36 / 39
慈悲と復讐と間引き
しおりを挟む
中央広場に設置されていた高台が帝国兵たちの手で撤去され、「一騎討ち」の為の場が作られた。
万一の備えとして、使用された魔法が観戦者に被害を及ぼすことのないよう、淡く光る魔法の防御壁が、戦闘の行われる区域を囲んでいる。
その外側では、帝国民たちが歓声を上げながら、試合の開始を今か今かと待ち構えていた。
解放軍幹部の面々とロデリックたち護衛も、戦闘区域の外側に設けられた席へ案内された。
「オディウムめ、ステラ姫が即座に一騎討ちを承諾するとは思っていなかったようだな。少なからず動揺していたようだが」
「本当なら、丸一日以上くらいは策を弄する為の時間を稼ぎたかったのでしょう。それが裏目に出たというところですね」
ホルストとフィリップが話し合うのを聞いて、ロデリックは、なるほどと思った。
「凄いな、僕なら、あそこで即答なんてできないよ」
「ステラ様は、思っていた以上に豪胆な方ですね。さすがは先帝陛下の血を継いでいるだけあります」
イーヴァリとソフィアも、アンネリーゼの思わぬ選択に感心した様子だ。
「アンネリーゼ、大丈夫でしょうか。向こうが、まともに戦わず不正を働く可能性もありますよね」
ロデリックの隣に座ったシャルルが、不安そうに戦闘区域へ目をやった。
「俺は、あの子の身に危険が及ぶと判断したら、いつでも介入できるよう構えている」
ロデリックが囁きかけると、シャルルは、やや安堵した様子だった。
「ロデリック先生、もしもの時は、彼女をお願いします」
そうしているうちに、試合の準備が整った様子だ。
「では、決闘者のお二人は戦闘区域へお入りください」
司会を任された帝国官僚の一人が、拡声魔導具を手にして言った。
彼の言葉に従い、戦闘区域に入ったアンネリーゼとオディウムは、十歩ほど離れた位置で向かい合って立った。
「これより『対人戦闘魔法による一騎討ち』を始めます。精神集中の為の杖や指輪などの使用は許可されます。物理攻撃および直接相手を殺傷する効果のある魔導具の使用は禁止です。どちらかが戦闘続行不能になる、あるいは降参した時点で試合は終了です。では、構え!」
司会の言葉に、アンネリーゼとオディウムは頷くと、それぞれ手にしていた杖を相手に向け、身構えた。
二人の様子を確認した司会は、戦闘区域から少し離れ、懐から筒状の何かを取り出した。
彼が手にした筒状の器具を掲げると、大きな破裂音と共に赤い閃光が広場を照らした。
それが戦闘開始の合図だったのだろう、同時にアンネリーゼとオディウムの二人が呪文を詠唱した。
オディウムの持つ杖の先端から放たれた稲妻が、アンネリーゼの展開した防御壁によって散らされる。
息つく間もなく放たれる火球や氷塊、稲妻などの攻撃魔法がぶつかり合い、相殺される様を前に、「一騎討ち」を見守る民衆は度肝を抜かれている様子だ。
ロデリックもまた、遥かに年長であるオディウムを相手に一歩も退かぬアンネリーゼの姿を、感動と共に見守っていた。
当初は、両者の力は均衡しているように見えていた。しかし、時間が経つうち、オディウムのほうは徐々に余裕を失いつつあるようだった。
幾度目になるのか分からない、稲妻同士の激突が生み出す光の洪水と轟音による衝撃に、オディウムが足をもつれさせ地面に這いつくばる。
血の気を失った顔からは汗が滴り、なんとか身を起こしたものの立ち上がれない彼の様子から、既に疲労困憊であることが見て取れた。
「馬鹿な……こんな……小娘に……」
ロデリックの耳には、息を切らせながら呟くオディウムの声が聞こえた。
と、アンネリーゼが、つかつかとオディウムに歩み寄った。力なく蹲るオディウムに対し、彼女は、まだまだ余裕があるらしい。
「オディウム様、『魔素の器』の限界を超えているのが、ご自分でもお分かりですよね。それ以上、魔法を使ったなら……下手をすれば死にます。負けをお認めになってください」
アンネリーゼは、そう言うと司会役の男のほうを振り返った。
「オディウム様を試合続行不可能と判定します。よって、勝者はステラ姫様!」
司会が宣言すると、観戦していた民衆の間からは大きな歓声と割れんばかりの拍手が起きた。
警備にあたっていた兵士たちも、小さく手を叩いている。
その時、向き合うアンネリーゼとオディウムのもとへ、宰相ら取り巻きたちが駆け寄ってきた。
彼らが動くのを見たロデリックは、アンネリーゼのもとへ走った。シャルルやフィリップたち解放軍幹部も、慌てて彼の後を追う。
「ステラ姫様、我々は、あなた様に従う所存です」
「どうか、命ばかりは……」
「我々は脅されてオディウムに従っていただけなのです、お慈悲を……」
取り巻きたちは、アンネリーゼを前に跪き、口々に訴えた。
「き、貴様ら……何を言っている! 貴様らとて、私のお陰で甘い汁を吸っていたくせに!」
さも心外だという表情で、オディウムが小さく叫んだ。
「生憎と、我々も、あなたと心中するつもりはありませんので……」
取り巻きの一人が、ぼそりと言った。
「これが、沈む船から逃げ出すネズミというやつか」
ロデリックが呟くと、傍らに立つアンネリーゼは、くすりと笑ったが、すぐに真顔に戻って言った。
「皆様の処遇は、私の一存では決められません。多くの方々と話し合い、その上で決定したいと思います」
彼女の言葉に取り巻きたちは項垂れ、オディウムは歯軋りしている。
「こんな……こんなことが認められるものか……ここまで来るのに、私がどれほど辛酸を舐めたか……誇りを踏みにじられ、相手の靴を舐めるようなことまでして必死にやって来た……運よく貴族だの王族だのの家に生まれた者に、何が分かる……!」
「あなたが苦労されてきたことはお聞きしました。でも、それなら、なぜ同じように苦労されている方々を助けようともせず、重い税をかけ、あまつさえ他所の国にまで戦を仕掛けて多くの人を苦しめるようなことをされたのです」
アンネリーゼの言葉を聞いて、顔を上げたオディウムは、血走った目で彼女を見据えた。
「自分が苦しんできたからに決まっているだろう! 他の連中にも、同じ苦しみを与えてやらければ不公平ではないか!」
彼の言葉が、アンネリーゼにとって思いもよらないものだったのか、彼女は小さく息を呑んだ。
「アンネリーゼ、君は優しいから、こんな奴さえ救ってやりたいと思ったのかもしれないけど……こういう奴には何を言っても無駄だよ」
そう言って、シャルルがアンネリーゼの肩に手を置いた。
「――ほほう、想定とは少し違いますが、やはり、こうなりましたか」
突然、自分の中へ捻じ込まれるように入り込んできた「声」に、ロデリックは、びくりと肩を震わせた。
他の者たちも同様だったらしく、人々は戸惑った様子で周囲を見回している。
「なに? 『魔素』が集まる気配がする……!」
アンネリーゼが指差した虚空の一点に、小さな黒い「穴」が出現した。
瞬く間に広がった漆黒の空間から、黒衣をまとった人物――ネカトルが、ふわりと地面に舞い降りた。
前回の戦闘において、「竜」と化したロデリックの「息」で灼かれたフードは欠損したままである為、銀色の長い髪と美しい顔が剥き出しになっている。
人々の歓声が、不安げな騒めきに変わった。
ネカトルの姿に恐怖を感じたのか、その場から逃げ出そうとする者たちが広場の出口へ殺到する。
「ネカトル!」
オディウムが、苛立ちの混じった声で叫んだ。
「今まで姿をくらまして、何をしていたのだ! まあいい、ここにいる不届き者どもを排除しろ!」
その言葉にロデリックは身構えたが、ネカトルの答えは想定外のものだった。
「何か、勘違いされているようですね。私は、あなたに従属しているつもりなど端からありません。まぁ、遺跡で再起動してくれたことについては感謝していますが」
「何だと?!」
「あなたは用済みです」
言って、ネカトルはオディウムを鋭く指差した。
同時にオディウムの姿が眩い光と熱に包まれたかと思うと、微かに水の蒸発するような音を残して消滅した。
オディウムのいた場所の石畳は焦げたように変色している。
何が起きたのかを周囲の者たちが理解するのには、数秒の時間を要した。
あまりの衝撃で倒れそうになったアンネリーゼの身体を、ロデリックは慌てて支えた。
フィリップを始めとする解放軍幹部たちは無言で立ち尽くし、オディウムの取り巻きたちは腰を抜かして立てずにいる。
「ああ、私は無闇に皆さんを殺したりしませんから安心してください。今のは『間引き』です。あなたがた人間も、作物を育てる時にやるでしょう? 育てたいものの為に、不要な葉や実を摘み取る……あれと同じです」
ネカトルは、爽やかな微笑みを浮かべつつ言った。
万一の備えとして、使用された魔法が観戦者に被害を及ぼすことのないよう、淡く光る魔法の防御壁が、戦闘の行われる区域を囲んでいる。
その外側では、帝国民たちが歓声を上げながら、試合の開始を今か今かと待ち構えていた。
解放軍幹部の面々とロデリックたち護衛も、戦闘区域の外側に設けられた席へ案内された。
「オディウムめ、ステラ姫が即座に一騎討ちを承諾するとは思っていなかったようだな。少なからず動揺していたようだが」
「本当なら、丸一日以上くらいは策を弄する為の時間を稼ぎたかったのでしょう。それが裏目に出たというところですね」
ホルストとフィリップが話し合うのを聞いて、ロデリックは、なるほどと思った。
「凄いな、僕なら、あそこで即答なんてできないよ」
「ステラ様は、思っていた以上に豪胆な方ですね。さすがは先帝陛下の血を継いでいるだけあります」
イーヴァリとソフィアも、アンネリーゼの思わぬ選択に感心した様子だ。
「アンネリーゼ、大丈夫でしょうか。向こうが、まともに戦わず不正を働く可能性もありますよね」
ロデリックの隣に座ったシャルルが、不安そうに戦闘区域へ目をやった。
「俺は、あの子の身に危険が及ぶと判断したら、いつでも介入できるよう構えている」
ロデリックが囁きかけると、シャルルは、やや安堵した様子だった。
「ロデリック先生、もしもの時は、彼女をお願いします」
そうしているうちに、試合の準備が整った様子だ。
「では、決闘者のお二人は戦闘区域へお入りください」
司会を任された帝国官僚の一人が、拡声魔導具を手にして言った。
彼の言葉に従い、戦闘区域に入ったアンネリーゼとオディウムは、十歩ほど離れた位置で向かい合って立った。
「これより『対人戦闘魔法による一騎討ち』を始めます。精神集中の為の杖や指輪などの使用は許可されます。物理攻撃および直接相手を殺傷する効果のある魔導具の使用は禁止です。どちらかが戦闘続行不能になる、あるいは降参した時点で試合は終了です。では、構え!」
司会の言葉に、アンネリーゼとオディウムは頷くと、それぞれ手にしていた杖を相手に向け、身構えた。
二人の様子を確認した司会は、戦闘区域から少し離れ、懐から筒状の何かを取り出した。
彼が手にした筒状の器具を掲げると、大きな破裂音と共に赤い閃光が広場を照らした。
それが戦闘開始の合図だったのだろう、同時にアンネリーゼとオディウムの二人が呪文を詠唱した。
オディウムの持つ杖の先端から放たれた稲妻が、アンネリーゼの展開した防御壁によって散らされる。
息つく間もなく放たれる火球や氷塊、稲妻などの攻撃魔法がぶつかり合い、相殺される様を前に、「一騎討ち」を見守る民衆は度肝を抜かれている様子だ。
ロデリックもまた、遥かに年長であるオディウムを相手に一歩も退かぬアンネリーゼの姿を、感動と共に見守っていた。
当初は、両者の力は均衡しているように見えていた。しかし、時間が経つうち、オディウムのほうは徐々に余裕を失いつつあるようだった。
幾度目になるのか分からない、稲妻同士の激突が生み出す光の洪水と轟音による衝撃に、オディウムが足をもつれさせ地面に這いつくばる。
血の気を失った顔からは汗が滴り、なんとか身を起こしたものの立ち上がれない彼の様子から、既に疲労困憊であることが見て取れた。
「馬鹿な……こんな……小娘に……」
ロデリックの耳には、息を切らせながら呟くオディウムの声が聞こえた。
と、アンネリーゼが、つかつかとオディウムに歩み寄った。力なく蹲るオディウムに対し、彼女は、まだまだ余裕があるらしい。
「オディウム様、『魔素の器』の限界を超えているのが、ご自分でもお分かりですよね。それ以上、魔法を使ったなら……下手をすれば死にます。負けをお認めになってください」
アンネリーゼは、そう言うと司会役の男のほうを振り返った。
「オディウム様を試合続行不可能と判定します。よって、勝者はステラ姫様!」
司会が宣言すると、観戦していた民衆の間からは大きな歓声と割れんばかりの拍手が起きた。
警備にあたっていた兵士たちも、小さく手を叩いている。
その時、向き合うアンネリーゼとオディウムのもとへ、宰相ら取り巻きたちが駆け寄ってきた。
彼らが動くのを見たロデリックは、アンネリーゼのもとへ走った。シャルルやフィリップたち解放軍幹部も、慌てて彼の後を追う。
「ステラ姫様、我々は、あなた様に従う所存です」
「どうか、命ばかりは……」
「我々は脅されてオディウムに従っていただけなのです、お慈悲を……」
取り巻きたちは、アンネリーゼを前に跪き、口々に訴えた。
「き、貴様ら……何を言っている! 貴様らとて、私のお陰で甘い汁を吸っていたくせに!」
さも心外だという表情で、オディウムが小さく叫んだ。
「生憎と、我々も、あなたと心中するつもりはありませんので……」
取り巻きの一人が、ぼそりと言った。
「これが、沈む船から逃げ出すネズミというやつか」
ロデリックが呟くと、傍らに立つアンネリーゼは、くすりと笑ったが、すぐに真顔に戻って言った。
「皆様の処遇は、私の一存では決められません。多くの方々と話し合い、その上で決定したいと思います」
彼女の言葉に取り巻きたちは項垂れ、オディウムは歯軋りしている。
「こんな……こんなことが認められるものか……ここまで来るのに、私がどれほど辛酸を舐めたか……誇りを踏みにじられ、相手の靴を舐めるようなことまでして必死にやって来た……運よく貴族だの王族だのの家に生まれた者に、何が分かる……!」
「あなたが苦労されてきたことはお聞きしました。でも、それなら、なぜ同じように苦労されている方々を助けようともせず、重い税をかけ、あまつさえ他所の国にまで戦を仕掛けて多くの人を苦しめるようなことをされたのです」
アンネリーゼの言葉を聞いて、顔を上げたオディウムは、血走った目で彼女を見据えた。
「自分が苦しんできたからに決まっているだろう! 他の連中にも、同じ苦しみを与えてやらければ不公平ではないか!」
彼の言葉が、アンネリーゼにとって思いもよらないものだったのか、彼女は小さく息を呑んだ。
「アンネリーゼ、君は優しいから、こんな奴さえ救ってやりたいと思ったのかもしれないけど……こういう奴には何を言っても無駄だよ」
そう言って、シャルルがアンネリーゼの肩に手を置いた。
「――ほほう、想定とは少し違いますが、やはり、こうなりましたか」
突然、自分の中へ捻じ込まれるように入り込んできた「声」に、ロデリックは、びくりと肩を震わせた。
他の者たちも同様だったらしく、人々は戸惑った様子で周囲を見回している。
「なに? 『魔素』が集まる気配がする……!」
アンネリーゼが指差した虚空の一点に、小さな黒い「穴」が出現した。
瞬く間に広がった漆黒の空間から、黒衣をまとった人物――ネカトルが、ふわりと地面に舞い降りた。
前回の戦闘において、「竜」と化したロデリックの「息」で灼かれたフードは欠損したままである為、銀色の長い髪と美しい顔が剥き出しになっている。
人々の歓声が、不安げな騒めきに変わった。
ネカトルの姿に恐怖を感じたのか、その場から逃げ出そうとする者たちが広場の出口へ殺到する。
「ネカトル!」
オディウムが、苛立ちの混じった声で叫んだ。
「今まで姿をくらまして、何をしていたのだ! まあいい、ここにいる不届き者どもを排除しろ!」
その言葉にロデリックは身構えたが、ネカトルの答えは想定外のものだった。
「何か、勘違いされているようですね。私は、あなたに従属しているつもりなど端からありません。まぁ、遺跡で再起動してくれたことについては感謝していますが」
「何だと?!」
「あなたは用済みです」
言って、ネカトルはオディウムを鋭く指差した。
同時にオディウムの姿が眩い光と熱に包まれたかと思うと、微かに水の蒸発するような音を残して消滅した。
オディウムのいた場所の石畳は焦げたように変色している。
何が起きたのかを周囲の者たちが理解するのには、数秒の時間を要した。
あまりの衝撃で倒れそうになったアンネリーゼの身体を、ロデリックは慌てて支えた。
フィリップを始めとする解放軍幹部たちは無言で立ち尽くし、オディウムの取り巻きたちは腰を抜かして立てずにいる。
「ああ、私は無闇に皆さんを殺したりしませんから安心してください。今のは『間引き』です。あなたがた人間も、作物を育てる時にやるでしょう? 育てたいものの為に、不要な葉や実を摘み取る……あれと同じです」
ネカトルは、爽やかな微笑みを浮かべつつ言った。
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる