スイッチ

ha-tsu

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第弐話 自分でつかむ(一)

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「今回はどんな人にスイッチを渡そうかな?出来れば使ってくれる人の方がいいけどなぁ。」
クロートは今日も人間界をのぞき込み、スイッチを渡す人を探す。

「中学生の部、優勝は南星中学の今井いまい颯太そうたさんです。」
アナウンスとともに大きな声援が上がる。
表彰式が終わり、颯太は電話をかける。
「あっ、もしもしお母さん? うん、優勝したよ、今表彰式も終わったところ、うん、うん、じゃあ入口で待ってるね。」
中学三年生の颯太は、今年テニスで全国優勝を果たした。

次の日学校に行くと、もう既に校舎には、優勝の垂れ幕が着いていた。
「何か嬉しいけど、恥ずかしいなぁ。」
颯太がそう呟くと、後ろから誰かが颯太の肩に飛び乗ってくる。
「おはよ!有名人、そして優勝おめでとー。」
颯太が後ろを振り向くと、幼馴染の藤堂とうどう   はじめがニヤニヤしながら立っていた。
「一か、ありがと。何かめっちゃ恥ずかしいけど。」
「いつもの努力の成果がみをつけたなぁ。」
笑いながら一と教室に向かう。
途中進路指導の先生が呼んでいると聞き、教室に鞄を置くと、進路指導室へ行った。
「失礼します。」
「おぉ来たか、今井優勝おめでとう。」
「ありがとうございます。」
「ちょっと進路のことで今井に伝えたい事があってな。」
そう言うと先程まで笑っていた先生の表情が真剣な顔になる。
「昨日今井の試合を見て、テニスの強豪校の桜高校からスポーツ推薦の話が来てるんだが、どうする?確か今井の第1希望は北口高校の福祉科だったな。」
「はい……スポーツ推薦の話はありがたいのですが、少し考えてもいいですか?」
「それはかまわんよ、しっかりと考えて答えを出せばいいと思うし。」
そう言うと、先生は残念そうな表情になる。
「ありがとうございます。」
颯太は少し考えながら教室に戻った。
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