1 / 46
第32話:ハルク式荷馬車《改》
しおりを挟む
ハメルーンの街の城壁は、陥落寸前だった。
ボクは“ハルク式荷馬車《改》”を操縦しながら、ミカエル軍の本陣へ突撃していく。
ミカエル軍の大軍が、目の前に迫ってくる。
「それじゃ、速度をギア2に落とすよ!」
運転席の御者台にいたボクは、すかさず左手のシフトを操作。
高速移動のギア5から、戦闘速度のギア2へとシフトチェンジする。
「よし、サラ。上げるよ!」
「はい、お願いします」
ボクは手元のスイッチを押す。
中型ミスリル・モーターと歯車の連動によって、サラの乗った台座が上に上がっていく。
荷馬車の屋根の上に飛び出て、動きは止まる。
周囲をミスリル・ガラスに覆われた、円柱の砲座だ。
「サラ、説明したとおり、目標に向けて真ん中の十字マークをセット。手元の引き金を引くだけだから。とりあえず練習がてら、一発目、盛大に頼むよ!」
「では、いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン!
サラが引き金を引いた直後、台座の小型ミスリル・モーターが高速回転。
ドーーン!
詰め込んでいたポーション弾は、高速で発射される。
ヒューーーン、パーーン!
ミカエル軍の本陣の空中で、ポーション弾は爆散。
周囲にポーションの成分が、飛散していく。
バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ!
直後、周囲のミカエル兵が、バタバタと倒れていく。
ポーションの効果を受けて、深い睡眠状態に陥ったのだ。
「ナイス射撃、サラ! よし、少し迂回するから、第二射の準備を。ドルトンさん、ポーション弾の補充をお願いします!」
「ああ、任せておけ。それにしても凄まじい威力だな、ハルクの作ったこの戦車は!」
ドワーフ職人のドルトンが口にするように、今回はハルク式荷馬車《改》を“戦車”に改造していた。
パッと見の外見は前と同じ、“馬がいない幌付きの荷馬車”
でもここ数日の突貫作業で、色々と機能を追加していた。
一番の改造点は、サラが座っている砲座部分を設置したこと。
戦闘モードに移行することで、砲座が屋根の上にリフトアップ。
細い砲身をもった戦車となるのだ。
砲身から発射されるのはポーション弾。
中にはサラ特製の非殺傷系のポーションが込められている。
砲手が引き金を引くことによって、砲座部分の小型ミスリル・モーターによって高速発射。
対象にポーションの効果を与えることが可能なのだ。
先ほどのサラが発射したのは、【睡眠】の効果があるポーション。
吸い込んだ者を、眠らせてしまう攻撃だ。
「いやー、それにしてもサラの睡眠ポーションの効果は凄いね! 今での二十人は戦闘不能にしたんじゃない?」
「い、いえ、私の睡眠ポーションでは、せいぜい一人しか眠らせることは出来ません。しかも、あんな昏睡状態に出来たのは、全てハルク君の抽出器改造のお蔭です」
「えっ? どういう意味だろう」
「おい、ハルク。次の弾の準備は終わったぞ!」
「了解です。いま、車体を安定させます!」
ちなみにポーション弾の補充は手動。
荷台部分に乗っているドルトンさんが、手作業でポーションを用意していく。
本当は補充も半自動に出来そうだったけど、今回は時間がないので手動にしてある。
・今回の搭乗員は、車輌を指揮する車長と操縦手がボク。(先頭の御者台)
・主砲を照準し射撃を行う砲手がサラ。(屋根の上の砲座)
・砲弾の装填を行う装填手がドルトンさん。(荷台)
この三名で分担して行っている。
車体が走行中も、中はあまり揺れないように改造もしていた。
だからサラとドルトンさんも、作業に集中できるのだ。
「む? おい、ハルク。横から軽騎兵が突撃してくるぞ!」
荷台のドルトンさんが、敵の接近に気がつく。
“ハルク式荷馬車《改》”は各所にミスリル・ガラスを取り付けて、視認性も向上させていた。
全員の周囲の死角を、無くしていたのだ。
「よし、それじゃ、サラ。次は左、頼むよ!」
「はい、いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン!
サラが引き金を引いた直後、小型ミスリル・モーターによって、ポーション弾が高速で発射される。
ヒューーーン、パーーン!
ミカエル軽騎兵の目の前で、ポーション弾は爆散。
周囲にポーションの成分が飛散していく。
「うわぁ⁉ なんだ、これは⁉」
「目が焼けるようだ!」
「喉も! 息が⁉」
「おえぇえええ!」
直後、ミカエル騎兵がバタバタと倒れていく。
ポーションの効果を受けて、戦闘不能状態に陥ったのだ。
「む? なんだ、あれは? 何のポーションじゃ、ハルク?」
「あれは“催涙ポーション弾”です」
“催涙ポーション”はボクが材料を渡して、更にサラに作ってもらったオリジナル品。
人の粘膜に作用して強い刺激を生じ、咳やくしゃみ、涙、嘔吐などの症状を発症。
相手の行動を阻害するポーションで、半日は戦闘不能になる効果がある。
材料は鉱山時代にいた、厄介な害虫を退治して得たモノ。成分をボクが収納で保管。
今回はそれをサラにポーションとして調合してもらったのだ。
「な……“催涙ポーション弾”じゃと⁉ まったく、とんでもない物を考えるもんじゃのう、オヌシは」
「はっはっは……今回は非殺傷が目的なので、色々と頭を使いました」
ボクはミスリル軍を皆殺しにきたのではない。
あくまで無益な戦を回避してもらうために、相手を戦闘不能にしたいのだ。
「ハルク君、前後を挟まれます。あと、弓矢部隊がきます!」
見晴らしの良い、砲座部分のサラから報告がはいる。
どうやらミカエル軍の本陣に、深く入りすぎたらしい。
周囲は敵だらけの状況なのだ。
「大丈夫、サラ。そのまま攻撃を続行して。ドルトンさんは随時、弾の補充をお願いします!」
だが今は退く訳にいかない。
“ハルク式荷馬車《改》”の機動力をもってすれば、離脱は容易。
でも、そうしたらハメルーンの街に、また敵が押し寄せてしまう。
ボクたちは囮となり、一人でも多くのミカエル兵を引きつけ、戦闘不能する必要があるのだ。
「いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン!
サラとドルトンさんの連携で、ポーション弾を連続発射していく。
砲座部分はサラの両足のペダルで、左右にモーター転回することが可能。
連続発射によって周囲のミカエル兵は、次々と戦闘不能に陥っていく。
――――そんな時だった。
シュン、シュン! シュン、シュン! シュン、シュン! シュン、シュン!
周囲のミカエル兵から、無数の矢と“投げ槍”が放たれる。
放物線を描いで、ボクたちに襲いかかる。
「ハルク君⁉」
「大丈夫だ、サラ!」
だが矢はボクたちには届かなかった。
カン、カン、カン、カン、カン、カン!
荷馬車の幌とミスリル・ガラスによって、攻撃は弾かれていったのだ。
「ふん。今の攻撃で無傷か。防御力も反則級じゃのう、オヌシの作った荷馬車は」
「搭乗員の安全第一ですからね。たぶん、矢や投げ槍程度なら大丈夫なはずです」
“ハルク式荷馬車《改》”は総ミスリル製の荷馬車。
幌を含めて周囲の防御力は高い。
ボクの座る御者台とサラの砲座の周囲は、ミスリル・ガラスで被われている。
そのため“多少の攻撃”には耐えられる計算なのだ。
「よし、このまま敵の本陣を突っ切っていくよ。攻撃の方は頼みます、サラ、ドルトンさん!」
今回の相手はあまりにも多勢。
それに対してボクたちは、一台の荷馬車でしかない。
だから主な目的は突撃突破による、相手への“かく乱”攻撃。
突撃と離脱を何度も繰り返すことで、相手の戦力を削っていくのだ。
「いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン! キュイーーン、ドーーン! キュイーーン、ドーーン!
サラとドルトンさんの連携で、ポーション弾を連続発射。
周囲のミカエル兵を、次々と戦闘不能にしていく。
相手の攻撃は、今のところ完璧に防御している。
このまま順調にいけば、何とかなるかもしれない。
――――だが、その時だった。
「ハルク君。ハメルーンの街の方から、何か接近してきます!」
「ん? あれは……」
こっちに突撃してくるのは、完全武装の騎士団。
虹色に輝く甲冑と武器を装備した、荒くれ者の集団だった。
「あれはミスリル武具の騎士団……ボクの製造した……」
こうして危険なミスリル武具の騎士団と、“ハルク式荷馬車《改》”との戦いが幕を開けるのであった。
ボクは“ハルク式荷馬車《改》”を操縦しながら、ミカエル軍の本陣へ突撃していく。
ミカエル軍の大軍が、目の前に迫ってくる。
「それじゃ、速度をギア2に落とすよ!」
運転席の御者台にいたボクは、すかさず左手のシフトを操作。
高速移動のギア5から、戦闘速度のギア2へとシフトチェンジする。
「よし、サラ。上げるよ!」
「はい、お願いします」
ボクは手元のスイッチを押す。
中型ミスリル・モーターと歯車の連動によって、サラの乗った台座が上に上がっていく。
荷馬車の屋根の上に飛び出て、動きは止まる。
周囲をミスリル・ガラスに覆われた、円柱の砲座だ。
「サラ、説明したとおり、目標に向けて真ん中の十字マークをセット。手元の引き金を引くだけだから。とりあえず練習がてら、一発目、盛大に頼むよ!」
「では、いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン!
サラが引き金を引いた直後、台座の小型ミスリル・モーターが高速回転。
ドーーン!
詰め込んでいたポーション弾は、高速で発射される。
ヒューーーン、パーーン!
ミカエル軍の本陣の空中で、ポーション弾は爆散。
周囲にポーションの成分が、飛散していく。
バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ!
直後、周囲のミカエル兵が、バタバタと倒れていく。
ポーションの効果を受けて、深い睡眠状態に陥ったのだ。
「ナイス射撃、サラ! よし、少し迂回するから、第二射の準備を。ドルトンさん、ポーション弾の補充をお願いします!」
「ああ、任せておけ。それにしても凄まじい威力だな、ハルクの作ったこの戦車は!」
ドワーフ職人のドルトンが口にするように、今回はハルク式荷馬車《改》を“戦車”に改造していた。
パッと見の外見は前と同じ、“馬がいない幌付きの荷馬車”
でもここ数日の突貫作業で、色々と機能を追加していた。
一番の改造点は、サラが座っている砲座部分を設置したこと。
戦闘モードに移行することで、砲座が屋根の上にリフトアップ。
細い砲身をもった戦車となるのだ。
砲身から発射されるのはポーション弾。
中にはサラ特製の非殺傷系のポーションが込められている。
砲手が引き金を引くことによって、砲座部分の小型ミスリル・モーターによって高速発射。
対象にポーションの効果を与えることが可能なのだ。
先ほどのサラが発射したのは、【睡眠】の効果があるポーション。
吸い込んだ者を、眠らせてしまう攻撃だ。
「いやー、それにしてもサラの睡眠ポーションの効果は凄いね! 今での二十人は戦闘不能にしたんじゃない?」
「い、いえ、私の睡眠ポーションでは、せいぜい一人しか眠らせることは出来ません。しかも、あんな昏睡状態に出来たのは、全てハルク君の抽出器改造のお蔭です」
「えっ? どういう意味だろう」
「おい、ハルク。次の弾の準備は終わったぞ!」
「了解です。いま、車体を安定させます!」
ちなみにポーション弾の補充は手動。
荷台部分に乗っているドルトンさんが、手作業でポーションを用意していく。
本当は補充も半自動に出来そうだったけど、今回は時間がないので手動にしてある。
・今回の搭乗員は、車輌を指揮する車長と操縦手がボク。(先頭の御者台)
・主砲を照準し射撃を行う砲手がサラ。(屋根の上の砲座)
・砲弾の装填を行う装填手がドルトンさん。(荷台)
この三名で分担して行っている。
車体が走行中も、中はあまり揺れないように改造もしていた。
だからサラとドルトンさんも、作業に集中できるのだ。
「む? おい、ハルク。横から軽騎兵が突撃してくるぞ!」
荷台のドルトンさんが、敵の接近に気がつく。
“ハルク式荷馬車《改》”は各所にミスリル・ガラスを取り付けて、視認性も向上させていた。
全員の周囲の死角を、無くしていたのだ。
「よし、それじゃ、サラ。次は左、頼むよ!」
「はい、いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン!
サラが引き金を引いた直後、小型ミスリル・モーターによって、ポーション弾が高速で発射される。
ヒューーーン、パーーン!
ミカエル軽騎兵の目の前で、ポーション弾は爆散。
周囲にポーションの成分が飛散していく。
「うわぁ⁉ なんだ、これは⁉」
「目が焼けるようだ!」
「喉も! 息が⁉」
「おえぇえええ!」
直後、ミカエル騎兵がバタバタと倒れていく。
ポーションの効果を受けて、戦闘不能状態に陥ったのだ。
「む? なんだ、あれは? 何のポーションじゃ、ハルク?」
「あれは“催涙ポーション弾”です」
“催涙ポーション”はボクが材料を渡して、更にサラに作ってもらったオリジナル品。
人の粘膜に作用して強い刺激を生じ、咳やくしゃみ、涙、嘔吐などの症状を発症。
相手の行動を阻害するポーションで、半日は戦闘不能になる効果がある。
材料は鉱山時代にいた、厄介な害虫を退治して得たモノ。成分をボクが収納で保管。
今回はそれをサラにポーションとして調合してもらったのだ。
「な……“催涙ポーション弾”じゃと⁉ まったく、とんでもない物を考えるもんじゃのう、オヌシは」
「はっはっは……今回は非殺傷が目的なので、色々と頭を使いました」
ボクはミスリル軍を皆殺しにきたのではない。
あくまで無益な戦を回避してもらうために、相手を戦闘不能にしたいのだ。
「ハルク君、前後を挟まれます。あと、弓矢部隊がきます!」
見晴らしの良い、砲座部分のサラから報告がはいる。
どうやらミカエル軍の本陣に、深く入りすぎたらしい。
周囲は敵だらけの状況なのだ。
「大丈夫、サラ。そのまま攻撃を続行して。ドルトンさんは随時、弾の補充をお願いします!」
だが今は退く訳にいかない。
“ハルク式荷馬車《改》”の機動力をもってすれば、離脱は容易。
でも、そうしたらハメルーンの街に、また敵が押し寄せてしまう。
ボクたちは囮となり、一人でも多くのミカエル兵を引きつけ、戦闘不能する必要があるのだ。
「いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン!
サラとドルトンさんの連携で、ポーション弾を連続発射していく。
砲座部分はサラの両足のペダルで、左右にモーター転回することが可能。
連続発射によって周囲のミカエル兵は、次々と戦闘不能に陥っていく。
――――そんな時だった。
シュン、シュン! シュン、シュン! シュン、シュン! シュン、シュン!
周囲のミカエル兵から、無数の矢と“投げ槍”が放たれる。
放物線を描いで、ボクたちに襲いかかる。
「ハルク君⁉」
「大丈夫だ、サラ!」
だが矢はボクたちには届かなかった。
カン、カン、カン、カン、カン、カン!
荷馬車の幌とミスリル・ガラスによって、攻撃は弾かれていったのだ。
「ふん。今の攻撃で無傷か。防御力も反則級じゃのう、オヌシの作った荷馬車は」
「搭乗員の安全第一ですからね。たぶん、矢や投げ槍程度なら大丈夫なはずです」
“ハルク式荷馬車《改》”は総ミスリル製の荷馬車。
幌を含めて周囲の防御力は高い。
ボクの座る御者台とサラの砲座の周囲は、ミスリル・ガラスで被われている。
そのため“多少の攻撃”には耐えられる計算なのだ。
「よし、このまま敵の本陣を突っ切っていくよ。攻撃の方は頼みます、サラ、ドルトンさん!」
今回の相手はあまりにも多勢。
それに対してボクたちは、一台の荷馬車でしかない。
だから主な目的は突撃突破による、相手への“かく乱”攻撃。
突撃と離脱を何度も繰り返すことで、相手の戦力を削っていくのだ。
「いきます。ポーション弾、発射!」
キュイーーン、ドーーン! キュイーーン、ドーーン! キュイーーン、ドーーン!
サラとドルトンさんの連携で、ポーション弾を連続発射。
周囲のミカエル兵を、次々と戦闘不能にしていく。
相手の攻撃は、今のところ完璧に防御している。
このまま順調にいけば、何とかなるかもしれない。
――――だが、その時だった。
「ハルク君。ハメルーンの街の方から、何か接近してきます!」
「ん? あれは……」
こっちに突撃してくるのは、完全武装の騎士団。
虹色に輝く甲冑と武器を装備した、荒くれ者の集団だった。
「あれはミスリル武具の騎士団……ボクの製造した……」
こうして危険なミスリル武具の騎士団と、“ハルク式荷馬車《改》”との戦いが幕を開けるのであった。
11
あなたにおすすめの小説
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在4巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる