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第三話
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歩きながら蓮は思った事をつい口に出してしまった。
「……っていうか、武器とか何も無いけど大丈夫なんか?」
それを聞いて雪は笑いながら答えた。
「大丈夫だよ、この辺はモンスター出ないから……って言うか人間からしたら私もモンスターなのかな?」
そう雪が言うと下を向き歩く。
「僕は雪ちゃんの事モンスターなんて思ってないよ、猫好きだし、可愛いよ。」
雪の顔が紅潮していく。
「あ……ありがと。」
何日間か野宿をしながら二人は南へと向かった。
歩きつずけると、一つの村に辿り着いた。
「ここ……アーデル村だよ、ちょっとさびれてるけどいい所だよ。」
「色々買いたいけど、ここの世界のお金持ってないしな……歩きながら収穫した木の実とか売れたりするのかな?」
「この村は物どうしで交換とかもしてくれるから大丈夫だよ、とりあえず食料と武器の調達をしよ。」
そう言うと雪は武器屋に向かった。
「すみません、武器を見たいんですけど。」
雪が元気よく武器屋に入ると、そこには今にも斬られそうになっている人の姿があった。
「斬れるもんなら斬ってみなよ、オレはそんなヤワなやつじゃねぇ!」
「一体君は何なんだ、人を侮辱しておいて、その態度……ゆるせん。」
そう言うと、剣を持った人が振りかぶる。
「そんな攻撃、効かないぜ!」
もう一人の男は軽々避けて、剣を持った人に1発くらわすと気絶してしまった。
「店主、追っ払ったから約束の物、貰ってもいいかい?」
「まぁ……いいとも、好きな物を一つ持っていくといい。」
その一部始終を見ていた雪と蓮に気付きその男が近付いてくる。
「にゃ……にゃるのか?私はつつつ強いにゃー!」
そう言うと雪は蓮の後ろに行くと、蓮の後ろからジャブをする。
「……人の後ろに隠れて、強いにゃーは無いだろ……」
蓮が呆れて雪にツッコミを入れる。
「見苦しい所を見せちまったな、すまない、店主から追い出せたら一つ武器をくれるって言われてな……オレの名前は三茶屋 武ってんだ、何か困り事か?」
雪と蓮は顔を見合せて頷いた。
「たぶんそうだよね?」
「うん……多分探してる人だよな?」
二人で確認し合うと、雪が話しかける。
「すみません、三茶屋さんって……お茶屋さんなんですか?」
言った瞬間雪にツッコミが入る。
「違うだろ?そこじゃ無いよな?召喚されて来たのかの確認だよな?」
蓮は呆れながらも武にもう一度聞く。
「もしかして、こっちの世界に召喚された人ですか?」
「もしかして、あんたらもそうなんかい?オレも気付いたらこの村に居たんだよなぁ……でもなんか風に乗って人の声がして……確か後五人の勇者を探してくれとか何とか言ってたなぁ。」
「あー、多分風の精霊の召喚だったんですね、風の精霊は基本姿を見せないし、多くを語らないので。」
そう雪が説明する。
「でもすんなり見つかってよかったです、改めまして、僕は六黒 蓮って言います。」
「私は……雪です、一応一ノ瀬 雪ですにゃ。」
「って事は後三人、探せばいいのか?」
腕を組みながら武が言う。
「一応今の目標は後三人だね……あと精霊から他には何か言われなかった?」
蓮が武に聞くと、武は困った顔をしていた。
「それがさぁ、何か言ってたけど、聞き取れなくてさぁ、何とかの城下町迎えとか何とか……」
頭を掻きながら、申し訳なさそうに武は言う。
「雪ちゃん、この近くの城下町ってどこか分かる?」
「んー……お城のことは分かんない……」
「お客さん、それなら多分ナッツ城の城下町ですよ、ここいらの風の精霊はナッツ城の名前は禁句になっていて、発音が出来ないんです。」
「へー知らなかった……じゃあとりあえずナッツ城の城下町に向かおう。」
そう言うと雪は足早に出て行こうとする。
「ちょっと待って、大事な事忘れてるよ、雪ちゃん武器と食料調達してから出発な。」
蓮は雪の首根っこを掴むとそう言った。
「ところで店主、この木の実とかと武器って交換出来るんですか?」
蓮は行き道で採取した木の実などを店主に見せる。
「何個か貴重な物も入っておるし、良いだろ、一人ひとつづつ持って行きな。」
「ありがとうございます。」
「ところでアンタらは自分に合った適正武器を知っとるんかい?」
「適正武器ってなんですか?」
不思議そうに蓮が尋ねる。
「適正武器っていうのは、自分自身の中にある特性を診断して、より自分に合った武器を選んでくれるのじゃ。」
そう言うと店主は怪しげな鉱石を出してきた。
「どれ、三人とも見てやるぞ、この鉱石の上に一人ずつ手を乗せるのじゃ。」
「じゃあオレから行っていいか?」
武はそう言うと、鉱石に手を乗せた。
すると武の手の甲が光だし、文章が出てきた。
「店主、何て書いてあるか読めないや……読んでくれないか?」
「読んでやろう……お主は接近戦闘に向いておる、力も強く、剣などの武器ではなく、直接相手にダメージを与えるタイプの武器がよいじゃろう。」
「サンキュー店主。」
「それじゃあ僕もお願いします。」
そう言い蓮も手を乗せる。
「お主は守りと攻撃両方兼ね揃えてるみたいじゃな、片手剣と盾がおすすめじゃ。」
武と蓮は言われた通り各々の武器を見る。
ふと店主は雪を見る。
「お主もはよ、見てやるぞ。」
「あの……私はいいです、だいたいわかるし、獣人族はあまり武器を持って戦わないので。」
「そうじゃったな、失礼したのじゃ。」
雪は首を横に振り「大丈夫ですよ」とニコッと笑った。
「……っていうか、武器とか何も無いけど大丈夫なんか?」
それを聞いて雪は笑いながら答えた。
「大丈夫だよ、この辺はモンスター出ないから……って言うか人間からしたら私もモンスターなのかな?」
そう雪が言うと下を向き歩く。
「僕は雪ちゃんの事モンスターなんて思ってないよ、猫好きだし、可愛いよ。」
雪の顔が紅潮していく。
「あ……ありがと。」
何日間か野宿をしながら二人は南へと向かった。
歩きつずけると、一つの村に辿り着いた。
「ここ……アーデル村だよ、ちょっとさびれてるけどいい所だよ。」
「色々買いたいけど、ここの世界のお金持ってないしな……歩きながら収穫した木の実とか売れたりするのかな?」
「この村は物どうしで交換とかもしてくれるから大丈夫だよ、とりあえず食料と武器の調達をしよ。」
そう言うと雪は武器屋に向かった。
「すみません、武器を見たいんですけど。」
雪が元気よく武器屋に入ると、そこには今にも斬られそうになっている人の姿があった。
「斬れるもんなら斬ってみなよ、オレはそんなヤワなやつじゃねぇ!」
「一体君は何なんだ、人を侮辱しておいて、その態度……ゆるせん。」
そう言うと、剣を持った人が振りかぶる。
「そんな攻撃、効かないぜ!」
もう一人の男は軽々避けて、剣を持った人に1発くらわすと気絶してしまった。
「店主、追っ払ったから約束の物、貰ってもいいかい?」
「まぁ……いいとも、好きな物を一つ持っていくといい。」
その一部始終を見ていた雪と蓮に気付きその男が近付いてくる。
「にゃ……にゃるのか?私はつつつ強いにゃー!」
そう言うと雪は蓮の後ろに行くと、蓮の後ろからジャブをする。
「……人の後ろに隠れて、強いにゃーは無いだろ……」
蓮が呆れて雪にツッコミを入れる。
「見苦しい所を見せちまったな、すまない、店主から追い出せたら一つ武器をくれるって言われてな……オレの名前は三茶屋 武ってんだ、何か困り事か?」
雪と蓮は顔を見合せて頷いた。
「たぶんそうだよね?」
「うん……多分探してる人だよな?」
二人で確認し合うと、雪が話しかける。
「すみません、三茶屋さんって……お茶屋さんなんですか?」
言った瞬間雪にツッコミが入る。
「違うだろ?そこじゃ無いよな?召喚されて来たのかの確認だよな?」
蓮は呆れながらも武にもう一度聞く。
「もしかして、こっちの世界に召喚された人ですか?」
「もしかして、あんたらもそうなんかい?オレも気付いたらこの村に居たんだよなぁ……でもなんか風に乗って人の声がして……確か後五人の勇者を探してくれとか何とか言ってたなぁ。」
「あー、多分風の精霊の召喚だったんですね、風の精霊は基本姿を見せないし、多くを語らないので。」
そう雪が説明する。
「でもすんなり見つかってよかったです、改めまして、僕は六黒 蓮って言います。」
「私は……雪です、一応一ノ瀬 雪ですにゃ。」
「って事は後三人、探せばいいのか?」
腕を組みながら武が言う。
「一応今の目標は後三人だね……あと精霊から他には何か言われなかった?」
蓮が武に聞くと、武は困った顔をしていた。
「それがさぁ、何か言ってたけど、聞き取れなくてさぁ、何とかの城下町迎えとか何とか……」
頭を掻きながら、申し訳なさそうに武は言う。
「雪ちゃん、この近くの城下町ってどこか分かる?」
「んー……お城のことは分かんない……」
「お客さん、それなら多分ナッツ城の城下町ですよ、ここいらの風の精霊はナッツ城の名前は禁句になっていて、発音が出来ないんです。」
「へー知らなかった……じゃあとりあえずナッツ城の城下町に向かおう。」
そう言うと雪は足早に出て行こうとする。
「ちょっと待って、大事な事忘れてるよ、雪ちゃん武器と食料調達してから出発な。」
蓮は雪の首根っこを掴むとそう言った。
「ところで店主、この木の実とかと武器って交換出来るんですか?」
蓮は行き道で採取した木の実などを店主に見せる。
「何個か貴重な物も入っておるし、良いだろ、一人ひとつづつ持って行きな。」
「ありがとうございます。」
「ところでアンタらは自分に合った適正武器を知っとるんかい?」
「適正武器ってなんですか?」
不思議そうに蓮が尋ねる。
「適正武器っていうのは、自分自身の中にある特性を診断して、より自分に合った武器を選んでくれるのじゃ。」
そう言うと店主は怪しげな鉱石を出してきた。
「どれ、三人とも見てやるぞ、この鉱石の上に一人ずつ手を乗せるのじゃ。」
「じゃあオレから行っていいか?」
武はそう言うと、鉱石に手を乗せた。
すると武の手の甲が光だし、文章が出てきた。
「店主、何て書いてあるか読めないや……読んでくれないか?」
「読んでやろう……お主は接近戦闘に向いておる、力も強く、剣などの武器ではなく、直接相手にダメージを与えるタイプの武器がよいじゃろう。」
「サンキュー店主。」
「それじゃあ僕もお願いします。」
そう言い蓮も手を乗せる。
「お主は守りと攻撃両方兼ね揃えてるみたいじゃな、片手剣と盾がおすすめじゃ。」
武と蓮は言われた通り各々の武器を見る。
ふと店主は雪を見る。
「お主もはよ、見てやるぞ。」
「あの……私はいいです、だいたいわかるし、獣人族はあまり武器を持って戦わないので。」
「そうじゃったな、失礼したのじゃ。」
雪は首を横に振り「大丈夫ですよ」とニコッと笑った。
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