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第四章 この世界の秘密
仲間を見捨ててしまいました
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翌朝、鬼人の女性に案内され、魔王城近くの交番の様な衛兵詰め所に案内された。
今度は、そこにいたミノタウロス二体が、案内人になって、魔王城の入り口らしき、あの黒紫の渦のゲートがある場所につれていかれた。昨晩は、どこにもこんなゲートはなかったが、この転送ゲートで、城内に入るらしい。
そのゲートを潜ると、そこはコロシアムの様な格闘場だった。ここも、壁や天井が光っていて、蛍光灯下のように明るい。
「ベルゼブブ。こんなところにいたのか」
格闘上の逆の入り口らしい位置に、魔人ベルゼブブが、立って待ち構えていた。
「おや、十五人もの大人数できましたか。十人までは想定していましたが、これは誤算でした。マーガレット姫、通訳していただけませんか」
全員で戦闘態勢を取って走り寄ると、そう言ってきた。
「戦闘はちょっと待って。何か言いたいことがあるみたいだから」
「ここで戦うのは私ではありません。この第一階層は篩の場で、我々魔界四天王と戦う資格のない弱者には、ここで死んでもらいます。ルールは後で詳細説明しますが、B級魔物十匹を一人で倒せる実力があれば合格です。合格者のみが、我ら四天王が立ちふさがる第二階層から第五階層へと進んで頂きます。第五層が私、メフィとなりますので、私と戦いたいのであれば、頑張って勝ち進んで下さい。そして、私を倒した暁には、大魔王ヴァンサン様がいらっしゃる最上階第六階層へのゲートが開く仕組みです。ここまでで、何か質問はありますか?」
「S級の四天王を次々倒さないと、魔王まではたどり着けないと言う話だろう。四天王を同時に相手しなくてすむなら、むしろ好都合だ」
「特に質問はありません」
「それでは、この第一階層のルールを説明します。あなたたちには、B級魔物百体と戦ってもらいます。といっても、この戦場に出現するのは常に、戦闘可能なあなたたちの数と同数。チームで助け合っても構いませんが、基本一対一での平等な戦いとなる様に、調整されています。一体魔物を倒せば、新たな魔物が現れますし、そちらの一人が倒れれば、魔物が一体、待機場に戻されます。そして、こちらの魔物十体が消滅する毎に、次の階層に進める一人用のゲートが出現します。つまり、百体全てを倒したとしても、第二階層に進めるのは、十人だけになります。戦闘中に、二階層に先に進む事も勿論可能です。二階層に進めば、それは同数原理に基づき、一番最後に現れた魔物一体が待機場に戻されます。ただ、四天王が相手ですので、一人ずつ進むより、できるだけまとめて進んだ方がよいとは思いますが……。以上で、説明は終わりです。皆さまが第五階層までたどり着けることを楽しみにしています」
魔人の背後に、あの渦が現れ、それに吸い込まれる様に、渦と共に消えて行った。
そして、魔人が立っていたゲートから、次々とB級魔物が現れた。
直ぐに、大乱戦が始まったが、これは予想以上に厳しい戦いだった。後衛は三人だけで、十二人も前衛がいる状態なので、ミカもミミも安心して戦えるのだが、前衛にとっては、十五対十二の戦い。親衛隊の八人は、勇者の加護を得ていても、B級魔物に押されている。
コリンは対等以上で、ミラ、ケント、メグは鬼神のごとく、魔物を葬っていくが、倒しても倒しても、無傷の元気な魔物が補充されて行き、徐々に疲れが蓄積していく。
流石に、怪我する者も出始め、メイソンは背中を抉られ、血だらけで戦っている。
四十体目を倒した時、オリバーの横にキラーベアという熊の魔物があらわれ、その爪殴り攻撃で、オリバーが大怪我を負い吹っ飛ばされてしまった。
そして、熊が止めを刺そうと、突進していき、ケントがそれを防ごうと銃撃したら、キラーベアは、弾が当たる直前ですっとその姿を消してしまった。
オリバーが立ち上がり、落ちた剣を拾った途端、再び、姿を現したが、ケントは、それを見て、ベルゼブブの言っていたルールを思い出す。
ケントは、銃弾を入れ替えに、後衛に下がった時、敢えて銃を地面に置き、寝転がってみた。やはり、魔物が一体消え、十四体になっている。
「やはりな。全員、戦闘をやめ、武器をしまい、寝転がってくれ」
ケントが言っても、皆は必死に戦っていて、誰一人、戦闘を止めようとはしない。
「これじゃ、このまま全滅しかねない。頼むからいう事を聞いてくれ」
何人かが、ケントの指示に従い始めると、魔物がつぎつぎと消えていき、皆も漸く、その意図に気づき、休憩を取り始めた。
未だに戦っているのは、リアム、ジェームズ、ミラの三人だけ。
「戦闘の意志をしめさないと、戦闘不能扱いとみなされるんだ。ミラの様に馬鹿正直に戦い続ける必要はない。ゆっくり体調を整えて、休息して、魔物百体を倒しきればいいだけだったんだよ」
「リアムさん、ジェームズさん、二人もこっちに来て、休んでください。あのゴリラ女一人で戦わせておけばいいだけですから」
「ずるい。ボクも休む」
そう言って、ミラも戻ってきたが、ケンタウロスが槍を構えて突っ込んできた。
「ばか。俺たちまで、巻き込む気か、ハンマーを放せ」
そう言って、ハンマーから手を放し、大の字になって寝転んだのだが、それでもケンタウロスは消えず、槍でミラを刺し殺そうとしてきた。
どうやら、魔物が一体もいなくなる状態にはならないらしく、最後の一体は、例外として、止めを刺しに消えずに残るらしい。
メグが、十倍速を発動して、聖剣を手にして、何とか、防いだが、危ない所だった。
その後は、メグとケントとコリンの三人で、三体を次々と倒していき、交代して、常に三対三を保つようにして、魔物を葬っていった。
そして、六個目のゲートが出現しました時、リアムら親衛隊三人が参戦してきて、言ってきた。
「後は、我々が戦いますので、勇者一行は、休憩を取って下さい。そして、七個目のゲートが開いたら、先に進んでください」
「どういうこと、あと四十体も魔物がいるのよ」
メグは魔物と交戦しながら、リアムに尋ねた。
「B級魔物であっても、我ら親衛隊は、足手まといにしかなっていないと改めて認識しました。四天王と呼ばれる魔物相手では、迷惑を掛けることになるのは自明です。ですから、十人で行けるとしても、ここから先に進むつもりはありません。オリバーやダニエルを残していくのも心苦しいですし」
親衛隊の八人だけでは、互角に戦う事すらできない。ましてや、勇者の加護がなければ、全滅しかねないのは明らかだし、治癒魔法を掛けられるのは私だけ。
「メグ、あいつらの好意に甘え、お前も休め。彼らの好意を無駄にするな」
言われたとおりに、剣を置いて休憩に入ったが、勇者の加護を失った親衛隊の三人では、明らかに力不足。それでも、必死に攻撃をしのぎ、巧みに入れ替わって、三対三を維持しながら、必死に戦いを続けている。
「治癒魔法を使うと、魔物が現れますから、何もしないでください。治癒薬は、沢山持ってきていますので、大丈夫です」
怪我を負って、戻ってきたジェームズが、治癒魔法を拒んだ。
「ここから先は、あのベルゼブブのような魔物との四連戦です。師匠の気持ちは分かりますが、ここは彼らに任せ、万全な体調に戻し、先に進みましょう」
彼らでは、一体倒すだけでも、相当な時間がかかったが、それでも、交代しながら、上手に戦い続け、遂に、七個目のゲートを開くことに成功した。
「皆さん、ここは我らに任せ、先に行ってください」
十体倒すのに、二十分以上かかったのに、残り三十匹も魔物が居て、既に満身創痍。このままだと、全滅しかねない状態だ。
それでも、皆の言う通りで、万全な状態のオリーブの目だけで、進んむ方が良い気はする。
「絶対に死なないでね。必ず、魔王を倒して見せるから」
そう言って、オリーブの芽の七人は、二階層に繋がる七つのゲートに飛び込んでいった。
今度は、そこにいたミノタウロス二体が、案内人になって、魔王城の入り口らしき、あの黒紫の渦のゲートがある場所につれていかれた。昨晩は、どこにもこんなゲートはなかったが、この転送ゲートで、城内に入るらしい。
そのゲートを潜ると、そこはコロシアムの様な格闘場だった。ここも、壁や天井が光っていて、蛍光灯下のように明るい。
「ベルゼブブ。こんなところにいたのか」
格闘上の逆の入り口らしい位置に、魔人ベルゼブブが、立って待ち構えていた。
「おや、十五人もの大人数できましたか。十人までは想定していましたが、これは誤算でした。マーガレット姫、通訳していただけませんか」
全員で戦闘態勢を取って走り寄ると、そう言ってきた。
「戦闘はちょっと待って。何か言いたいことがあるみたいだから」
「ここで戦うのは私ではありません。この第一階層は篩の場で、我々魔界四天王と戦う資格のない弱者には、ここで死んでもらいます。ルールは後で詳細説明しますが、B級魔物十匹を一人で倒せる実力があれば合格です。合格者のみが、我ら四天王が立ちふさがる第二階層から第五階層へと進んで頂きます。第五層が私、メフィとなりますので、私と戦いたいのであれば、頑張って勝ち進んで下さい。そして、私を倒した暁には、大魔王ヴァンサン様がいらっしゃる最上階第六階層へのゲートが開く仕組みです。ここまでで、何か質問はありますか?」
「S級の四天王を次々倒さないと、魔王まではたどり着けないと言う話だろう。四天王を同時に相手しなくてすむなら、むしろ好都合だ」
「特に質問はありません」
「それでは、この第一階層のルールを説明します。あなたたちには、B級魔物百体と戦ってもらいます。といっても、この戦場に出現するのは常に、戦闘可能なあなたたちの数と同数。チームで助け合っても構いませんが、基本一対一での平等な戦いとなる様に、調整されています。一体魔物を倒せば、新たな魔物が現れますし、そちらの一人が倒れれば、魔物が一体、待機場に戻されます。そして、こちらの魔物十体が消滅する毎に、次の階層に進める一人用のゲートが出現します。つまり、百体全てを倒したとしても、第二階層に進めるのは、十人だけになります。戦闘中に、二階層に先に進む事も勿論可能です。二階層に進めば、それは同数原理に基づき、一番最後に現れた魔物一体が待機場に戻されます。ただ、四天王が相手ですので、一人ずつ進むより、できるだけまとめて進んだ方がよいとは思いますが……。以上で、説明は終わりです。皆さまが第五階層までたどり着けることを楽しみにしています」
魔人の背後に、あの渦が現れ、それに吸い込まれる様に、渦と共に消えて行った。
そして、魔人が立っていたゲートから、次々とB級魔物が現れた。
直ぐに、大乱戦が始まったが、これは予想以上に厳しい戦いだった。後衛は三人だけで、十二人も前衛がいる状態なので、ミカもミミも安心して戦えるのだが、前衛にとっては、十五対十二の戦い。親衛隊の八人は、勇者の加護を得ていても、B級魔物に押されている。
コリンは対等以上で、ミラ、ケント、メグは鬼神のごとく、魔物を葬っていくが、倒しても倒しても、無傷の元気な魔物が補充されて行き、徐々に疲れが蓄積していく。
流石に、怪我する者も出始め、メイソンは背中を抉られ、血だらけで戦っている。
四十体目を倒した時、オリバーの横にキラーベアという熊の魔物があらわれ、その爪殴り攻撃で、オリバーが大怪我を負い吹っ飛ばされてしまった。
そして、熊が止めを刺そうと、突進していき、ケントがそれを防ごうと銃撃したら、キラーベアは、弾が当たる直前ですっとその姿を消してしまった。
オリバーが立ち上がり、落ちた剣を拾った途端、再び、姿を現したが、ケントは、それを見て、ベルゼブブの言っていたルールを思い出す。
ケントは、銃弾を入れ替えに、後衛に下がった時、敢えて銃を地面に置き、寝転がってみた。やはり、魔物が一体消え、十四体になっている。
「やはりな。全員、戦闘をやめ、武器をしまい、寝転がってくれ」
ケントが言っても、皆は必死に戦っていて、誰一人、戦闘を止めようとはしない。
「これじゃ、このまま全滅しかねない。頼むからいう事を聞いてくれ」
何人かが、ケントの指示に従い始めると、魔物がつぎつぎと消えていき、皆も漸く、その意図に気づき、休憩を取り始めた。
未だに戦っているのは、リアム、ジェームズ、ミラの三人だけ。
「戦闘の意志をしめさないと、戦闘不能扱いとみなされるんだ。ミラの様に馬鹿正直に戦い続ける必要はない。ゆっくり体調を整えて、休息して、魔物百体を倒しきればいいだけだったんだよ」
「リアムさん、ジェームズさん、二人もこっちに来て、休んでください。あのゴリラ女一人で戦わせておけばいいだけですから」
「ずるい。ボクも休む」
そう言って、ミラも戻ってきたが、ケンタウロスが槍を構えて突っ込んできた。
「ばか。俺たちまで、巻き込む気か、ハンマーを放せ」
そう言って、ハンマーから手を放し、大の字になって寝転んだのだが、それでもケンタウロスは消えず、槍でミラを刺し殺そうとしてきた。
どうやら、魔物が一体もいなくなる状態にはならないらしく、最後の一体は、例外として、止めを刺しに消えずに残るらしい。
メグが、十倍速を発動して、聖剣を手にして、何とか、防いだが、危ない所だった。
その後は、メグとケントとコリンの三人で、三体を次々と倒していき、交代して、常に三対三を保つようにして、魔物を葬っていった。
そして、六個目のゲートが出現しました時、リアムら親衛隊三人が参戦してきて、言ってきた。
「後は、我々が戦いますので、勇者一行は、休憩を取って下さい。そして、七個目のゲートが開いたら、先に進んでください」
「どういうこと、あと四十体も魔物がいるのよ」
メグは魔物と交戦しながら、リアムに尋ねた。
「B級魔物であっても、我ら親衛隊は、足手まといにしかなっていないと改めて認識しました。四天王と呼ばれる魔物相手では、迷惑を掛けることになるのは自明です。ですから、十人で行けるとしても、ここから先に進むつもりはありません。オリバーやダニエルを残していくのも心苦しいですし」
親衛隊の八人だけでは、互角に戦う事すらできない。ましてや、勇者の加護がなければ、全滅しかねないのは明らかだし、治癒魔法を掛けられるのは私だけ。
「メグ、あいつらの好意に甘え、お前も休め。彼らの好意を無駄にするな」
言われたとおりに、剣を置いて休憩に入ったが、勇者の加護を失った親衛隊の三人では、明らかに力不足。それでも、必死に攻撃をしのぎ、巧みに入れ替わって、三対三を維持しながら、必死に戦いを続けている。
「治癒魔法を使うと、魔物が現れますから、何もしないでください。治癒薬は、沢山持ってきていますので、大丈夫です」
怪我を負って、戻ってきたジェームズが、治癒魔法を拒んだ。
「ここから先は、あのベルゼブブのような魔物との四連戦です。師匠の気持ちは分かりますが、ここは彼らに任せ、万全な体調に戻し、先に進みましょう」
彼らでは、一体倒すだけでも、相当な時間がかかったが、それでも、交代しながら、上手に戦い続け、遂に、七個目のゲートを開くことに成功した。
「皆さん、ここは我らに任せ、先に行ってください」
十体倒すのに、二十分以上かかったのに、残り三十匹も魔物が居て、既に満身創痍。このままだと、全滅しかねない状態だ。
それでも、皆の言う通りで、万全な状態のオリーブの目だけで、進んむ方が良い気はする。
「絶対に死なないでね。必ず、魔王を倒して見せるから」
そう言って、オリーブの芽の七人は、二階層に繋がる七つのゲートに飛び込んでいった。
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