スイッチ

ha-tsu

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第壱話 カメラ男子(十四)BADEND

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亜美が決断出来たのは、もう日が昇り早朝になっていた。
二階から龍也が起きてくる。
「亜美?……おはよう、もしかして起きてた?」
「おはよ……うんちょっと色々考えてて……ねぇ龍也……」
「どした?なんかあった?」
「ううん……何でもない。」
亜美はなぜかスイッチの事は龍也に言わない方が良い様な気がした。
「オレ今日は早出からの通しで帰るのも遅いからもう行くわ。」
そう言うと、五分で準備をし、仕事に出かけて行った。
亜美は引き出しからスイッチを取り出すと、頭の中であの日の事を考え、スイッチを押した。


「亜美?どしたん?ケータイ見ながらボーッとして。」
亜美は我に返ると、少し頭が混乱していた。
「んーちょっと白昼夢?見てたかも……龍也、大和から旅行の件でメール来てたけど、今年からは三人で行かへん?そろそろ家族だけで……優美とも遊びたいでしょ?」
そう言うと亜美は笑った。
「確かに、大和が居たら優美を独り占めされるしなぁ……でもいきまりどしたん?いつもやったら四人で行こって言うのに。」
龍也の問いかけに亜美は少し考える。
「私にも何でか分からないけど、そうした方がいいような気がして……あっ!あと、レストランの更衣室、気を付けた方がいいかも……なんか良くない事があるような……無いような……」
亜美は少しはぎれの悪い言い方をする。
「何かの予言か?まぁ良いけど。」
亜美がそんな話を龍也としてから半年が過ぎた頃、ふとテレビをつけてお昼のニュースを見ると、
「こちらが西容疑者の自宅です、こちらの自宅で今回押収されたDVDなど五百枚を編集していたものと見られます。」
亜美はテレビを二度見した。
テレビで報道されいる自宅は、まさに大和の家だった。
ニュースによると、大和は盗撮した動画を編集し、DVDにて販売していた容疑で捕まったらしい。
その日の夜遅くに、龍也が帰ってくると、
「あーもう疲れた、亜美ニュース見たか?大和捕まってんてな……今日も店に警察が来て、事情聴取とかしてたわ、動画の中にオレの店の更衣室も映ってたらしいわ。」
龍也がそこまで話すと、急に真剣な顔で考え出す。
「龍也どしたん?急に怖い顔して。」
「今思い出したんやけど、前に亜美がレストランの更衣室気を付けろって言ってたなぁと思って……まさか!大和とグルで……そんな訳ないよな?」
真剣な顔で龍也は亜美を見た。
「そんな訳ないやん!それにあの時白昼夢見た後何でか分からなかったけど、更衣室気をつけやなあかんって頭に浮かんできてん。」
「不思議な事もあるねんなぁ……」



END
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