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第六話
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ドン!!
「力比べ優勝は、三茶屋 武!!!」
「ウォー。」
「兄ちゃん強いなぁ!こんな強いやつ見たことねぇ。」
次々と色んな所から驚きと歓声の声が聞こえる。
「それでは優勝した三茶屋 武さんから一言どうぞ。」
司会者がマイクを持ってそう言うと、武はそのマイクを奪い取り言った。
「我こそは異世界から来た者……オレは強い!!!」
自信満々にそう言うと、周りにいたギャラリーから、
「異世界って……勇者様!!」
「おぉーこの町についに勇者様が来たぞー。」
大賑わいになった。
(こんだけ宣伝しといたら他の勇者が居れば、向こうから寄ってくるだろう。)
そう思いながら武は、ギャラリーと共に大はしゃぎをした。
「……お茶屋さん遅いにゃ……もう夜にゃよ。」
「確かに……何かあったのかな?」
不安そうに二人で顔を見合わせる。
「雪ちゃんお茶屋さんじゃ無くて、三茶屋さんだからね。」
「うん……分かってるけど……六黒くん私一人でここで待ってるし、様子見てきて欲しいにゃよ。」
蓮は少し迷うもそうすることにした。
門をくぐり城下町へ入ると、何やら賑わっていた。
「すみません、今日ってなにかのお祭りが合ったんですか?」
「あぁ、今日は力比べ大会が合ってな、圧倒的に強かった兄ちゃんが居てなぁ、その兄ちゃんってのが実は、異世界から来た勇者らしいんで、みんな人目見ようとそっちへ向かってるんですよ。」
その話を聞いて蓮は、
(騒ぎ起こしてんじゃん!大丈夫じゃないじゃん!!)
と思いながら武が居るというステージに向かった。
人が多くなかなか武が居るステージまで辿り付けず、少し苛立ちながらも進んで行った。
「すみません、ここ通して下さい。」
何とか武が居るステージまで行くと、何やら楽しそうな武の姿が見えた。
両横には女性をはべらせ、鼻の下を伸ばしながら笑っている武を見て、蓮の中の何かが爆発した。
「武くん!何やってんの!あんだけトラブルは避けてって言ったのに!何今の状況!!人探しする気あんの?」
大声で蓮が叫んでいるのに気付きステージからおり、蓮のもとへと行く。
「すまねぇ蓮、べ……別にトラブルは起こしてないぜ……ただ旅の資金をだな、稼ごうかと……力比べ大会に出ただけで……」
「でもさぁ、何でこんなにみんな武くんの正体を知ってるのかな?」
蓮は武を睨みつける。
「そ……それはだね、オレが勇者だって名乗ったら、向こうから来てくれるかなー……っと思ってだね……」
蓮は武に呆れた顔をしながらジト目を向ける。
「とりあえず外で雪ちゃん一人だし、戻るよ。」
そう言うと蓮は人をかき分けてスタスタと歩いて行った。
武も優勝賞金と城への案内状を受け取ると蓮の後を追った。
蓮と武が急いで雪の所へと向かうと、そこに雪が倒れているのが見え、急いで二人は駆け寄った。
「雪ちゃん大丈夫?どしたんだ?」
「オレが色々している間に、雪ちゃんが……」
武は雪を見ながら、死んでいると思ったのか手を合わせ始めた。
「雪ちゃんの肉は無駄にしないからな。」
「……いや!武くん、雪ちゃんは死んでないから……寝てるだけみたいだよ。」
二人は顔を見合わせて笑いながら今後の事を話した。
少しすると、雪が目を覚ます。
「あれ?私寝ちゃったのかにゃ?」
「やっと起きたね雪ちゃん、とりあえず明日ナッツ城へ行く事が決定してるから。」
そう言うと蓮はニコッと笑った。
「へっ?」
雪の表情は固まった。
「えっと……説明はしてくれない感じかにゃ?」
「雪ちゃん、実はオレが力比べ大会で優勝してな、招待状を貰ったんだ。」
自信満々に武が言った。
「ちなみに……それって二人で行ってくれるんにゃよね?」
恐る恐る雪が聞く。
「雪ちゃんももちろん一緒に行くよ、そのために雪ちゃんの耳が隠れるローブも調達して来たから。」
ニコッと笑いながら蓮が言う。
「ねぇ……六黒くんの心の中の声が時々見え隠れしているような……」
「まさか一人だけ行かないとか許さないよ、僕だって本当は行きたくない……なんて全然思ってないし、本当に余計なことをしてくれたなぁ……なんて思って無いよ。」
笑いながら早口でそう蓮は言った。
「今めっちゃ心の声が漏れてたよ……」
「オレもその……人探しの一環でよ……すまねぇ蓮。」
武は蓮に向かって手を合わせ頭を下げる。
「力比べ優勝は、三茶屋 武!!!」
「ウォー。」
「兄ちゃん強いなぁ!こんな強いやつ見たことねぇ。」
次々と色んな所から驚きと歓声の声が聞こえる。
「それでは優勝した三茶屋 武さんから一言どうぞ。」
司会者がマイクを持ってそう言うと、武はそのマイクを奪い取り言った。
「我こそは異世界から来た者……オレは強い!!!」
自信満々にそう言うと、周りにいたギャラリーから、
「異世界って……勇者様!!」
「おぉーこの町についに勇者様が来たぞー。」
大賑わいになった。
(こんだけ宣伝しといたら他の勇者が居れば、向こうから寄ってくるだろう。)
そう思いながら武は、ギャラリーと共に大はしゃぎをした。
「……お茶屋さん遅いにゃ……もう夜にゃよ。」
「確かに……何かあったのかな?」
不安そうに二人で顔を見合わせる。
「雪ちゃんお茶屋さんじゃ無くて、三茶屋さんだからね。」
「うん……分かってるけど……六黒くん私一人でここで待ってるし、様子見てきて欲しいにゃよ。」
蓮は少し迷うもそうすることにした。
門をくぐり城下町へ入ると、何やら賑わっていた。
「すみません、今日ってなにかのお祭りが合ったんですか?」
「あぁ、今日は力比べ大会が合ってな、圧倒的に強かった兄ちゃんが居てなぁ、その兄ちゃんってのが実は、異世界から来た勇者らしいんで、みんな人目見ようとそっちへ向かってるんですよ。」
その話を聞いて蓮は、
(騒ぎ起こしてんじゃん!大丈夫じゃないじゃん!!)
と思いながら武が居るというステージに向かった。
人が多くなかなか武が居るステージまで辿り付けず、少し苛立ちながらも進んで行った。
「すみません、ここ通して下さい。」
何とか武が居るステージまで行くと、何やら楽しそうな武の姿が見えた。
両横には女性をはべらせ、鼻の下を伸ばしながら笑っている武を見て、蓮の中の何かが爆発した。
「武くん!何やってんの!あんだけトラブルは避けてって言ったのに!何今の状況!!人探しする気あんの?」
大声で蓮が叫んでいるのに気付きステージからおり、蓮のもとへと行く。
「すまねぇ蓮、べ……別にトラブルは起こしてないぜ……ただ旅の資金をだな、稼ごうかと……力比べ大会に出ただけで……」
「でもさぁ、何でこんなにみんな武くんの正体を知ってるのかな?」
蓮は武を睨みつける。
「そ……それはだね、オレが勇者だって名乗ったら、向こうから来てくれるかなー……っと思ってだね……」
蓮は武に呆れた顔をしながらジト目を向ける。
「とりあえず外で雪ちゃん一人だし、戻るよ。」
そう言うと蓮は人をかき分けてスタスタと歩いて行った。
武も優勝賞金と城への案内状を受け取ると蓮の後を追った。
蓮と武が急いで雪の所へと向かうと、そこに雪が倒れているのが見え、急いで二人は駆け寄った。
「雪ちゃん大丈夫?どしたんだ?」
「オレが色々している間に、雪ちゃんが……」
武は雪を見ながら、死んでいると思ったのか手を合わせ始めた。
「雪ちゃんの肉は無駄にしないからな。」
「……いや!武くん、雪ちゃんは死んでないから……寝てるだけみたいだよ。」
二人は顔を見合わせて笑いながら今後の事を話した。
少しすると、雪が目を覚ます。
「あれ?私寝ちゃったのかにゃ?」
「やっと起きたね雪ちゃん、とりあえず明日ナッツ城へ行く事が決定してるから。」
そう言うと蓮はニコッと笑った。
「へっ?」
雪の表情は固まった。
「えっと……説明はしてくれない感じかにゃ?」
「雪ちゃん、実はオレが力比べ大会で優勝してな、招待状を貰ったんだ。」
自信満々に武が言った。
「ちなみに……それって二人で行ってくれるんにゃよね?」
恐る恐る雪が聞く。
「雪ちゃんももちろん一緒に行くよ、そのために雪ちゃんの耳が隠れるローブも調達して来たから。」
ニコッと笑いながら蓮が言う。
「ねぇ……六黒くんの心の中の声が時々見え隠れしているような……」
「まさか一人だけ行かないとか許さないよ、僕だって本当は行きたくない……なんて全然思ってないし、本当に余計なことをしてくれたなぁ……なんて思って無いよ。」
笑いながら早口でそう蓮は言った。
「今めっちゃ心の声が漏れてたよ……」
「オレもその……人探しの一環でよ……すまねぇ蓮。」
武は蓮に向かって手を合わせ頭を下げる。
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