22 / 32
第弐話 自分でつかむ(七)
しおりを挟む
部屋に戻った颯太は、ショックが大きかったのか、何も手につかず椅子に座ったまま一点を見つめていた。
ふと、視界に見たことも無い物が見えた。
それはただ四角い形に少し小さめの丸いスイッチがついている物だった。
(あれ?何だろこのボタン、こんなの持ってたっけ?)
心の中でそう思いながら颯太はそのスイッチを手に取る。
「あれ?何か書いてある。」
裏には説明書と書かれた紙がついていた。
(どうしても過去に戻りたい時、戻りたい時の事を考えてスイッチを押すべし。)
颯太は誰かのイタズラか何かかと思うもそのスイッチを捨てることが出来ず、そっと机の引き出しにしまった。
数日学校を休んだ後学校に行き、顧問の先生に事情を話退部届けを出した。
「これでオレ一生テニス出来なくなったなぁ……どうしようこれから。」
ボソッとそんな事を言いながら帰路につく、途中で梨美に会った。
「颯太久しぶりーどう?テニスは楽しんでる?」
そう無邪気に笑いながら話しかけてくる。
「ごめん梨美、今ちょっと色々あって一人になりたいから、また今度話すわ」
そう言うと颯太は梨美の返事も待たずに歩き始める。
そんな颯太の顔を見て何かを察したのか、梨美もその後声を掛けずに、ただ颯太の後ろ姿を眺めていた。
ふと、視界に見たことも無い物が見えた。
それはただ四角い形に少し小さめの丸いスイッチがついている物だった。
(あれ?何だろこのボタン、こんなの持ってたっけ?)
心の中でそう思いながら颯太はそのスイッチを手に取る。
「あれ?何か書いてある。」
裏には説明書と書かれた紙がついていた。
(どうしても過去に戻りたい時、戻りたい時の事を考えてスイッチを押すべし。)
颯太は誰かのイタズラか何かかと思うもそのスイッチを捨てることが出来ず、そっと机の引き出しにしまった。
数日学校を休んだ後学校に行き、顧問の先生に事情を話退部届けを出した。
「これでオレ一生テニス出来なくなったなぁ……どうしようこれから。」
ボソッとそんな事を言いながら帰路につく、途中で梨美に会った。
「颯太久しぶりーどう?テニスは楽しんでる?」
そう無邪気に笑いながら話しかけてくる。
「ごめん梨美、今ちょっと色々あって一人になりたいから、また今度話すわ」
そう言うと颯太は梨美の返事も待たずに歩き始める。
そんな颯太の顔を見て何かを察したのか、梨美もその後声を掛けずに、ただ颯太の後ろ姿を眺めていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる