好きな人は姉への求婚者!?〜魔導騎士編〜【完結】

ドール

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37.似た者親子

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「お待たせしたわね。遅れてごめんなさい」
 キール様のお母様、リーディア様がいらした。相変わらずお綺麗だ。

「いえ、こちらこそ、当日の訪問申し訳ありません」
 シルフィは立ち上がり、挨拶をする。

「気にしないで、よく来てくれたわ。キールから婚約の話しは聞いているし、宰相からも手紙を頂いているから、また返事を送るわ。ただ・・・申し訳ないんだけど、具体的な話しが、主人とキールとできてなくて、一緒に行くとなるとタイミングも悪くてね」
 リーディア様はもし訳なさそうにされる。


「本当、ごめんなさい。私の方のせいで父の機嫌が悪くて・・・なんとか機嫌とって、先にそちらの話を進められるようにするから」
 シリウス様は殿下とシェリー様の事で、いっぱいのようだ。シェリー様もリーディア様と同じ表情をされた。シルフィは2人を見てそっくりだなと思った。


「・・・宰相には、いい返事はするから安心してちょうだい。日程についてはまた連絡はするから・・・待っていただくようになるけれどごめんなさいね」
 なんだかリーディア様もお疲れのようだった。


「急いではいませんから、大丈夫です。シリウス様はリーディア様とそっくりなシェリー様を手放したくないのでしょうね」

 2人が顔を見合わせてキョトンとしていた。似た者親子だ。


「先程、お二人が同じような顔をされていたので、そうではないかと思ったのですが」


「やっぱりそうよね・・・。これは、私が機嫌を取らないといけないわよね」
 リーディア様は遠い目をされている。

「元はと言えば、デュークが父を怒らせる事をして、嫌われてしまっていたから・・・反対するのは仕方ないとは思うんだけどね。お母様のせいじゃないし、いざとなったら私も頑張るから・・・お母様も協力してね」

「わかっているわ。シリウス様もいいかげん子離れしてもらわないといけないのに・・・私とシェリーどっちをとるのとでも言ってみましょうか・・・」


「・・・そうね。最終手段はそれでお願いします。まったく、お父様もお母様だけ見つめてたらいいのに・・・」
 2人は何やら不穏な空気を漂わせながら会話をしていた。



 そこへ何やら騒がしい人達が近づいてきた。
「貴様の息子にやるつもりはないッ、帰れ、転移魔法時に勝手にくっついてくるなッ」 


「まぁ、まあ、今日は本人に話を聞きに来ただけだからさ。そんなに怒らないでよ。・・・それとも王命で呼びだした方がよかった?王命の手紙を送ろうか?嫌だろう?僕だってそんなことしたくないんだから、これくらい我慢してよね」

 そんな会話が聞こえて来て、見覚えのある顔が現れた。シェリー様もリーディア様も頭を下げる。国王陛下だと気づいてシルフィも急いで、頭を下げたのだった。
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