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成長と寂しさと
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どうにか初日の業務を終えたロデリックは、夕刻、アンネリーゼを迎えに託児所へ向かった。
ハンナと手を繋いで歩いてきたアンネリーゼが、託児所の玄関に佇むロデリックの姿を見つけるや否や、駆け寄ってきた。
「お父さん、おかえり!」
「ただいま、いい子にしていたか?」
ロデリックは、勢いよく飛びついてきた娘を優しく受け止めた。
「とっても、いい子でしたよ」
ハンナが、穏やかな微笑みを浮かべて言った。
「そうですか。ありがとうございます」
「いえいえ、親御さんも、お子さんも、快適に生活できるようにするのが私たちの役目ですから」
そう言うハンナに見送られ、ロデリックはアンネリーゼと共に託児所を後にした。
部屋へ帰る前に、ロデリックは食堂で夕食を済ませることにした。
肉や野菜の入った具沢山のスープや焼き立てのパンに舌鼓を打ちながら、ロデリックはアンネリーゼと今日あったことを話し合った。
「みんなで、鬼ごっこしたの。あと、おままごとも。それとね、『せんせい』が、ご本を読んでくれたよ」
「そうか、楽しかったか?」
「うん!」
機嫌よく話すアンネリーゼを見て、ロデリックは安堵していた。
――ずっと、俺と二人きりでいるよりは、同じくらいの歳の子供たちと遊んだほうが、この子の将来の為にも良いことなのだろう。
「コンラート」の記憶――彼が我が子に「そうあってほしい」と思っていた記憶を辿りながら、ロデリックは思った。
「ねぇ、お父さんも、『もじ』を読めるでしょ?」
アンネリーゼの唐突な言葉に、ロデリックは首を傾げた。
「ああ、読めるよ」
「あのね、私も、自分で『もじ』が読みたいの。そうしたら、一人でも、ご本が読めるでしょ」
「そうか、それじゃあ、お父さんと勉強しようか」
「いいの? やったぁ」
――読み書きを覚えるのは学校へ上がってからでいいと思っていたが……興味があるなら、止める理由もないだろう。
幼いと思っていても着実に成長していくアンネリーゼを見て、ロデリックは嬉しく思うと共に、なぜか一抹の寂しさも覚えた。
「ロデリック先生、こんばんは」
その時、テーブルの向かい側から声をかけてきた者がいた。
昼間、ロデリックと手合わせした生徒、ネリオだ。その手には、肉料理とパンを山盛りにした盆を持っている。
周りには、彼の他にも数人の生徒がいた。
「ここで、夕飯をご一緒してもいいですか」
別の生徒に言われ、ロデリックは快く承諾した。
「ああ、構わんさ」
彼の言葉を聞いたネリオたちは、次々に席へ着いた。
「その子、もしかしてロデリック先生の子供?」
「か、かわいい……」
「お人形かと思った……」
アンネリーゼの存在に気付いた生徒たちは、彼女に釘付けになった。
「娘のアンネリーゼだ。可愛いだろう」
ロデリックは、少し誇らしい気持ちで言った。
急に注目されたアンネリーゼは、不思議そうに首を傾げている。
「お兄ちゃんたち、だれ?」
「お父さんが教えている、生徒たちだよ」
「『せいと』? ふぅん」
ネリオたちがロデリックの知り合いと分かって、アンネリーゼは安心したようだ。
「先生、奥さんは?」
「もう亡くなった。だから、俺は、この子を一人で育てているという訳さ」
生徒に聞かれ、ロデリックは、さも当然の如く答えた。
「馬鹿、余計なこと聞くんじゃない」
ネリオが、質問した生徒を窘めた。
「俺は、親父がいないからさ。あれこれ聞かれて嫌な気持ちになるの、多少は分かるんだ」
そう言うネリオを見て、彼が単なる自信家の不遜な少年ではないのだと、ロデリックは理解した。
「ロデリック先生は格好いいし、アンネリーゼちゃんも可愛いけど、あまり似てないな」
別の生徒が、口を挟んだ。
「アンネリーゼちゃんは、母親似なんだろ。先生とは髪と目の色がそっくりだから、親子って分かるよ」
ネリオの言葉に、アンネリーゼが微笑んだ。
「うん、お父さんと私、髪の毛と、おめめの色が同じなの」
嬉しそうに言う娘を見たロデリックは、少し複雑な気持ちだった。
――髪と目の色が同じなのは、俺がアンネリーゼに似せた為だ。本当は赤の他人どころか「人間」ですらない俺を、アンネリーゼは本当の親と思ってくれている……
「ネリオお兄ちゃん、お野菜も食べないと、大きくなれないよ」
「そうか? ここじゃあ、好きなものを食べられるから、つい肉ばかり取っちゃうんだよなぁ」
考え込んでいるロデリックをよそに、アンネリーゼと生徒たちは打ち解けたようだった。
「ネリオは、もう十分でっかいじゃないか」
「それもそうだな」
誰かが混ぜ返すと、生徒たちの間から笑いが起きた。
――アンネリーゼがいなければ、俺は、こんな世界で生きることもなかったに違いない。やはり、この子は、俺に幸せをもたらしてくれているのだ。それに比べれば、俺が与えたものなど微々たるものだろう。
無意識に微笑んでいるロデリックを、アンネリーゼも、にこにこしながら見上げた。
賑やかな夕食を済ませたロデリックとアンネリーゼは、学院内の売店で、真っ新な帳面と筆記用具を買ってから帰宅した。
この日から、夕食後のひと時を、ロデリックはアンネリーゼとの勉強の時間として過ごした。
アンネリーゼは、ロデリックに文字の読み書きを教わると瞬く間に覚えて、自力で絵本を読み解けるようになった。
間もなく、彼女は文字の少ない絵本が物足りなくなったらしく、もっと文字の多い本を読みたがった。
新品の本は高価な為、ロデリックは学院の図書室へ通い、アンネリーゼの喜びそうな本を選んでは彼女に持ち帰った。それは、彼の新たな楽しみでもあった。
文字の読み書きを覚え、容易に知識を得ることができるようになったアンネリーゼは、飛躍的な成長を見せた。
話すことが次第に大人びたものになっていく娘を見て、ロデリックは頼もしく思う気持ちと共に、まだ幼いままでいて欲しいという気持ちが綯交ぜになるのだった。
やがて、ロデリックたちがティエト学院へ来てから、二年ほどが経過した。
初めての生徒だったネリオたちは卒業し、それぞれの進路を進んだ。
講師補助だったロデリックも、資格試験を受けて昇格し、正式な講師として生徒たちを指導している。
そして、七歳を迎えるという年になり、アンネリーゼはティエト学院の幼年科へ入学することができた。
学院の理事長でもあり、現在ではロデリックの友人でもあるエルッキの厚意で、学費の一部を負担してもらえる為、生活に支障が出ることはない。
ティエト学院は、幼年科で学問の基礎を六年間学んでから、本人の希望によって魔法科や武術科その他の科に分かれて進学するという制度になっている。
また、社会生活や礼儀を学ぶといった目的で、生徒たちは寄宿舎で生活する規則がある。
翌日にアンネリーゼが寄宿舎へ移るという晩、ロデリックは彼女の持ち物を準備してやりながら、落ち着かない気持ちを覚えていた。
「アンネリーゼ、寄宿舎に行ったら、寝台に一人で寝るんだぞ。大丈夫か?」
「うん。寄宿舎の部屋では、同じ学年の子や、大きいお姉さんも一緒なんだって。だから、きっと寂しくないよ」
「そうか、お前のほうが、俺などよりも余程しっかりしているな。お父さんは、明日から一人で夜を過ごすと思ったら、寂しくなってしまったよ」
「お父さんも、同じ学院の中にいるんでしょ? 遠くから来る子たちは、長いお休みにならないと、お家に帰れないんだって。それに比べたら、平気だよ」
どこか得意そうに言うアンネリーゼを見て、ロデリックは、くすりと笑った。
「なぁに? どうしたの?」
「いや、ついこの間まで赤ん坊だったのに、しっかりしてきたと思ってな」
ロデリックが言うと、アンネリーゼは少し心細そうな顔をした。
「あのね、ほんとは、少し寂しいよ。でも、もう大きくなったから……」
「そんなの、我慢しなくていいんだぞ」
俯いているアンネリーゼを、ロデリックは抱きしめた。
「お父さんは、いつも学院のどこかにいるからな。会いたいと思ったら、いつでも俺のところに来るんだぞ。大きくなったって、お前はお父さんの子供なんだから」
ロデリックが言うと、アンネリーゼは安心した様子で頷いた。
――やっと、アンネリーゼも行きたいと言っていた学校へ入学することができた。だが……
感慨に耽っていたロデリックだったが、気がかりなことが一つあった。
――この二年ほどの間に、フォルトゥナ帝国は、ラウハ王国を含む周辺の幾つかの国々に侵攻し、領土を拡大しているという。この自治都市コティは国として見れば小規模とはいえ、商人たちの財力と、魔法技術による堅固な守りがあって、手を出してくる国は現在のところないというが……願わくば、このまま平和な生活を送っていきたいものだ。
ロデリックは僅かな不安を押し隠し、赤ん坊の頃に比べれば大きく成長した娘を抱きしめていた。
ハンナと手を繋いで歩いてきたアンネリーゼが、託児所の玄関に佇むロデリックの姿を見つけるや否や、駆け寄ってきた。
「お父さん、おかえり!」
「ただいま、いい子にしていたか?」
ロデリックは、勢いよく飛びついてきた娘を優しく受け止めた。
「とっても、いい子でしたよ」
ハンナが、穏やかな微笑みを浮かべて言った。
「そうですか。ありがとうございます」
「いえいえ、親御さんも、お子さんも、快適に生活できるようにするのが私たちの役目ですから」
そう言うハンナに見送られ、ロデリックはアンネリーゼと共に託児所を後にした。
部屋へ帰る前に、ロデリックは食堂で夕食を済ませることにした。
肉や野菜の入った具沢山のスープや焼き立てのパンに舌鼓を打ちながら、ロデリックはアンネリーゼと今日あったことを話し合った。
「みんなで、鬼ごっこしたの。あと、おままごとも。それとね、『せんせい』が、ご本を読んでくれたよ」
「そうか、楽しかったか?」
「うん!」
機嫌よく話すアンネリーゼを見て、ロデリックは安堵していた。
――ずっと、俺と二人きりでいるよりは、同じくらいの歳の子供たちと遊んだほうが、この子の将来の為にも良いことなのだろう。
「コンラート」の記憶――彼が我が子に「そうあってほしい」と思っていた記憶を辿りながら、ロデリックは思った。
「ねぇ、お父さんも、『もじ』を読めるでしょ?」
アンネリーゼの唐突な言葉に、ロデリックは首を傾げた。
「ああ、読めるよ」
「あのね、私も、自分で『もじ』が読みたいの。そうしたら、一人でも、ご本が読めるでしょ」
「そうか、それじゃあ、お父さんと勉強しようか」
「いいの? やったぁ」
――読み書きを覚えるのは学校へ上がってからでいいと思っていたが……興味があるなら、止める理由もないだろう。
幼いと思っていても着実に成長していくアンネリーゼを見て、ロデリックは嬉しく思うと共に、なぜか一抹の寂しさも覚えた。
「ロデリック先生、こんばんは」
その時、テーブルの向かい側から声をかけてきた者がいた。
昼間、ロデリックと手合わせした生徒、ネリオだ。その手には、肉料理とパンを山盛りにした盆を持っている。
周りには、彼の他にも数人の生徒がいた。
「ここで、夕飯をご一緒してもいいですか」
別の生徒に言われ、ロデリックは快く承諾した。
「ああ、構わんさ」
彼の言葉を聞いたネリオたちは、次々に席へ着いた。
「その子、もしかしてロデリック先生の子供?」
「か、かわいい……」
「お人形かと思った……」
アンネリーゼの存在に気付いた生徒たちは、彼女に釘付けになった。
「娘のアンネリーゼだ。可愛いだろう」
ロデリックは、少し誇らしい気持ちで言った。
急に注目されたアンネリーゼは、不思議そうに首を傾げている。
「お兄ちゃんたち、だれ?」
「お父さんが教えている、生徒たちだよ」
「『せいと』? ふぅん」
ネリオたちがロデリックの知り合いと分かって、アンネリーゼは安心したようだ。
「先生、奥さんは?」
「もう亡くなった。だから、俺は、この子を一人で育てているという訳さ」
生徒に聞かれ、ロデリックは、さも当然の如く答えた。
「馬鹿、余計なこと聞くんじゃない」
ネリオが、質問した生徒を窘めた。
「俺は、親父がいないからさ。あれこれ聞かれて嫌な気持ちになるの、多少は分かるんだ」
そう言うネリオを見て、彼が単なる自信家の不遜な少年ではないのだと、ロデリックは理解した。
「ロデリック先生は格好いいし、アンネリーゼちゃんも可愛いけど、あまり似てないな」
別の生徒が、口を挟んだ。
「アンネリーゼちゃんは、母親似なんだろ。先生とは髪と目の色がそっくりだから、親子って分かるよ」
ネリオの言葉に、アンネリーゼが微笑んだ。
「うん、お父さんと私、髪の毛と、おめめの色が同じなの」
嬉しそうに言う娘を見たロデリックは、少し複雑な気持ちだった。
――髪と目の色が同じなのは、俺がアンネリーゼに似せた為だ。本当は赤の他人どころか「人間」ですらない俺を、アンネリーゼは本当の親と思ってくれている……
「ネリオお兄ちゃん、お野菜も食べないと、大きくなれないよ」
「そうか? ここじゃあ、好きなものを食べられるから、つい肉ばかり取っちゃうんだよなぁ」
考え込んでいるロデリックをよそに、アンネリーゼと生徒たちは打ち解けたようだった。
「ネリオは、もう十分でっかいじゃないか」
「それもそうだな」
誰かが混ぜ返すと、生徒たちの間から笑いが起きた。
――アンネリーゼがいなければ、俺は、こんな世界で生きることもなかったに違いない。やはり、この子は、俺に幸せをもたらしてくれているのだ。それに比べれば、俺が与えたものなど微々たるものだろう。
無意識に微笑んでいるロデリックを、アンネリーゼも、にこにこしながら見上げた。
賑やかな夕食を済ませたロデリックとアンネリーゼは、学院内の売店で、真っ新な帳面と筆記用具を買ってから帰宅した。
この日から、夕食後のひと時を、ロデリックはアンネリーゼとの勉強の時間として過ごした。
アンネリーゼは、ロデリックに文字の読み書きを教わると瞬く間に覚えて、自力で絵本を読み解けるようになった。
間もなく、彼女は文字の少ない絵本が物足りなくなったらしく、もっと文字の多い本を読みたがった。
新品の本は高価な為、ロデリックは学院の図書室へ通い、アンネリーゼの喜びそうな本を選んでは彼女に持ち帰った。それは、彼の新たな楽しみでもあった。
文字の読み書きを覚え、容易に知識を得ることができるようになったアンネリーゼは、飛躍的な成長を見せた。
話すことが次第に大人びたものになっていく娘を見て、ロデリックは頼もしく思う気持ちと共に、まだ幼いままでいて欲しいという気持ちが綯交ぜになるのだった。
やがて、ロデリックたちがティエト学院へ来てから、二年ほどが経過した。
初めての生徒だったネリオたちは卒業し、それぞれの進路を進んだ。
講師補助だったロデリックも、資格試験を受けて昇格し、正式な講師として生徒たちを指導している。
そして、七歳を迎えるという年になり、アンネリーゼはティエト学院の幼年科へ入学することができた。
学院の理事長でもあり、現在ではロデリックの友人でもあるエルッキの厚意で、学費の一部を負担してもらえる為、生活に支障が出ることはない。
ティエト学院は、幼年科で学問の基礎を六年間学んでから、本人の希望によって魔法科や武術科その他の科に分かれて進学するという制度になっている。
また、社会生活や礼儀を学ぶといった目的で、生徒たちは寄宿舎で生活する規則がある。
翌日にアンネリーゼが寄宿舎へ移るという晩、ロデリックは彼女の持ち物を準備してやりながら、落ち着かない気持ちを覚えていた。
「アンネリーゼ、寄宿舎に行ったら、寝台に一人で寝るんだぞ。大丈夫か?」
「うん。寄宿舎の部屋では、同じ学年の子や、大きいお姉さんも一緒なんだって。だから、きっと寂しくないよ」
「そうか、お前のほうが、俺などよりも余程しっかりしているな。お父さんは、明日から一人で夜を過ごすと思ったら、寂しくなってしまったよ」
「お父さんも、同じ学院の中にいるんでしょ? 遠くから来る子たちは、長いお休みにならないと、お家に帰れないんだって。それに比べたら、平気だよ」
どこか得意そうに言うアンネリーゼを見て、ロデリックは、くすりと笑った。
「なぁに? どうしたの?」
「いや、ついこの間まで赤ん坊だったのに、しっかりしてきたと思ってな」
ロデリックが言うと、アンネリーゼは少し心細そうな顔をした。
「あのね、ほんとは、少し寂しいよ。でも、もう大きくなったから……」
「そんなの、我慢しなくていいんだぞ」
俯いているアンネリーゼを、ロデリックは抱きしめた。
「お父さんは、いつも学院のどこかにいるからな。会いたいと思ったら、いつでも俺のところに来るんだぞ。大きくなったって、お前はお父さんの子供なんだから」
ロデリックが言うと、アンネリーゼは安心した様子で頷いた。
――やっと、アンネリーゼも行きたいと言っていた学校へ入学することができた。だが……
感慨に耽っていたロデリックだったが、気がかりなことが一つあった。
――この二年ほどの間に、フォルトゥナ帝国は、ラウハ王国を含む周辺の幾つかの国々に侵攻し、領土を拡大しているという。この自治都市コティは国として見れば小規模とはいえ、商人たちの財力と、魔法技術による堅固な守りがあって、手を出してくる国は現在のところないというが……願わくば、このまま平和な生活を送っていきたいものだ。
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