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1話 異質なもの
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エルマーは、学校の廊下に設置された掲示板を見上げ、ため息をついた。
張り出されているのは、定期試験の結果である。
一番の欄には、間違いなくエルマー・ハイゼと記されていた。
「見ろよ、またエルマーの奴が一番だってさ」
「あいつ、みんなと遊びもしないで本ばかり読んでるんだぜ」
「拾われっ子のくせに、お高く止まってるよな」
級友たちからの、お世辞にも好意的とは言えない、ひそひそ声が漏れ聞こえてくる。
物心ついてから十歳になった現在まで、自分の行く先々に付きまとう居心地の悪さ――重苦しい空気の中で、エルマーは嫌な気配が近づいてくるのを感じ、身を固くした。
「また一番か、どんなずるをしたんだ?」
そう言ってエルマーの肩を小突いたのは、同じ学級の生徒、ギュンターだった。
彼は父親が町議会議員であるのが自慢で、学校の成績も上位という、注目される者の一人である。
しかし、主席の座には常にエルマーがいる為、平たく言えば彼を妬んでおり、事あるごとに嫌がらせをしてくるのだ。
ギュンターの父が有力者というのもあってか、教師たちは彼の行いに対して見て見ぬふりか、軽い喧嘩程度の扱いしかせず、エルマーにとって当てにできるものではない。
「ずるなんてしてない」
短く答えて背中を向けようとしたエルマーを、ギュンターが指差した。
「余所者のくせに生意気なんだよ。知ってるぞ、お前の母さんは余所者で、この町で行き倒れてたんだって。だから、お前も余所者だ」
「やーい拾われっ子」
「婆ちゃんが言ってたぞ、闇の色の髪に赤い目は魔物の印だって!」
ギュンターの取り巻きたちも、尻馬に乗って騒ぎ始めた。
反応すれば、相手は更に調子づく――目の奥が熱くなるのを感じながら、エルマーはその場を足早に去った。
ここゼーゲン王国では栗色から金髪といった明るい髪色の者が圧倒的多数であり、たしかにエルマーのような黒髪は目立つ。
赤い目は、ごく稀に発現する形質で、大昔は魔物の眷属であるなどという言い伝えがあったらしい。しかし、現代では全くの迷信と言われている。それでも、この町のような田舎の年寄りの中には、エルマーの赤い目を見て嫌な顔をする者がいる。
いじめっ子たちはエルマーを貶めようと、年寄りの言葉を都合よく解釈しているのだろう。
――頭では分かってるけど、やっぱり色々言われると嫌な気持ちになる……どうして、みんな俺を放っておいてくれないんだろう。
涙をこらえて歩くエルマーの目には、夕暮れ時の美しい空さえ見えていなかった。
しかし、やがてエルマーは、行く手に見慣れた小さな看板を認めた。
彼の養父であるクルトが経営する食堂の看板は、エルマーにとって数少ない「安心できる場所」の目印だった。
「ただいま」
少し軋む扉を開け、エルマーは店舗兼住居である食堂へ入った。
「おかえり。腹減っただろ? いま用意するからな」
カウンターの向こうにある厨房で、白い調理服姿の中年男――クルトが朗らかに言った。
エルマーは店の奥に通学鞄を置くと、夕食を摂る為にカウンター席へ座った。
「どうした? 浮かない顔して」
カウンター席で、腸詰をつまみに麦酒を楽しんでいた中年男が、エルマーに声をかけてきた。
彼は、近所で代書屋を営むフーゴという男で、この食堂の常連でもある。
「また、何か言われたのか?」
図星を刺されたエルマーは、一瞬沈黙したあと、口を開いた。
「試験で一番になったら、ずるしただろうって言われて……あと、赤い目は魔物の印だって」
「ああ……居るよな、そういう連中。私も、神童と呼ばれた少年時代には妬まれて色々と言われたもんだ。しかし、こういう田舎だと迷信深いことを言う者が未だにいるんだなぁ。気にするなって」
言って、眼鏡の奥の目を細めたフーゴは、エルマーの頭を撫でた。
「俺の自慢の息子を魔物呼ばわりとは失礼だな。だが、自分が何者かなんて、自分が決めていいんだぞ。……さぁ、冷めないうちに食べな」
クルトが、エルマーの前に湯気を立てる皿を差し出しながら微笑んだ。
差し出された皿のスープを一口飲んで、エルマーは心が解れていくのを感じた。手間をかけて煮込んだ野菜や肉の旨味が、身体に沁み込んでいく。
心無い者に自身の出自を暴露されるまで、エルマーはクルトを実の父と信じて疑わなかった。
彼とは血の繋がりがないと判明しても尚、エルマーにとってクルトは間違いなく「父」であり、拠り所であることに変わりはなかった。
夕食を済ませたエルマーは、いつものように食堂の手伝いを始めた。
クルトの店は小さいものの評判が良く、地元の常連客のみならず、噂を聞きつけて遠方から訪れる者も少なくない。
その為、夕食時になると、いつも賑わいを見せているのだ。
「エルマー、宿題は大丈夫なのか?」
幾つもの鍋を見ながら、クルトがエルマーに声をかけた。
「うん、あれくらい寝る前にちょちょいと終わるよ」
父の言葉に答えながら、エルマーは出来上がった料理を手際よく客たちのテーブルに運んでいく。
「エルマーの奴、すっかり慣れたな」
きびきびと動くエルマーを見ながら、フーゴが感心した様子で言った。
「女房が亡くなってから店を手伝うようになってくれて、正直かなり頼っちまってるところもあるけど……まだ子供なのに申し訳なくてな」
カウンターの向こうにいるクルトが、少し寂しげな顔を見せた。
「父さん、俺は楽しいから、気にしないでよ。それに、父さんが料理してるところを見られるから勉強になるしさ」
「君は、店を継ぐつもりかい?」
エルマーの言葉に、フーゴが目を丸くした。
「勉強が好きみたいだし、てっきり、大学まで進んで官僚にでもなるのかと思ってたよ」
「本を読んで、色々なことを知るのは好きだよ。でも、大学まで行ったら、お金もかかるでしょ」
「そうか……まぁ、私も子供の頃は魔法学院に行きたかったけど、結局は親の事務所を継いで代書屋になったクチだ」
肩を竦めてみせるフーゴに、クルトが声をかけた。
「そろそろ麦酒は終わりにしときなよ。歩けなくなるほどに飲まれちゃ、こっちも困るからね」
「ええ……じゃあ、最後に一杯と、つまみを何か見繕ってくれ」
「これが最後だぞ?」
エルマーは、クルトとフーゴのやり取りに微笑んだ。
その時、店の扉が開く音と共に新たな客が現れた。
見るからに仕立ての良い外套に型崩れひとつしていない山高帽という格好の、紳士然とした男だ。
年の頃は、クルトやフーゴと変わらぬ四十代後半というところだろう。
子供であるエルマーの目で見ても、男が明らかに近隣の者ではないことが分かった。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか」
エルマーはテーブルの空き具合を確認しつつ、男に声をかけた。
「ああ、一人だよ。……混んでいるようだね」
男も、店内を見回して言った。よく通る、落ち着いた声だ。
「あの、カウンターでよければ空いてます」
「そうか、では、カウンター席でお願いするよ」
そう言った男の青い目が、エルマーの顔を見つめた。
彼の視線の強さに、エルマーは、びくりと肩を震わせた。
――もしかして、俺の赤い目が気持ち悪いのかな……
「……失礼、君が、知っている人に似ていたのでね」
エルマーが身を固くしているのに気づいたのか、男は優しく微笑んだ。
男の表情には、誤魔化しや取り繕いといったものが一片も感じられず、それがエルマーを安心させた。
カウンター席に案内された山高帽の男は、品書きを眺めたあと、肉の煮込み料理と葡萄酒を注文した。
「あなたも、近隣の方じゃありませんね。この店の評判を聞いてきたんですか」
麦酒の効果で普段より陽気になっているフーゴが、山高帽の男に言った。
「仕事でこの町に来たのですがね。この店が賑わっている様子だったから、良い店なのかと思って入ってみたのですよ」
いきなり話しかけられても嫌がる素振りさえ見せず、山高帽の男は穏やかに答えた。
クルトが手早く仕上げた料理を、エルマーは何とはなしに緊張しながら、山高帽の男の前に運んだ。
「……旨い」
料理を一口食べた男が、小さく呟いた。
「王都の一流店で、これと似た味の料理を食べたことがあります。こちらのほうが懐かしさを感じさせられるというか、和む味ですね」
「ありがとうございます。料理人としては、お客さんに喜んでもらえるのが一番ですよ」
山高帽の男の賛辞に、クルトが照れたように答えた。
「分かる人には分かるんですねぇ。ここの主人は、若い頃に王都の店で修業していたんです。味は一級品というやつですよ」
フーゴが、まるで自分の手柄かのように言って、にこにこしている。
父の料理を褒められて誇らしくなったエルマーは、胸の中に残っていた嫌な気持ちが薄れていくのを感じた。
張り出されているのは、定期試験の結果である。
一番の欄には、間違いなくエルマー・ハイゼと記されていた。
「見ろよ、またエルマーの奴が一番だってさ」
「あいつ、みんなと遊びもしないで本ばかり読んでるんだぜ」
「拾われっ子のくせに、お高く止まってるよな」
級友たちからの、お世辞にも好意的とは言えない、ひそひそ声が漏れ聞こえてくる。
物心ついてから十歳になった現在まで、自分の行く先々に付きまとう居心地の悪さ――重苦しい空気の中で、エルマーは嫌な気配が近づいてくるのを感じ、身を固くした。
「また一番か、どんなずるをしたんだ?」
そう言ってエルマーの肩を小突いたのは、同じ学級の生徒、ギュンターだった。
彼は父親が町議会議員であるのが自慢で、学校の成績も上位という、注目される者の一人である。
しかし、主席の座には常にエルマーがいる為、平たく言えば彼を妬んでおり、事あるごとに嫌がらせをしてくるのだ。
ギュンターの父が有力者というのもあってか、教師たちは彼の行いに対して見て見ぬふりか、軽い喧嘩程度の扱いしかせず、エルマーにとって当てにできるものではない。
「ずるなんてしてない」
短く答えて背中を向けようとしたエルマーを、ギュンターが指差した。
「余所者のくせに生意気なんだよ。知ってるぞ、お前の母さんは余所者で、この町で行き倒れてたんだって。だから、お前も余所者だ」
「やーい拾われっ子」
「婆ちゃんが言ってたぞ、闇の色の髪に赤い目は魔物の印だって!」
ギュンターの取り巻きたちも、尻馬に乗って騒ぎ始めた。
反応すれば、相手は更に調子づく――目の奥が熱くなるのを感じながら、エルマーはその場を足早に去った。
ここゼーゲン王国では栗色から金髪といった明るい髪色の者が圧倒的多数であり、たしかにエルマーのような黒髪は目立つ。
赤い目は、ごく稀に発現する形質で、大昔は魔物の眷属であるなどという言い伝えがあったらしい。しかし、現代では全くの迷信と言われている。それでも、この町のような田舎の年寄りの中には、エルマーの赤い目を見て嫌な顔をする者がいる。
いじめっ子たちはエルマーを貶めようと、年寄りの言葉を都合よく解釈しているのだろう。
――頭では分かってるけど、やっぱり色々言われると嫌な気持ちになる……どうして、みんな俺を放っておいてくれないんだろう。
涙をこらえて歩くエルマーの目には、夕暮れ時の美しい空さえ見えていなかった。
しかし、やがてエルマーは、行く手に見慣れた小さな看板を認めた。
彼の養父であるクルトが経営する食堂の看板は、エルマーにとって数少ない「安心できる場所」の目印だった。
「ただいま」
少し軋む扉を開け、エルマーは店舗兼住居である食堂へ入った。
「おかえり。腹減っただろ? いま用意するからな」
カウンターの向こうにある厨房で、白い調理服姿の中年男――クルトが朗らかに言った。
エルマーは店の奥に通学鞄を置くと、夕食を摂る為にカウンター席へ座った。
「どうした? 浮かない顔して」
カウンター席で、腸詰をつまみに麦酒を楽しんでいた中年男が、エルマーに声をかけてきた。
彼は、近所で代書屋を営むフーゴという男で、この食堂の常連でもある。
「また、何か言われたのか?」
図星を刺されたエルマーは、一瞬沈黙したあと、口を開いた。
「試験で一番になったら、ずるしただろうって言われて……あと、赤い目は魔物の印だって」
「ああ……居るよな、そういう連中。私も、神童と呼ばれた少年時代には妬まれて色々と言われたもんだ。しかし、こういう田舎だと迷信深いことを言う者が未だにいるんだなぁ。気にするなって」
言って、眼鏡の奥の目を細めたフーゴは、エルマーの頭を撫でた。
「俺の自慢の息子を魔物呼ばわりとは失礼だな。だが、自分が何者かなんて、自分が決めていいんだぞ。……さぁ、冷めないうちに食べな」
クルトが、エルマーの前に湯気を立てる皿を差し出しながら微笑んだ。
差し出された皿のスープを一口飲んで、エルマーは心が解れていくのを感じた。手間をかけて煮込んだ野菜や肉の旨味が、身体に沁み込んでいく。
心無い者に自身の出自を暴露されるまで、エルマーはクルトを実の父と信じて疑わなかった。
彼とは血の繋がりがないと判明しても尚、エルマーにとってクルトは間違いなく「父」であり、拠り所であることに変わりはなかった。
夕食を済ませたエルマーは、いつものように食堂の手伝いを始めた。
クルトの店は小さいものの評判が良く、地元の常連客のみならず、噂を聞きつけて遠方から訪れる者も少なくない。
その為、夕食時になると、いつも賑わいを見せているのだ。
「エルマー、宿題は大丈夫なのか?」
幾つもの鍋を見ながら、クルトがエルマーに声をかけた。
「うん、あれくらい寝る前にちょちょいと終わるよ」
父の言葉に答えながら、エルマーは出来上がった料理を手際よく客たちのテーブルに運んでいく。
「エルマーの奴、すっかり慣れたな」
きびきびと動くエルマーを見ながら、フーゴが感心した様子で言った。
「女房が亡くなってから店を手伝うようになってくれて、正直かなり頼っちまってるところもあるけど……まだ子供なのに申し訳なくてな」
カウンターの向こうにいるクルトが、少し寂しげな顔を見せた。
「父さん、俺は楽しいから、気にしないでよ。それに、父さんが料理してるところを見られるから勉強になるしさ」
「君は、店を継ぐつもりかい?」
エルマーの言葉に、フーゴが目を丸くした。
「勉強が好きみたいだし、てっきり、大学まで進んで官僚にでもなるのかと思ってたよ」
「本を読んで、色々なことを知るのは好きだよ。でも、大学まで行ったら、お金もかかるでしょ」
「そうか……まぁ、私も子供の頃は魔法学院に行きたかったけど、結局は親の事務所を継いで代書屋になったクチだ」
肩を竦めてみせるフーゴに、クルトが声をかけた。
「そろそろ麦酒は終わりにしときなよ。歩けなくなるほどに飲まれちゃ、こっちも困るからね」
「ええ……じゃあ、最後に一杯と、つまみを何か見繕ってくれ」
「これが最後だぞ?」
エルマーは、クルトとフーゴのやり取りに微笑んだ。
その時、店の扉が開く音と共に新たな客が現れた。
見るからに仕立ての良い外套に型崩れひとつしていない山高帽という格好の、紳士然とした男だ。
年の頃は、クルトやフーゴと変わらぬ四十代後半というところだろう。
子供であるエルマーの目で見ても、男が明らかに近隣の者ではないことが分かった。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか」
エルマーはテーブルの空き具合を確認しつつ、男に声をかけた。
「ああ、一人だよ。……混んでいるようだね」
男も、店内を見回して言った。よく通る、落ち着いた声だ。
「あの、カウンターでよければ空いてます」
「そうか、では、カウンター席でお願いするよ」
そう言った男の青い目が、エルマーの顔を見つめた。
彼の視線の強さに、エルマーは、びくりと肩を震わせた。
――もしかして、俺の赤い目が気持ち悪いのかな……
「……失礼、君が、知っている人に似ていたのでね」
エルマーが身を固くしているのに気づいたのか、男は優しく微笑んだ。
男の表情には、誤魔化しや取り繕いといったものが一片も感じられず、それがエルマーを安心させた。
カウンター席に案内された山高帽の男は、品書きを眺めたあと、肉の煮込み料理と葡萄酒を注文した。
「あなたも、近隣の方じゃありませんね。この店の評判を聞いてきたんですか」
麦酒の効果で普段より陽気になっているフーゴが、山高帽の男に言った。
「仕事でこの町に来たのですがね。この店が賑わっている様子だったから、良い店なのかと思って入ってみたのですよ」
いきなり話しかけられても嫌がる素振りさえ見せず、山高帽の男は穏やかに答えた。
クルトが手早く仕上げた料理を、エルマーは何とはなしに緊張しながら、山高帽の男の前に運んだ。
「……旨い」
料理を一口食べた男が、小さく呟いた。
「王都の一流店で、これと似た味の料理を食べたことがあります。こちらのほうが懐かしさを感じさせられるというか、和む味ですね」
「ありがとうございます。料理人としては、お客さんに喜んでもらえるのが一番ですよ」
山高帽の男の賛辞に、クルトが照れたように答えた。
「分かる人には分かるんですねぇ。ここの主人は、若い頃に王都の店で修業していたんです。味は一級品というやつですよ」
フーゴが、まるで自分の手柄かのように言って、にこにこしている。
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