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第1章 零星
再会と希望の光
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「(この扉は…)」
現れた扉を見たリラは、その造りに見覚えがあった。
湖に現れた扉と全く同じものだったからだ。
前と同じように、中央には星を象った紋様が描かれている。
もしかしたら帰れるかもしれない、とリラは真っ先に思った。無意識のうちに体が動いていた。
「リラ様いけません!危険です!」
リラが狙われているかもしれないと聞いていたミーシャは必死に止めるが、リラは止まらなかった。
そしてゆっくりと扉が開き始める。
扉の内側から溢れる光に、リラとミーシャは反射的に腕を翳し思わず目を閉じた。
バタン、という扉が閉まるような音が聞こえると同時に、光が消えたのを感じた2人は目を開く。
「あ、」
先に声を発したのはリラだった。
「久しぶりだね、リラ。元気そうでよかった。あ、やっぱり侍女はミーシャ様なんだ、よかったよかった」
扉から現れたのは、以前リラを助けてくれた、あの銀髪の青年だった。
そして何故か青年はミーシャのことも知っているようで、その姿を見たら安心したように微笑んでいる。
当のミーシャは何が何だか分からない状態だった。
「リラ様、お知り合いですか?」
「前に襲われた時、助けてくれた人なの」
「この方が…(でも、これでは本当に王族だわ。)」
ミーシャはある程度リラの事情を知っていた。
王族は今2人しかいない。
だが青年の容姿を見れば、彼が王族だというのは否定出来ない。
それに加え、ミーシャは別のことで驚いていた。
「(サリウス陛下に、瓜二つ…。)」
リラは再会の感動と、サリウスの顔をはっきりと覚えてないというのもあるが気付いていないようだが、ミーシャからしてみれば青年の顔はサリウスと瓜二つなのだ。
「また助けに来てくれたの?」
「うん、そうだよ。前にも言ったでしょ?貴女は僕の大切な人だからね、当然だよ。それに、星の民に滅亡されると困るし」
「あなた、まさか星の民の人なの?」
「うん。まぁ、ここより未来の世界のだけどね。」
「え?」
当然のように笑う青年に、リラとミーシャは首を傾げた。
「ミーシャ様、僕に色々聞きたいことはあるだろうけど、少し待ってて下さい。」
青年はミーシャに向けてそういうと、目の前にいたリラの両目を手で覆った。
すると小さな青い光がリラに吸い込まれ、リラは体の力が抜けたように崩れ込んだ。
「ベッドを借りていいですか?」
「えっ、あ…はい」
「ありがとう、ミーシャ様」
どうやら青年はリラに睡眠の魔法を掛けたようだ。
眠ったリラをベッドへ横たえると、安らかに眠る彼女の寝顔を見ながら微笑んだ。
「リラはいい子だよね、ミーシャ様。」
「…貴方は、一体何者ですか?」
「僕は星の民の王族だよ?貴女と同じ、ね。未来のだけれど。それに貴女なら、時空間魔法の見分けがつくでしょう?」
「私の正体をご存知なのね。未来の王族…まさか、“兄上”の子供だとでも?」
「それは内緒だよ。」
その言葉は、ほぼ肯定してるも同等の発言だった。
「さて、僕は陛下のところに行かなきゃ。治癒魔法を掛けなきゃならないんだ。」
「治癒、魔法!?そんなまさか…治癒魔法は失われた魔法ですよ!?」
「使えるんだ、僕はね。“母”が治癒魔法を使えるから。」
「そんな人はいません。」
「それまだ貴女が知らないだけだよ。とにかく、今は闇の民からリラを守ることだけを考えて下さい、ミーシャ様。リラが失われたら、星の民に未来はないんだ。」
青年は真剣な顔を見せた。
それは星の民の未来を案じる、王の顔だった。
ここは頼みましたよ、と言って青年は姿を消した。
ーーーー
時間は少し遡り、リラとミーシャの目の前に現れた扉と同じものか、王の間にも現れていた。
「陛下、この魔法は!」
「時空間古代魔法…」
「こんな魔法、一体誰が」
サリウスの隣でビアードは呆気にとられていたが、サリウス自身はおそらく敵ではないと踏んでいた。
というのも、扉の中央に星紋が刻まれているからだ。
この星紋というのは星の民を象徴する紋様で、一族はみな体の何処かにそれを持っているし、大きな魔法を使う際には出現することがあった。
「くるぞビアード」
扉が開き始めると、王の間にいた者は何が現れるのかと身構えた。
「どうやら無事に辿りついたみたいね。」
「シロエが何度も試して大丈夫って言ってたでしょう?」
「それでも不安じゃない」
扉の向こうから現れたのは、兵士の鎧を身に纏った男女2人だった。
女性の方は結構長身だが、銀色の長髪に若干ウェーブがかかっているのが女の子らしい。たが青い瞳のせいか美しくもあった。
男性の方はやや小柄で、黒の短髪が印象強いが瞳は金色だった。
「初めまして、サリウス王。信じて頂けないかもしれないけれど、私たちは未来から来た王族です。」
「姉上、もっと丁寧に言わなきゃ。お淑やかさがゼロだよ。」
「あんたは黙ってなさい!」
自分たちを未来の王族と称した2人はどうやら姉弟らしい。
「この古代魔法を使ったのがお前たちならば、それなりの立場にある者ではあろうが…私が信用するには値しない。王族だとはっきり言い切れる程の容姿もしていないしな」
「そう言われるだろうと覚悟はしておりましたよ、陛下。しかし今は戦中。海の民だけでなく闇の民まで現れたとなれば、少しでも力の強い者の助けが必要ではないですか?」
サリウスの言葉に返事をしたのは男性の方だった。隣で女が頬を膨らませていたが無視を徹底している。
サリウスはというと、確かに助けが必要なのは事実だったため、どうするか悩んでいた。
「僕と姉上は闇の民の相手をします。この戦いは長期戦にはなりません。東から来ている海の民はイストニア様の軍で充分対応できます。問題なのは、闇の民。まぁ、ですがご心配せずに、ここで防御壁に集中していてください。」
「何故海の民は闇の民と手を組んでいる?何が目的なのだ」
「貴方も薄々お察しでは?」
「あいつらは、お母様を狙ってるのよ。ホント、腹がたつ連中だわ。」
「姉上、乱暴な言い方はよくないよ」
「お母様?…待ってくれ、あの小娘が母親なのか?」
仮にこの2人を王族だとして、父親はおそらく自分なのだろうが、そんなことはあり得ないと、サリウスは心中で全否定をした。
「…父上、戦が終われば、もっと母上と向き合ってください。この戦を期に母上の“血の記憶”が強くなってしまうんです。支えが必要になります。」
「一体何を言ってるんだ」
眉間に皺を寄せるサリウスに、男は困ったように笑って返した。
「2人とも、まだこんなところにいたんですか。」
そこへ、第三者が割って入ってきた。
リラの所にいた、銀髪の男だった。
「おかえりシロエ。母上は?」
「眠ったよ。」
「そ、じゃあ私たちはそろそろ行かなくちゃね。ほら、行くわよ!」
「あ、ちょっと姉上!」
銀髪の男・シロエが現れたら、入れ替わるように姉弟の2人が消えた。
残されたシロエの方に注目が集まった。
「おぉ、なんと!陛下と瓜二つではございませんか!?」
シロエの顔をみたビアードはサリウスと瓜二つな容貌に、目を輝かせ、感動のあまり潤んでいる。
サリウスは、自分と瓜二つの顔に驚きを隠せずにいた。
本当に自分の息子で、未来の王族だと信じざるを得ない。
「大体の事情は把握してますよね、父さん。僕は貴方を癒しに来ました。治癒魔法でね」
「治癒、魔法…だと!?」
「未来では治癒魔法が復活しているのですかな!?」
「若くないんだから落ち着きなよ、ビアードさん。それに、僕が未来へ帰っても癒してくれる人がいるからね。定期的に回復して貰って下さい。」
「(まさか…いや、そんなことはあり得ない。)」
シロエはサリウスに治癒魔法を施し始めた青い光がサリウスの体を包み込んでいく。
サリウスは今までの状況からある1つの仮説を立てたが、それは信じられないものだった。
「貴方は1万年前の裏切りに絶望しているかもしれない。でも…裏切った人も辛かったんですよ、父さん。胸が張り裂けそうなくらい。」
シロエの表情は、酷く悲しげなものだった。
現れた扉を見たリラは、その造りに見覚えがあった。
湖に現れた扉と全く同じものだったからだ。
前と同じように、中央には星を象った紋様が描かれている。
もしかしたら帰れるかもしれない、とリラは真っ先に思った。無意識のうちに体が動いていた。
「リラ様いけません!危険です!」
リラが狙われているかもしれないと聞いていたミーシャは必死に止めるが、リラは止まらなかった。
そしてゆっくりと扉が開き始める。
扉の内側から溢れる光に、リラとミーシャは反射的に腕を翳し思わず目を閉じた。
バタン、という扉が閉まるような音が聞こえると同時に、光が消えたのを感じた2人は目を開く。
「あ、」
先に声を発したのはリラだった。
「久しぶりだね、リラ。元気そうでよかった。あ、やっぱり侍女はミーシャ様なんだ、よかったよかった」
扉から現れたのは、以前リラを助けてくれた、あの銀髪の青年だった。
そして何故か青年はミーシャのことも知っているようで、その姿を見たら安心したように微笑んでいる。
当のミーシャは何が何だか分からない状態だった。
「リラ様、お知り合いですか?」
「前に襲われた時、助けてくれた人なの」
「この方が…(でも、これでは本当に王族だわ。)」
ミーシャはある程度リラの事情を知っていた。
王族は今2人しかいない。
だが青年の容姿を見れば、彼が王族だというのは否定出来ない。
それに加え、ミーシャは別のことで驚いていた。
「(サリウス陛下に、瓜二つ…。)」
リラは再会の感動と、サリウスの顔をはっきりと覚えてないというのもあるが気付いていないようだが、ミーシャからしてみれば青年の顔はサリウスと瓜二つなのだ。
「また助けに来てくれたの?」
「うん、そうだよ。前にも言ったでしょ?貴女は僕の大切な人だからね、当然だよ。それに、星の民に滅亡されると困るし」
「あなた、まさか星の民の人なの?」
「うん。まぁ、ここより未来の世界のだけどね。」
「え?」
当然のように笑う青年に、リラとミーシャは首を傾げた。
「ミーシャ様、僕に色々聞きたいことはあるだろうけど、少し待ってて下さい。」
青年はミーシャに向けてそういうと、目の前にいたリラの両目を手で覆った。
すると小さな青い光がリラに吸い込まれ、リラは体の力が抜けたように崩れ込んだ。
「ベッドを借りていいですか?」
「えっ、あ…はい」
「ありがとう、ミーシャ様」
どうやら青年はリラに睡眠の魔法を掛けたようだ。
眠ったリラをベッドへ横たえると、安らかに眠る彼女の寝顔を見ながら微笑んだ。
「リラはいい子だよね、ミーシャ様。」
「…貴方は、一体何者ですか?」
「僕は星の民の王族だよ?貴女と同じ、ね。未来のだけれど。それに貴女なら、時空間魔法の見分けがつくでしょう?」
「私の正体をご存知なのね。未来の王族…まさか、“兄上”の子供だとでも?」
「それは内緒だよ。」
その言葉は、ほぼ肯定してるも同等の発言だった。
「さて、僕は陛下のところに行かなきゃ。治癒魔法を掛けなきゃならないんだ。」
「治癒、魔法!?そんなまさか…治癒魔法は失われた魔法ですよ!?」
「使えるんだ、僕はね。“母”が治癒魔法を使えるから。」
「そんな人はいません。」
「それまだ貴女が知らないだけだよ。とにかく、今は闇の民からリラを守ることだけを考えて下さい、ミーシャ様。リラが失われたら、星の民に未来はないんだ。」
青年は真剣な顔を見せた。
それは星の民の未来を案じる、王の顔だった。
ここは頼みましたよ、と言って青年は姿を消した。
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時間は少し遡り、リラとミーシャの目の前に現れた扉と同じものか、王の間にも現れていた。
「陛下、この魔法は!」
「時空間古代魔法…」
「こんな魔法、一体誰が」
サリウスの隣でビアードは呆気にとられていたが、サリウス自身はおそらく敵ではないと踏んでいた。
というのも、扉の中央に星紋が刻まれているからだ。
この星紋というのは星の民を象徴する紋様で、一族はみな体の何処かにそれを持っているし、大きな魔法を使う際には出現することがあった。
「くるぞビアード」
扉が開き始めると、王の間にいた者は何が現れるのかと身構えた。
「どうやら無事に辿りついたみたいね。」
「シロエが何度も試して大丈夫って言ってたでしょう?」
「それでも不安じゃない」
扉の向こうから現れたのは、兵士の鎧を身に纏った男女2人だった。
女性の方は結構長身だが、銀色の長髪に若干ウェーブがかかっているのが女の子らしい。たが青い瞳のせいか美しくもあった。
男性の方はやや小柄で、黒の短髪が印象強いが瞳は金色だった。
「初めまして、サリウス王。信じて頂けないかもしれないけれど、私たちは未来から来た王族です。」
「姉上、もっと丁寧に言わなきゃ。お淑やかさがゼロだよ。」
「あんたは黙ってなさい!」
自分たちを未来の王族と称した2人はどうやら姉弟らしい。
「この古代魔法を使ったのがお前たちならば、それなりの立場にある者ではあろうが…私が信用するには値しない。王族だとはっきり言い切れる程の容姿もしていないしな」
「そう言われるだろうと覚悟はしておりましたよ、陛下。しかし今は戦中。海の民だけでなく闇の民まで現れたとなれば、少しでも力の強い者の助けが必要ではないですか?」
サリウスの言葉に返事をしたのは男性の方だった。隣で女が頬を膨らませていたが無視を徹底している。
サリウスはというと、確かに助けが必要なのは事実だったため、どうするか悩んでいた。
「僕と姉上は闇の民の相手をします。この戦いは長期戦にはなりません。東から来ている海の民はイストニア様の軍で充分対応できます。問題なのは、闇の民。まぁ、ですがご心配せずに、ここで防御壁に集中していてください。」
「何故海の民は闇の民と手を組んでいる?何が目的なのだ」
「貴方も薄々お察しでは?」
「あいつらは、お母様を狙ってるのよ。ホント、腹がたつ連中だわ。」
「姉上、乱暴な言い方はよくないよ」
「お母様?…待ってくれ、あの小娘が母親なのか?」
仮にこの2人を王族だとして、父親はおそらく自分なのだろうが、そんなことはあり得ないと、サリウスは心中で全否定をした。
「…父上、戦が終われば、もっと母上と向き合ってください。この戦を期に母上の“血の記憶”が強くなってしまうんです。支えが必要になります。」
「一体何を言ってるんだ」
眉間に皺を寄せるサリウスに、男は困ったように笑って返した。
「2人とも、まだこんなところにいたんですか。」
そこへ、第三者が割って入ってきた。
リラの所にいた、銀髪の男だった。
「おかえりシロエ。母上は?」
「眠ったよ。」
「そ、じゃあ私たちはそろそろ行かなくちゃね。ほら、行くわよ!」
「あ、ちょっと姉上!」
銀髪の男・シロエが現れたら、入れ替わるように姉弟の2人が消えた。
残されたシロエの方に注目が集まった。
「おぉ、なんと!陛下と瓜二つではございませんか!?」
シロエの顔をみたビアードはサリウスと瓜二つな容貌に、目を輝かせ、感動のあまり潤んでいる。
サリウスは、自分と瓜二つの顔に驚きを隠せずにいた。
本当に自分の息子で、未来の王族だと信じざるを得ない。
「大体の事情は把握してますよね、父さん。僕は貴方を癒しに来ました。治癒魔法でね」
「治癒、魔法…だと!?」
「未来では治癒魔法が復活しているのですかな!?」
「若くないんだから落ち着きなよ、ビアードさん。それに、僕が未来へ帰っても癒してくれる人がいるからね。定期的に回復して貰って下さい。」
「(まさか…いや、そんなことはあり得ない。)」
シロエはサリウスに治癒魔法を施し始めた青い光がサリウスの体を包み込んでいく。
サリウスは今までの状況からある1つの仮説を立てたが、それは信じられないものだった。
「貴方は1万年前の裏切りに絶望しているかもしれない。でも…裏切った人も辛かったんですよ、父さん。胸が張り裂けそうなくらい。」
シロエの表情は、酷く悲しげなものだった。
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