。
三人とも、彼らの願いを叶えてやるべきだと言ってきて、メグは悩んだ結果、長老の願いを叶えることにした。
ただ、長老の命に背くものも居た。普通に生きていけない身体にされ、死は覚悟しているが、どうせ死ぬのなら、復讐したいと言い出したのだ。
二十体は、その場での安楽死を、四十体は、帝都を襲撃し、兵隊に殺される道を、そして残り四十体の子供は、魔物の森に返すこととなった。
「本当に、ごめんなさい。私がふがいないばかりに」
「何を言う。儂の我儘を聞き届けてもらい、感謝以外にないわ。子供らを頼んだぞ」
安楽死を望んだ二十体のワイバーンと、バロックとを飼育舎に置き去りにして、八十体のワイバーンで、外に出た。人殺しはしたくなかったけど、この外道だけは、どうしてもゆるせなかったし、生かして置いたら、また同じような非道を繰り返すにきまっているから。
「リット、人殺しになるから、あなたはやらなくていい」
「いや、もう砦で、僕は、大量に殺してしまってますから」
私を助けに来なければ、人殺しなんてさせずに済んだのにと、メグは悲しくてならなかったが、リットと二人で、爆裂魔法を飼育舎目掛けて放ち、粉々に吹き飛ばした。
子供たちは、クィンと泣いていたが、爆裂音を聞きつけ、砦から無数の兵士が近づいてくる。
「それじゃ、子供たちを頼んだぞ。皆、行くぞ」
四十体の若い雄と雌のワイバーンが、ロンブル帝国軍に突撃していった。
四人は、残り四十体の子供を引き連れて、カーマン山脈の麓の山道近くの馬の隠し場所へと移動した。馬は四頭繋がれていて、メグの愛馬もそこにいた。
そこで、一旦、休憩を取ってから、魔物の森へと向かう事にした。
小さな子供達ばかりとは言え、四十体ものワイバーンを引き連れて移動していれば、直ぐに見つかると、戦闘を覚悟していたが、若いワイバーンたちが、囮になってくれたお蔭で、兵隊から見つからずに、移動ができた。
魔物の森の入り口までには、三日も掛かったが、なんとか無事、彼らを魔物の森まで連れてくることができた。
10
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
『まて』をやめました【完結】
かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。
朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。
時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの?
超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌!
恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。
貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。
だから、もう縋って来ないでね。
本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます
※小説になろうさんにも、別名で載せています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる