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〜ルシウス視点〜
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しおりを挟むアイザックとルーナの仲を認めてから数日後の放課後、ルシウスはレミリアとのわだかまりをどうにかして解消しなくてはと、考えあぐねながら馬車の外でレミリアを待っていた。
そこへ、レミリアがやってきたかと思うと、ルシウスの側まで近づき、ルシウスの手を握りしめてくる。そして、レミリアから、ルシウスは同じ言葉を告げられた。
「ルシウス・・・婚約は解消しましょう」
ルシウスはまた、レミリアに言われた言葉に頭が真っ白になった。レミリアは何を一体考えているのか、何を思って婚約を解消しようと言ったのか・・・・・・自分はこんなにもレミリアとの未来を待っていたのに、レミリアはそうではなかったのかと・・・・・・言葉を失い放心してしまう。
「もう、自由になって。貴方には本当に大切にする人がいるはずだから」
ルシウスはレミリアの言葉に、衝撃を受ける。自分はレミリアに望まれる者にはなれないのかと、レミリアはルシウスに好きだと言ってくれていたはずなのに、何故自分をこうも自分を拒絶するのかと、苦しくなった。
「俺では、だめなのか・・・」
ルシウスはレミリアに縋るように言葉を紡いだ。レミリアの表情は悲壮感がただようように儚げで、これ以上のレミリアからの拒絶の言葉を聞きたくないと思った。
「へぇ、婚約者に振られてんじゃん。なら、やっぱり彼女の新しい相手は俺でもいいよな」
そこに、馬車の影から、退学になったはずの、あの令息が現れ、驚くレミリアの背後にまわりこまれナイフをちらつかせられた。ルシウスは反応が遅れてしまい、レミリアは身動き出来ないようにされてしまう。
「ッ・・・お前が何故ここにいる」
目の前の令息は、また勝手にレミリアに触れ、レミリアを傷つけようとしている。
「何故だと?こっちはな、退学になって、廃嫡されそうになってるんだ。だから手っ取り早く、なかった事にするためには、やっぱりこの方法が1番だって思ったんだよ」
懲りもせず、また同じような事を繰り返そうとする令息は、後がないのか焦りからか強硬手段にでたようだ。
前回のことで廃嫡されそうになっているのは自業自得だというのに、凶器まで持ち出し、レミリアにそれを向けることに殺意わく。
「いいからレミリアから手を放せ、そしてそのナイフを捨てろ」
ルシウスはレミリアに向けられる凶器があるため動けず、令息を睨みつけることしかできなかった。
「そんなすぐに捕まる事するわけないだろ。お前こそ、振られてる相手に執着するのはやめて道をあけろ」
彼は手に持つナイフを振って見せた。レミリアを傷つけてもいいのかとルシウスを脅すように・・・。
「たとえ振られたとしても、俺はレミリアを愛しているし、婚約者の座は誰にも譲る気はない」
振られたからといって、ルシウスのレミリアへの思いは変わらない。
たとえ嫌われたとしても、レミリアからの婚約解消も受け入れるつもりはないのだという事を、意思表示するのだった。
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