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プロローグ
しおりを挟む私は、シルフィール=マクスウェル。マクスウェル侯爵家の四女だ。
私の姉3人は、みな美人の部類だ・・・。姉は皆金髪で、女性らしいプロポーションをしている。私はミントグリーンの髪色で、お姉様達より背も低く、胸も並くらいだ・・・。亡くなった母に1人だけよく似ているそうだ。
そんな私にも、社交会デビューしたら日から、気になる人ができた。姉達のようではない見た目の、私にも話しかけてくれる優しい人。
ウィンザー家次男のキール様。魔法と剣技を扱う魔導騎士に就いている人だ。
彼は最近私の父の元を訪ねてくる・・・。
宰相として忙しい父が、数少ない帰宅する日に、姉への求婚の了承を貰いに来ていたのだ・・・。
たまたま父への用事で立ち寄り、立ち聞いてしまった。彼が父にまずは求婚の許可を求めた事、そして父が姉3人を訪ねてくるのを許可したこと。
途切れ途切れだが、聞き取れた話に、目の前が真っ暗になる様な絶望を味わった。姉のようではない自分が嫌になる。なぜ、いつも姉達なのだろう。いつも私は、姉達の影に隠されている。
姉達のようだったら、彼は自分を求婚相手と認めてくれたかもしれないと思うと苦しかった。
彼が私に優しくしてくれたと感じたのは、義理の妹になるかもしれないと思ったからだろう。彼を意識し始めた事さえも、姉達へのきっかけ作りだと考えてしまい、そんな自分が嫌になった。
だからといって、姉達の事は嫌いにはなれない。自分が好きな相手が姉のような人を好むのだとしても、嫉妬はしてしまうが、優しい姉達に対する思いは変わらない。
姉達は、私を構ってくれるし、お茶だって皆んなでするほど仲が良い。
姉妹お揃いと言って、ピンキーリングをプレゼントされ皆んなでつけている。私だけ、特別だと私の瞳の色の石がはめ込まれている。
だから、優しいお姉様達が、とても好きだ。
小さい頃は着せ替え人形の様に、可愛い可愛いとかまってくれていた姉達だったが、大きくなるにつれ、姉達は私に目立たないようにしなさいと言って、ドレスのデザインや色は控えめな物を勧められたりした。
姉達は、1人だけ違う容姿の、私のようなのが妹で恥ずかしいから、目立ってほしくないのだろうと・・・。
その事に気づいてからは、大好きな姉達に恥をかかせないため、姉達の指示に従って必ず目立たないように行動したり、髪型だっていたってシンプルにしていたのだ。
せめて、キール様が、どの姉が好きなか、彼を知りたいと思った。敵わなくても、自分も姉達のようになる努力をしたいと、なりたいと思うようになっていた・・・。
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