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ha-tsu

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第弐話 自分でつかむ(六)

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ある日、いつものように筋トレメニューをしていると、颯太は足に違和感を覚える。
「痛っ。」
「大丈夫?あんまり無理すんなよ……どう見ても過剰なほど多いメニューだし。」
他の一年の一人が小声で颯太にそう言うと、直ぐに練習に戻る。
(でも筋トレメニュー終わらないと帰れないしなぁ……)
颯太は足の違和感を無視し筋トレメニューを終えた。
帰り道、やはり足に違和感があり見てみると、少し腫れているようにも見えた。
(まぁ湿布貼って様子みるか……)
そう思い帰路についた。
翌日も同じように筋トレメニューは続いた。

ある日颯太がいつもの様に、筋トレメニューのウサギ跳びをこなしていると、急に足に激痛が走りその場でうずくまった。
「大丈夫か?先生!颯太くんが急に倒れて、足が痛いみたいです。」
他の一年のメンバーがそう言うと、顧問の先生が近ずいてきた。
「今井大丈夫か?立てそうか?」
「あ……先生……ちょっと無理かも……」
颯太は激痛の余り途切れ途切れに話す。
「今日はもういいから、帰って病院に行きなさい。」
そう言うと顧問の先生は颯太をおんぶし、保健室へと運んだ。
その後、痛さの余り立つことも出来ず、結局保健の先生に家まで送って貰うことになった。
家に帰り母親と病院に行く事となった。
病院に着くと、レントゲンやら色々検査させられた。
「今井さん、とても言い難い事なんですが、靭帯が切れてますね、今後一切激しい運動は避けてください。」
病院の先生にそう告げられると、頭の中が真っ白になった。
「先生どうにかならないんですか?この子はこれからテニスで世界一を目指す子なんですよ!」
母親は激しく動揺しながら先生に詰め寄る。
「すみませんが今の技術では完全に治すことが出来ないんです。」
その後沈黙を保ちながら帰路に着いた。
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